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タラは離乳食で使っても大丈夫なの?それともダメなの?~離乳食にタラを使う方法と注意点について~

      2017/02/19

「離乳食で魚を食べさせるときには、白身魚から初めて、マグロやカツオなどの赤身魚はあとからたべさせましょう」と離乳食の進め方には書いてあります。タラは白身魚なのですが、育児本によっては「1歳になるまで食べさせないで」と本に書いてあることも。

一方で、レトルトの離乳食を見ると5か月からOKな商品に使われていたりします。タラはいったいどのタイミングで食べさせればいいのでしょうか。タラの離乳食の進め方についてまとめました。

魚アレルギーの症状と原因となる物質について

魚アレルギーってどんなアレルギー

魚アレルギーは、1歳ごろの赤ちゃんの食物アレルギーの原因の食材のうち、約5%の赤ちゃんが魚が原因で食物アレルギーを発症しています。魚アレルギーの特徴は、1度発症すると別の魚を食べても同じアレルギー症状が出てしまいます。

魚アレルギーの症状

魚アレルギーの症状は、下記の図のように、食物アレルギーと同様の症状がでます。食べたあとすぐ~30分以内に症状がでるアレルギーです。個人差が大きく、「火を通した魚はダメ」「刺身を食べるとダメ」「ツナ缶は食べれる」など条件は個人差があります。

<食物アレルギーに見られる症状>

皮膚症状 じんましん、口の周りが赤く腫れあがる、赤い湿疹がでるなど
呼吸器症状 くしゃみ、咳、呼吸困難、ゼーゼー、ヒューヒューと言い出す
粘膜症状 口の中がイガイガする、喉の粘膜が腫れる、うまくしゃべれない、呼吸が苦しそうになる
消化器症状 嘔吐、下痢、腹痛
アナフィラキシーショック 血圧低下、意識を失う、顔面蒼白 ※命にかかわる危険性あり

魚アレルギーは、口の周りが赤くなるといった軽いものから、重篤なアナフィラキシーショックも起きることもあります。

アナフィラキシーショックとは?

複数のアレルギー症状が一度に現れ、血圧が下がり意識障害が起こるような症状のことをアナフィラキシーショックといいます。すぐに治療を行わないと、死亡することもあります。

魚アレルギーの原因となる物質

魚アレルギーの原因となる物質は、パルブアルブミンというタンパク質と魚に含まれるコラーゲンの2種類があります。どちらの場合も、同じようなアレルギーの症状が出ます。

魚に含まれるパルブアルブミンというタンパク質

パルブアルブミンというタンパク質で、魚の種類や、部位によって含まれている量は違いますが、すべての魚に含まれています。パルブミンは、ゆでると水にとける性質があるので、茹でた魚より、かつおぶしでダシをとったつゆで症状が出ることがあります。

魚に含まれるコラーゲン

皮から、骨まですべての魚に含まれています。コラーゲンが原因のアレルギーは、パルブアルブミンとは違いゆでたりする調理を行っても症状に差はありません。

魚アレルギーと症状が似ているヒスタミン中毒

ヒスタミン中毒って何?

「サバを食べてじんましんが出た」と聞いたことはありませんか?あれは、ヒスタミンというタンパク質が原因で中毒が起きているのです。症状は食物アレルギーにとても似ています。

ヒスタミン中毒は、鮮度の落ちた魚が原因

ヒスタミンは新鮮な魚は少ないのですが、鮮度が落ちるとどんどん増加します。新鮮なうちに調理をすれば防げますが、鮮度の落ちたものを調理をしても消えることはありません。

 離乳食で魚を食べるのが決まっているのは、ヒスタミン中毒が原因

白身魚→赤身魚→青魚の順番で進めましょうと育児の本を読むと書いてありますが、実は、ヒスタミン中毒と深い関係があります。

ヒスタミンは白身魚より、赤身魚や青魚などの回遊魚と呼ばれている魚に沢山含まれています。そのため、まだ十分に消化ができない赤ちゃんは白身魚から食べさせます。

タラは白身魚なのにヒスタミン中毒になりやすい??

タラの刺身を食べたことはありますか?タラは、鮮度の落ちやすい魚で、国内で流通しているタラのほとんどが生で食べることはできません。下記の図を見ると、鮮度の落ちやすさが著しいことがわかります。この図のK値とは、魚の鮮度を表します。

データ引用元:http://www.nissui.co.jp/academy/taste/12/03.html 

そのためタラは、白身魚の中でもヒスタミン中毒になる可能性が高いので避けた方がいいと言われているのです。

タラはとても離乳食にむいた食材

 1.タラはヒスタミンのもとになる物質がとても少ない

タラは、実はヒスタミンのもとになる物質がタイやカレイといった魚よりタラはずっと少ない魚なのです。なので、鮮度のいいものを早めに調理すればヒスタミンを気にする必要はありません。

