ささみはいつから離乳食で食べさせていい?注意点、オススメレシピなど
2017/01/22
ささみは低脂肪・低カロリーなので、生まれて初めて食べさせる肉類として選ばれることが多い食材です。普段あまり馴染みがない場合、どのように下ごしらえしたらいいのか困ってしまいますね。
また、自己流の下ごしらえでは食感がパサパサになり、赤ちゃんがあまり食べてくれない場合もあります。離乳食は、ぜひとも赤ちゃんにおいしく食べてもらいたいもの。
こちらでささみをマスターして、赤ちゃんがパクパク食べる離乳食を作れるようになりましょう!
このページの目次
いつからささみを食べさせていいの?
まず、赤ちゃんにささみを食べさせられる時期を確認しましょう。
ささみは離乳食中期からOK
ささみは離乳食中期(生後7~8ヶ月/モグモグ期)から食べさせることができます。この時期、食材はお豆腐並みの硬さにするのが目安。初めて与える時は、茹でてすりつぶしペースト状にすると食べやすいですよ。
1日に食べさせてよい上限量の目安
続いて、1日に食べさせても良い分量をご説明します。
1食あたりのたんぱく質の量を目安に
ささみはたんぱく質に分類される食品です。離乳食では1食あたりのたんぱく質の量の目安があり、離乳食の時期が進むと食べられる量が増えます。それに合わせてささみの量を決め、1食の量の目安を超えないようにしましょう。
【離乳食の時期別】1食あたりのたんぱく質の量
離乳食中期(7~8ヶ月/モグモグ期) | 10~15g |
離乳食後期(9~11ヶ月/カミカミ期) | 15g |
離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月/パクパク期) | 15~20g |
1日の上限量は決められていませんが…
1食あたりの量を守る前提ですが、ささみは1日の摂取上限が決められていません。しかし続けて同じ食材ばかり食べていると、食物アレルギーになる可能性があります。
また、栄養のバランスから見ても良いことではありません。例えば、2回食であれば朝にささみを食べさせたら、夜はお豆腐にしてみましょう。一口にたんぱく質と言っても、いろいろな食材から摂取することが大切です。
ささみを離乳食として食べさせるときに気をつけるべき4つのこと
1.アレルギーの可能性がある
食物アレルギーはどんな食材でも起こる可能性があり、ささみも例外ではありません。初めて与える時は小さじ1杯以上を与えないようにしましょう。何かあったときにすぐ病院に行けるよう、平日の午前中に与えるのがおすすめです。
以前は、卵アレルギーがあると鶏肉もNG!と言われてきました。現在はアレルギーの原因物質がそれぞれ別だということが分かっており、特別に控える必要はありません。
アレルギーに関して心配なことがあれば、事前に検査を受けられる場合があります。一度、小児科で相談してみましょう。
豚肉ばかり続くのは良くないです。
卵アレルギーと鶏肉とのアレルギー抗原同一性はありません。
鶏肉で調べてマイナスなら鶏も遠慮せず食べて良いです。
引用元:おおたクリニック「アレルギーに関して」より
2.1食あたりの上限量を守って
ささみに含まれるたんぱく質は体を作る上で大切な栄養素ですが、食べ過ぎは禁物。離乳食でたんぱく質を与えるときは、上限量を守ることが重要です。
理由①太りやすい
ささみは低脂肪・低カロリーといえど、ご飯や野菜と比較するとやはりカロリーが高いんです。体を作るたんぱく質ですが、必要量以上が体内に入ると余った分は脂肪になってしまいます。
そのため、たんぱく質の多い食事が続くと赤ちゃんの肥満を招く危険性が高まります。
理由②内臓に負担がかかりやすい
ささみは、たんぱく質の中でも動物性たんぱく質と言われます。動物性たんぱく質は、他の食品と比べて消化・吸収をしにくい食品です。
赤ちゃんの内臓はまだ発達途中。その時期にささみを与えすぎると、消化不良を起こして下痢になる可能性があります。また消化・吸収の過程で、腎臓や肝臓にも負担がかかります。
そのため毎日上限量を超えて与えすぎると、将来の健康に影響する可能性も否定できません。
3.筋を取り除いてあげましょう
ささみには白い筋があります。筋はとても固いので、大人でも食べるのには不向きです。下ごしらえの時点で取り除いてしまいましょう。
ささみの筋の取り方
ささみの筋は包丁でも取ることができますが、フォークを使う方法が手軽でおすすめです。
【手順】
①ささみの筋がある面を上向きにして置き、白く飛び出た筋をフォークの刃の間に挟みます
②筋が手で持ちにくい場合は、フォークで少し身をそいで、筋と身を切り離しましょう
②利き手で筋をしっかり持って、フォークをスライドさせる
4.ささみをしっとりと茹で上げるには?
