ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

砂遊びが苦手な子に!苦手な理由は?砂遊び楽しい!にする3つのアプローチ法とは?

      2017/06/29

砂遊びは、公園や保育園などの園庭開放でも、幼児の定番の遊びですね。楽しく砂場で遊ぶ同年齢くらいの幼児達。でも「うちの子は、なぜか砂遊びが嫌いでお砂場に入っていかない 」と、そんなもどかしさを感じているママもいるのではないでしょうか?

嫌がる理由にも、「慣れだよ」と乱暴にせず、その子に合った丁寧なアプローチが必要な場合もあります。また、嫌なら砂遊びを避け続けていいのでしょうか?そこで砂遊びのメリットを整理。砂遊びには、子供の成長を促す要素が沢山つまっているものです。

最後に、砂遊びが好き!にもっていく3つの方法を紹介していきます。

砂遊びを嫌がる3つの理由とは?

1.砂や泥の感触に慣れていない

快適な室内遊びから歩きがしっかり出来て外に出始める1歳半くらいになると、公園にもよくお出かけしますね。

ソックスにスニーカーという足元に慣れていると、夏場サンダルに素足で公園にお出かけした途端、違和感を感じる子もいます。

サンダルに入り込む砂の感触に慣れていないので、足についた砂を取り除いてとママにせがむことも。

ザラザラ感覚に不慣れなことが、砂場遊びをやりたがらない原因の一つに挙げられます。

2.砂遊び後のママの言葉

砂遊びはとかく服や靴が汚れます。公園の後に家にそのまま入ると、服や靴下、折り返したズボンの裾やポケットに入った砂で、部屋の床はザラザラ。後始末に追われるママは大変ですね。

「あーあ、また汚れちゃった」の何気ないママの一言に、敏感な子供は反応します。「ママが砂遊びの後はイヤそうだから。。。」と気にして、砂遊びを積極的にやりたがらない要因になります。

3.感覚過敏から砂、泥に違和感を感じる

自閉症などの発達障害を持つ子の中には、感覚過敏の特性のため、砂遊びに対する違和感、嫌悪感を持つ場合もあります。先述した1の「慣れていない」という感覚ではなく、脳の情報処理機能特有の感覚になります。

自閉症の基本症状には含まれていない重要な問題として知覚過敏があります。

花火の音を嫌う、電気掃除機の音を嫌う、赤ちゃんの泣き声を嫌うといった聴覚過敏、人からさわられるのを嫌う、裸足で砂の上を歩くことを嫌うといった触覚過敏、特定の香水のにおいを著しく嫌うなどの嗅覚過敏、アーチ型の門を嫌うといった視覚過敏などの存在が知られています。

引用元:(社)雇用問題研究所 厚生労働省委託による「発達障害のある人の雇用管理マニュアル」よりhttp://www.koyoerc.or.jp/assets/files/245/chapter1.pdf#search=%27%E7%A0%82%E9%81%8A%E3%81%B3+%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%27

砂場で考えられる感覚過敏

  • 触覚過敏・・・手や足につく砂の感触が気持ち悪い
  • 嗅覚過敏・・・砂場から発する臭い(ネコや犬などの尿)が嫌
  • 聴覚過敏・・・砂場にいる他の幼児が癇癪で泣くのが嫌、お友達の下の子(赤ちゃん)が泣くのが嫌

砂遊びが嫌い=発達障害かも?と言うことではありません。発達障害の診断は、認知や言語、人とのコミュニケーションなど多角的に診て医師が判断すべきことです。

そう言った特性があるのに、「慣れれば大丈夫だから」と無理強いさせるのは子供にとってストレスですね。感覚の特性のある子供には、より丁寧なアプローチをとる方が、強烈な拒否反応も軽減出来ます。

砂遊びをする6つのメリットとは?

