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シャフリングベビーってなに?ハイハイしない原因は何で?大人がしてあげられることは?

      2018/02/06

シャフリングベビー(Shuffling baby)という言葉をご存知ですか?英語でシャフル(shuffle)とは、「引きずる」とか「引きずって歩く」という意味です。

ハイハイをしないで、座ったままの姿勢でお尻を引きずるようにして移動する赤ちゃんは、シャフリングベビーと呼ばれています。ハイハイをしないことを心配するお父さんお母さんも多いでしょう。原因や手立ての仕方についてお知らせします。


シャフリングベビーってどんな赤ちゃんのこと?

シャフリングベビーは、日本語で「いざりっこ」と呼ばれています。

赤ちゃんの身体能力の発達は、うつ伏せの状態から、次第に手を突っ張って頭を上げることができるようになり、ずり這いがへと移行していきます。ずり這いを習得すると、お尻をあげて本格的なハイハイが始まります。やがて、ハイハイはつかまり立ちとなり、少しずつ歩行へと移動手段が発達していくのが一般的です。

ユニークな移動手段が特徴的なシャフリングベビーは、ハイハイの過程を省略し、つかまり立ちから歩行へと移行するのがほとんどです。

両手を使ってよつんばいになってハイハイをしないで、座ったままの姿勢で、片手または両手を支えにしてお尻を動かす方法や、足を動かす反動でお尻をずらす方法で移動をします。少し離れた場所に興味があるものがあるときでも、ハイハイではなくお尻を使って移動します。

体力もスキルも必要に見えるシャフリング移動ですが、発達と共にハイハイのスピードが速くなるように、シャフリングベビーの独特の移動方法も、経験を重ねて速さを増していきます。ハイハイへと移行することはなく、つかまり立ちを始めるようになり、次第に歩くようになります。

シャフリングベビーがハイハイしない原因は?

シャフリングベビーがハイハイをしない原因は、医学的に解明されてはいません

シャフリングの原因として考えられていること

遺伝的なもの、生活環境によるもの、発達の個性によるものなど、さまざまな要因がシャフリングベビーの原因として考えられています。考えられている代表的なシャフリングの原因は、次のようなものです。

  • シャフリングベビーの40%は、両親、兄弟姉妹もシャフリングベビー。だから遺伝性
  • 足の筋肉が弱い
  • 足の裏を地面につけるのが嫌
  • うつ伏せの状態になることが嫌
  • 首や背中、腕の筋肉が十分に発達していないために、ハイハイするのが難しい
  • いつも誰かが抱っこして移動させてくれるから、ハイハイは必要ない
  • シャフリングはハイハイするより視野が広がるから
  • ハイハイでは両手にものをもって移動できないから

このような原因が考えられていますが、ハイハイをしない他に、次にあげる「シャフリング以外の気になる様子」見られるようであれば、専門機関に相談することをおすすめします。発達障害や先天性疾患が原因で、ハイハイをしないという可能性があるからです。