ささみはパサパサの食感がニガテ…という方も多くいます。しかし、ちょっとのコツでしっとりと柔らかく茹で上げることができますよ。
【作り方】
①茹でたいささみがすべて浸る程度の量のお湯を沸騰させ、塩を入れる(お湯1リットルに対して大さじ1/2程度の塩)
②1にささみを入れて、すぐに火を止める
③粗熱が取れるまで放置してできあがり!
【注意点】
余熱で火を通すため、ささみの温度や量によっては完全に火が通っていない場合があります。離乳食作りの前に、ささみに火が通っているかどうか確認してくださいね。
もし加熱が足りなかった場合は、鍋を再び火にかけ沸騰したら火を止めてそのまま冷ましましょう。少し硬くなるかもしれませんが、ゆで汁ごと冷ますことでしっとり感を残すことができますよ。
忙しいママでも短時間で作れるささみを使った赤ちゃん離乳食レシピ
手間をかけられるときはいいけれど、短時間でさっと離乳食を準備したいときもありますよね。ここでは、時短でできるささみの離乳食をご紹介します。
【離乳食中期】初めてのささみはペーストで
ささみは奥歯の生えていない子どもにとって、とても咀嚼しにくい食べ物です。初めに与えるときは、どろどろのペースト状にするのがおすすめです。
手軽でおいしい!ささみのペースト①

画像出典元:https://www.amazon.co.jp/
ささみは何本かが1パックで売られているので、買ってきたら1本ずつラップに包んで冷凍してください。冷凍したささみがあったら、手軽にささみのペーストを離乳食に取り入れられるんです!
【作り方】
①鍋にお湯を沸かす(※昆布だしや野菜スープだと、よりおいしくなります)
②1に、凍ったささみを必要な分だけすりおろす
③しっかりゆでたら完成!
【メリット】
- 下茹でから作るより時間がかからない
- 作りたい分量だけ作れる
- 下茹でしたものをすりつぶすより柔らかく仕上がる
【デメリット】
- すりおろすのにある程度、力が必要
- 大量の作り置きには不向き
手軽でおいしい!ささみのペースト②

画像出典元:https://cookpad.com/recipe/2877263
時間を短縮するには、ひき肉を使うのもおすすめです。ささみのひき肉が売られていなくても、スーパーやお肉屋さんによってはひき肉に挽いてくれる所もあります。店員さんに聞いてみてくださいね。
【作り方】
①お湯を沸かす(※昆布だしや野菜スープだと、よりおいしくなります)
②ひき肉をザルに入れて、軽く水で洗う
③1に2を入れて、しっかり茹でる(※アクが出てきたら取りましょう)
④3のひき肉をすり鉢ですりつぶす(※フードプロセッサーやブレンダーでもOK。ゆで汁も使えるので捨てないようにしてください)
⑤4をゆで汁で伸ばして、柔らかさを調節して出来上がり!
【ポイント】
茹でる前に水で洗うことで、茹で上がりがふんわりとした食感になります。
【離乳食後期】ふわふわ豆腐ハンバーグ
ハンバーグは材料を混ぜて焼くだけで野菜もお肉も摂れるので、離乳食期にオススメです。野菜を変えるだけでアレンジも楽々!
【材料・作り方】
【材料】
- ささみ(挽肉でも可)2本
- 豆腐 ささみよりちょっと少なめ
- 片栗粉 小さじ1
- たまねぎ1/8個程度
- 水・・・蒸し焼き用30〜50cc程度
【作り方】
①ささみは、筋と皮を取ってミンチ状に包丁でたたく。(筋はフォークの先にはさんで取るとラクチンです)挽肉のがラクチン!
②タマネギはみじん切りにし、全ての材料をボールでMIXする。豆腐もぐちゃぐちゃにしてください。
③手づかみしやすい5〜6cmの棒状&食べさせやすい小判型にまとめる。
④サラダ油を薄く引いて、焼きます。軽く焼き目がついたらひっくり返して水を入れ、ふたをして3〜5分蒸し焼きにすれば完成!
⑤冷凍保存出来るので、レンジでちんして使って下さい!