「砂遊びが嫌いなら、無理してやらなくていいのでは?」と思われるかもしれません。確かに成長に、砂遊びが必須ということではないですよね。

ですが、砂遊びは子供の身体的、精神的面の成長を促す大事な遊びの一つと言えます。砂遊びには、どんなメリットがあるのか整理してみます。それを知った上で、苦手な子供に対しては丁寧な手順で「砂遊び好き!」に持って行ってあげたいものです。

1.身体面での発達を促す

砂場で遊ぶことにより得られるメリットを、大きい動きやバランスなどの身体面から見てみましょう。

身体が鍛えられるポイント

  • 足腰を鍛える・・・お尻がつかないように、長時間しゃがみこむことで、足腰が鍛えられ、足首の柔軟性を高めるのにも役立ちます。足腰が弱いため、和式トイレでしゃがみこむことが出来ない小学生もいますね。
  • バランス感覚を養う・・・お砂場の上は常にでこぼこ。穴やお山に足を取られない様に、バランスをとって歩く力もついてきます。

2.手先の器用さや苦手な触覚を鍛える

手先の運動や感触の許容範囲が広がることで、どんなメリットがあるのか見てみます。

手先を巧みにするポイント

  • 力の入れ具合を自在に調整する・・・出来た泥団子を壊さないように、そーっとトレーやお砂場の縁に乗せるのにも、微妙な力使いが必要です。力加減を入れ間違えると壊れてしまいますね。
  • 道具を上手く使いこなす・・・スプーンですくって、型抜きに入れてトントンならす。大きな穴を掘るのに、大きなスコップを両手でささえて、シャベルのを足で踏みこむ。砂場の道具を使いこなすのは、普段の室内遊びではなかなかできません。
  • 様々な感触のモノに触れる・・・さらさらの乾いた砂、どろどろの水分の多い泥など、色んな感触のモノを受け入れることが出来る(触れるようになる)ようになれば、粘土遊び、色が手につくクレヨン、絵の具を手に塗る手形スタンプ、指でノリをぬるなど、幼稚園や保育園での活動の幅が広がります

3.情緒を豊かにする

言葉でモノの様子を表現するとき、経験で培った感触を思い浮かべるものですね。

砂遊びで経験できる感触オノマトペ

  • ベタベタ
  • さらさら
  • ねちょねちょ
  • ザラザラ、ザシザシ
  • タプタプ
  • ドロドロ

実際に触りながら「この泥んこ、タプタプしてカレールーみたいね。」とか、「さらさらーって、このお砂、乾いててきもちいね。」という親子の会話の中で、感触に対する情緒や表現力が身についてきます。

4.根気強さを育む

「大きなお鍋でお味噌汁ぐつぐつ♪」など、お鍋に何度も砂をすくわないといけません。トンネルが掘れるほどの山を作るには、シャベルで盛り土を盛って、足で踏み固めて、など根気が必要。作ったそばから、お友達に壊されることだってあります。

完成するまで頑張る力や、理不尽に壊されてもめげない気持ちの切り替えスキル打たれ強さも、砂遊びで育まれます。

想像力やモノ造り力を育む

砂遊びは、見立て遊びの宝庫です。

握ったお団子、型抜きしたプリンやケーキ、カップに入れた水と泥のコーヒー牛乳、山のそばに掘った穴に水を溜めたダムや川など、自分が作ったモノを何に見立てるか、楽しいもの。想像力が育まれます。また、それっぽく見せるにはどうしたら良いか、考えて作るモノ造りの力もついてきます。

社会性を育む

砂場は、子供の社交場。砂場で使う道具の貸し借り、見立てたケーキやお団子を介してのお店屋さんごっこ、一緒にトンネル堀りなどの共同作業、子供同士でのやりとりが豊富な場でもありますね。

身近な保護者が子供の発達年齢を検査で計るのに使うKIDS(キッズ)乳幼児発達スケール。この検査領域の中に、「対子供の社会性・友だちとの協調行動」という子供が同年齢の子供と上手くコミュニケーションがとれるかを診るものがあります。その検査領域にあるチェック項目の一つとして、以下のものがあります。

砂場で2人以上の子供で、ひとつの山をつくる

引用元:三宅和夫(放送大学教授・北海道大学 名誉教授)監修 「KIDS乳幼児発達スケール」より

http://www.coder.or.jp/test/kidssample.pdf

砂遊びに慣れるための3つの方法とは?

