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離乳食が始まったけれど授乳はいつまで続けていいの?授乳をやめるタイミングって?

      2017/03/09

母乳育児をされてきたママたちにとって、毎日の授乳は大仕事ですよね。初めはママも赤ちゃんも初心者でなかなかうまくいかなかったけれど、今ではベテランの域!でも、離乳食が始まると「授乳っていつまで続けたらいいの?」と疑問が浮かぶママもいるのでは?

うちの子はもぐもぐご飯を食べてくれているけど、まだおっぱいを欲しがる!なんて赤ちゃんもいますよね。離乳食が始まってからは、一体いつまで授乳を続けたらいいのでしょうか?

ここでは、授乳はいつまですればいいのか?というテーマで、離乳食と授乳の関係や、授乳をやめるタイミングについて詳しくまとめてみたいと思います。

授乳のメリット・デメリットが知りたい!

まずは授乳のメリットやデメリットについて知っていきましょう。双方の内容をよく理解したうえで、授乳をいつまで続けるのか判断していきたいですね。

授乳のメリット

赤ちゃんにとって授乳とは、離乳食が始まる前の大切な栄養源です。また、これからの食べる力をつける練習の場でもあります。

赤ちゃんにとって授乳の良さとは?

  1. ママの身体と密着することで、安心感を得られる
  2. 母乳から免疫を得られるので、風邪やアレルギー予防ができる
  3. リン・カルシウム・鉄分など、豊富な栄養を得られる
  4. あごの発達をサポートしてくれ、咀嚼機能(噛む力)がつく

上の2〜4は、まだ大人と同じように食事ができない生後約6〜7ヶ月くらいまでの赤ちゃんにとって大きな役割があります。離乳食がすすんでいる子にとっては、1にあるママとのコミュニケーションの意味合いが強くなります。

ママにとって授乳の良さとは?

  1. 密着できるので、赤ちゃんとの幸せな時間を過ごせる
  2. 授乳によるカロリー消費で、太りにくい
  3. 寝かしつけが簡単にできる
  4. 乳がんの予防効果がある

乳がんに対して授乳が予防効果を持つ

引用元:国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ より

5.  母乳に含まれるオキシトシンという成分により、ママのストレスが軽減される

オキシトシンは、母親のストレス反応の鈍化や不安を軽減する効果がある。

引用元:聖路加国際大学大学院 堀内研究室「妊産婦のオキシトシン活性化」より

授乳のデメリット

近年では母乳育児が推奨されていて、授乳はいいことだらけ!と思われがちですが、授乳を続けることにもデメリットはいくつかあります。デメリットがあるからといって、すぐにやめなければいけないわけではありませんが、マイナス面も頭の隅に置いておいてください。

赤ちゃんにとって授乳のマイナスポイントとは

  1. 離乳食が進まない場合がある
  2. 夜泣きがひどい、寝つきが悪いなど睡眠に関するトラブルがある
  3. 離乳食後の口のなかが不衛生な状態で母乳を与えると、虫歯になる可能性が高まる

母乳そのものはむし歯の直接の原因ではないが、「口のケア」が悪くてプラークがたまり、母乳と食物残渣が口腔内にあればむし歯のリスクがとても高くなる。

引用元:公益社団法人 日本小児歯科学会 母乳とむし歯-現在の考え方 より

ママにとって授乳のマイナスポイントとは?

  1. 飲酒や食事内容などを気にし続けないといけない
  2. 薬などを気軽に飲めない
  3. 授乳で時間が取られてしまう
  4. おっぱいのトラブルが増える
  5. 他の人に赤ちゃんを預けにくい
  6. 長く続けると断乳のタイミングを見失う
  7. 場所や時間に関係なくおっぱいを要求されて困る

栄養満点!赤ちゃんにとっては嬉しいことばかりの授乳ですが、そのおっぱいを作るママにとってはどうしても制約が多くなってしまいがちですよね。

授乳と離乳食の関係を詳しく知りたい!

画像引用元:https://cookpad-baby.jp/smilenews/detail/2065

授乳をやめるかどうかの判断基準のひとつとなるのが、離乳食でしっかりと栄養が取れているかどうかということです。

離乳食が始まったけど授乳回数はどれくらい必要?

