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妊娠中に肌のかゆみや湿疹・発疹が!これって蕁麻疹?妊娠との関連や原因、対応策を知りたい!

      2018/03/21

妊娠中は様々な体の変化がありますが、突然肌がかゆくなったり湿疹や発疹ができたりと、肌のトラブルに悩まされる方も多いのではないでしょうか。

夜も眠れないくらい体中がかゆくなりかきむしってしまったり、かゆみはないのに湿疹や発疹がたくさんできたりと、その症状は様々です。

かゆみや湿疹・発疹は、蕁麻疹や痒疹(ようしん)、アトピーによるものだと考えられます。症状が長引けば長引くほど、つらく感じますよね。

今回は、肌のかゆみや湿疹・発疹と妊娠との関係性や考えられる原因、対応策について詳しく解説していきます。



妊娠中に肌のかゆみや湿疹・発疹が!こんな症状が出るのは私だけ?

妊娠中に肌のかゆみや湿疹・発疹はできやすいの?

妊娠中は、身体に様々な変化が起こります。肌は体調や環境の変化に影響を受けやすいので、肌トラブルにつながりやすくなります。妊娠に伴うホルモンバランスの変化や睡眠不足、免疫力の低下、ストレス等の様々な体の変化により、肌の状態が変化することがあります。

色素が沈着しやすい、妊娠線ができる、という肌トラブルのほかに、妊娠中に肌のかゆみや湿疹・発疹の症状に悩まされる妊婦さんは多いです。

筆者の体験談

筆者も妊娠7か月に入ったときくらいから、腕や太もも全体に、肌のかゆみの症状があらわれはじめました。はじめは使い始めたボディクリームが原因かと思って使用を控えていたのですが、それでもかゆみはやむことがなく、逆にかゆみの症状は強くなる一方でした。

これまで肌のかゆみが続くようなトラブルは一度もなかったのでどのような対処をすればよいのか戸惑いました。

特に寝ている時にかゆみが強くなり、かゆみで起きてしまったり、眠っているうちにかきむしってしまいひっかき傷ができてしまったりしました。

眠たいのにかゆくて眠れない、かかないようにしたいけど、かゆくてかかずにはいられない、という状況が非常にストレスだったのを覚えています。

後述しますが、皮膚科を受診し薬を処方してもらったことで症状は少し改善しましたが、完全にかゆみがなくなることはありませんでした。出産するとこれまでのかゆみが嘘だったかのようにかゆみの症状がおさまりました。

妊娠中にできる肌のかゆみや湿疹・発疹って蕁麻疹なの?

そもそも蕁麻疹って何?

妊娠してから、突然肌がかゆくなったり湿疹ができたりといった症状が出てくると、「もしかして蕁麻疹ができたのかも?」と思う方は多いのではないでしょうか。そもそも、蕁麻疹とはどのような病気なのでしょうか。

蕁麻疹の症状は?

蕁麻疹になると、どのような症状がみられるのでしょうか。

皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。(中略)大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。個々の皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。

症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。(出典:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A

蕁麻疹は、赤い盛り上がりが出たり消えたりすることが特徴です。蕁麻疹になったらたいていの場合かゆみがありますが、かゆみがない場合もあります。赤い盛り上がりが出る頻度や出る期間は個々人で差があります。

蕁麻疹が出る仕組みは?

では、蕁麻疹はどのような仕組みで出てくるのでしょうか。蕁麻疹は、何か特定のものを契機にアレルギー反応を起こして起こることが多いです。一般的なアレルギー源を以下でご紹介します。

蕁麻疹を引き起こすアレルギー源

  • 口にするもの(食べ物や飲み物、薬等)
  • 虫刺され
  • 寒冷差や日光、圧迫等の物理的な刺激
  • 肉体的な疲労
  • 精神的ストレス

※参考:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A

このように、様々なものが蕁麻疹を引き起こすアレルギー源になります。何にアレルギー反応を起こし蕁麻疹が出るかは、人によって異なります。例えばそばアレルギーを持っている人は、そばを食べると蕁麻疹が出ることがあります。

妊娠していることが蕁麻疹の直接的な原因になりうるの?

上で蕁麻疹の原因をご紹介しましたが、妊娠していることが蕁麻疹の直接的な原因になるという文献は見当たりませんでした。

ただし、先ほどもご紹介した通り、妊娠中は免疫力が低下するので、妊娠前は何ともなかった変化に敏感に反応してアレルギー反応を起こし、蕁麻疹が出るということも考えられます。

また、妊娠中はホルモンバランスの変化により精神状態も不安定になることがあります。ストレスがたまりやすくなり、ストレスが原因で蕁麻疹が出るということもあるでしょう。これらのことから、妊娠していることが間接的に影響して、蕁麻疹が出ることは十分に考えられます。

肌のかゆみや湿疹・発疹が出たら蕁麻疹なの?