【離乳食完了期】レンジで簡単に!ささみ入りオムレツ
こちらも野菜をたっぷり摂れるレシピです。ささみのひき肉と電子レンジを使って手軽に準備できる所も魅力の一つですね。
【材料・作り方】
【材料(2人分)】
- 卵 1つ
- ほうれん草 20g
- にんじん 10g
- もやし 10g
- 玉ねぎ 5g
- 鶏ひき肉 20g
- 牛乳 大さじ1
【作り方】
①鶏ひき肉をみりん、醤油、砂糖で炒めておく。(これを私はフリージングしてます)
②1と卵、野菜、牛乳、を混ぜる。
③好きな形のタッパーに入れて600wのレンジで2分40秒加熱。
④レンジによって変わりますので2分から様子を見て下さい。私の家のレンジでは2分40秒で全てに火が通りました。
ささみを長期保存しておくための方法
生でも茹でても『冷凍』を!
生のささみの保存法
鶏肉は傷みやすいです。ささみを買ってきてすぐに水気を拭き、一本ずつラップをしても、冷蔵では1~2日で使いきらないといけません。
ささみの長期保存は、冷凍保存が向いています。まず、ささみを買ってきたら、すぐにキッチンペーパーで拭いて水気を取ります。次に1本ずつラップをし、フリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
大人用であれば2週間程度保存できますが、離乳食には冷凍して1週間以内のものを使いましょう。
茹でたささみの保存法
下茹でしたささみも、冷凍保存で2週間程度保存することが可能です。こちらも離乳食には冷凍して1週間以内のものを使ってください。
茹でたささみだけを保存すると、解凍したときにパサパサになっておいしくなくなってしまいます。冷凍するときはゆで汁ごと一緒に冷凍すると、解凍したときにしっとりとした食感を残すことができますよ。
ささみをほぐしたものも、ゆで汁と一緒に冷凍することをおすすめします。製氷皿で冷凍すれば、小分けで保存できて使いたい分だけ使えるので便利です。
ささみを食べない!嫌がる!そんな時でも進んで食べるようになるレシピ
ささみはたんぱく質の他、ビタミンAなどのビタミンも含む食品です。ぜひ赤ちゃんに食べられるようになってほしいですよね。
ささみが苦手な赤ちゃんは、まず少しの量から始めてみてはいかがでしょうか?甘~いかぼちゃの団子にささみを練りこむレシピをご紹介します。かぼちゃをジャガイモやサツマイモに代えてもおいしくできますよ!
最初においしく食べられたら、少しずつささみの量を増やしてみてくださいね!
プルプル食感が楽しい!ささみ入りかぼちゃのお団子
【材料(作りやすい分量)】
- かぼちゃ 1口大4切れ(80~100g程度)
- 冷凍ささみ お好みの量
- 片栗粉 大さじ1
- 塩 少々
【作り方】
①かぼちゃを耐熱容器に入れ、濡らしたキッチンペーパーでフタをして、上からラップをかける
②電子レンジ500Wで2分間加熱する(※レンジによって火の通り具合が違うので、硬い場合は10秒ずつ追加で加熱して様子を見てください)
③2の皮を取り除いてペースト状にする
※1歳2ヶ月の息子には皮も入れて作りました。
④3に冷凍ささみをすりおろして入れ、混ぜる
⑤4に片栗粉・塩を入れて混ぜる
※かぼちゃの柔らかさによって片栗粉の量を調節してください。手で形づくれる位の硬さが目安です。
⑥お湯をわかして沸騰したら、5をスプーンで一口大にしてお湯に入れる
⑦茹でている間にボールに冷水を準備
⑧6の団子が浮いてきたら1~2分ゆでで冷水にとる
⑨冷えたら出来上がり!
【注意点】
自分でうまく食べられない赤ちゃんや、丸飲み・早食いがクセになっている子は喉に詰める可能性があります!与える前に小さく切って、必ずパパやママが一緒にいる時に与えてください!
まとめ
ささみは赤ちゃんが7~8ヶ月の離乳食中期から与えることができます。ささみはたんぱく質に分類されますが、1食あたりの上限量には目安があります。赤ちゃんの健康のためにも、上限量を守るようにしましょう。
また、アレルギーの可能性も否定できないので気を付けてくださいね。ささみをしっとりとおいしく食べてもらうには、『ゆで汁ごと』冷ます・冷凍するのがテッパンです。
ママも赤ちゃんも一緒に、ささみをおいしく頂きましょう!