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離乳食で卵はいつから与えたらいい?アレルギーは大丈夫!?

      2018/02/01

卵は卵焼きや目玉焼き、オムライスなどの卵料理のほかに、ハンバーグや茶碗蒸しなど料理の中にも数多く使われている便利で栄養価が高い食品です。その一方で、卵は食物アレルギーを起こしやすい食品でもあります。卵は、0〜6歳までの食物アレルギーの原因の第1位を占めており、0歳児では62.1 %の赤ちゃんが卵が原因でアレルギーを起こしています。

アレルギーのことは心配だけど、赤ちゃんにも毎日の食卓に欠かせない卵を食べられるようになってほしい…そんなママ・パパに、離乳食で卵を与え始める時期やアレルギーとの関係、与えるときの注意点について解説します。



卵はいつから与えたらいいの?

離乳食が始まり、赤ちゃんが食べることができる食品が増えてくると、卵はいつから与えたらいいか気になりますよね。離乳食が順調に進んでいる場合と離乳食の開始が遅かったり、順調に進んでいない場合の2つに分けて解説します。

1.離乳食が順調に進んでいる場合

離乳食を生後5〜6ヶ月で開始し、離乳食を食べることに慣れてきた場合は、生後7ヶ月ころに卵を与えてみましょう生後7ヶ月になると消化酵素が増えてきて、食べ物を消化・吸収する力も育ってきます。

2.離乳食の開始が遅かったり、順調に進んでいない場合

小さく生まれたり、病気などで離乳食の開始が遅かった赤ちゃんや離乳食がなかなか進まない赤ちゃんもいますよね。その場合は、離乳食の進め方や注意点についてかかりつけ医に確認することをおすすめします。離乳食のことで、特に注意することがない場合は、下記の「離乳食を食べることに慣れてきた目安」を参考にして、離乳食が慣れた頃に卵を初めて与えてください。

離乳食を食べることに慣れてきた目安

  • 離乳食を始めて1〜2ヶ月経っている
  • ドロドロの離乳食を飲み込むことができる
  • スプーンを舌で押し出したり、嫌がらない

卵を早めに与えたらアレルギーが起きるの?

卵は大人の食事には欠かせない便利な食材ですよね。「できることなら早く食べられるようになってほしい」と思うママ・パパもいるのではないでしょうか?離乳食を始めて間もない時期に卵を与えたら、赤ちゃんの体の中ではどのようなことが起こるのでしょうか?ここでは、食物アレルギーが起こるメカニズムについて解説します。

食物アレルギーが起こるメカニズム

食べ物は消化されてから体の中に吸収されます。例えると、消化とは、食べ物の栄養素をはさみで細かく切り、体の中に吸収しやすくすることです。このはさみの役割をしているのが消化酵素です

卵をはじめとする、肉・魚・豆腐などのたんぱく質は、長くつながりからみ合っています。そのため、消化酵素をたくさん使って、細かく切らなければならないのです。たんぱく質が細かく切られないまま血液の中に吸収されると、体は異物が入ってきたと認識し、体はその異物を排除しようとします。この時に体に現れるものが食物アレルギーの症状です。

消化酵素が十分に作られていない時期に卵を与えると、アレルギー反応が出ることがあります。

食物アレルギーの症状

  • 皮膚が赤くなり、かゆみが出る
  • 唇がはれる
  • くしゃみ・鼻水・咳が出る
  • 目が充血する
  • 呼吸が苦しくなる
  • 嘔吐・下痢をする
  • 意識がなくなる

また、たんぱく質のなかで一番最初に卵を与えるのではなく、アレルギー反応が出にくい豆腐や白身魚から与えることをおすすめします。たんぱく質を消化・吸収することに慣れてから、卵を与えるようにしてください。



卵を与える時期を遅らせるとアレルギーは予防できる?

消化酵素が未発達の早い時期に卵を与えるとアレルギー反応がでることがあるならなら、卵を与える時期を遅らせるとアレルギー反応を起こさず卵が食べられるようになるのでしょうか?調べてみたところ、次のような研究結果がありました。

実は…卵を与える時期を遅らせると卵アレルギーになりやすい!!

世界各地で研究が進み、食物アレルギーを予防するために、原因となりやすい食品を遅らせて与えても、食物アレルギーは予防できないことが分かってきました。オーストラリアでの研究では、卵を与える時期を遅らせると卵アレルギーになりやすいという結果がでています。

アレルギーの原因となりやすい食品を遅らせて与えてもアレルギーの予防にはならないため、ママ・パパの判断でアレルギーの原因となりやすい食品を除去することはやめましょう。

オーストラリアにおける横断研究では,加熱した鶏卵を生後4~6か月までに始めた乳児 と比べて,10~12 か月に始めた乳児では 5.9 倍鶏卵アレルギーのリスクが高まることが報告された.

