子どもが油性ペンで落書きをしてしまった!どうやったら消せるの?
2018/02/16
ちょっと目を離したすきに、子どもが壁に落書きをしていた!という経験はありませんか?慌てて拭いても油性ペンなので取れないし、「これは落とせるの?」と途方に暮れてしまいます。
また、紙に書いているつもりがはみ出して机や床を汚したり、キャップを締め忘れてコロコロ転がって転々と汚してしまったことありませんか?生活の様々な場面で使う油性マジックですから、子どもだけでなく大人でも失敗は結構あるものです。
私はほとんどの場合、消えて欲しくないものに記入する際に、油性マジックを使っていました。ところが調べてみると消せる場合があるのです。ここでは、消える場合と消えない場合、消し方について考えてみたいと思います。
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書いた素材によって消えるものもある
例えば誤って手にマジックが付いてしまった場合、すぐには落ちなくても少しずつ薄くなっていき、気が付いたら消えていたということがありますよね。経験で「皮膚はなんとなく落ちる」ということがわかっている方も多いと思います。
では他のものはどうでしょうか。メーカーのホームページでも落ちるものと落ちないものが紹介されています。
対象物 落ち具合 備考 皮膚(手・顔など) ◎ すぐには落ちませんが、徐々に落ちていきます。 紙 × 落とすことはできません。 ガラス・せともの ◎ ほぼ落ちます。 金属 〇 一部アルミなどは時間が経つと色が染まり落ちないことがあります。 プラスチック △ 耐溶剤性の低いもの、染まりやすい材質、凹凸のあるものは落ちにくいことがあります。また、溶剤の影響で強度が落ちる可能性があります。 布(木綿・麻) △ 布(毛・絹) △ 溶剤により、生地が変色する可能性があります。 布(ポリエステルなど合成繊維) △ 木 △ 表面的には落とせますが、奥に入り込んでしまったものは落とせません。 石・レンガ・ブロック × 落とすことはできません。 革・合皮 × 落とすことはできません。 ビニール △ 軟質塩化ビニールは落とせません。また、耐溶剤性の低いもの、染まりやすい材質、凹凸のあるものは落ちにくいことがあります。 ホワイトボード ◎ 壁紙(ビニール系) △ ※ビニールと同じです。 引用:ゼブラ株式会社公式HP
上記のとおり、落とし方に気を付ける必要はあるものの、落ちる可能性があるものは多いようです。
油性マジックで書いてしまったものを消す方法
「子どもが落書きをしてしまった」だけでなく「蓋をするのを忘れて、油性マジックがついてしまった」など、予期せずマジックがついてしまうということは、よくあることですよね。
あきらめられる場合もありますが、あきらめたくないということが多いのではないでしょうか。前項で、落とせるかもしれない素材があることはわかりましたので、その落とし方と注意事項を考えてみましょう。
油性マジックを落とすときの注意事項
- 色落ちの可能性がある場合は、まず目立たないところで色落ちの確認を行う
- 無理に強く拭かずに、優しく少しずつ拭くを心掛ける
- 広げてしまわないように注意する
油性マジックの落とし方
落とせる素材と落とせない素材があることはわかりましたが、すべての素材が同じもので落とせるわけではありません。正しい道具を使って落としましょう。
消毒用エタノールや除光液(プロピレングリコール類含有)で落とせるもの
- ガラス・せともの
- 金属
- プラスチック
- ビニール
- ホワイトボード
- 壁紙(ビニール系)
- 木綿、麻
- 毛、絹
- ポリエステルなど、合成繊維
素材によって落とし方が違いますので、注意しましょう。
プラスティック消しゴムで落とせるもの
- ガラス・せともの
- 金属
- プラスチック
- ビニール
- ホワイトボード
- 壁紙(ビニール系)
