ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

3歳児の子どもの心に届く叱り方とは?どこまで叱ったらいいの?しつけには普段の接し方が大事!

      2018/04/27

3歳児になると、お友達と一緒に遊ぶようになる、子どもによっては幼稚園に入園するなど、社会との関わりがぐんと増えてきます。

そこで子どもがきちんと社会に順応できるよう「しつけ」がスタートします。でも、子どもの自己主張はますますはっきりしてきて、叱っても叱っても同じことを繰り返されたり、口答えされたりして、時には親も疲れ果ててしまうのではないでしょうか?

今回は、子どもの心に届く叱り方や、絶対にしてはいけない叱り方、どこまで叱るべきなのか、また普段の3歳児への接し方についてご紹介します。



子どもの心に届く叱り方

まずは子どもが話を聞ける状態にする

子どもが話を聞ける状態
  • 親も子も止まり、近くで顔を合わせている
  • 子どもが親の目をきちんと見られる
子どもが話を聞けない状態
  • 興奮している (例 走り回っている、大声をあげている、危ないものを振り回している)
  • 夢中になっている (例 遊びに没頭している、何かを見ることに気をとられている)
  • 強くカンシャクをおこしている (例 ひどく泣いている、ひどく怒っている)
  • 叱られることにおびえている (例 おびえた顔をしている、ニヤニヤ笑っている、目をそらす)

子どもが話を聞ける状態にする方法

興奮している時と夢中になっている時は、まず子どもの動きを止める

子どもが興奮している時は、遠くから「やめなさい!」「だめよ!」と叫んでも、なかなか静止させることは出来ません。また、夢中になっている時に突然叱られると、子どもに強い恐怖感を与えます。まずは子どもの手をとったり、肩を抱き留めたりして、子どもの動きを止めましょう。

子どもの危険な行為を止めれば、子どもの安全を確保できます。また、他人への迷惑な行為をやめさせることで、他人に不愉快な思いをさせずに、子どもとしっかり向き合って話すことが出来ます。親も余裕を取り戻して話すことが出来るのです。

カンシャクを起こしている時は、怒りや悲しみをいったん受け止めてあげる

子どもがカンシャクを起こしているときは、何を言っても耳に入ってはいません。まずは「そうか、嫌だったんだね」「どうしてもやりたかったんだね」などと共感してあげて、抱きしめたりして子どもを落ち着かせましょう。

怒りや悲しみを受け止めてもらったことで、子どもは親への信頼を深めます。信頼する人から注意されたことなら、子どもは「私のために言ってくれてるんだ」と受け入れてくれます。

おびえているときは、共感や理解を示して安心させる

おびえているとき、子どもは親が怖いということに気をとられてしまい、素直に注意を受け入れることが出来ません。言い訳をしたりウソをついたりして、叱られているという状況から何とか逃げ出そうとします。

「気持ちは分かるよ」「そうだね」といった、共感や理解を示す一言をかけてあげて、子どもを安心させてから注意しましょう。

親が落ち着いて話す

落ち着いて話すという事は、言葉にすると簡単ですが実際に行うのは難しいものです。下記の点を意識してみてください。

怒鳴り声ではなく、真剣な声で

大人でも、職場で上司から感情的に怒鳴られて叱られたら、驚いたり理不尽に感じたりする感情の方が強くて、上司に反発したくなります。あるいは、とても恥ずかしく感じたり、悲しくなったりするのではないでしょうか。

子どもも同じです。親が感情的に怒鳴ると、叱っている内容が子どもに残りません。叱るというよりは、真剣に注意する、教えるというイメージで子どもに話してみてください。

子どもに分かる言葉で、できるだけ短い言葉数で

親が一生懸命に力説しても、何だか子どもの反応がいまひとつ、というときは無いでしょうか。相手は、まだ二語文(例「くるま、はしってる」)や三語文(例「ママ おみず とって」)を話す子どもなので、親の言葉が長かったり言葉が難しかったりすると、理解できません

子どもが分からない言葉を避け、言葉の数は子どもが話す語数にプラス一つくらいで留めることを意識して、簡潔に子どもに伝えてください

三語文を話す子どもに対してならば、三プラス一で、四語の文章でまとめます。(例「枝を 振り回すのは やめましょう。 危ないからね」「枝が お友達に 当たりそうだよ。 (お母さんに)ちょうだい」)

「なぜ、いけないのか」という理由を一緒に説明する

言わなくても分かるはず、あるいは言っても分からないからと思って、理由を説明せずに子どもにを叱っていることはないでしょうか。特に早く寝る、野菜を食べるなど、大人にとって当たり前だけれど、いざ理由を説明しようとすると難しいことで有りがちです。

