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ワンオペ育児ってどういう状態?どういう問題があって、どう解決したらいいの?

      2017/06/12

「ワンオペ育児」という言葉はご存知ですか。頼る相手がおらず、一人で育児をしている状態のことです。男性が育児にかかわる機会は昔と比べれば増えているはずなのに、なぜワンオペ育児という言葉が生まれたのか。

それは、働く女性が増えてきたからです。昨今、この「ワンオペ育児」という言葉が世間に浸透してきて、それと同時に育児の問題点についてもクローズアップされるようになってきました。

ここでは仕事と育児の両立の難しさやパートナーとの関わり方などワンオペ育児によっておこるさまざまな問題点とその解決策を書いていきます。

ワンオペ育児とは

ワンオペ育児とは「ワンオペレーション」から派生してできた言葉です。そもそもワンオペレーションとはどういう意味でしょう?

飲食店などで、1つの店舗を1人で担当することを意味する語。早朝や深夜など、客が少ない時間帯に行われることが多い。店によっては、アルバイトがワンオペを任されることもあるという。

引用元:実用日本語表現辞典

これを育児に置き換えて、家事・育児のすべてを一人で行う行為を「ワンオペ育児」といいます

もともとは、パートナーの単身赴任や病気など、なんらかの事情によって、一人で育児を行うこととされていました。しかし最近では、パートナーは家に居るのにまったく家事育児をせず、ママが一人でそれらの行為を行っている状態のこともワンオペ育児といわれています。

また、パートナーが単身赴任で長期間不在の状態も、短期出張で2日間だけ不在だったという状態でも、一人で育児を行っていればワンオペ育児の状態といえます。今回は単発に起きるワンオペ育児ではなく、長期的なワンオペ育児についてお話します。

ワンオペ育児になってしまう原因

男性の育児参加率が上がっているにもかかわらず、なぜワンオペ育児という状態が起こってしまうのでしょうか。それにはさまざまな原因があると言われています。

ワンオペ育児になる原因4つ
  1. 共働きが増えた
  2. パートナーが、仕事が多忙で家にいる時間が短く、いたとしても協力的ではない
  3. 家事は女がやるものだという考えが変わらない
  4. パートナーとの意思疎通不足

1.核家族で共働きが増えた

昔は結婚して子どもを産んだら仕事を辞め専業主婦になる女性が多く、また働いていたとしても祖父母と同居というケースが多数でした。しかし近年は核家族でなおかつ共働きという家庭が増えています。

経済状況や女性の社会進出を促す社会情勢など、今は女性が働くことを推し進める要因がたくさんあります。にもかかわらず、男性の育児参加率は増えたとはいえ、まだまだ低いのが現実。

パートナーが家事育児を積極的に行わなければ、ママにそれらの負担がかかるのは当然の結果となります。

2.パートナーが、仕事が多忙で家にいる時間が短く、いたとしても協力的ではない

パートナーが多忙で、帰って来るのは子どもが寝てから、朝は子どもが起きる前に出勤。休みの日ぐらいゆっくりしたいと家事育児に非協力的。

パートナーが多忙であればあるほど、ママは家事育児をしてほしいと言いづらくなり、結果としてママがワンオペ育児をしなければならなくなります

3.家事は女がやるものだという考えが変わらない

夫婦共働きにもかかわらず「家事は女がやるものだ」という考えが根本的にあるため、たとえ家事や育児をしてくれたとしてもパートナーの意識が「お手伝い」のレベルを超えない

そのため家事も育児も言われたことしかせず、やったとしても中途半端にしかできておらず、結局ママの負担が増えることになるなど、パートナーの家事育児に対する意識の低さもワンオペ育児の原因です。

