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赤ちゃんへの絵本の読み聞かせは効果的?選び方は?こんな絵本がおススメ!

   

赤ちゃんへの読み聞かせ。行っているのはいいが反応がなかなか見られず、読んでて意味はあるのかな・・・と感じたことのあるお母さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

また、せっかく読み聞かせをするなら赤ちゃんの興味を引き出したいけどどんな絵本を選んだらよいのだろう、とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、以下のような内容を詳しくまとめていきます。

  • 赤ちゃんへの絵本の読み聞かせはどんな効果があるのか
  • どんな読み方だと赤ちゃんの興味を絵本へ向けられるのか
  • その興味はどんな絵本に向けられるのか

最後には、赤ちゃんへのおススメの絵本もまとめますので、参考にしてみてください。

赤ちゃんに絵本を読み聞かせる効果って?

お母さんやお父さんはどんな思いから赤ちゃんへの絵本の読み聞かせを始めますか?なんとなくですか?それとも言葉をたくさん喋れるようになってほしいからですか?

お母さま方は、それぞれに様々な期待や思いをもって読み聞かせを始めるでしょう。それらの期待や思いの根拠となるであろう読み聞かせの効果を解説いたします。

とくに赤ちゃんの時から習慣的に読み聞かせを行うことで、成長していく過程で本を抵抗なく読める子になっていくのです。読み聞かせの効果を理解して、親子の読み聞かせの時間を楽しく、有意義な時間にしましょう。

赤ちゃんへの読み聞かせの6つの効果

赤ちゃんへの読み聞かせの効果として、6つの効果を取り上げますが、そこで大切なのは、読み聞かせをしてくれるお父さん、お母さんの声です。赤ちゃんは、常日頃からお母さんやお父さんの声を聞いて過ごしています。

言葉の意味はわからなくとも、両親の優しく温かい声を聞くことで、自分が安全でリラックスできる場所にいることを理解するのです。

子供が穏やかで優しい声を聞いて平穏と安全を予想するよう条件づけられるのとまったく同じように、子供を本を読む声に条件付けることもまた可能である。

何ヵ月か本を読んでやっているうちに、子供は、それが平穏を脅やかす音ではないこと、温かさと思いやり、そして美しい絵に結びついた音であることを知り、自然にその音に惹きつけられるようになるだろう。

引用元:『読み聞かせ この素晴らしい世界』ジム・トレリース著、亀井よし子訳

子どもが安心する両親の声が絵本を読み聞かせるからこそ、子どもは絵本に興味を持つようになり、読み聞かせのさまざまな効果に繋がっていくのです。

1.言語能力と語彙の発達

言語能力の発達について

1984年に出版された『クシュラの奇跡』という1冊の本をご存知でしょうか。クシュラ・ヨーマンという女の子は、染色体異常により脾臓・腎臓・口腔に障害を抱えていました。

それだけでなく、筋肉麻痺によって二時間以上は眠ることができず、三歳までものを握ることができない、自分の指先より遠いものはぼやけてよく見えませんでした。そんな彼女に、両親は生後4ヵ月から読み聞かせを始めたのです。

生後四ヵ月から両親に読み聞かせをしてもらうようになったクシュラ・ヨーマンは、九ヵ月に入るころには何冊かの特定の本を目にすると独特の反応を見せ、両親にそれが自分のお気に入りの本であることを伝えられるようになった。

五歳になるころには、彼女は誰に教えられるでもなく、本が読めるようになっていた。

引用元:『読み聞かせ この素晴らしい世界』ジム・トレリース著、亀井よし子訳

彼女は、三歳になる前に複数の医者から精神的にも肉体的にも遅れていると言われました。しかし、両親が1日に14冊の本を読み聞かせることを続けていき、ときには同じ本も何百回と読みました。

すると、彼女が5歳になったころには、本が読めるようになっていたばかりでなく、知能も平均よりはるかに高くなっていたのです。つまり、彼女が5歳にして本も読めるようになっていたのは、言語に関わる面でも急速な発達を遂げていたということです。

