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予定日間近!「子宮口が硬い」と言われたら。子宮口が硬いって?硬いとどうなる?どうすればいいの?

   

出産予定日が近づくと、赤ちゃんに会えるのが楽しみな反面「無事に産めるかな」「痛いのかな…」と不安な気持ちになりますよね。初めての出産であればなおさらでしょう。週に1回やってく健診日 。助産師さんやお医者さんに言われた一言で心配になることもあるのではないでしょうか。

予定日が近づいているのに内診で「子宮口がまだ硬いね」と言われてしまった。でも子宮口の硬さとはそもそも何?出産に何の関係があるの?子宮口が硬いんだったら柔らかくする方法はあるの?ここではそんな疑問にお答えします。



子宮口が硬いって?

上のイラストは卵巣・子宮・膣のイメージイラストです。子宮口とは膣と子宮の間、赤ちゃんが10ヶ月をすごした部屋の出口に当たる部分です赤ちゃんに近い方を内子宮口、外界に近い方を外子宮口、その間の管状部は子宮頚管と言われます。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中で育つ中で、子宮口は赤ちゃんが出てこないようにしっかりと閉じている必要があります。もし赤ちゃんがまだ十分育っていないうちに子宮口が柔らかくなれば出口が開きやすくなり、早産のリスクが高まります。

子宮頚管のある子宮頚部は大部分がコラーゲン繊維でできています。

子宮頚部は筋肉繊維と膠原繊維(コラーゲン線維)と弾性繊維でできていますが、大部分は膠原繊維でこれによって胎児の重みのかかる子宮口をしっかり支えているのです。

『ベビカム相談室』より

コラーゲン繊維は人の皮膚の中でも張りや形状を保つはたらきがあり、これによって妊娠中期までは子宮頚管がしっかりとした硬さを保って閉じられています。

出産が近づくと子宮頚部のコラーゲン線維は分解され、ヒアルロン酸などの水分をたっぷり含んだ基質がそのすき間を埋めて子宮頚部は柔らかくなります。これが子宮口が柔らかくなっている、と言われる状態であり「子宮口が硬いね」と言われるのはまだこの変化が進んでいないときです。

直立歩行し,かつ妊娠期間が比較的に長いヒトでは,妊娠中は胎児を子宮内に保持するため,子宮頸管は十分な硬度を有する必要がある.妊娠中期の頸管組織では,木の幹であるコラーゲン形成が促進され木全体が成長する.一方,分娩時には,コラーゲンは分解され,GAGの組成は大きく変化する.中でもヒアルロン酸は,組織の柔軟性を上げる目的で,重量を増加させる4).

『頸管熟化の生理と病理』より

 

子宮口の硬さを確かめるのはなぜ?

では妊娠後期の健診で子宮口の硬さがチェックされるのはなぜでしょうか。分娩とは①赤ちゃんが②産道を通って③陣痛やいきみの力によってお母さんのお腹の中から外に出てくることです。子宮口は②の産道に含まれます。
陣痛が来て赤ちゃんが生まれようとする時、子宮頚管がやわらかくなっており子宮口がスムーズに開けばそれだけお産の進行もスムーズです。
出産予定日に近づくにつれて子宮口が柔らかくなっているかどうか、というのはお産がスムーズに進むかどうかのある程度の目安になります。それで妊娠後期の検診では子宮口の硬さが確認されるのです。


子宮口が硬い原因は?

子宮口が硬い原因は不明であることも多いですが、子宮口が硬く、開きにくい人の傾向はあります。

子宮口が柔らかくなりにくい人の特徴

  • 初産である
  • 高齢である
  • 過去の出産や手術で子宮頚管の傷がある
  • 精神的な不安やストレスが大きい
陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでに初産婦は10~12時間、経産婦は5~6時間と約2倍の差があります。

子宮口が硬いとどうなるの?