4.パートナーとの意思疎通不足

家事育児をしないパートナーに対して、「私がこんなに忙しくしてるのに、なぜパパはなにもやってくれないの?」「言われなくてもやってよ!」と怒り心頭のママ。

言わなくても分かって欲しいのにいちいち頼まないとしてくれないことに苛立ち、次第に頼むことすら面倒になり、結果自分ですべて抱え込むことになります

パートナーにしてほしいことを明確に伝えられず、意思の疎通ができないこともワンオペ育児になる原因です。

ワンオペ育児の具体的な問題点

このワンオペ育児、とにかく大変だということはイメージできますが、具体的にどういった部分が問題なのでしょうか。

ワンオペ育児の問題点4つ
  1. 慢性的な睡眠不足
  2. 自分が病気になっても頼る相手がいないため病院に行けない
  3. 頼る相手はいても頼る時間がない
  4. いつも何かに追われていて心身ともに休まらない

1.慢性的な睡眠不足

日中は仕事で拘束され、洗濯掃除、食事の準備は子どもが寝てから。まだ子どもが小さいうちは夜泣きで起こされることもあり、慢性的に睡眠不足に陥ります。

睡眠不足は体の免疫力を低下させ、体調を崩しやすくなったり気持ちの浮き沈みが出てきたりと、心身ともに悪影響が出てきます

2.自分が病気になっても頼る相手がいないため病院に行けない

1人で家事育児をこなしているため、もし自分が病気になってしまっても簡単に病院には行けません。そして自分のことを後回しにした結果、病気が悪化したり、子どもに病気がうつって親子共倒れとなる危険があります。

3.頼る相手はいても頼る時間がない

両親やママ友など、話を聞いてくれる相手はいるのに、とにかく時間がありません

息抜きにママ友とお茶をしたり、実家の母に話を聞いてもらったりしたいけど、それをする時間があったらその時間を掃除に使いたいと思ってしまうほどバタバタと日々が過ぎていきます。

そして次第に誰にも頼れない環境ができてしまいます

4.いつも何かに追われていて心身ともに休まらない

やることが多すぎて気持ちが常に緊張状態で、息抜きをする余裕がないため慢性的に疲れがたまってしまいます

体だけでなく心も疲労がたまるのに、その疲労を回復させるための時間も術もないためどんどん蓄積されていき、病気などの問題が生まれます。

ワンオペ育児が続くことで起こりうる夫婦の危機

ワンオペ育児の状態をなにもせず放置していると、ママの体に、そして夫婦関係に重大な弊害がおこります。

ワンオペ育児の弊害2つ
  1. 育児ノイローゼ
  2. 離婚

1.育児ノイローゼ

ワンオペ育児をしていると人に頼ることができずすべてを自分で抱え込んでしまうため、どうしても頑張り過ぎてしまいます。頑張りすぎることで自分のキャパを超えて、心が体が壊れてしまうことで起こるさまざまな症状を育児ノイローゼといいます

育児ノイローゼの症状一例
  • 悲観的でマイナス思考になる
  • 人とかかわるのが苦痛になりひきこもる
  • 全てを投げ出したくなる
  • 情緒不安定になり、突然涙が出る
  • 眠りが浅く熟睡できない
  • 無表情になりボーっとしている
  • 子どもを可愛いと思えなくなる

さらにこのような症状が続くと、育児ノイローゼからうつ病を併発する可能性があります

ワンオペ育児の問題点にも書いた通り、ママは自分が病気になっても簡単に病院に行くことすら出来ません。ですからこのような症状が出る前に、ワンオペ育児を打開できる方法を見つける必要があります。

2.離婚

これまで書いてきたように、ワンオペ育児はママの心身を疲弊させ、重症になると育児ノイローゼになる可能性もあります。そのような状態の時にパートナーが寄り添ってあげなければ、気持ちが離れてしまい最悪離婚という結果を招いてしまうこともあります。

実際、厚生労働省の調査でも子どもが生まれてから2歳になるまでの離婚率が最も高く、35.1%にのぼります。ついで3~5歳が20.9%となっています。

産後の一番大変な時期にパートナーの協力や理解が得られなかったことが原因に挙げられます。

このような結果にならないために、夫婦で家事育児についてきちんと話し合う必要があります

ワンオペ育児の解決策

ワンオペ育児を打開するにはどうしたらよいのでしょうか。

ワンオペ育児の打開策4つ
  1. 家事は手抜きで構わない
  2. 積極的に一人の時間を作る
  3. 家事分担を明確にする
  4. ポジティブ思考に切り替える