彼女に対する両親の献身的な絵本の読み聞かせが、彼女の言語能力と知能の発達に影響を与えたとされているのです。

語彙の発達について

読み聞かせを続けていくと、子どもは自然とたくさんの言葉と出会います。生後生まれて間もないころは、言葉の意味はわからないかもしれません。しかし、継続していくことで、成長とともに言葉も覚えていき、日常では使わないような言葉も使うようになっていくのです。

また、就学前からの読み聞かせによって語彙を増やすことで、入学後の学習能力にも大きな影響を与えます。語彙力が豊富だと、さまざまな教科が理解しやすくなるのです。

このように、赤ちゃんのときからの読み聞かせは、語彙力が向上し、それに伴って言語能力の発達に効果があることがわかっています。

2.心や情緒が豊かになる

絵本を読み聞かせると、心が豊かになる。または、情緒が安定し、豊かな感情表現ができるようになるといわれていますが、それは科学的に実証されているのです。

脳科学の分野で、絵本を読み聞かせている最中、子どもの脳の大脳辺縁系という喜怒哀楽の感情を生み出す場所が活発に働いていることがわかりました。

泰羅教授は大脳辺縁系を「心の脳」と呼び、「健やかに育っていくためには大脳辺縁系がよい働きかけを受け、情動が豊かになることが大切」と述べ、

「子どもは読み聞かせを通じて、豊かな感情、情動がわき上がっていいるのだろう。脳は使うことで発達する。読み聞かせは、結果として子どもの豊かな感情を養い、『心の脳』が育つために役立っているのだろう」と分析しています。

引用元:読み聞かせの影響より

泰羅(たいら)教授という方は、世界で初めて「読み聞かせ」を脳科学的に調査して実証された方です。読み聞かせで絵本を読んであげると、子どもたちはその内容に、喜んだり悲しんだりします。

情緒が豊かになるというのは、自分の嬉しい、悲しいといった感情を上手に表現できるということです。読み聞かせは、子どもたちに嬉しいこと・悲しいことなどを伝えることができます

そうすることで、さらに『心の脳』の働きを活発にし、子どもの情緒を豊かにしていくことができるのです。

3.想像力が豊かになる

絵本の読み聞かせは、子どもたちに、目に見えない世界をドキドキ、ワクワクいろいろな感情をわかせながら思い描かせることができます。想像する力を養うことができるのです。

しかし、このように子どもたちが本を読み聞かせてもらってさまざまな感情がもてるようになるには、絵本は「読み聞かせてもらうと楽しいものだ」と思える前提が必要です。

したがって、小さいころから両親の温かい声で読み聞かせてもらったという経験が繰り返されていれば、「絵本は楽しいもの」という観念が育っていくでしょう。

その観念をもとに、言葉がわかる頃になると、抵抗なく読み聞かせを受け入れ、さらには自分で本の中の世界を想像して、楽しむことが出来るようになるのです。したがって、思いやりの心や優しい心を育てることにもつながります。

4.集中力がつく

赤ちゃんに読み聞かせをしていても、聞いているのかもわからない。ページをペラペラめくったり、ちがう方向を向いていたりする。そう感じているお母さん方は多いでしょう。

しかし、繰り返し、繰り返し読み聞かせを続けていくことで、お母さんのニコニコにした温かい声が赤ちゃんに伝わり、少しずつ興味を持つようになるのです。よって、言葉がわかるころになると集中して読み聞かせを聞くようになり、物語に入り込んでいくのです。

私のいとこのお話なのですが、この子は、生後6ヵ月ごろから『はらぺこあおむし』をよく読み聞かせてもらっていました。3歳ごろになると、逆に自分で読んで周りに聞かせることができるようになったのです。

私がこの子に『はらぺこあおむし』を読んでもらったときは、驚きました。一語一句間違えがないのです。きっとお母さんやお父さんが読み聞かせてくれる言葉を耳で聞いて、絵を目で楽しんで、大好きな一冊になったのでしょう。だからこそ、集中して読み聞かせを聞き、真似して読めるようにまでなったのです。

5.親子のコミュニケーションが深まる

絵本の読み聞かせは、それだけで親子が密にコミュニケーションをとれる時間となります。赤ちゃんは、読み聞かせをしているときのお母さん、お父さんの顔をよく見て、声をよく聞いています。

その豊かな表情や声音を赤ちゃんは感じとっているため、感情表現が豊かになっていくのです。膝にのせてあげたり、一緒に横になったりすることで親子の距離が近くなり、スキンシップも多くなります。