上で紹介したような、肌のかゆみや湿疹・発疹が出たら、蕁麻疹なのではないかと思う方は多いのではないでしょうか。しかし蕁麻疹と症状の似ている皮膚の疾患もありますので、肌のかゆみや湿疹・発疹が出たからといって、必ず蕁麻疹を発症しているわけではありません

かかりつけの産婦人科医、または皮膚科医に相談して、症状に合わせて適切な対処をすることをおすすめします。病院の受診について詳しくは後述します。



妊娠中におこるかゆみや湿疹・発疹は、蕁麻疹以外に何が考えられるの?

蕁麻疹以外に考えられる皮膚の疾患は?

肌にかゆみが出たり湿疹・発疹が出た際に考えられる皮膚疾患は、蕁麻疹だけではありません。以下の疾患の可能性も考えられます。

  • 妊娠性痒疹
  • アトピー性皮膚炎

妊娠性痒疹

妊娠性痒疹は、名前にも「妊娠」という文字が入っていますが、妊娠に伴いかゆみが強く出る皮膚疾患です。

妊娠3か月ごろからかゆみのあるボツボツとした発疹が体や四肢にでてくる疾患です。2度目以降の妊娠で多いといわれていますが、初めての妊娠でもおこることがあります。かゆみが強く、引っ掻いているうちに次第に赤茶色の固い発疹(痒疹)になり治りにくくなることが多いです。(出典:巣鴨さくらなみき皮膚科

筆者も皮膚科を受診した際に、妊娠性痒疹と診断されました。先ほど蕁麻疹は皮膚に赤い盛り上がりがでたり消えたりするとご説明しましたが、妊娠性痒疹にはそのような症状はみられません。

妊娠性痒疹は、かゆみが強いことが特徴です。ひっかき続けると治りにくい発疹になってくるので、症状が出てきたら早めに治療を開始することをおすすめします。

アトピー性皮膚炎

もともとアトピー性皮膚炎を持っている方は、妊娠により改善する方もいますが、症状が強く出ることが過半数のようです。

アトピー性皮膚炎を合併している妊婦の50%以上が妊娠中に皮膚炎が増悪し、25%は改善したとしている。(中略)皮膚炎の増悪は妊娠中のどの時期でも起こりえるが、中期~後期により増悪する傾向があるとされている。(出典:専門医のためのアレルギー学講座 妊娠とアトピー性皮膚炎

妊娠による体質の変化で汗をかく量が増えたり、これまで使用していたアレルギー薬を妊娠により中断することなどが原因であると考えられます。

また、子供のころにアトピーがあり、大人になって落ち着いていた方でも、妊娠を契機に再発することがあるようです。

肌のかゆみや湿疹・発疹は一体いつまで続くの?

蕁麻疹の場合

妊娠中に肌のかゆみや湿疹・発疹を発症した場合、一体この辛さはいつまで続くのでしょうか。蕁麻疹の原因が妊娠中の免疫力の低下やストレスによるものの場合、出産により改善することが多いです。

ただし、出産直後はまだまだホルモンバランスが不安定ですし、育児中は睡眠不足になったりストレスが増えることがありますので、それが原因となって蕁麻疹が続くことも考えられます。

妊娠性痒疹の場合

肌のかゆみや湿疹・発疹が、妊娠性痒疹によるものの場合は、出産することで症状がなくなります。筆者も妊娠後期から悩まされていた肌のかゆみが、出産した日からぴたっとなくなりました

ただし、妊娠週数によって症状が軽減するということはないので、妊娠中は薬等にも頼りながら、何とか症状と付き合っていかなくてはなりません

アトピー性皮膚炎の場合

もともとアトピー性皮膚炎があった方で、妊娠中に症状が悪化した方は、出産することで体質が変化し、症状が軽減することもあります。また、妊娠前にアトピー性皮膚炎の治療を受けていた方は、妊娠中使用できなかった薬も再開できますので、症状の改善も期待できます。



かゆみや湿疹・発疹の症状が出たらどうすればいいの?

自己判断をするよりは病院を受診しましょう

かゆみや湿疹・発疹が出てきたときに、市販薬で対応することを考える方も多いかもしれません。妊娠中に使ってよいのかどうか不安になりますし、症状に効く薬を正確に選べていない可能性もあります。

筆者も妊娠中に肌のかゆみが出た時、初めのうちは市販のかゆみ止めクリームを使用して症状を抑えようとしていました。しかしかゆみ止めクリームに、お腹の中の赤ちゃんに良くない成分が含まれないか不安でしたし、結局一週間ほど使用してもかゆみが改善することはありませんでした。

症状が長引いて、肌トラブルによるストレスが増大したり、肌トラブルそのものが悪化するとよくないので、自己判断するよりは病院を受診することをおすすめします。

病院の受診まではかきこわさなように気を付けて!