1.家事は手抜きで構わない

子どもが小さいうちはなるべく手づくりの物をあげたい、3食きちんとバランスのとれた食事を出したいですよね。でも、毎日それをしようと思うと大変です。メニューを考え、食材を揃え料理を作ることはとても手間と時間がかかります。

たまには手抜きをしましょう。離乳食のうちは市販のベビーフードを使えばいいし、幼児食の時期なら大人のとりわけで済ませても大丈夫です。

たまにはスーパーでお惣菜を買って帰るのもいいし、冷凍食品でもいいし、手を抜く術はいろいろあります。それすらしんどいなら、外食したっていいんですよ。

そのためにまず、「手抜きをしよう!」と考えられるようになりましょう疲れ切った顔で食べる手づくり料理よりも、手抜きでも笑顔で食べられる料理の方が子どもも楽しいですよ

2.積極的に一人の時間を作る

ワンオペ育児をしていると一人の時間はなかなか作れませんよね。パートナーが長期不在だったりすると、たまに帰ってきたら家族の時間を作りたいという気持ちになるのは分かります。

でも、30分でも1時間でもパートナーに子どもを任せて一人の時間を作りましょう。自分のために時間を使うことで日々の疲れから解放され、気持ちをリセットすることができますよ。

3.家事分担を明確にする

パートナーが毎日帰って来て家に居るのに家事育児に参加しないためにママがワンオペ育児状態になっているなら、一度夫婦で話し合い家事・育児の分担をしましょう。分担については、家事育児分担表の作成をおすすめします。

家事育児分担表見本

我が家の家事分担表です。上が現状で下が改変後となっています。赤文字は育児、オレンジで囲まれているのが育児で囲みがないのが家事です。

まずは家事育児の洗い出しをし、それを現状どちらが負担しているか分けていきます。そしてそれを今後どうするか、ビフォア・アフターを表にまとめます。

こうしてみると、いかにうちの夫が何もしていなかったかが分かりますね・・・。可視化って大事だなと痛感しました。

改変内容は私が決めて夫に提案という形で決めました。夫は基本受け身の性格のため「どうしたらいいか良く分からん」と言われそうだったので・・・。

ご主人と話し合うほうが良いご家庭もあると思いますので、作成の際にはご主人の性格も考慮して作ってくださいね

分担については、夫の方が会社の拘束時間(通勤時間含む)やお互いの給料の割合を加味したため、完璧に半分ずつにはしていません。本当はもう少し負担して欲しいのですが、初めから増やすと続かないかなと思い、夫側をやや少なめに振り分けました。

可視化することで夫にも理解してもらいやすく、口頭よりも話がスムーズになりましたよ。

4.ポジティブ思考に切り替える

「子どもが頼ってくれるのは今だけ。こんなに甘えてくれているのは今だけ。いつか親の手を離れて行ってしまうから、今のこの時間を大切にしよう。」と、頭では分かっていても、日々の忙しさのなかでついつい忘れてしまいますよね。

でも本当に、子どもはあっという間に大きくなります。小学校に上がる頃になれば、ママよりお友だちとの時間の方が楽しいと、学校から帰ってもすぐに遊びに行ってしまうようになります。

ワンオペ育児に追われている今こそ、べったり甘えてくれることに愛おしさを感じられるようにポジティブな思考に切り替えていきたいですね。

まとめ

頑張り過ぎてしまう人ほどワンオペ育児によって疲弊してしまいます。子どものために、家族のためにより良い環境で生活させたいと思うことはとても素晴らしいことですが、そう思い頑張ることで自分の体や心が壊れてしまってはどうしようもありません。

育児は大変ですが、子供の成長を見るのは楽しいものです。それが苦痛になってしまわないよう、手抜きすることを覚えましょう。完璧である必要はありませんよ。そしてパートナーと助け合えるように、普段から意思の疎通はきちんとしておきましょう。

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