 2.タイやカレイより骨が離乳食の中に混ざりにくい

赤ちゃんや子供に魚を食べさせるとき小骨に注意しなければなりません。タイやカレイを煮つけにすると、小骨が多く、身をほぐすのが大変ですが、タラは骨が大きく、身もホロホロと外れるため骨と身を分けるのがとても簡単なのです。

 3.タラは消化がしやすく栄養面でもバランスがいい

タラは、脂肪分が少なく、ゆでても実がパサパサになりにくいので消化しやすい魚です。栄養面でもすぐれていて、タンパク質が多く、またビタミンやミネラルがバランスよくとれる魚でもあります。

 タラを購入するときの注意点としたごしらえの方法

鮮度のいいタラを購入する

鮮度のいいタラは、下記の4つのポイントで見分けることができます。ヒスタミンの増加を防ぐため、鮮度のいいタラを選んですぐに調理しましょう。

鮮度のいいタラの見分け方

  • 透明感がある…切り身の場合、鮮度のいいものは、全体的に透明感があります。
  • 身がしっかりとして、張りがある…張りのある切り身は、切り口がきっちりと角が立っています。
  • ほのかなピンク色…鮮度の落ちたものは、ピンク色ではなく濁った白色をしています。
  • 匂いのしないもの…鮮度がおちると、独特の匂いがします。匂いの無いものを選びます。

 必ず「マダラ」を選ぶ

食材として流通しているタラは何種類かに分かれています。種類によって、干物や練り物の原料として使われいたり、中にはタラと名前の中に入っているのに、まったく別の魚だという種類もあります。必ず「マダラ」を選びましょう。

日本で売られているタラの種類

  • マダラ…鍋物やムニエル用に鮮魚コーナーで販売されている魚です
  • スケトウダラ…明太子やかまぼこの原料。干物として販売されていることもあります。塩分が高いので離乳食では避けます。
  • コマイ…小型のタラで干物や干されて販売されている。こちらも塩分が高いので離乳食では避けます。
  • 銀ダラ…味がタラに似ているのですが深海魚で種類は別物です。油が多いので離乳食では食べさせられません

新鮮なタラを購入したらすぐに下ごしらえ

離乳食に使用する前に、必ず下ごしらえをします。ヒスタミン中毒などの症状を防止するだけでなく、塩抜きや臭みけしにもなり、食べやすくなります。

離乳食用の魚の下ごしらえの方法

  1. まずはしっかりとゆでる
  2. ザルにあげて水分を切る
  3. ほぐして皮と骨を取り出す
 1.まずはしっかりとゆでる

まずは、新鮮なタラをお湯でしっかりとゆでます。そうすることで魚アレルギーのリスクも減りますし、ヒスタミンの増加も防げます。

 2.ザルにあげて水気を切る

水分がついていると痛みやすいので、必ずざるにあげてしっかりと水分を切ります。

 3.ほぐして皮と骨を取り出す

ほぐして皮と骨を取り出します。このまま小分けにするか、ペースト状にして1週間程度でしたら冷凍保存もできます。

 タラを離乳食で食べさせる前に準備すること

ヒスタミン中毒に注意するために初めて食べさせるのはタラではなく他の魚にします。

 はじめての魚はタイやひらめなどの刺身を使って

初めての魚は、鮮度のいい白身魚の刺身を湯どおしして、おかゆなどに混ぜて食べさせます。刺身だと新鮮ですし、骨の心配もいりません。

 魚になれてきたら、平日の余裕のある時間にタラにチャレンジ

魚になれてきたころにタラにチャレンジ。万が一症状が出た場合に備えて、病院のあいている午前中に食べさせます。最初はひとさじずつ食べさせて様子を見て、徐々に量を増やして食べさせましょう。

魚を食べさせたあとチェックするポイント

  • 顔や体に赤いぶつぶつは出ていませんか?
  • 急にぐずったりぐったりしていませんか?
  • 呼吸は普通ですか?
  • 顔色は悪くないですか?
  • 吐いたり、お腹が痛そうにはしていませんか?

魚を食べさせたあとすぐにこのような症状が現れたら、病院で一度診察をしてもらいましょう。

食べない場合は、野菜や調理方法を工夫してみて

食べてくれない場合は、食感やにおいが原因の場合があります。甘味のある野菜をプラスしたり、おかゆやとろみをつけて食べさせてみてください。

 まとめ

魚は、下ごしらえが肉料理より手間がかかります。臭みもありますし、切り身として売られていて、骨も外しやすいタラは主婦にとってもうれしいです。

消化吸収によく、鮮度のいいものを選び、しっかりと下ごしらえをすれば、十分離乳食の初期から使うことができる魚です。タイやヒラメといった魚に子どもが慣れてきたら、ぜひタラにチャレンジしてみてください。

 - 離乳食