そうすることで、読み聞かせの時間が赤ちゃんにとって心地よい時間となるのです。スキンシップやコミュニケーションが増すと、オキシトシンというホルモンが分泌されることがわかっています。

そうして互いに幸せな気持ちを味わいながら触れあうと、親と子ども双方の脳内で神経伝達物質のひとつ、オキシトシンが分泌されます。オキシトシンは脳や心の疲れを癒し、人間に対する信頼感や幸福感をもたらす物質とされています。

引用元:『子どもが夢中になる 絵本の読み聞かせ方』景山聖子著

読み聞かせの積み重ねが、このオキシトシンの分泌をより活発化させ、親と子ともに幸福感や信頼感をもつことができるようになるのです。そして、脳や心の疲れが癒されることから、ストレスを軽減することもできるといえます。

読み聞かせをしていると、子どもが笑ったり、反応を示したりします。お母さん方は、それを見て幸せな気持ちになるのではないでしょうか。その気持ちから、もっと絵本を読んであげようというモチベーションにもなります。

そして、継続して読み聞かせ続けることで、「反応がそんなに見られなかったのが、ある場面でよく笑うようになった」「ある絵本を読むととくに喜ぶようになった」「絵本で表現されていることを真似するようになった」などの変化がみられてくるでしょう。

そうすれば、赤ちゃんに「すごい!こんなことができるようになったんだね」と褒めてあげられます。読み聞かせによって親子のコミュニケーションの時間が深まり、親子の絆も強めていくことができるのです。

6.本を読むのが好きになる

赤ちゃんの頃から継続して読み聞かせをしてもらっていると、成長するにつれて、たくさんの絵本と出会うことができます。最初は、読み聞かせは、楽しいお話を聞かせてもらえる時間という認識でしょう。

それが少しずつ、自分で本を読むことへの抵抗がなくなり、本からさまざまなことを学ぶ姿勢が育っていくのです。また、読書が好きになっていれば、何か問題にぶつかったとき、自分で解決策を探る方法として本からも沢山のことが吸収できます。

読み聞かせの効果は習慣づけで得られる?

読み聞かせの6つの効果を取り上げましたが、読み聞かせを短期的にしか行わなかったら効果はないでしょう。もちろん、赤ちゃんの機嫌がよくなかったり、お母さんが忙しかったりする場合は、無理に読み聞かせの時間をとる必要はありません。

赤ちゃんが安心するお母さんやお父さんとの時間を、読み聞かせの時間として習慣づけることで、赤ちゃんは絵本を読み聞かせてもらうことが大好きになるでしょう。

そうすれば、赤ちゃんの絵本への興味が高まっていき、上記のような読み聞かせの効果が赤ちゃんの成長とともに表われてくるのです。

赤ちゃんの興味をひきつける読み聞かせのポイント

読み聞かせが赤ちゃんにとって良い効果があることは前述のとおりですが、いざ読み聞かせをしようと思っても、キョロキョロと集中しなかったり、すぐ飽きたりとなかなか思い通りにならないという経験をお持ちのお母さん方が多いでしょう。

そんなとき、赤ちゃんの興味をひきつける読み方のポイントがわかっていれば、親子共に楽しい読み聞かせの時間を過ごせるのです。

読み方のポイントは?

  1. ゆっくりはっきり抑揚をつけて読む。
  2. 赤ちゃんの目を見て、語りかけるように読む。
  3. 赤ちゃんの反応は、受け止めて返す
  4. ページはゆっくりめくって、絵をじっくり見せる
  5. 同じ本を繰り返し読んであげる

1.ゆっくり、はっきり、抑揚をつけて読みましょう。

読み聞かせをしていると、気づかないうちに早口になってしまっていることがあります。赤ちゃんが絵本に興味をもてるように、ゆっくりとはっきりした声で読むことが大切です。