離乳食が始まると出てくる悩みが、授乳をどれくらいしたらいいのか?という疑問です。離乳食を食べる量は赤ちゃんそれぞれですが、基本的に離乳食が増えればおのずと授乳回数は減っていきます

簡単に離乳食の量と、それに対する授乳回数について表でまとめたのでチェックしてみてください。ただし、一例にすぎませんので赤ちゃんの食欲を観察しながら必要に応じて授乳をしてください。添い乳しているという方は、これよりも多いと思います。

 

月齢(離乳食期) 1日の離乳食の回数 1回の離乳食の目安量 1日の授乳回数
5〜6ヶ月(初期) 1回 1日1さじを目安にスタートし、徐々に増やす。 離乳食スタート前とほぼ変わらない。
7〜8ヶ月(中期) 2回  主食:50グラム、野菜類:20グラム前後、タンパク類:10〜15グラム前後 赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませる。
9〜11ヶ月(後期後期) 3回   主食:80グラム、野菜類:30グラム、タンパク類:15グラム 赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませる。
12ヶ月〜18ヶ月(完了期) 3回+1〜2回のおやつ   主食:90グラム、野菜類:40グラム、タンパク類:20グラム 一人ひとりの離乳食の進み方に応じて与える。

参考資料先:授乳・離乳の支援ガイド(案) 平成 19 年3月 14 日 - 厚生労働省

離乳食をたくさん食べているから授乳はおしまい?

よく「おっぱいの栄養はどんどん無くなり最後は水のようなもの」「母乳の栄養が全くなくなるから離乳食を始めなきゃ」と思われがちですが、違います。離乳食を始めたからすぐに授乳をストップしていい!というわけではありません

母乳は「白い血液」とも言われ、ママたちが摂取した栄養が溶け込んだ血液から作られます。血液が毛細血管から乳腺を通過することで、白いおっぱいに変化するのです。そのため、ママ自身が食事をし続ける限りおっぱいには栄養があります

授乳をやめたほうがいい特別な理由がない限り、離乳食が完了期に入り十分に食事ができるようになるまでは授乳を続けたほうがいいでしょう。(授乳をやめたほうがいい例外については後に詳細を記載しています。)

ただ、赤ちゃんが成長していくにつれ、母乳では補充しきれない栄養源が出てくることも事実です。それらを摂取するためにも離乳食が必要になってきます。

授乳だけでは摂取が難しい栄養とは?

全く摂取ができないわけではありませんが、授乳だけでは摂取量が少ないとされる栄養素があります。よく取り上げられるのが下の2つです。

栄養素 不足するとどうなる? 補う方法
鉄分
  • 鉄分欠乏貧血になることがある
  • 風邪をひきやすかったり、疲れやすかったりする
  • 小松菜、ほうれん草、*納豆、海苔、*レバー、*きな粉、などで摂取
  • 医師の指示など、必要に応じてフォローアップミルクを使う
ビタミンD
  • 背の伸びが悪くなることがある
  • 極度なO脚になる場合がある
  • *卵黄、*魚、乾燥しいたけ、などで摂取
  • 赤ちゃん自身の適度な日光浴

(*)をつけた食品はアレルギーがありますので、お子さんにあげる場合は注意してください。

参考資料先:エバラこどもクリニック「見落としがちな乳幼児の鉄欠乏性貧血」NPO 法人日本ラクテーション・コンサルタント協会 「FAQ」

授乳はいつまで続けていいの?

これまで、母乳にはたくさんの栄養が含まれているので、離乳食が始まっても授乳は必要ということをまとめてきました。離乳食を進めると自然とおっぱいから離れてくれる子もいますが、ほとんどの場合は離乳食と授乳を並行して行います

離乳食の量が増えてもおっぱいを欲しがるときは、お腹が空いているというよりママに甘えたいんですね。でも、離乳食が進みご飯をもぐもぐ食べてくれるようになっても、ずっと授乳は続けていいんでしょうか

赤ちゃんが望むなら授乳は続けていい!