シャフリング以外の気になる様子

  • 目を合わせない。
  • 表情が乏しい。
  • 笑うことが少ない。
  • 手指の機能発達が遅い。
  • お座りが不安定。
  • 言葉の理解が遅い。

乳幼児の発達は個人差が大きいです。けれども、参考にする目安として、1歳6か月児の発達の遅れと識別診断についてご紹介しておきます。

1歳6か月健診で遭遇する頻度の高い発達の遅れ

発達の遅れ 識別診断とその考え方
ひとり歩きができない 脳性麻痺、精神発達遅滞、筋ジストロフィーなどの筋疾患の鑑別には、専門機関への紹介が 必要である。未熟児など正常発達のバリエーションは、修正月齢、精神発達や反射などの所 見と合わせて経過観察の上で判断する。シャフリングベビーは、生後8~9か月頃のいざり歩 行の既往や家族歴により判断する。
歩き方がおかしい、 転びやすい 周産期の異常やつかみ方がおかしい場合には軽度脳性麻痺などを疑い精密検査とする。股関 節疾患の家族歴がある場合や運動発達や反射に問題がない場合には、整形外科的疾患を疑い 精密検査を必要とすることが多い。
意味のある言葉を 言わない 表出性言語障害では表出言語以外の遅れを認めない。精神発達遅滞の場合は運動発達の遅れ も伴っていることが多い。人見知りが強すぎたり、逆にまったくなかったりした場合には、 広汎性発達障害などの社会性の障害も考慮し経過観察するとともに発達の促進を支援する立 場での対応が必要である。聴覚障害にも注意。
言語理解ができない、 指示が通らない 聴覚障害はこの年齢で診断が可能であり、呼びかけへの反応も参考に精密検査が望ましい。 精神発達遅滞の場合は運動発達の遅れも伴っていることが多い。広汎性発達障害は、視線が 合わない、いっしょに遊ぶことを好まないなどの非言語的な所見が参考になるが、経過観察 とともに発達の促進を支援する立場での対応が必要である。
呼んでも振り向かない 精神発達遅滞、広汎性発達障害、聴覚障害などが鑑別の対象となる。聴覚の検査が正常であ れば、経過観察とともに発達の促進を支援する立場での対応が必要である。

※ 発達の遅れが疑われる場合には、保健師などスタッフと子どもの発達を促すための支援の必要性について検討する。

引用元:1歳6か月児の健康診査ー愛知県

シャフリングベビーは歩けるようになるの?

シャフリングベビーも、2歳になるころまでには歩き始めることがほとんどです。歩行開始も走る始める時期も、標準よりも少し遅めになることが多いだけで、不安になりすぎる必要はありません。シャフリングベビーの中には、一般的に歩行を始めるのと同じ生後12か月で歩き始めた事例もあります。

歩行以外の発達についても心配する親は多いです。知能の発達については次のような情報があります。

知能発達は正常であるが、筋緊張が軽度に低下し、腹ばいや寝返りを好まない。下肢を伸ば して床につこうとしないで、座った姿勢で移動したがる。 歩行開始は1歳半~2歳くらいになるが、その後の発達はふつう正常化する。他疾患と鑑別 のため専門医の受診必要。

引用元:あいち小児保健医療総合センターより

シャフリングベビーに限らず、年齢が小さい子どもの成長は個人差が大きいです。シャフリングでの移動スタイルも成長・発達の速さも、その子の「個性」として捉えたいですね。

歩行器を使ったら効果があるの?

赤ちゃんの歩行の練習を手助けるための歩行器ですが、シャフリングベビーが使うと効果があるのでしょうか?足の筋肉を鍛えて、他の子ども達と同じような時期に歩き始めることができるのか、知りたいと思うお父さん、お母さんも多いことでしょう。

子どもを歩行器に入れると、つま先や足の裏を使って立っているように見えますよね。ところが、体全体の体重を自分の足でささえているわけではないので、足腰を鍛えることはできません。足を動かせば、ちょっとした力でも歩行器のタイヤが動いて移動することができるので、とても楽なのです。

子どもの目線が高くなり、歩くように移動することができる歩行器は、使い方によっては便利な道具です。しかし、歩行器に頼ってしまうと、歩行を遅らせることにもなり得ます。歩行を急ぐことはありませんが、歩行器はシャフリングベビーに適した道具ではないといえます。

シャフリングベビーに大人がしてあげられること

ハイハイをしないからといって、どうにかしてハイハイをさせようとする必要はありません。シャフリングベビーは、ハイハイをする代わりにお尻をズリズリする独特の方法で移動します。そして、標準より少し遅れて歩くようになります

子どもの意思に逆らって、無理にうつ伏せにしたりハイハイをさせようとすると、ますます嫌がることになります。

シャフリングベビーは、足の筋力が弱い傾向にあります。お風呂上りやおむつ交換後など、足や足の裏をマッサージしたり、屈伸運動を促したりして、優しい刺激を与えてあげるといいでしょう。親子のスキンシップで心もリラックスする効果もあります。

まとめ

ハイハイをしない、発達が遅いとなると心配になるのが親心です。子どもの発達が気になるようであれば、定期健診や小児科での受診時に相談をしてみるといいでしょう。シャフリングベビーは、発達がゆっくりなことが特徴です。子どもの個性を認め、ゆっくりと見守ってあげることが大切です。

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