ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

差し乳っていったい何?母乳が足りてる実感がない!差し乳のお母さんの授乳にまつわる疑問や不安を徹底解説!

      2018/02/16

母乳育児をしているお母さんで、胸が張らない「差し乳」タイプの方は多いのではないでしょうか。「搾乳しないと胸がパンパンで・・・」という溜まり乳のお母さんに比べて、自分は母乳が出ていないのではないだろうか、赤ちゃんは本当に満足のいく量を飲めているのだろうかと不安になることもあるのではないでしょうか。

そんな差し乳のお母さんに向けて、今回は差し乳がどういう状態なのか、母乳が足りているかの判断基準は何か等、授乳にまつわる疑問や不安、悩みを徹底解説します。



母乳育児中のお母さんの胸は2パターンあるの!?

母乳育児をするお母さんの胸のタイプ

母乳をあげるお母さんの胸は、大きく分けて二種類のタイプに分類することができます。

母乳をあげるお母さんの胸のタイプ

  • 差し乳
  • 溜まり乳

差し乳とは、授乳前でも胸が張りにくいタイプのことをさします。反対に、溜まり乳は、授乳前はもちろん、授乳をしても胸が張りやすいタイプのことをさします。

差し乳は、赤ちゃんが胸に吸い付くことで母乳を生成するホルモンが働き、赤ちゃんが必要とする分だけ母乳を出します。一方で溜まり乳は、すでに乳房内に母乳がたまっている状態です。

差し乳⇔溜まり乳と胸のタイプが変わることもあるの?

母乳の供給量は常に一定というわけではなく、波があります。差し乳が溜まり乳、溜まり乳が差し乳に胸のタイプが変化することもあります。特に出産直後や授乳間隔があいたときは、母乳の供給量が不安定になりやすいです。

出産直後は胸がパンパンに張り、授乳していなくてもぽたぽたと母乳が落ちる溜まり乳だったのに、しばらくすると授乳のリズムに体が慣れてきて、必要な量だけ母乳を供給する差し乳に変化するお母さんもいます。

また、差し乳だったのに、頻回に授乳させることで母乳の生産量があがり溜まり乳になったというケースもあります。

溜まり乳のいいところと悪いところは?

差し乳についてはこの後たくさん解説しますので、ここで溜まり乳のいいところと悪いところをご紹介します。差し乳から溜まり乳、溜まり乳から差し乳と胸のタイプが変わることもありますし、後述しますが、授乳の仕方によっては、片方だけ差し乳、片方は溜まり乳、となるケースもあります。

現在差し乳のお母さんも、自分とは関係ないと思わずに、差し乳の対局にいる溜まり乳のことも把握しておきましょう。

溜まり乳のいいところ

  • 出産直後から母乳の出がいい
  • 母乳が十分に足りているという感覚を得ることができる
  • 十分な量を搾乳できるので母乳の保管が可能

溜まり乳の悪いところ

  • 授乳していなくても母乳が染み出すことがあるので母乳パッド必須
  • 母乳が乳房に溜まることでしこりができやすい。授乳間隔があくと胸が痛くなり、乳腺炎につながることもある
  • 勢いよく母乳が出すぎて赤ちゃんがむせることがある

差し乳の特徴を知りたい!

差し乳の特徴って何?

差し乳は、以下のような特徴があります。

差し乳の特徴

  • 出産直後、母乳がなかなか出ない
  • 胸はいつもふにゃふにゃ。授乳間隔が6時間~半日程度空くと張りを感じることもある
  • 搾乳してもほとんど母乳が出ない
  • 赤ちゃんが胸を吸い始めてしばらくすると、胸の奥がつんとした感覚があり、母乳が出始める

赤ちゃんが吸い始めてやっと母乳が出る感覚が分かるため、本当に母乳が足りているのか不安に思う差し乳のお母さんは多いようです。筆者自身も差し乳です。出産直後は、ほとんど母乳が出ずにすごく悩みました。

先輩ママの「母乳をあげているころは胸が張ってつらいよ~」という体験談を聞いてどんなものかと思っていたのですが、胸が張る感覚もほとんど味わえていません。母乳が足りているのかどうか常に不安でした。



差し乳のお母さんの心配事って?

差し乳のお母さんが抱きがちな不安と原因

差し乳のお母さんの多くは、自分の母乳が足りていないのではないかという不安を抱いています。その主な原因は以下の二点です。

差し乳のお母さんの母乳不足感の原因

  • 胸が張らない
  • 搾乳しても母乳が出てこない

なんで差し乳は胸が張らないの?搾乳しても母乳が出てこないの?

差し乳のお母さんの胸が張らないこと、搾乳しても母乳が出ない原因は、差し乳の母乳生成のメカニズムが、赤ちゃんが必要とする時に、必要な分だけ母乳を生成するようになっているからなのです。ここで、差し乳の母乳生成のメカニズムを紹介します。

赤ちゃんが胸を吸てつすることで、プロラクチンとオキシトシンという二つのホルモンが分泌されます。プロラクチンは、母乳の生成を促進し、オキシトシンは母乳の出をよくしてくれます。

差し乳だけど搾乳したいときはどうすればいいの?

外出をする際や体調が悪い時等、どうしても搾乳をしたい差し乳のお母さんもいるでしょう。そんな時は、先ほどご紹介した母乳生成のメカニズムに則って母乳生成量を増やす工夫をしてみましょう。オキシトシンというホルモンは、赤ちゃんへの愛情を感じたり幸福を感じた時に分泌されるホルモンです。

オキシトシンは赤ちゃんに胸を吸てつされないと出ないわけではなく、赤ちゃんを見たり赤ちゃんのことを考えることで分泌が促進されます。搾乳をする際に、赤ちゃんがそばにいる場合は赤ちゃんを眺めるだけで母乳の出をよくするのに効果があります。

赤ちゃんがそばにいない場合は、体調が悪く赤ちゃんと隔離されている場合等は、赤ちゃんの動画や写真を眺める、赤ちゃんを思い浮かべるだけでも効果がありますよ。(参考文献:ちょっと理系な育児 母乳育児篇 牧野すみれ著)

母乳が足りているかの判断基準は?足りなかったらどうするの?