しかし、実際のところ何か意識しないと早口が直るのは難しいでしょう。ここで、早口防止のテクニックをご紹介します。

  • ページをめくる前やめくったあとは、意識して間をあける
  • 句読点では数秒間間をあける
  • 接続詞でも数秒間間をあける

句読点や接続詞、ページのめくりといったタイミングは、子どもの気持ちをぐっと引きつけて、お話に集中させることができます。

引用元:『今日から使える読み聞かせテクニック』景山聖子

赤ちゃんに読み聞かせる絵本は、絵が大きな役割をもちます。したがって、ページをめくってすぐ読み始めるよりも、「間」を少しあけることで、絵に興味をひきつけることができるのです。「間」を意識することで、早口は自然とおさえることができるようになります。

また、赤ちゃんは、耳から聞こえるリズミカルな言葉に興味を示すため、抑揚をつけて読み聞かせをしてあげることもポイントです。赤ちゃんの頃は、これから言葉が育っていく大切な時期です。

したがって、言葉にたくさん興味を持ってもらえるように、抑揚をつけることも必要なのです。これが、言葉も理解できる頃になれば、子どもの想像が広がるように、抑揚は抑えて、自然な読み方で読むのがよいのです。

「わんわん」「びりびり」「どかどか」など擬音語や擬態語では大げさなぐらい感情を込めたり、「間」を取ったり、顔の表情やしぐさも大げさにしたりすると、赤ちゃんは喜びます。

引用元:『今日から使える読み聞かせテクニック』景山聖子

擬音語や擬態語といったリズムがある言葉が赤ちゃんは大好きです。これらの言葉を、楽しさが赤ちゃんに伝わるように読むことで、興味をひきつけることができます。

また、赤ちゃんは、ともすると絵本よりお母さんの顔を見つめていることが多いかもしれません。したがって、その表情やしぐさを多少でも変化させながら読み聞かせると、その興味が絵本へシフトしていくでしょう。

2.赤ちゃんの目を見て、語りかけるように読みましょう。

読み聞かせの時間は、赤ちゃんとお母さんがスキンシップをとれる大事な時間にもなります。赤ちゃんの目を見つめながら読み聞かせることで、赤ちゃんにとってその時間が温かくて幸せな時間になるのです。

一方で、この赤ちゃんの時期は、言葉を獲得していくうえで大切な時期ともなります。したがって、たくさんの言葉を赤ちゃんに投げかけてあげましょう。赤ちゃんの絵本はシンプルで、大きくはっきりとした絵がメインに描かれています。

赤ちゃんは、この絵にまず興味を示します。したがって、読み聞かせの際には、絵本に書かれていることを読むことはもちろんですが、絵を最大限に活用して赤ちゃんに語りかけながら読んでみましょう

赤ちゃんに語りかけるポイント

  • 絵を見せながら、「見て~!美味しそうだね」と呼びかけてみる
  • 「これは、なんだろう」と問いかけてみる
  • 「そうだね、みかんだよ」と赤ちゃんの返事を仮定して答える
  • 「きのう○○くんも、みかん食べたよね」と会話を広げてみる

これらのように、絵本を読み聞かせながら、赤ちゃんと言葉をかけ合うように語りかけながら読むことで、読み聞かせへの興味をひきつけるだけでなく、言葉の習得へとつながっていくのです。

3.赤ちゃんの反応は、受け止めて返しましょう。

上記の赤ちゃんと語り合うように読むことと重なりますが、読み聞かせをしていると、赤ちゃんが「あ~う~」といった喃語でなにかしらの反応を見せることがあります。

そのようなときは、無視はしないでください。「これが好きなの~?」というように、お母さんが反応を返しましょう。このようなやりとりが読み聞かせの時間に行われていれば、赤ちゃんにとって、お母さんとの楽しいコミュニケーションの時間ともなります。

4.ページはゆっくりめくって、絵をじっくり見せましょう。

赤ちゃんの絵本は、1ページに大きく絵が描かれているものがほとんどです。そこで、赤ちゃんへの絵本の読み聞かせで重要になってくるのが、絵をじっくりと見せて読んであげることです。

加えて、上記のように語りかけることも必要でしょう。ただ絵を見せるだけではなく、さらにお母さんからの語りかけがあることで、赤ちゃんの興味をひきつけることが可能となります。

