出産時いきむと便が出ちゃってない?!臭いが心配・・・浣腸って必要なの?
出産する時は赤ちゃんを娩出する為にいきむ必要があるのですが、その時に便やオナラも一緒に出てしまうのではないかと心配されている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
特に最近では旦那さんも分娩室に入り立ち会い出産をされるご家庭も多く、そういった恥ずかしい部分を女性として見られたくないですよね。
昔は出産前に浣腸する病院が主流だった様ですが、最近ではどうなのでしょうか。
また実際に出産を経験した経産婦さん達はどの様な状態だったのかなど体験談もご紹介していきますね。
このページの目次
出産時の便事情・・・便って出ちゃってない?!
実は出産時に便が出てしまっている妊婦さんは多い様です。
しかし実際にはいきんだ拍子に便が出たとしても、直ぐに助産師さんが処置を行ってくれますので周りも気づかない場合が殆どだそうです。
また妊婦さん本人もいきみの痛さでそれどころではありませんので、気づかれない方が多い様です。
ではどうしていきんだ時に一緒に便が出てしまうのでしょうか。またいきんだ時にオナラや便が出てしまっても大丈夫なのでしょうか。
出産時に便が出る仕組みや、便が出てしまうのではないかという不安がある場合にはどうすれば良いのかについて詳しく説明していきます。
便が出ちゃっても大丈夫?どうして出てしまうの?
1.便が出てしまうのは上手にいきめている証拠
赤ちゃんが通って出てくる産道と便がある直腸は薄い皮一枚で隣り合わせになっています。
ですので赤ちゃんが下がってくると同時に便も一緒に肛門付近まで押し下げられてくるのはとても自然な事なのです。
むしろ便が出るという事は上手にいきめてお産も順調に進んでいる証拠ですので、助産師さんは安心しますし喜んでくれる様です。
2.いきむ時は便をする時と同じ要領
実はお産の時のいきみ方と便をする時のいきみ方は同じで、産道と直腸付近の筋肉を使いますので便が出てしまう事は普通なのです。
助産師さんが教えてくれるタイミングで便を出す様な感じでしっかりいきむと赤ちゃんもスムーズに降りて来やすくなるそうです。
3.旦那さんには気づかれないので大丈夫
最近では主流になっている立ち会い出産ですが、基本的に旦那さんは妊婦さんの頭元で手を繋いだり団扇で扇いだりしてくれていますので足元は見えません。
そして万が一便が出てしまったとしても臭いが出る前に助産師さんが綺麗に片付けてくれますので、まず旦那さんが気づく事はないでしょう。
4.どうしても心配な場合には事前に相談
それでもどうしても便が出てしまうのではないかと不安になったり心配な方は、事前に提出するバースプランに記載しておくと良いでしょう。
便が出てしまった時にどの様にして処置をするのかを説明してくれたり、なるべく早く処置をしてくれる様に配慮してくれるでしょう。
また場合によっては浣腸を勧めてくれることもあるかもしれませんね。
出産前に浣腸って必要?何の為にやるの?
昔は出産時に便が出てしまわない様に浣腸をしてからお産に臨む病院が殆どだった様です。
しかし最近では浣腸をしない病院が増え、またWHOでも出産前の浣腸は必要がないと定義付けている様です。
ではこれまでは何の為に出産前の浣腸を行っていたのでしょうか。
また最近ではどうして浣腸をあまり行わない病院が増えたのでしょうか。
浣腸が必要だと考えられていた理由4つ!
