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離乳食を進めたいけれどアレルギーが心配。注意すべき食材は?与え方は?

   

花粉アレルギー・食物アレルギーなど、現代社会では大人も子どももアレルギーを発症する割合が増えているといわれています。特に食物アレルギーは乳幼児期に発症することの多いアレルギーです。

離乳食を進めるにあたってもアレルギーへの配慮が必要といわれますが、具体的にはどういう風に進めたらいいのでしょうか。配慮すべき食材は?与え方は?どんな症状が出るの?離乳食とアレルギーにまつわる気になることについて調べました。

食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、特定の食材に体の免疫機能が反応してじんましんや湿疹・下痢といったアレルギー症状を起こすものです。

食べ物を食べてじんましんや下痢というと食中毒もあてはまりますね。食中毒の場合はその食材自体が痛んでいた・菌に汚染されていたなど食べ物自体が原因で起こるものです。

一方アレルギーの場合は食べ物自体には問題がありません。他の人が食べても何ともないものでも、体が反応してアレルギーの症状を起こします。そして、アレルギーを起こす原因となる食物をアレルゲンといいます。

主な食物アレルゲンとは?

特定原材料 卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに
特定原材料に準ずるもの あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、
バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ごま、カシューナッツ

どんな食品でもアレルゲンになる可能性がありますが、アレルギー症状が起きる可能性が高いもの・または発症数が多くはないが起きた場合に症状が重いものとして以上のものが厚生労働省により指定されています。

これらの食物は加工食品に使用されている場合にも表示が義務づけられています。

お惣菜やお菓子・レトルト食品などパッケージについている原材料表示を確認すれば、これらの材料が使われているかどうか確認することができます。では、離乳食の時期においては特にどういった食物に気をつける必要があるのでしょうか。

子どもの食物アレルギーの特徴は?

食物アレルギーにかかる子どもの割合は?

東京都が平成21年度に行なった「アレルギー疾患に関する3歳児全都調査」では、3歳までにアレルギー症状があり診断を受けている子どもの割合は14.4%でした。

平成11年度 7.1%
平成16年度 8.5%
平成21年度 14.4%

この調査は5年毎に行われています。執筆時点での最新の結果は平成21年度の数値ですが、さらに増加している可能性もありますね。ではどんな食物が原因となるのでしょうか。

どんな食物がアレルギーの原因となるの?

同じ調査で3歳までにアレルギー症状があり診断を受けている子どものうち、原因となる割合が多い上位3つは次のとおりです。

食物アレルギー原因食物(3歳児調査

  1.  83.9%
  2. 牛乳 36.3%
  3. 小麦 12.9%

どれも離乳食に使うことも多い身近な食材ですね。実際に、初めて食物アレルギーを発症した時期を調べると生後7ヶ月から12ヶ月が多いのです。離乳食で初めての食材を口にするときは注意が必要だということがわかります。

では、離乳食を進めるにあたり具体的にはどういう対応をしたらいいのでしょうか?

食物アレルギー対応の基本

家族に食物アレルギー症状がある場合は事前に相談を

家族に食物アレルギーの症状があったり、離乳食開始以前に心配な症状がある場合は、医師に相談のうえ離乳食を進めましょう。

食物アレルギーに関していろいろな研究がされていますが、はっきりとしたことがわかっていない点も多くあります。親の独自の判断で対応することは避けましょう。

卵や乳は離乳食中期(7・8ヶ月頃)から

離乳食初期はまずはスプーンや母乳・ミルク以外の食材に慣れることが重要です。食材の種類を増やすのは、離乳食に慣れてきて1日2回食に増えるころからにしましょう。

卵や乳などの食材を与える時期をを早めたから・遅くしたからといってアレルギーの予防に効果があるかどうかなどはっきりした研究結果は出ていません。慎重になりすぎるよりも、与え方に気をつけながらいろいろな食材を試してみましょう。

初めての食材を与える際のポイントをご紹介します。

離乳食を与える時の3つのポイント

  1. 初めての食材は一回の食事に1種類だけ
  2. 初めての食材は時間に余裕があるときに
  3. 初めての食材はまずひと口から

1.初めての食材は一回の食事に1種類だけ

初めての食材を複数いっぺんに食べた場合、万が一アレルギー症状が出たときにどれが原因なのかわかりません。原因が特定できるように1種類だけにしましょう。

2.初めての食材は時間に余裕があるときに

万が一アレルギー症状が出たときに病院をすぐ受診できるよう平日の昼間など時間に余裕があるときに試しましょう。また赤ちゃんの体調が悪いときに試すと、ただの体調不良なのか食物が原因なのかがわかりにくくなります。

赤ちゃんも機嫌がよく大人も気持ちに余裕があるときにしましょう。

3.初めての食材はまずひと口から

初めてのときはスプーンにひとさじ、ひと口だけ与えてから、様子をみてください。様子に変化がなく大丈夫であれば、翌日から徐々に増やしていきましょう。

もしアレルギー症状が出たらどうしたいいの?

どういった症状に気をつけたらいいの?

食物アレルギーによくみられる症状は次のようなものです。

主な食物アレルギーの症状

  • 皮膚の湿疹、かゆみ、じんましん 
  • 目のはれ、かゆみ
  • 口のはれ、かゆみ
  • 腹痛、下痢、嘔吐
  • 呼吸困難、ゼーゼー
  • くしゃみ鼻水
  • 血圧低下

引用元:「アレルギー疾患に関する3歳児全都調査」(平成 21 年度)東京都福祉保健局 より抜粋

上から順に、頻度が多い症状から少ない症状になっています。アレルギーの症状はさまざまな症状があります。湿疹など症状が軽い場合はわかりにくいこともあるかもしれません。

血圧低下にまでいたることはまれですが、全身がぐったりと眠ったようになり心停止などに繋がる場合もあります。初めての食材を食べた後には注意深く観察して、いつもと違う様子がみられたら医師に相談するようにしましょう。

食物アレルギーだと診断されると多くの場合そのアレルゲンを食事から除去することになります。

一度アレルギーになったら、その食べ物はずっと食べられないの?

食物アレルギーと診断されたら、ずっとその食物を除去しなくてはいけないのでしょうか?個人差はありますが、離乳食の時期によくみられる卵や牛乳、小麦のアレルギーは、成長するにともない自然に症状が出なくなることが多いものです。

食物アレルギーは乳児期に多く発症します。主な原因食物として鶏卵、乳製品、小麦が挙げられますが、3歳までに50%、6歳までに約80%の子供が食べられるようになります。

引用元:東京都健康安全研究センター「食物アレルギーと上手につきあう12のカギ」

医師に相談しながら、辛抱強くつきあっていきましょう。

まとめ

食物アレルギーはどんな食品でも起こる可能性がありどんな子どもにも発症する可能性があります。離乳食を進める際には注意が必要ですが、慎重になりすぎる必要はありません。心配なことは医師に相談して進めましょう。

初めての食材を食べたときの子どもの表情は楽しいものでもありますよね。食材との出会いを楽しむ感覚で、初めてのひと口記念日として楽しむのもいいのではないでしょうか。大変なことも多い離乳食ですが、楽しい瞬間も増やしていってください。

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