上述した様に、身体的にも精神的にもお砂場での砂遊びは、子供の成長を促す大事な要素がたくさんあります。では、お砂場イヤ!な子供にどうアプローチするのがいいのか3つのアプローチ方法を見てみましょう。

1.親も一緒に遊ぼう

親も一緒にお砂場で遊びましょう。ママやパパ自ら裸足になって砂の感触を楽しそうにしていれば、「僕も!私も!」と気持ちが動くきっかけになります。

特に、家族で旅行などでお出かけした海辺の砂浜、屋外レジャープールにあるビーチボールが遊べる砂場など、非日常的な場所では気分も違うので砂に親しむ機会にもなります。ただし、裸足になる場合は、事前に怪我の原因となるガラス破片やプルタブなどないか、保護者が確認をしておきましょう。

2.汚れたら「沢山遊べたね!」の褒め言葉を

「あーあ、また汚しちゃってー。」ではなく、「たくさん遊べて良かったね。◯◯ちゃんが楽しそうで、ママもパパも嬉しいよ。」と声がけしてあげましょう。またお砂場で遊びたいと言うモチベーションに繋がる声がけが大切です。

もちろん、家に入る前は、最低限の砂は払うなどのマナーの勉強もしたいですね。

 

3.スモール6ステップで感触の慣れを目指す

感覚過敏で砂が触れない子には、丁寧なアプローチが必要です。少しずつ感覚の受け入れ範囲を広げるべく、スモールステップの手順を踏む方法があります。

感覚過敏で触れないモノがある発達障害の子供に、順に慣れるよう訓練するために行われるのが、療育としての感触遊びです。以下はその遊びの一例。最初はさらさらで大き目なものから始め、徐々に粉状のもの、ドロドロしたものへと、ハードルを段階的に引き上げて最後には砂へと目指します。

感触遊びのスモール6ステップ

  1. 【小豆遊び】…室内でレジャーシートの上に置いた洗面器に小豆を入れます。手足につきにくい大きさと感触です。お砂場でのままごとのように、スプーンですくってペットボトルに入れたり、振って鳴る音を楽しむことも出来ます。
  2. 【お米遊び】…同じくレジャーシート上で洗面器に乾いたお米を入れます。小豆遊びと同じようにおままごとしたり、音を楽しみます。手足にくっつきやすい分だけ、過敏な子は嫌がるかもしれません。触れたら、「触れたね。出来たね。面白いね。」とポジティブな声がけを。
  3. 【片栗粉遊び】…同じくレジャーシート上にのたらいに今度は片栗粉を。まずは粉だけで触ってみます。次に水を入れてトロトロ状に。ぎゅーっとトロトロの片栗粉を握ると、固まったようになるのに、手を開くとふにゃーっとスライム状にダレて来て、何とも不思議な感触です。
  4. 【小麦粉遊び】…園でもよく行われる小麦粉粘土の遊びです。色水を使って塩を入れた小麦粉をこねこね。抵抗がある場合は、ビニール袋の上からでもいいでしょう。雑菌が繁殖しやすいので、その日のうちか冷蔵庫で保管しても2日後には処分します。
  5. 【室内用の砂遊び】…室内で遊べる砂を使って遊んでみます。手につきにくく形も作り易く、本物の砂遊びのトレーニングなります。
  6. 【お砂場近くのプライベートスペースで遊ぶ】…公園の賑やかなお砂場に入っていけないなら、お砂場から少しお砂をバケツ半分位借りて来て、落ち着いた場所で砂遊びを自分のペースでやってみましょう。

こちらは3番で紹介した片栗粉の感触遊び。乾いた時に取れやすいのは小麦粉よりも片栗粉の方です。

こちらは5番で紹介した室内用砂遊びに用いる砂。手につきにくいのが特徴です。

感触遊びと構えてしまう場合は、お料理を切り口に色んな感触モノを触ってみましょう。ドロドロものが苦手だったのに、ホットケーキを作りたい一心から、自ら卵を割って、白身のベタベタが手についても気にならなかった子もいます。

まとめ

砂遊びは、子供の成長を促す要素の宝庫。避け続けていてはもったいないですね。

ここでは、砂遊びを嫌う理由3つを紹介しました。「砂の感覚に対する慣れ」、「ママの何気ない一言」、「感覚過敏からくる違和感」の3つです。

また、砂遊びが楽しいと思えるようになるアプローチ法も、その3つの理由にそって見てきました。「大人も一緒に遊ぶこと」、「親の言葉がけ」、「スモールステップによる感覚の訓練」の3つの方法です。

感覚過敏で砂遊びが苦手な場合、感覚訓練は、親だけでは難しいかもしれません。家族で抱え込まないで下さい。園庭開放でお世話になっている先生や行政の発達相談窓口などに気軽に相談してみましょう。

苦手意識を少しづつ克服して、子供の身体的精神的成長に働きかけていきたいですね。

 

 - 育児