しかし、ゆっくり絵を見せようと思っても、ページを次々とめくろうとする赤ちゃんもいるでしょう。そのようなときは、赤ちゃんがやりたいようにめくらせてあげましょう。

絵本の内容は理解していませんが、めくるという行動を起こすということは、絵本に興味は示しているという証です。赤ちゃんの気が向いた時に、じっくり絵を見せてあげ、楽しませてあげるとよいでしょう。

5.同じ本を繰り返し読んであげましょう

同じ本は読まなくてもよいだろうと思わずに、繰り返して読んであげることも大切です。最初は興味を示さなくても、何回も読むうちにお気に入りになるかもしれません。

イギリスのサセックス大学で行われた研究によれば、同じ本を繰り返し読み聞かせた方が、子どもはより早く新しいことを学ぶそうです。

また一度読んだ本に関しては、二度目以降の読み聞かせでは子どもの反応が多くなること、自分の驚きや思ったことを発信することが多くなることがわかっています。

引用元:保育のお仕事 効果的な絵本読み聞かせのポイント~子どもの心を豊かにするために~より

一度目は反応がなかったとしても、二度、三度と繰り返し読み聞かせを行っていくことで、赤ちゃんも何かしらの反応を見せるようになるのです。その積み重ねで、読み聞かせへの興味をひきだしていくのです。

また、成長するにつれて、言葉も理解できるようになれば、子どもの方から同じ本を繰り返して読みたがる傾向があります。繰り返して読むことで、絵本の楽しさを再認識します。

赤ちゃんへ読み聞かせる絵本の選び方

読み聞かせの材料となる「絵本」ですが、選択する際に迷いませんか?書店や図書館に行っても、たくさんある絵本のなかから選ぶのは、難しいものです。そこで、成長過程やストーリー性、おすすめ絵本の紹介などが一般的な目安となります。

回は、赤ちゃん向けの絵本の選び方のポイントを発達別にまとめました

発達別の絵本の選び方のポイント

赤ちゃんは、生まれてからねんねの時期、おすわりの時期、はいはいからたっちの時期とどんどん成長していきます。その成長とともに、絵本への興味も増していき、読み聞かせを楽しむようになります。

生後0~5ヵ月ごろ、6ヵ月~11ヵ月ごろ、一歳の3つの区切りを目安として、それぞれの月数での発達の特徴と重ね合わせた絵本の選び方のポイントをまとめました。

生後0ヵ月~5ヵ月ごろまでの絵本選び

  • 絵の色や形、輪郭がはっきりとしている本(視力がまだぼやけているため)
  • 文字より絵や形がメインとなっている本
  • ごちゃごちゃといろんな絵が描かれておらず、シンプルな絵で構成されている本
  • 短い言葉シンプルな言葉やパターンのくり返しがでてくる本
  • 擬態語や擬声語などの美しい日本語で表現された本

とくに赤ちゃん向けの絵本は、視力と聴力の二つの感覚を刺激するものがよいとされています。言葉は喋れませんが、その目と耳でお母さんが読み聞かせてくれる絵本を楽しむのです。

生後0ヵ月~5ヵ月ごろまでは、まだねんねの時期で、絵本への興味も個人差が大きくなっています。ただ、お母さんの声は安心するので、絵を見せながら何か語りかけるように読むことで興味をひきつけます。

まず、視覚からの刺激として、色彩豊かで黒の輪郭で縁取られている絵が描かれている絵本がよいでしょう。ぼやっとした視力でも色や輪郭がはっきりしていれば、赤ちゃんは絵に注目します。

また、どんなに色彩豊かでも、一つのページに小さい人間や動物が散らばっているような絵は、赤ちゃんには理解できません。シンプルな絵で構成されているものを選びましょう。

聴覚からの刺激となる言葉に注目すると、この時期は長い文章を聞いてもまだ理解できず、読み聞かせてもつまらなく感じます。したがって、短い言葉や繰り返しがある絵本が望ましいのです。

生後6ヵ月~11ヵ月ごろまでの絵本選び

  • オノマトペでテンポが良く、リズミカルな言葉が使われている本
  • 触って楽しめる素材や音がでる本
  • 身近なものや人などが出てくる本

日本語にはオノマトペ(擬音語や擬声語や擬態語)が豊富です。では、オノマトペとは、いったいどのような言葉をあらわすのでしょうか。

【オノマトペが表す言葉】
  • 擬音語…「ザアザア」「ごろごろ」「どんどん」「がちゃん」など
  • 擬声語…「ワンワン」「ニャーニャー」「ぺちゃくちゃ」など
  • 擬態語…「きらきら」「ぐちゃぐちゃ」「さらさら」など