いざ出産となった時に子宮口が硬くてスムーズに開かないと赤ちゃんが出てきにくくなり、お産に時間がかかって赤ちゃんにもお母さんにも負担が大きくなることが懸念されます。

赤ちゃんの頭が通るためには子宮口は全開し、10cm開いていることが必要なのですが例えば5cmしか開いていないとお母さんが思いっきりいきんでも赤ちゃんは出てこれず、無理に力を入れると子宮頚管が傷つく恐れもあります。

そのため子宮口が全開するまではいきみを逃す必要があるのですが、子宮口が柔らかければ全開するまでの時間が短くなってお母さんや赤ちゃんの体力の消耗が少ないうちにいきむことができるのです。

予定日が近づいても子宮口が硬く閉じており陣痛が来てもなかなか開 きそうにない場合、子宮頚管を柔らかくするための薬が使われることもあります。

ただし、子宮頸部が柔らかくなる時期やスピードには個人差も大きく「ずっと子宮口が硬かったのに陣痛が来たらあっという間にやわらかくなった」という人もいますから過度に心配すぎないようにしましょう。



子宮口が硬いと言われたらどうすればいいの?

では、「子宮口が硬いね」と言われたときにはどうしたらいいのでしょうか。自分で柔らかくする方法はあるのでしょうか。前述した子宮頸部の柔らかさが変化するメカニズムはまだはっきりと解明されたわけではありま せん。

しかし「子宮口を柔らかくするために有効だ」と考えられている方法はいくつかあります。子宮周りには筋肉がたくさんあります。その筋肉が冷え、硬くなっていると子宮口は柔らかくなりにくいです。

果物が温度の高いところで熟しやすいのと同じで子宮や骨盤周辺の血流がよく温かい状態だと子宮口が柔らかく開きやすくなります。子宮や骨盤周辺の血流を良くするために効果的なのが①温めること②リラックスすること③軽い運動です。

筆者の体験では、臨月になると健診で「もうお腹が張っても大丈夫だからどんどん歩いてね!」と言われました。当時は初めての妊娠でその理由がわからなかったのですが、今となっては歩くことで赤ちゃんが下がることや血流が良くなって子宮口が柔らかくなることが期待できるからだったとわかります。

下記に①~③の自分で簡単にできる方法を挙げました。これらは妊娠中でなくても健康維持のため効果的ですが、妊娠中は普段の自分の体とは違うため普段行っていることでも慎重に取り入れる必要があります。

下記は赤ちゃんがもう「いつ生まれてきてもいい」という状態にある事を前提として書いています。ご自身の体質や体調、体の感覚と相談しながら「心地いいな」と思える範囲で行ってください。少しでも不安がある場合はかかりつけの産婦人科の先生に相談してからにしてください。

①温める

会陰カイロ

子宮周辺は心臓から遠いため血行が悪くなりやすく、外気の影響も受けやすいため冷えがちです。カイロを使えば簡単に子宮周辺を温めることができます。子宮口を柔らかくするほかに、会陰も温めることでやわらかく伸びやすくなります。

やり方はシンプルで貼るタイプの使い捨てカイロをショーツの外側から貼ります。布ナプキンの裏側に貼ってショーツにつけるのも良いでしょう。

足湯

足先の血管には子宮周辺に直結しているものがあります。足先で温められた血液が子宮周辺を通って子宮周りが温められます。もちろん湯船にゆっくりつかるのも良いのですが、手軽にできる足湯だけでも子宮周りの血行促進に効果的です。

お灸

足の内くるぶしから指4本分上がったところに「三陰交」というツボがあります。三陰交は温めることによって骨盤内の血流が増え、子宮口を柔らかくする効果が期待できます。

画像出典元:http://www.kyushin.co.jp

 

三陰交は効果も期待できますが刺激も強いため、体質によっては急速にお産が進んで危険な場合もあります。いきなり自宅でお灸をしたり鍼灸院に行くよりは、一度普段から診てもらっている産婦人科の先生に相談してください。

筆者は予定日を1週間近く過ぎてもなかなか陣痛がこなかったため三陰交にお灸をしていました。いざ破水して陣痛が始まると子宮口がすごく柔らかいと言われスムーズに出産となりました。