理由も言わずに頭ごなしに叱ると、親と子どもは対立する一方です分かっているだろうと決めつけず、また説明をあきらめず、子どもと話してみましょう

叱るだけでなく、助け舟を出す

「○○したらダメよ!」と叱られたとき、3歳の子どもは意外と「じゃあ、どうしたら良いのか」が分かりません。大人からすると驚くほど簡単なことでも分からないものなので、「こうしたらいいんだよ」といった助け舟を出してあげましょう。

助け舟がない叱り方の例
  • ○○したらダメ!(で終わる叱り方) (例 「走ったらダメ!」)
  • ○○しないで!(で終わる叱り方) (例 「お店のものをさわらないで!」)
  • (子どもにとっては難しいことを)○○しなさい! (例 「謝りなさい!」「一人でできるでしょ?やりなさい!」)
助け舟を出す叱り方の例
  • ○○してね (例 「走らないで、ゆっくり歩こうね」「ここでは小さい声で話して」)
  • ○○しよう (例 「お店のものをさわらないで。お母さんと手をつなごう」)
  • 一緒にやろう (例 「お片付けしようね。一緒にやろう」「お友達に謝ろう。できる?お母さんと一緒にやってみようか」)

絶対にNG!してはいけない叱り方

たたく、なぐる、蹴るなど、痛みを与えて叱る

肉体的な痛みを与えて叱る方法は、問題行動を悪化させたり、別のところで問題を起こすことにつながります「昔はみんな叩かれてしつけされたのだから、時には叩くことも必要」という考えは危険です。社会や学校で体罰の悪影響が認められているのに、家庭の中だけは特別、ということは有りません。

例え子どもが他のひとに暴力的だからという理由でも、痛みを思い知らせて叱っては、ますます子どもは暴力的になり、逆効果です。

痛みを与えて叱ってはいけない理由
  • その場ではしつけに効果的でも、他の点で子どもに及ぼす悪影響が多い
  • 言葉を工夫して叱らなくなる
  • 体罰がエスカレートしやすい
痛みを与える叱り方で子どもに及ぼす悪影響
  • 自分を大切だと思えなくなる
  • 親の見ていないところで、他人や兄弟に暴力的になる
  • 自分の意見を言えず、親の顔色をうかがってばかりになる

子どもそのものを否定する言葉を使って叱る

問題となる行動だけでなく、子どもそのもの言葉を使うことは、言葉による暴力です。日常的にこうした言葉をかけられると、子どもは「自分はだめな人間なんだ」と思うようになり、叱られても「どうせ自分には無理だ」と諦めてしまったり、これ以上傷つきたくないからと、親の言葉を無視したりするようになります。

子どもそのものを否定する言葉の例
  • 「トロい」「意地悪」「ケチ」「要領が悪い」「甘ったれ」「根性が曲がってる」など、性格や人格を否定する言葉
  • 「生まなきゃ良かった」「あなたがいなければ、生活に余裕があったのに」など、存在そのものを否定する言葉
  • 「○○(兄弟など)に比べて、本当にだめね」「お友達の○○くんは、2歳にはおむつが外れたのよ」など、他の子と比べて否定する言葉


三歳児はどこまで叱るべき?

必ず叱るべきこと

子どもを叱るべき行為
  • 自分にとって危険な行為 (例 道路に飛び出す、人ごみの中で親から離れる、歯ブラシを口に入れたまま歩く、前を見ずに歩く、車に近づく)
  • 他人にとって危険な行為 (例 近くに人がいるのにものを振り回す、人ごみの中で走る、砂をなげる、人をたたく)

危険な行為だけは、必ず子どもを止めて叱りましょう。好奇心が旺盛な三歳児のすることは、危険なことが多いものです。人によってはこの二点だけでも、かなり多くの場面で叱らなければなりません。

叱らなくてもよいこと

叱らなくても良い行為
  • 片付け
  • 食事中のマナー
  • 着替え
  • 不注意による軽い事故(水をこぼす、服を汚すなど)
  • 時間を守ること(決められた時間に寝る、お風呂に行く、など)

これらのことは、三歳児にとって完璧を求めるには早いことです。出来ないと、親は困りますが、誰かを傷つけるわけでも、他人にひどく迷惑をかけるものでもありません叱ること以外の方法で、少しずつ教えていきましょう

叱らずに教える方法
  • 親が見本を見せる
  • 叱るのではなく、「こうしたらいいね」と教える
  • 少しでも出来たら、必ずほめる

何度も教えても身に付かないようなら、親のストレスを減らすためにも、少しの間あきらめて様子を見るのも一つの方法です。今日明日で直そうと思わず、長い目で見守りましょう。

