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切迫流産とは?症状や兆候、切迫流産になった場合の対応策を徹底解説

      2017/12/04

産婦人科で、健診の際に切迫流産の診断が下されることがあります。赤ちゃんが元気に育っていると思っていたのに、突然「流産」という言葉がついた診断を下されると、びっくりしたり不安になってしまいますよね。

また、健診ではなくても突然出血したり、下腹部痛が続いたりすると切迫流産なのではないかと不安になるのではないでしょうか。今回は切迫流産とは何なのか、症状や兆候について、また原因と切迫流産と診断された場合の対応策についてご紹介します。

切迫流産とは?

切迫流産=流産ではない

流産は、妊娠22週までの間に、胎児が子宮内で亡くなる等の理由で妊娠を継続できない状態を指します。切迫流産は、流産という言葉はありますが、流産しているわけではありません。日本産科婦人科学会では、以下のように説明されています。

胎児が子宮内に残っており、流産の一歩手前である状態を「切迫流産」と言います。一般の流産は基本的に妊娠継続不可能ですが、「切迫流産」は妊娠継続の可能性があります。引用元:公益社団法人日本産科婦人科学会

症状や危険度合は様々ですが、妊娠初期に、妊婦さん全体のおおよそ15%の方が切迫流産と診断されているのが現状です。切迫流産と診断されても、妊娠継続をし無事に元気な赤ちゃんを出産しているケースもあります。

切迫流産と言われる時期

妊娠期間は初期、中期、後期に分かれています。妊娠初期は0週~15週まで、妊娠中期は16週~27週まで、妊娠後期は、28週~40週までです。切迫流産という診断名が使われるのは、妊娠22週までです。妊娠22週を過ぎて、胎児の命が危険な場合や早産の可能性がある場合は、切迫早産と診断名が変わります。

切迫流産の症状や兆候は?診断基準は?

切迫流産の自覚症状

切迫流産の自覚症状として、不正出血下腹部痛があげられます。そのような症状がなくても、産婦人科で健診を受けた際に、切迫流産と診断されることもあります。

自覚症状があった場合は急いで受診すべき?

少しでも出血や下腹部痛があれば、不安で仕方なくなって夜間受診や緊急受診を検討するかもしれません。しかし、正常な妊娠の場合でも、多くの妊婦さんが着床出血や子宮が大きくなること等が原因で、少量の出血や下腹部痛を経験していますし、切迫流産で同様の症状があった場合も経過観察となるケースが多いです。

また、出血や下腹部痛が流産による症状の場合は、残念ながら流産の症状が進行している証拠ですので、赤ちゃんを助けるための対処をするには間に合いません。大量出血をしている、激しい下腹部痛がある、等の場合は、子宮外妊娠等の可能性があり、早急な処置を必要とする場合もあります。不安な症状がある場合は、自己判断はせずに、まずはかかりつけの産婦人科へ電話で確認を取って、すぐに受診すべきかどうか、指示を仰ぎましょう。

切迫流産の診断と治療

不正出血下腹部痛の症状があり、かつ赤ちゃんの心拍が確認できた場合に、切迫流産と診断されることが多いです。ただし、赤ちゃんの心拍が確認できるのは、妊娠6週~妊娠10週くらいです。それ以前の週数で、赤ちゃんの心拍が確認できない場合は、尿や血液検査で妊娠しているときに増加するホルモンであるhCG値の増減を慎重にチェックして、妊娠が継続しているかどうかを慎重に判断します。

赤ちゃんの袋や心拍が確認できたとしても、妊娠12週までの流産が全流産の8割を占めており、予防法もありません。また、妊娠12週までは、切迫流産に対する有効な薬剤はありません。切迫流産と診察されたとしても、妊娠12週までは経過観察となるケースがほとんどです。

赤ちゃんの心拍が確認できるようになれば、赤ちゃんの成長具合とともに、医師は以下の二点を慎重に確認し、切迫流産の症状がないかをチェックします。

医師のチェックポイント

  1. 子宮内の血腫の有無
  2. 子宮口の状態と子宮頸管の長さ
1.子宮内の血腫の有無

子宮内に血腫が見られる場合、絨毛膜下血腫と診断されます。一般的に不正出血や下腹部痛を伴いますが、中には自覚症状がない場合もあります。安静にすることで血腫が小さくなるケースもあるので、安静を指示されることがあります。

2.子宮口の状態と子宮頸管の長さ

まだまだ赤ちゃんが育っていない週数で子宮口に開きがあったり子宮頸管が短くなっていると、赤ちゃんが生まれても生存することができません。無自覚で子宮頸管が短くなり子宮口が開いてしまう、子宮頸管無力症という病気もあります。この場合、管理入院による経過観察のほか、子宮頸管を縫う手術を行う場合もあります。

切迫流産の原因

切迫流産につながる病気や原因は?