せっけん(手洗い用)や日焼け止めクリーム、ハンドクリームで落とせるもの
- 皮膚
皮膚に書いてしまった油性マジックの落とし方
手に油性マジックがついてしまったけれど、お風呂に入ったいるうちに消えたという経験があります。皮膚についた油性マジックは比較的落しやすいと感じている方も多いのではないでしょうか。では具体的に落とし方をご紹介します。
せっけん
まずマジックがついた部分をぬらし、固形石鹸をマジックの部分に軽く押し当てて塗り、指でこすって落とします。落ちるまで何度か繰り返してください。ぬらす際はぬるま湯を使いましょう。
液体ハンドソープを使う場合は、マジックの部分を覆うように塗って、タオルでこすってみてください。せっけんで落とす場合は何度か繰り返す必要があり根気がいりますが、軽く押し当てて溶かすようにこすってくださいね。
日焼け止めクリームやハンドクリーム
日焼け止めクリームやハンドクリームを少し厚めに書いてしまった部分に塗ります。あとは指で溶かすように、くるくると円を描くようにこすっていきます。一度で落ちないかもしれませんが、何度か繰り返すと落ちていきます。
これはクリームに含まれる油分による効果です。植物油やごま油でも効果はありますので試してみてくださいね。
机や床に書いてしまった油性マジックの落とし方
子どもが紙いっぱいに元気よく絵を描いていると、こちらもニコニコしてしまいます。少し前の絵と比べて成長を感じ、嬉しくなったりもしますよね。でも元気すぎて紙からはみ出してしまうこともあります。
「あー!下にシートを引いて書かせればよかった!」と後悔しても遅いですよね。大人もうっかり汚してしまったということがありますよね。私の場合はよく蓋をせずに机に置いてしまって失敗します。そんな場合の落とし方を紹介します。
木製の場合、時間がたって奥に入り込んでしまったものを落とすのは難しいでしょう。ニスで仕上げをされている場合は、消しゴムやメラミンスポンジなどでこすることで消すことができます。
時間がたって染み込んでしまうと難しくなりますので、気が付いたら早めに消しましょう。また、天板の上がツルツルして光沢がある鏡面仕上げの場合は、比較的簡単に落とすことができるので、あきらめずに挑戦しましょう。
消しゴム
学校で何となく汚れた机を消しゴムできれいにした経験がありませんか?私はかなりの時間をかけて綺麗にしたことがあります。油性マジックもゆっくり頑張ると消えます。
メラミンスポンジ
100均でも売っている掃除必須アイテムのメラミンスポンジでも落ちます。水をたっぷり含ませて、木目にそって拭くようにこすります。水をたっぷり含ませるとスポンジの表面に幕ができたようになります。そのことにより、スポンジを滑らせやすくするのです。
メラミンスポンジは細かい粒子でできており、研磨剤と同じで汚れを削って落とすので、コーティングされた机の場合ははげてしまい、そこだけ白くなる危険性もあります。コーティングされた机は避けるようにしましょう。
価格 151円
- 本体サイズ: 7.5×2.9×12cm
- 本体重量: 0.002kg
消毒用エタノール
エタノールを染み込ませた布で擦って落とします。落ちにくいようなら、コットンにエタノールを含ませて押さえ、油性マジックで書いてしまったところにしっかりエタノールが染み込みようにします。書いてしまった油性マジックをエタノールに含まれるアルコール成分が溶かすのです。
そのあと、ぞうきんなどの乾いた布で拭き取ってください。まだ残っている場合は、同じことを繰り返してください。布でふき取る場合は、最初に拭いた汚れのついた部分をさけ、きれいな面で拭きましょう。
また、拭く場合はにじんで広がらないように、少しずつ丁寧に拭きましょう。すぐには落ちませんので、何度か優しく繰り返しましょう。
価格 883円
- 商品サイズ (幅×奥行×高さ) :68mm×68mm×175mm
- 原産国:日本
- 内容量:500ml
布についてしまった油性マジック