叱らなくても良い環境づくりが大切なこと

「他人にひどく迷惑をかける行為」というのは、どうしても子どもにやって欲しくないことですが、叱ってもまだ子どもには早いということが多いものです。

他人にひどく迷惑をかける行為
  • 公共の場で大声を出す (例 病院や電車、レストランなどで大声を出す)
  • お店のものを傷める (例 スーパーで肉や魚のパッケージをつつく、パン屋さんでパンをさわる)
  • 他人を汚す (例 近くに人がいるのに、水たまりでばしゃばしゃと遊ぶ)

こうした行為は、しばしば公共の場でのルールを子どもが知らないために起こります。その場で叱っても身につかない事が多いので、叱らなくてもすむ環境づくりを心がけましょう

叱らなくてもすむ環境づくり
  • 通常よりルールが多い公共の場所はなるべく避ける (例 静かなレストラン、市町村役場、大人向けの高級リゾート などを避ける)
  • その子に合った場所へ行く (例 おもちゃの取り合いが多い児童館ではなく広い公園にする、比較的に騒音に寛大な小児科へ行く)
  • 大人だけで出かけられる機会をつくる (例 預かり保育を利用する、両親が交代で外出する)
  • 準備や工夫で乗り切る (例 電車での移動は最小限にしたり混雑している時間を避ける、子どもの好きなおもちゃを持ち歩く)
  • 家の中で普段からルールを教えておく (例 絵本やDVDなどで公共の場所のルールを教える)
  • 少しずつ公共の場に慣れる機会を作る (例 電車に乗る時間を数カ月おきに少しずつ増やしていく、ファミリー向けのレストランから外食に慣らす)
  • 公共の場所に行く前に再確認する (例 店に入る前に、「覚えてる?お店のものをさわったらいけないよ」などと声をかける)

叱り方に注意しなければいけない場合

何度も自分や他人を傷つける行為を繰り返す場合

何度も自分や他人を傷つける行為
  • お友だちをわざと叩く、押す、大切なものを壊す
  • 自分を自分で叩く、自分の頭などを壁にぶつける

親に叱られて、その都度「分かった」というものの、また繰り返す場合は、子ども自身が辛い状況にあり、自分も他人も大切にできない心理状態になっていることが多いです。注意を受け入れられる状況ではないため、叱る前になぜそんなことをしたのか、良く聞いてあげましょう。

何度も自分や他人を傷つけた場合の対応
  1. まずは子どもの言い分を聞く (例 「どうして、こんなことしたの?」)
  2. 共感する(否定しない) (例 「そうか、そんなことがあったんだね」「そう、それは辛かったね」)
  3. 子どもを肯定する (例 「大丈夫、お母さんは味方だよ」「○○ちゃんの気持ち、よく分かったよ」)
  4. (できたら)子どものストレスの原因をとりのぞくよう、手助けする(例 「連絡帳に書いて、先生にも伝えておくね」)
  5. 様子を見る (例「何か辛いことがあったら、また教えてね」「また悲しいことがあったら、お母さんがぎゅってしてあげるからね」)

何度も見過ごせない嘘をつく場合

見過ごせない嘘
  • 叱られたくなくて、つく嘘 (例 「(自分の失敗を隠そうとして)ぼく、やってないよ」「(本当は人のものをとってしまい、本人もそれを認識しているのに)落ちてたから、拾ったんだよ」)
様子を見ていて良い嘘
  • 「こうなったらいいな」という嘘 (例 「そのおもちゃ、私も持ってる」「昨日、遊園地に行ったんだよ」)

見過ごせない嘘を何度も繰り返す場合は、子どもが叱られることにおびえていて本当のことを言えない、という状況にあることが多いです。頭ごなしに「嘘は絶対にいけない!」と叱ると、ますます叱られることが怖くなり、嘘を重ねてしまうので、子どもが自分で本当のことが言えるようにしてあげましょう。

何度も見過ごせない嘘をつく場合の対応
  1. 「本当のことを話して欲しい」と繰り返し話す (例 「本当にそうなの?本当のことを教えて」)
  2. (子どもが本当のことを話したら)子どもを肯定する (例 「よく話してくれたね」)
それは確かに嘘なのか?

本当のことを言っているのに嘘だと決めつけられて一方的に叱られると、子どもは深く傷つきます。確かに嘘だと分からない場合は、様子を見てみましょう。



3歳児への普段の接し方

叱るという行為の他にも普段の接し方のなかで、3歳児にしつけをすることが出来ます。むしろ、しつけにとっては叱るより良い点があります。

「接し方によるしつけ」の良い点
  • 子どもが素直に受け入れてくれる
  • 叱る機会を減らすことができ、親も疲れないしつけが出来る
  • 子どもが自分を好きになる

接し方1.ほめる

「出来ない時に叱る」より、「出来た時にほめる方」が、子どもは良い方へと動きます。

ほめる時のポイント
  • ほんの少しでもできたら、必ずほめる
  • 叱るより、ほめる機会を多くする
  • ほめるときは、「できていないこと」については言わない
  • ほめるところがない、と思うときは、1年前のその子を思い出す