切迫流産の明確な理由を断定する検査法は、現時点では確立されていません。一般的に、以下にあげる5点により切迫流産と診断される可能性が高くなります。

切迫流産につながるケース

  1. 子宮頸管無力症
  2. 子宮出口の感染症や子宮のトラブル
  3. 過度な運動や疲れ・ストレス
  4. 多胎
1.子宮頚管無力症

先ほども述べましたが、赤ちゃんが十分に育つ前に子宮口が開いてしまう可能性があります。

2.子宮出口の感染症や子宮のトラブル

クラミジア等の感染症にかかっている場合、子宮頸がんの精密検査や治療により子宮の一部を切除している場合や、子宮筋腫がある場合等も切迫流産と診断される可能性が高くなります。

3.過度な運動や疲れ・ストレス

過度な運動や疲れ・ストレスにより、子宮内の血腫が広がる可能性があり、切迫流産につながる可能性は高くなります。

4.多胎

多胎とは、双子以上を妊娠している場合を指します。単体妊娠の場合よりも、母体にも赤ちゃんにも負担がかかりますし、様々なリスクを伴います。慎重な経過観察が必要となることから、切迫流産と診断される可能性は高くなります。

切迫流産を防ぐ方法

妊活中の対策

定期的に婦人科健診を受けて、感染症や子宮頸がん等の病気の可能性がないかを確認することが大切になります。事前に確認し、治療を行うことで、妊娠した後に、それらの病気による切迫流産のリスクを下げることができます。

妊娠が分かってからの対策

疲れやストレス、冷えは、母体に過度な負担がかかります。そうならないよう、なるべく安静に過ごすこと、身体を冷やさないように腹巻等のアイテムで身体を温めることをおすすめします。

ただし、現時点で切迫流産を絶対に防げる方法はありません。どんなに安静にしていても、切迫流産と診断される可能性はあります。「もっと安静にしていれば・・・」「もっと体を温めておけば・・・」と自身を責めることがストレスにつながります。切迫流産と診断されても、ご自身を責めすぎないようにしてくださいね。

切迫流産と診断された場合の対応

仕事はどうする?

切迫流産と診断されると、急に自宅安静や管理入院を指示されることもあります。働いている方の多くは、安定期に入るまでは会社に内緒にしておこう・・・と考えている方も多いのではないでしょうか。まずは直属の上司に状況を説明して指示を仰ぎましょう。

一人仕事を抜けることになるので、周りの方の仕事量は増えるでしょう。でもそこはお互い様。切迫流産だけでなく、そのほかの病気や家族のサポート等で、誰でも急に会社を休まざるを得ない場面は起こりうるのです。そうなったときに、今度は自分がその方の分もカバーすればよいと割り切って、仕事から離れましょう。もちろん感謝の気持ちを伝えるのを忘れずに。自分を責めたりせず、まずは自分とおなかの赤ちゃんのことを第一に考えましょう。

家事や子どもの世話は?

掃除や洗濯等の家事や、お子さんがいる場合はお子さんのお世話は、想像以上に体に負担をかけています。切迫流産と診断され、安静を指示されている場合は、旦那さんやご両親を頼ってなるべく任せるようにしましょう。管理入院となると、お子さんがいる場合のお世話を誰かに任せる必要も出てきます。旦那さんが仕事が忙しい、ご両親が近くにいない場合は、自治体がやっている保育事業民間の家事代行サービス等を検討してください。

管理入院の場合は、栄養バランスの取れた食事が毎食出されますが、自宅安静の場合でも、赤ちゃんのためにも栄養バランスのよい食事を一日三食とりたいものです。しかし、長時間食事の準備や後片付けをするのは負担になります。周囲に頼れる人がいればよいですが、いない場合は、宅配でお弁当を届けるサービスや、材料や調味料を入れて混ぜて焼くだけの調理キットの利用を検討してはいかがでしょうか。

まとめ

切迫流産は必ず流産につながるものではありません。切迫流産と診断されても、妊娠を継続できるケースも多くあります。過度な不安を抱いたりご自身を責めたりすることなく、落ち着いて過ごしましょう。

安静を指示された場合や入院となった場合、お仕事や家事・育児等の心配事もあるでしょう。無理をして症状を悪化させないように、まずはおなかの赤ちゃんを最優先と考えて、周囲のサポートを借りましょう。

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