いつまで授乳を続けてもいいのか?この問いには、いろいろな意見があります。生まれた病院や助産所の指導によっても違いますし、歯医者さん的には虫歯予防のために早めに授乳をストップして!と言われるケースも。

でも、赤ちゃんの精神的な安心感を第一に考えると、答えは「赤ちゃんが欲しがる限りいつまでもあげていい!」ということになるでしょう。もし、何か特別に授乳をやめたい理由がないのであれば、授乳は続けても大丈夫なのです。

理想的な授乳期間はいつまでか

少し前までは「授乳は1歳まで!」という指導方針が主流でした。1歳になれば離乳食で十分に栄養が取れますし、1歳を越えると自我のめばえにより授乳をやめるのが難しくなるからです。

でも、今ではその授乳期間が少し長くなっています。ユニセフ・WHOのガイドラインによると、2歳ごろまでは授乳を行ってもいいということになっています。また、同機関が発表している世界の平均卒乳年齢はなんと4歳2ヶ月です。

4歳までの授乳はなかなか驚くべき長さですが、ユニセフとWHOが推奨する2歳という年齢をひとつの参考にしてみてもいいかもしれませんね。もちろん4歳までも大丈夫です。

注意して!授乳をやめたほうがいい例外もある

もちろん、誰でも授乳はずっとしたほうがいいよというわけではありません。下にある3

つの場合は授乳をやめる決断をしたほうがいいかもしれません。また、お医者さんなどから授乳のストップを指示された場合も同じです。

1. 赤ちゃんが離乳食をあまり食べない

最初のうちは全く食べてくれない離乳食も徐々にその量は増えていきます。でも、なかにはおっぱいが大好きすぎて美味しい離乳食を作っても全く食べてくれない!という子もいます。

この場合、授乳回数を減らしたり授乳をやめることで離乳食がすすむことが多いです。おっぱいをやめても離乳食を食べてくれない子は、授乳が原因ではなく食べさせ方の工夫が必要かもしれませんね。

2. 赤ちゃんの夜泣きがひどい

添い乳をして寝かしつけをしている赤ちゃんに多いケースです。授乳をしながら眠るとどうしても眠りが浅くなってしまったり、夜中に口が寂しくなってしまってすぐ起きてしまいます

ママの睡眠時間が確保できないくらい困った夜泣きなのであれば、授乳をやめることを検討してみてもいいかもしれません。最初は大変ですが、他の方法で寝かしつけをしたほうがぐっすり寝てくれます。

3. ママが授乳に疲れてしまった

例えば、おっぱいトラブルでこれ以上の授乳はしんどいなと感じていたり、精神的にも体力的にも疲れちゃったという方もいるでしょう。そういった場合は、頑張って授乳を続けなくても大丈夫です。

離乳食の進み具体によってはミルクと切り替えたり、離乳食が完了しているのであれば授乳をやめる決断も必要です。授乳をやめたからといって、ママから赤ちゃんへの愛情がなくなるわけではありません。

授乳の代わりに、ぎゅーっと抱きしめてあげたり、一緒に遊んであげることで十分に補うことができます。

卒乳と断乳ができるタイミングはいつ?

画像引用元:https://feature.cozre.jp/68231

そもそも、卒乳と断乳とは何が違うのでしょうか。また、それぞれどんなタイミングで行ってもいいものなのでしょうか?

「卒乳」と「断乳」の意味の違い

卒乳とは、赤ちゃん自ら自然におっぱいから離れてくれ、授乳の必要がなくなることを言います。一方で断乳とは、ママの都合によって授乳をやめることを言います。

自分はどちらのやめ方がいいでしょうか?どちらを選ぶかによっても、授乳の「いつまで」が変わってきますよね。

卒乳・断乳ができるタイミングを見極めよう!

それぞれ赤ちゃんの状態によって実施できるタイミングが異なります。いつまで授乳をしたほうがいいかを判断するときの目安になります。

卒乳できるタイミング

下の4つができていたら、「そろそろ卒乳かな?」のサインです。

  • 1日3食しっかりと食事をとることができる
  • コップやストローを使って自分で水分補給ができる
  • あんよができ、日中体を使って遊ぶことができる
  • 1日の生活リズムが整っている

断乳できるタイミング

どうしても断乳しなければならない!という状況のママは、下記を目安にしてください。

  • 年齢は1歳ごろで、離乳食が完了している
  • 離乳食がまだ途中でもミルクを何らかの方法で飲むことができる(哺乳瓶でなくても、コップなどで飲むことができる)

まとめ

離乳食が始まったけど授乳をいつまで続けるのか?という疑問については、基本的に1歳の離乳食完了期ごろまでという答えになります。しかし、これは絶対守らなければならないルールではありません。状況によって早めにやめてもいいし、長く続けてもいいのです。

大切なのは、ママと赤ちゃんが各々の体調と相談しながら自分たちで決めていくということです。授乳に「いつまでしなければならない」「いつまでにやめなければならない」はありませんよ。

 

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