このようなオノマトペが使われた絵本を読み聞かせることで、リズミカルな言葉が赤ちゃんの耳に残り、読み聞かせを楽しむようになります。

そして、生後6ヵ月にもなると自分でおすわりができるようになる時期でもあります。するとさまざまなものやことに興味を示すようになります。そのため、絵本を触ったり、噛んだりするようにもなります。

素材としては、赤ちゃんが舐めたり噛んだりしても安全なものがよいでしょう。投げてもすぐ破けたりしない厚手で丈夫な素材のものはお母さんも安心です。ともすると、絵本がおもちゃのような扱いになる可能性もあります。

したがって、仕掛け絵本や布絵本といった本を選ぶと、触って楽しんだり、音を楽しんだりすることができます。そして、絵本の内容としては、赤ちゃんの生活に密着したものがよいでしょう。

身の回りのこと全てに興味津々の時期なため、自分の身近にあるものや人が題材にされている絵本を選ぶと、反応を示します。

1歳の絵本選び

  • 文章がリズミカルな本
  • 日常生活で使用する言葉が使われている
  • 短いシンプルなストーリーがついた本

このころになると、言葉も喃語から進化していきます。したがって、絵本選びも言葉に注目して、言葉の楽しさがわかり、文章がリズミカルな本を選ぶと喜びます。

お母さんやお父さんの言葉を真似して喋ろうとするぐらい、言葉が成長していく時期です。そのため、前述したオノマトペのでてくる絵本も最適です。生後6~11ヵ月ごろは、オノマトペのリズミカルさが耳に残り、聞いていて楽しいから好まれます。

しかし、1歳ごろには、赤ちゃんの言葉の習得のサポートとしてオノマトペが使われている絵本を選ぶとよいでしょう。絵本にでてきたものやことが、日常生活の中のものやことと繋がり始めるのもこの時期です。

したがって、日常生活で使用する言葉もしくは日常生活そのものが題材となっている絵本を選ぶとよいでしょう。また、この頃になると、集中力もついてきます。

お気に入りの絵本も出来始めて、何回も読んでほしいとねだることもあるぐらい、読み聞かせに集中できるようになっているのです。そのため、短くてシンプルなストーリー性がある絵本を選ぶと楽しんでもらえます。

0歳~1歳の赤ちゃんにおススメの絵本5選

       画像出典元:http://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1473647966150/

赤ちゃんに読み聞かせる絵本は、絵と使われている言葉が重要です。絵は、色彩豊かで形や輪郭がはっきりしていてシンプルなもの。言葉は、単純なくり返しやリズミカルなオノマトペが使用されているもの。

これらを念頭におき、今回は私の選ぶ5選を紹介します。私自身が子どもに読んでみて反応が良かった絵本も含みました。

1.いないいないばあ

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『いないいないばあ』 (松谷みよ子/文 瀬川康男/絵 童心社)

『いないいないばあ』のおススメポイント

  • 背景がないため赤ちゃんの視線を引き付ける
  • シンプルな絵で描かれている
  • 「いないいないばあ」が繰り返し行われる
  • ワクワク感や驚きを演出している
  • 題材がいないいないばあという赤ちゃんが大好きな遊び
  • いぬやねこなどの身近な存在の動物が登場する

赤ちゃんと一緒に「いないいない」「ばあ」の繰り返しを遊びながら楽しめる絵本です。主人公の動物たちは、みんな真正面を向いています。この正面性は、赤ちゃんと動物が向き合うかたちになるため、赤ちゃんの興味をひきつけるのです。

赤ちゃんを夢中にさせる要素がたっぷりのこの絵本は、長年たくさんの親子に愛されているロングセラーです。

2.だるまさんシリーズ「が・の・と」

              画像出典元:https://www.amazon.co.jp/

『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』 (かがくいひろし/作 ブロンズ新社)

「だるまさんシリーズ」のおススメポイント

  • 白の背景絵がシンプルに描かれている
  • 繰り返しのリズムオノマトペが興味をひきつける
  • だるまさんが真正面を向いている
  • ページをめくるときのワクワク感を演出している