引用先:日本小児アレルギー学会「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の発表について

アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、卵を与える時期は医師と相談を

アトピー性皮膚炎と診断された赤ちゃんは、食べ物でアレルギーが出ないか心配になりますよね。日本小児アレルギー学会において、下記のような発表がありました。離乳食で卵を与える時期については、アトピー性皮膚炎を診てもらっている医師に相談してください。

アトピー性皮膚炎(痒みのある乳児湿疹を含む炎症性の皮膚炎)に罹患した乳児で は,鶏卵の摂取が遅いほど鶏卵アレルギーを発症するリスクが高まるというエビデンス に基づき,鶏卵アレルギー発症予防を目的として,医師の管理のもと,生後 6 か月から 鶏卵の微量摂取を開始することを推奨する.

引用先:日本小児アレルギー学会「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の発表について

アトピー性皮膚炎と診断されていない場合、いつから卵を与えてもいいの?

現在も世界で研究が進んでいますが、現在、アトピー性皮膚炎と診断されていない赤ちゃんについては、卵を早めに与えることと食物アレルギーの発症について、はっきり分かっていません。そのため、厚生労働省が示している「授乳・離乳の支援ガイド2007」に基づき、消化酵素が増えてくる生後7ヶ月ころに卵を与え始めることをおすすめします。

2)アトピー性皮膚炎と診断されていない場合

湿疹を有さない乳児の場合,鶏卵開始時期が鶏卵アレルギーの発症に影響を与えるというエビデンスは現在のところ存在しない.アレルギー疾患の家族歴を有する乳児において も,特定の食物の摂取開始時期を遅らせることは推奨されないが,早期摂取開始の効果 を確認した報告はない.したがって,こうした乳児が離乳食を開始するにあたって,現時点では「授乳・離乳の支援ガイド 2007」の「離乳食の進め方の目安」を参考とする.

引用先:日本小児アレルギー学会「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の発表について

離乳食で卵を与えるときの注意点

離乳食で初めて卵を与えるとき、何に気をつけたらいいの?ここでは、離乳食で卵を与える時の量や調理方法、与える際の注意点について解説します。

初めて与えるときは、固ゆでの黄身から

アトピー性皮膚炎の診断を受けていない赤ちゃんは、生後7ヶ月頃に固ゆでの卵の黄身から与えてみましょう。黄身から与える理由は、白身よりもたんぱく質の構造が簡単で、消化されやすいためです。黄身を食べることに慣れてきたら、全卵を与えていきましょう。

卵を与えるときの注意点について、下記にまとめたので参考にしてください。

卵を与えるときの注意点 理 由
初めて与えるときは、食べ慣れた離乳食と一緒に与える 初めての食品と一緒に与えると、アレルギー反応が起きた時に、どの食品でアレルギー反応が起きたのかが分からないため。
平日の午前中に与える アレルギー反応が出た場合、すぐに病院に行けるため。
完全に加熱する(沸騰してから15分ゆでる) 完全に加熱することで、アレルギーの原因になるたんぱく質を壊すことができるため。
 急に与える量を増やさない  急に量を増やすと、アレルギー反応が出たり、消化・吸収に時間がかかり体に負担がかかるため。
固ゆで卵はお湯やだし汁を混ぜる 固ゆで卵は水分が少なく、パサパサするため、お湯やだし汁を混ぜるとなめらかになり、飲み込みやすくなるため。

初めて卵を与えるときの量は?

初めて卵を与えるときは、ママやパパもアレルギーが出ないか心配ですよね。最初は小さじ1/4杯の卵の黄身から与えましょう。小さじ1/4杯の量を2〜3日続け、アレルギー反応がなく卵の黄身を食べることに慣れてきたら、小さじ1/2杯に量を増やしていきましょう。

全卵は黄身よりもアレルギー反応が出やすいため、初めて与える時は小さじ1/4杯の量から与えることをおすすめします。卵を与える時期と量については、下記にまとめたので参考にしてください。

時期 卵の量
5〜6ヶ月 10倍がゆから始め、ドロドロにつぶした野菜、慣れたらドロドロにつぶした豆腐・白身魚の順に与える。
7〜8ヶ月 卵の黄身1個〜全卵1/3個
9〜11ヶ月 全卵1/2個
12〜18ヶ月 全卵1/2個〜2/3個


まとめ

アトピー性皮膚炎と診断されていない赤ちゃんは、生後7ヶ月ころに卵を初めて与えてみましょう。生後7ヶ月になると消化酵素が増えてきて、食べ物を消化・吸収する力も育ってきます。消化酵素が十分に作られていない時期に卵を与えると、アレルギー反応が出てしまうことがありますので注意してくださいね。

初めて卵を与えるときは、固ゆでの卵の黄身小さじ1/4杯から始めてください。最初はアレルギー反応がでないかドキドキすると思いますが、赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ進めていってくださいね。

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