1.便を排出させておくことで産道が広くなると言われていた
赤ちゃんは分娩時に産道を通って外の世界に出てくるのですが、便が溜まっている腸とこの産道は隣り合わせになっており様々な影響を受けやいそうです。
そして分娩前に便を出しておく事で圧迫されていた腸がすっきりしますので、産道も広くなると考えられていたそうです。
産道が広くなるという事は赤ちゃんの通り道が広くなりますので、分娩も楽になると考えられていた様です。
しかしこれは研究によって全く関係がないと証明されており、また万が一便が溜まっていたとしても赤ちゃんの通る産道には影響ないと言われています。
2.浣腸をする事で腸と隣接する子宮も刺激され陣痛が進むと思われていた
浣腸をすると腸が刺激され活発に動き始めます。これを蠕動(ぜんどう)運動と呼ぶのですが、隣り合わせになっている子宮も刺激を受けやすくなります。
そして子宮の収縮が起こりやすくなり陣痛もスムーズに進むと考えられていたそうです。
しかし陣痛が起こる仕組みは腸の蠕動運動とは関係ありませんので、浣腸によって陣痛が進むということはないそうです。
3.排便を済ませておく事で出産時に赤ちゃんが便に触れないと考えられていた
事前に浣腸をして便を出しておくと、いきんだ時に便が出ることがなく赤ちゃんに便が付くという心配がなくなり、感染症の心配もないと考えられていました。
しかし、そもそも赤ちゃんが感染症になってしまうのは便が付くという事が原因ではなく、元々性感染症を持っていた等の要因が考えられるそうです。
つまり浣腸をしてもしなくても赤ちゃんの感染症のリスクは変わらない様です。
そして分娩時に便が出たとしても周りも本人も気づかない内に助産婦さんが綺麗に片付けてくれますので、赤ちゃんが便に触れてしまうという事はないそうです。
4.分娩時間が短くなると考えられていた
便の排出によって赤ちゃんが産道を通りやすくなったり、浣腸によって陣痛が促されるなどの影響によって分娩時間が短くなると考えられていたそうです。
もちろん赤ちゃんにとってもお母さんにとっても分娩時間が短いというのは良いことではあるのですが、実際には便の排出や浣腸は分娩時間には関係ないそうです。
出産時の便にまつわる体験談!
経産婦さんの中には出産時に様々な経験をされている方がいらっしゃいますが、では実際に出産時に浣腸をした方や便が出てしまった方などはどの様な体験をしたのでしょうか。
それでは幾つかエピソードを紹介してみますね。
私も経験した!出産前の浣腸
1.出産時に便をしてしまうのが不安で浣腸をしてもらいました。
出産時にいきんだ時に便が出てしまうと聞いており、主人が立ち会い出産を予定していましたので絶対に便はしたくないと思っていました。
でも自分の意思とは関係なく出てしまうと聞いていましたので、事前のバースプランで浣腸の希望を出していました。
子宮口が5センチ程度開いた時点で浣腸をしてもらい、直ぐに分娩台の上に上がりました。
いきむ感覚は確かに排便時の感覚と似ていましたが、浣腸をしていたせいか便が出てしまうのではないかという不安がなかったので気持ち的には楽でした。
ですので私は浣腸をして良かったなと思いました。
2.浣腸をしたせいで最悪な結果に・・・
妊娠中から元々便秘症だったこともあり、お腹も張っていましたので浣腸をお願いしていました。
そして子宮口が開いてきた頃に浣腸をしてもらったのですが、便が全く出てくれず結局いきんだ時に分娩台の上で便が出てしまいました。
その後は浣腸のせいでお腹が緩くなってしまい沢山出てしまったので、浣腸なんてしなければ良かったと思いました。
3.助産師さんが丁寧に処理をしてくれました
破水からの出産だったので浣腸は間に合いませんでしたが、いきんで便が出そうだと伝えると助産師さんがガーゼで肛門を抑えてくれ直ぐに綺麗に拭いてくれました。
それに分娩時は痛みが強すぎて便の事には構っていられませんでした。
おそらく出てしまっていたとは思いますが、主人にも気づかれることなく出産できたので助産師の方には感謝しています。
まとめ
今回は出産時によく聞く便についてのメカニズムを紹介しました。
いくら出産時に便が出てしまうのは自然の原理だとしても、女性としてはやはり極力避けたいですしましてや旦那さんにも見られたくはないですよね。
分娩時の排泄を避けるために浣腸をしてもらうという方法もあるようですので、もし心配な方は事前に先生や助産師の方に相談しておくと良いでしょう。