「この絵本、ページをめくる時にワクワクして、子どもと楽しめるよ」というママ友のおススメで私も子どもに読み聞かせてみた一冊です。さっそく読んでみたときは、リズムよく「だるまさんが」を読み、ページをめくって「どてっ」と子どもの反応を見ながら一緒に楽しめました。

子どももだるまさんの絵に夢中でした。わかりやすい言葉と、リズムが楽しいオノマトペが使われていて、ついついだるまの動きにも体を動かしたくなります。オノマトペに、嬉しそうな表情を見せ、声をあげるようになるかもしれません。

ページをめくる時「だるまさんどうなるんだ・・・」とワクワク感がたまらないです。絵と言葉(音)が楽しめ、絵本の読み聞かせを始めるファーストブックにぴったりです。

3.かおかおどんなかお

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『かおかおどんなかお』(柳原良平/作 こぐま社)

『かおかおどんなかお』のおススメポイント

  • 人のいろいろな表情がシンプルに表現されている
  • 色がたくさん使われていて、色彩豊かに描かれている
  • いろいろな形で表現されている
  • まねっこするようになる

人のいろいろな表情をじっと見つめるようになる時期にぴったりの絵本です。人のいろいろな表情がいろいろな形をもってどんどんあらわれてきます。色は、少し渋めの色合いですが、たくさんの色を使って描かれています。

絵に合わせた表情をまねしながら、赤ちゃんに読み聞かせると楽しめるでしょう。何回も読んでいると、赤ちゃんの成長とともにまねっこができるようになります。感情が豊かになる一冊です。

4.しろくまちゃんのほっとけーき

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『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん/作 こぐま社)

『しろくまちゃんのほっとけーき』のおススメポイント

  • シンプルな絵はっきりとした色使いで表現されている
  • 日常生活に密着した題材
  • たくさんの擬音語がつかわれておりリズムが楽しめる
  • 短いながらもストーリー性がある

しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作っていきます。その作る過程で出てくる「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴち」といった擬音語のリズムが楽しめます。

ホットケーキの焼いていく楽しさはもちろん、味も知らない赤ちゃんがこの本を楽しめるのは、たくさんの擬音語で表現されているからです。その擬音語の上手な表現で、美味しそうなホットケーキを想像できるようになるでしょう。

絵は、シンプルですが、鮮やかな色合いで描かれているため、そこからも興味をひきつけられます。短いながらもストーリー性がある絵本なので、読み聞かせを楽しめるようになったころに読んであげるとよい一冊です。

5.ぷれいぶっく

         画像出典元:https://www.amazon.co.jp/

『ぷれいぶっく』(フィオナ・ランド/絵 主婦の友社)

『ぷれいぶっく』のおススメポイント

  • 動物たちの絵が色鮮やかに描かれている
  • 触っても楽しめる
  • 動物にさまざまな仕掛けがかけられている
  • 本の角が丸くなっていて、安心して持たせてあげられる

赤ちゃんが絵本を持ちたがる時期にぴったりです。カラフルな動物たちが、ふわふわ、ぼこぼこ、ざらざら、がたがたなどの手触りだけでなく、色や形も楽しめます。

また、鏡やいないいないばあといった仕掛けもかくされているので、赤ちゃんは喜んで興味を示します。言葉で「おさかなさん つるつる」などと伝えるとさらに興味が増すでしょう。赤ちゃんの指でさまざまな手触りを確かめさせながら、一緒に遊んでみてください。

まとめ

本記事では、読み聞かせの効果とともに赤ちゃんの興味をひきつけるための読み方、読み聞かせる絵本の選び方を中心にしてまとめました。赤ちゃんは、お母さんやお父さんと一緒に触れ合う時間が何よりも大好きです。

読み聞かせの時間が赤ちゃんにとってお母さんとのよい触れ合いの時間となれば、自然と絵本に興味がわいてきます。そして、その後言語を獲得する時期になったときに、たくさんの言葉を絵本から吸収します。

赤ちゃんの興味をひくリズミカルな言葉や絵、色などに注目して、親子で楽しめる絵本を選んで読み聞かせてみてください。

 

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