間違って油性マジックが服についてしまったらショックですよね。私は子どもの服に名前を書いている時に、自分の名前を書いてしまって泣きそうになったことがありました。でもすぐ諦めずに試してみましょう。
手に入りやすいものを使って落とす方法があるのです。ただ、色落ちや染みになってしまっては大変ですので、大切な洋服の場合は、まずクリーニング店で相談してくださいね。
消毒用エタノール
服など布についてしまった油性マジックを落とす場合は、消毒用エタノールを試してみましょう。エタノールは油を溶かす性質があり、油性マジックも落とせるのです。エタノールはドラッグストアで売っていますので、簡単に手に入ります。
汚れを落とす手順
- ぞうきんなどの汚れてもいい要らない布を二枚用意し、あて布にする
- 布の裏側に、布を一枚敷き汚れた部分に直接消毒用エタノールを染み込ませる
- 汚れた部分をあて布ではさみ、裏側からたたく。歯ブラシをつかってもよい
- インク汚れがつかなくなるまで、あて布の面を変えながら繰り返す
- インクがつなかくなったら洗濯をしてエタノール等を落とす
汚れを落とす場合の注意事項
- アルコール成分で気分が悪くなる場合があるので、エタノールを使う場合は換気をする。
- 色落ちがする場合があるため、目立たないところで試してみる
- エタノールを使用するときは、床や机につかないようにビニールシートなどを敷く
- 時間があるときに、根気よくゆっくり落とすつもりでする
上記のことをしても落ちないこともあります。そんな時は、子どもの服やかばんなどなら、名前シールやワッペンを貼ってごまかしてみてください。きっと、かわいくなりますよ。
壁についてしまった油性マジックの落とし方
壁に落書きを拭き取ろうとして、広がったり滲んだりしたらちょっと途方に暮れてしまいますよね。壁は材質によって落とせる場合や落とし方が違いますので注意しましょう。
ビニール系壁紙の場合
ビニール系壁紙の場合は、消毒用エタノールで落とすことができます。壁紙は破れると張り替えるしかなくなってしまう場合があります。力を入れすぎないようにしてください。変色など気になる場合は、見えないところで試してみてください。
またビニール系壁紙に強い薬剤を使用すると、壁紙が溶けてしまうこともありますので、シンナーやベンジン、マニキュアの除光液などは使用しないでください。
消毒用エタノールで落とす
- コットンなどにエタノールを染み込ませ、油性マジックで書いてしまった部分に押しあてる
- しばらく押し当てたら、きれいなタオルで押し付けるようにそっと拭き取る
- 何度か繰り返す
- 凹凸に残ってしまったインクは、クリームクレンザーを歯ブラシなどにつけ、優しく擦ってみる
拭き取る際の注意事項
- 広げないように、押し当てるようにして拭き取る
- 剥げる危険性もあるため、擦りすぎには注意する
- 力を入れすぎない
紙製や布クロスの場合
紙製や布クロス製の場合は、消毒用エタノールは使えません。また水で拭くと染みになったり破れやすくなりますので、水分はつけないようにしましょう。
消しゴムやメラミンスポンジで細かく擦ってみてください。擦りすぎると破れる可能性があるので注意してください。
慌てず落ち着いて対処しましょう
子どもが落書きをしているのを見ると、きつく叱ってしまうことありますよね。私にも経験があります。でも、絶対に落とせないと決めつけないで適切な方法を探して挑戦してください。
油性マジックは、そう簡単に落とせるものではない場合が多いので、慌てず気持ちに余裕を持ちましょう。それでも完璧に落とせないと思っていた方がいいでしょう。私の家にもかすかに残った落書きがあります。
洋服や顔やガラスならまだ何とかなりますが、壁紙に書かれてしまったら、薄くなったら良い方です。それなら無理して広げてしまうより、「子どもの成長の記録。子どもが大きくなったら話のネタにしてやろう」くらいの気持ちでいられるといいですね。