食べづわりとはどんな症状?いつまで続く?時期と対策
2019/02/18
妊娠すると多くの女性がつわりを経験しますが、その症状は人によって大きく変わってきます。吐き気が続く「吐きつわり」よだれが出続ける「ヨダレつわり」眠気が強くなる「眠りつわり」などいろいろな種類があり、症状のでかたも人によって違います。
その中でも食べ続けていないと、船酔いのように気持ちが悪くなる「食べづわり」というものは少々厄介なものです。妊婦さんの1番の仕事ともいえる体重管理に大きく影響してくる食べづわり!今回はそんな食べづわりの症状や対処方法を紹介していきます。
このページの目次
「食べづわり」はどんなつわり?
つわりというと吐き気を感じてトイレに駆け込むというイメージが一般的です。確かに吐きつわりの人は多いようです。しかし空腹を感じると気持ち悪くなり、食べ続けないと落ち着かないという「食べづわり」を感じる人もいるのです。
食べづわりは空腹を感じると船酔いのような吐き気を感じるものです。中には空腹ではないのに食べ物を口にしていないと吐き気を感じてしまうという人もいます。
このつわりは少々厄介なもので、妊婦さんにとってとても重要な「体重管理」が難しくなるものです。とにかく食べていないと胃がムカムカして我慢できないので、適切な対応が必要になってきます。
食べづわりの期間は?
気なる食べつわりの期間ですが吐きつわりなどの他のつわり同様に、妊娠5週目頃からはじまり妊娠16週目ごろにはおさまります。この期間は一般的なもので、人によっては妊娠の初期の段階から気持ち悪さを感じたり、出産間際までつわりを感じてしまう場合もあります。
多く場合、一番つらいピークは妊娠8週目から10週目です。この時期を過ぎると少しづつ落ち着いてくるものです。しかしずっと症状がおさまらず日常生活に支障をきたしてしまうような場合は妊娠悪阻の場合もあります。産婦人科に相談しましょう。
妊娠悪阻とは
つわりが治まらず症状が重症化して治療を受けなければいけないものです。通常のつわりのピーク時を過ぎても一向に症状がおさまらず深刻度が増していきます。つわりを感じる妊婦さんのうち1%から5%の人が妊娠悪阻になります。
体重増加に注意が必要なもの
食べづわりがなぜ厄介なものなのかは、体重増加をしやすいからです。食べづわりの妊婦さんは常に何かを食べていることになります、また吐き気を感じても吐けないという人が多いのも特徴です。当然のことながら摂取カロリーも上がり体重は増加します。
妊娠中の羊水の増加や赤ちゃんの成長にともなう適切な体重増加は必要ですが、脂肪を増やすだけの急激な体重増加は「妊娠糖尿病」「妊娠高血圧症」引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病は、妊娠期に過食によって体重が増え血糖値が高くなってしまうことです。血糖値の上昇が続いている状態だとさらに太りやすく、お腹の赤ちゃんも過度に大きくなってしまいます。出産時に産道を通過できず帝王切開になるケースが多いのです。
妊娠高血圧症とは
妊娠高血圧症は血圧が高い状態(最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上)が続きタンパク尿が出ます。体がむくんだり頭痛を感じ妊婦は血管障害などを起こし悪化すると母子の命にもかかわるものです。
オススメしたい4つの食べづわり対策
5つの食べづわり対策
- 一回の食事量を減らしこまめに食事を摂る
- カロリーの低い飴やガムを食べる
- 就寝前に温かい飲み物を飲む
- 枕元には低カロリーのものを置く
- 食べ物をよく噛んで食べる
1.一回の食事量を減らしこまめに食事を摂る
食べつわりの場合通常の食事を食べていてはどうしてもカロリーがオーバーしてしまいます。空腹時をなくす為には、1度に食べる食事の量を減らして朝昼晩の3回の食事スタイルから、1日に5回の食事にするといいでしょう。
また食事の際はパンやご飯などの炭水化物から食べると、血糖値が急上昇して脂肪がつきやすくなるので野菜からバランスよく食べるようにしましょう。味付けもしっかりダシをとることで薄味でカロリーを減らしもおいしく食べる事ができます。
2.カロリーの低い飴やガムを食べる
食事の回数を5回にしても、さらに空腹を感じる場合、飴やガムといった長持ちするものを口にしておくといいでしょう。その場合カロリーの少ないものを選ぶようにします。昆布などを口にしていてもいいでしょう。
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3.就寝前に温かい飲み物を飲む
就寝時も空腹を感じ気持ち悪くなる人も多いものです。寝る前に軽く胃の中に入れておくと眠るときの気持ち悪さを解消できます。しかし気になるのはカロリーです。
オススメなのは温かい飲み物です。温かいものは満腹を感じやすいのでハーブティーなどを飲むようにしましょう。飲み物だけでは気持ち悪さが解消できない場合は春雨スープなど低カロリーのスープがオススメです。
4.枕元には低カロリーのものを置く
食べづわりを経験した妊婦さんが一番空腹になりやすく、気持ち悪さを感じたのは朝の寝起きです。寝起きにすぐ胃に物を入れることが出来るように枕元には低カロリーのものを置いておきましょう。
ほんの少し口にするだけでも気持ち悪さは解消されるので、おからのクッキーや飴などを1つおいておくといいでしょう。
5.食べ物をよく噛んで食べる
食べる時は少なくても10回以上できるだけよく噛みましょう。噛むことで満腹中枢を刺激し満腹感を感じることが出来ます。食べる量も少量で済むのでカロリーダウンにつながります。また噛むことで食べ物の消化が良くなるので、疲れた胃にも優しくなります。
満腹中枢とは
満腹中枢は脳にある器官です。食事をした際に血糖値が上昇するのを感じとり満腹である(エレルギーは十分補充できた)という信号を出します。しかしこの満腹中枢が働き信号を出すまでに20分かかるので、ゆっくり食べる方が満腹感を得られます。

出典元画像:http://nishifunachirokaatsu.blog.fc2.com/blog-entry-535.html
まとめ
食べづわりを乗り切るには、空腹感をなくしかつ摂取カロリーをいかに低くするかがポイントです。そのためには食事の量を減らし回数を増やすなどのちょっとした工夫が必要なのです。
妊娠期には難しい体重管理ですが、母体と赤ちゃんのためにも工夫をした調理方法や食べ方で体重の過剰な増加をおさえていきましょう。つらいつわりをうまく乗り越えて元気な赤ちゃんを産みたいものです。