病院を受診するまでは、肌のかゆみが出てきてもかきこわさないように注意するようにしましょう。筆者も妊娠中肌のかゆみに悩まされたとお伝えしましたが、受診までの間、毎晩肌のかゆみに悩まされ、その都度強くかきこわしてしまったことを強く後悔しています。

強く何度もひっかくことで患部がジュクジュクした状態になってしまいました。かさぶたになり、治ったあとも、腕や足に何か所もかさぶたの跡がシミとして残ってしまいました。

保冷剤や氷水で冷やすことで少しかゆみが楽になることもあります。かゆみがひどい場合は、受診までいろんな方法を試してみてかゆみを紛らわせるようにしましょう。

肌のかゆみや湿疹・発疹の受診は、産婦人科と皮膚科どっちにすればいいの?

肌のかゆみや湿疹・発疹の症状が出たら、産婦人科と皮膚科どちらに相談すればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。妊娠に伴い肌のかゆみや湿疹・発疹の症状が出る妊婦さんは多いので、産婦人科でも相談に乗ってもらえます

妊婦健診の際に合わせて相談してみましょう。ただし、産婦人科は肌を専門にみるところではありません。産婦人科医にもよりますが、我慢ができる範囲であれば基本的なお肌のケアで様子をみる、という方針を取る場合もあります。

筆者がかかっている産婦人科では、肌のかゆみを相談したところ、「妊娠によりかゆみが出るのはよくあることで、出産まではどうしてもかゆみが続くことが考えられる。

保湿をすること、肌への刺激を避けることを心がけるように」といったアドバイスのみでとどまりました。

市販の保湿クリームを買ってつけてみましたが症状は改善せず、かゆみは強くなる一方で、皮膚科を受診してみることにしました。皮膚の状態を専門的に見てもらい、治療を受けることで症状は改善しました。症状が続く場合や悪化してきた場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

どんな治療が受けられるの?

肌のかゆみや湿疹・発疹に対して、どのような治療が受けられるのでしょうか。妊娠週数や症状にあわせて、塗り薬や飲み薬を処方されます。

かゆみを予防するための保湿剤と、症状がひどく出ていれば、アレルギーを抑えるために、妊娠中に服薬できる弱めのステロイド剤や飲み薬が処方されることが多いです。

妊娠中に治療を受けても大丈夫なの?

妊娠週数や妊娠経過にもよりますが、お腹の中の赤ちゃんに影響のない範囲で治療を受けることは可能です。皮膚科を受診する際は、母子手帳とお薬手帳を持参して、妊娠中であることと薬の服用の有無を必ず伝えるようにしてくださいね。

切迫流産や切迫早産と診断されている場合や、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病等の疾患を持っている方は、まずは産婦人科医に肌のかゆみや湿疹・発疹について症状を相談し、必要に応じて紹介状を書いてもらうようにしましょう。

受診するにあたっておすすめしたいこと

受診するにあたって、自身の症状を伝えるために、症状が出た時に患部の写真を撮っておくことと、症状の特徴をメモしておいて診察時に見せることをおすすめします。

写真を撮っておこう

肌のかゆみや湿疹・発疹は、時間帯や周囲の環境や刺激に影響され、強くでたり、全く出なかったりすることがあります。筆者も肌の激しいかゆみの症状に悩まされていましたが、症状が出るのは基本的に夜の就寝時だったので、症状が出た時にすぐみてもらうのが難しい状況でした。

皮膚科を受診した際に、どんな風に肌の色が変化するのか、どれくらいかゆみが広がるかなど、症状を伝えるのが難しかったのを覚えています。

視覚的に症状を伝えるのに有効ですので、症状が出ている時の患部の写真を撮っておいて、受診時に医師に見せることをおすすめします。

症状の特徴をメモしておこう

また、肌のかゆみや湿疹・発疹の症状がどんな時に、どのように出るのかをメモに残しておいて医師に見せることも、症状を正しく伝える上で有効です。

かゆみが出た時に使った市販薬等があれば合わせて記録しておきましょう。最低限記録しておきたい事項と記載例をご紹介します。

最低限記録しておきたい事項と記載例
  • 記録した日
  • 症状が出た時間と症状が続いた時間(記載例:23時から30分程度、その後も夜中に何度かかゆみが出たが長さは不明)
  • 症状が出る前に行ったこと(記載例:散歩、家事、入浴)
  • (症状が出る前に食事をした場合)食べたもの
  • 症状が出た部分と、具体的な症状(記載例:足全体に2ミリくらいのツブツブとした発疹が広がり、激しいかゆみを伴った)
  • 使用した市販薬(記載例:かゆみ止めパッチを患部に貼った)

医師が診察する際の一つの判断材料になりますので、直近2、3日の様子でもよいので、記録しておくことをおすすめします。

おわりに

妊娠中は体の中で様々な変化が起こります。様々な変化に伴い、肌のかゆみや湿疹・発疹の症状が出る方は多いです。蕁麻疹の場合もあれば、妊娠性の痒疹やアトピー性皮膚炎の可能性もあります。多くは出産することで改善します。

我慢ができないほど症状が続く場合や悪化した場合は、自己判断はせずに、肌の症状を写真に撮る、メモを残す等記録したうえで受診をして、適切な治療を受けるようにしましょう。

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