母乳が足りているかの判断基準

差し乳は赤ちゃんが必要とする分だけ母乳を生成していると先ほど述べましたが、本当に赤ちゃんが必要とする分を供給できているか心配なお母さんもいるのではないでしょうか。母乳が足りているのかの判断基準として、以下を確認するようにしましょう。

確認ポイント

  • 赤ちゃんの体重増加が少ない
  • おしっこの回数が極端に少ない

母子手帳には赤ちゃんの体重の成長曲線が記載されています。一週間や二週間に一度体重を計測してみて、赤ちゃんの体重が成長曲線に入っているようであれば問題はありません

ただし、成長曲線内でも、生後二週間目以降は体重が減少していたり横ばいの状態が続いている場合は、母乳が足りていない可能性があります。

生後一か月~十二か月の赤ちゃんの一日にするおしっこの回数は、個人差がありますが10回~20回程度です。これはあくまで目安ですが、普段より極端に回数が少ない場合は、母乳が足りていない可能性があります。

母乳が足りていない場合はどうすればいいの?

先ほどご紹介した確認ポイントを見た時に、赤ちゃんの体重が十分に増えていなかったり、おしっこの回数が少なかったら、以下の対応策を取ることをおすすめします。

母乳不足解消のための対応策

  • 効率的に授乳ができているか、授乳の姿勢を見直す
  • お母さんが水分と休息をなるべく多く取る
  • 母乳外来を受診し相談する

特に赤ちゃんの月齢が低い場合、赤ちゃんがまだ上手に母乳を飲めない、またお母さんが上手に母乳をあげることができていない可能性があります。

授乳の際に赤ちゃんが乳首を深くくわえているか、赤ちゃんの頭がやや上を向いているか、お母さんは乳首が痛かったり無理な体制になっていないか等、授乳の姿勢を見直すようにしましょう。

赤ちゃんに母乳をあげるお母さんは、普段より多く、1リットル~1.5リットル程度水分を摂ったほうがよいとされています。また、母乳の出にはオキシトシンというホルモンの分泌が関係しています。育児で疲れていたりストレスを感じていたりすると、オキシトシンの分泌に影響を及ぼします

お母さんがゆったりとした気持ちで過ごすことも重要です。忙しい中難しいかもしれませんが、家事はほかの家族になるべくお願いして、赤ちゃんが眠ったらお母さんもなるべく休むようにして、休息を多く取るようにしましょう。

自分で解決が難しい場合は、母乳外来を受診し相談するのも有効です。授乳の姿勢について実際に見てもらいながら指導してもらったり、お母さんの栄養面での指導をしてもらったり、心配事を相談したりすることができます。

筆者は赤ちゃんの授乳時間が長くかかる割にすぐお腹がすいたと泣くこと、乳首が痛かったことから、赤ちゃんがしっかりと母乳を飲めていないのではないかと心配になり、母乳外来を受診しました。そこで、助産師さんに授乳の仕方を改めて指導をしてもらえたおかげで、効率的に赤ちゃんが母乳を飲めるようになりました。



差し乳のお母さんが注意することってある?

母乳が足りないんじゃないかと不安になりすぎないで!

差し乳のお母さんは、溜まり乳のお母さんよりも母乳が出ている実感がないため、母乳が足りないのではないかと不安に感じる方が多いです。

しかし、先ほどもお伝えしたとおり、差し乳は赤ちゃんが必要とする量を必要なだけ供給するメカニズムなので、実際は赤ちゃんにとってちょうどよい量の母乳を赤ちゃんにあげられているケースが多いです。

母乳が足りないのではないかという不安がストレスになりすぎると、それが原因でオキシトシンの分泌が減り母乳の出が悪くなる可能性があります。先ほどご紹介した母乳が足りているかどうかの判断基準を確認して、必要以上に不安を感じないようにしましょう。

片方だけで授乳しつづけると母乳の供給量のバランスに影響が!

母乳は、赤ちゃんが吸てつすればするほど生産されます。片方の胸から授乳し続けると、片方だけ母乳の生産が加速し、左右で母乳の供給差が出てきてしまいます

筆者は授乳の姿勢が楽という理由で左の胸からばかり授乳をし続けたことで、一時的に左は溜まり乳、右は差し乳という混合型になったことがあります。

もともと差し乳の筆者は、胸が張る感覚や母乳がしたたる溜まり乳の感覚が嬉しくて更に左からばかり授乳をしたことで、胸のサイズも二回りほど差が出てしまいました。このような状態になると、久しぶりに右から授乳したときに、母乳が出にくくなります。

赤ちゃんも、左からの授乳に慣れてしまい、なかなか母乳が出てこないのでイライラして泣いてしまう、という困った事態になりました。片方の胸ばかり授乳をするのはおすすめできません。前回は右からあげたら、今回は左から授乳をする、といった風に、左右バランスよく授乳をするようにしましょう。

まとめ

差し乳は、授乳前も胸が張らない胸のタイプをさします。胸が張りませんし、搾乳しても母乳がなかなか出てこないので、母乳が出てないのでは?足りていないのでは?と不安になるお母さんも多いです。

しかし、赤ちゃんが必要とする分を必要なだけ供給するシステムになっていますので、体重増加やおしっこの回数が正常であれば不安になりすぎないようにしましょう。

 - 出産, 育児, 赤ちゃん