接し方2.「有難う」を言う

子どもに「有難う」を言うタイミングは、たくさんあります

「有難う」を言うタイミング
  • ほんの少しでも手伝いをしたとき (例 食器の片付け中に自分のスプーンだけでも運んでくれた、親が重いものをもっているとき、手を添えてくれた)
  • ほんの少しでも親に優しくしたとき (例 親が辛そうなのを見て「大丈夫?」と言ってくれた、親が転んだ時、「いたいのいたいの、とんでいけ」と言ってくれた)
  • 一日の終わり(「今日も一日、頑張ってくれて有難う」と伝える)
  • 誕生日(「生まれてきてくれて有難う」と伝える。誕生日だけではなく、日常的に伝えると更に良いです)

接し方3.子どもの話をきちんと聞く

きちんと話を聞くということは、実は難しいものです。下記の方法を意識してみてください。

子どもの話をきちんと聞く方法
  1. 途中でさえぎったり、他の話に変えたりしない
  2. あいづちをうつ (例 「そうなんだ」「うんうん」)
  3. 言葉を繰り返す (例 「そっか、○○だったんだね」「○○くんが、○○したんだね」)
  4. 気持ちを代弁する (例 「それは楽しかったね」「すごく頑張ったんだね」「それは○○ちゃんも怒っちゃうよね」)

接し方4.子どもを全て受け入れる言葉を伝える

日常的に、子どもを全て受け入れる言葉を伝えましょう。子どもが自分に自信をもち、「(良いことを)やってみよう!きっとできる!」と思うようになります。

子どもを全て受け入れる言葉
  • 大好きだよ
  • 生まれてきてくれて有難う
  • いつでも味方だよ

接し方5.甘えを大事にする

よく誤解されていますが、甘えはとても大事なことです。甘えることが出来ないと、大人になってからも仕事で上司や同僚に頼ることができず、自分だけで問題を抱えてしまうようになります。

ただし、子どもの甘えには、受け入れて良い甘えと、受け入れるべきではない甘えがあります。受け入れて良い甘えとは、「子どもの不安からくる甘え」であり、受け入れるべきではない甘えとは、「お金やモノで解決する甘え」のことです。

受け入れて良い甘え(子どもの不安からくる甘え)
  • 自分で出来るのに、着替えをしない
  • 1人でトイレに行けない
  • 抱っこしてもらいたがる
  • 甘えたいために、わざと軽い失敗をする(ものを落とすなど)
  • 「ごめんなさい」や「有難う」をお母さんと一緒に言いたがる
  • 幼稚園や保育園の前に、ひどく泣く
受け入れてはいけない甘え(お金やモノで解決する甘え)
  • ご飯を食べずに、おやつだけを欲しがる
  • 際限なくおもちゃを欲しがる
甘えを受け入れないときの注意点
  • ひどく泣いているときは、抱きしめるなどして悲しみを受け止めてあげる
  • 子どもの気持ちに共感してあげる (例 「このおもちゃ、欲しいよね」「おやつ食べたいよね。おいしいものね」)
  • 受け入れられない理由を説明する (例 「おもちゃを買うと、ご飯が買えなくなっちゃうんだ」「夜ごはんが食べられなくなっちゃうんだよ」)

3歳児のしつけに疲れた時

3歳児には親が教えることが多くて、「もうお手上げ!疲れた!」と言いたくなることもあるのではないでしょうか。そんな時は、下記の方法を試してみてください。

しつけに疲れたとき、自分を楽にする方法
  • 預かり保育を利用するなど信頼できる人や場所に子どもを預けて、子どもと離れる時間をつくり、息抜きをする
  • 「子どもは、そんなもの(わがままで、自分勝手で、何度も同じ失敗をするのが普通)」だと認識する
  • 1年前のその子と比べてみる
  • 自分をほめる

改めて子どもを見たときに、「なんだ、けっこう良い子じゃないか」と思えたら、心の充電が完了です。子どものしつけとは、「子どもに幸せになってほしい」という親から子どもへの思いやりの気持ちから、行うものだということを忘れないようにしましょう。

まとめ

叱ることはとても大切な事ですが、感情的に怒鳴っては効き目がありませんし、子どもに悪影響を与えます。子どもが落ち着いて話を聞ける状態で話す、簡潔に伝えるなど、叱り方に注意をしましょう。叩いたり、子どもの性格や人格を否定する言葉で叱ることは避けてください。また、しつけは叱ることだけで成り立つものではありません。ほめる、有難うを言うといった、普段の接し方が大事です。そして時には、親も自分を労わりながりなら、思いやりの心が伝わるしつけをしましょう。

 - 育児