②リラックスする

アロマ

自分が「好きだな」と思える香りには心と体をほぐすリラックス効果があります。お産はリラックスして副交感神経が優位になっている時に進みやすくなりますので、好きな香りのアロマは強い味方となってくれます。
「病院にこれを持っていこう」というお気に入りの香りを事前に用意しておくのがおススメです。特にクラリセージ、ジャスミン、ローズ、ゼラニウムなどは女性ホルモンに似た物質が含まれており、子宮口が開きやすくなることが期待されます。
上記のエッセンシャルオイルは分娩を促進する可能性がありますので「赤ちゃんがいつ生まれてきてもいい」となるまでは使用しないでください。また、ペパーミントは血圧上昇の作用がありますので臨月でも使用は控えましょう。

ハーブティー

ハーブティーは心身をリラックスさせる効果があり、ノンカフェインのものも多いため妊婦さんに人気の飲み物です。特にラズベリーリーフティーは「安産のお茶」の異名を持つ妊婦さんの心強い味方です。

ラズベリーリーフはフラガリンという、子宮の筋肉を収縮させる効果が望まれる成分を含んでいます。そのため妊娠後期までは飲まないほうが良いとされていますが、出産の際にはお産をスムーズに進めてくれることが期待できるので妊娠後期にはおすすめです。

子宮の収縮が促されると良い陣痛がつきやすくなり、それによって子宮口も開きやすくなります。

呼吸法

副交感神経優位のリラックス状態がお産をスムーズに進めるとはいえ、副交感神経や交感神経は私たちの意思とは関係なく働いているのでコントロールすることができません。しかし呼吸は別です。

副交感神経が働いてリラックスしている時、呼吸は深くゆっくりとします。つまりそのような呼吸をすることで、副交感神経優位の状態を作り出すことができるのです。特別な呼吸法をする必要はありません。

目を閉じ、お腹の赤ちゃんに心を向けてゆっくりと深く呼吸をくり返しましょう。体の緊張がほぐれてきます。陣痛が始まってからも、深くゆっくりと呼吸する事でお産が進みやすくなります。

③軽い運動

ウォーキング

ウォーキングは手軽にできる運動ですが、その効果は大きいです。歩く事で全身の血流が良くなり子宮への血行もよくなります。重力に従ってリズミカルに力が働き、赤ちゃんの頭が下がりやすくなります。赤ちゃんの頭が下がればその刺激で子宮口も柔らかく開きやすくなります。
産後しばらくはなかなか一人で出かける事が難しくなりますので、今のうちに景色や季節を楽しみながら自分のペースでウォーキングしてみてください。
ただし臨月はいつ陣痛や破水が起こってもおかしくないので母子手帳、健康保険証、財布、携帯電話は持ち歩き土地勘のある場所を選ぶようにしましょう。

雑巾がけ、トイレ掃除

しゃがんで動き回る雑巾がけやトイレ掃除は、骨盤が開いて骨盤の筋肉がやわらかくなります。ゴシゴシする動作で赤ちゃんの頭が下がり、子宮口が刺激されて柔らかくなることも期待できます。

また、産後は自身の体の回復と赤ちゃんのお世話が最優先で掃除どころではありませんから、今のうちにお家の中を綺麗にしておくという意味でもおすすめです。

スクワット

部屋の中でできる運動ではスクワットがおすすめです。骨盤に力がかかって開きやすくなり、赤ちゃんの頭が下がりやすくなります。転ばないよう椅子の背もたれや壁に手をついて行いましょう。

臨月におすすめのスクワットのやり方
    • つま先を外に向け、肩幅よりやや広めに足を開きます。
    • 息を吐きながらゆっくりとひざを曲げて腰を落とし、息を吸いながらゆっくりと戻ります。
    • 背筋が曲がらないように気をつけて、5回ほどくり返してください。

臨月はお腹が大きくなっており、やりすぎは膝や足首に負担がかかります。上記を1セットとして1日3セットを上限に行いましょう。

まとめ

いかがでしたか?出産日が近づいてくると不安になるのは仕方のないことです。子宮口の硬さは自分で完全にコントロールできるものではないため、健診で「子宮口が硬いですね」といわれると心配になるかもしれません。

ですが「どうなるかはわからないけれど、お産に向けて自分ができるだけのことはやった」という想いは気持ちの余裕を生み、心や体をリラックスさせてくれるのではないでしょうか。

10ヶ月間お腹の中で大切に育んできた赤ちゃんに会える日はもうすぐです。素敵なお産となることを願っています!

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