ミシン初心者なのに簡単でキレイに手作り!一枚の布でできる額縁仕立てのランチョンマットの作り方
2018/03/08
入園・入学グッズを用意するにあたり、頑張って手作りに挑戦してみよう!と志すママも多いのではないでしょうか。用意する入園・入学グッズの中でも1番簡単に作ることが出来るものがランチョンマットです。
ランチョンマットは着替え袋や手提げカバンとは違い、平面で作り方がイメージしやすく工程もシンプルだからです。ランチョンマットは「給食ナプキン」「給食ナフキン」「ランチクロス」と呼び名は園や学校によっても異なりますが、どれも園児や学生が給食のときに、机の上に敷く布であり同じものになります。
ただ、「ミシンは学生の頃に家庭科の授業以来使っていない」と上手くできるか不安という方も多いはず。今回はそんな不安なママでも一枚の布で簡単に出来る、額縁仕立てのランチョンマットの作り方を紹介します。
額縁仕立てとは、周りを三つ折りして四隅の角を額縁のように仕上げる方法で、ランチョンマットやハンカチによく使われます。また布の端処理(ロックミシンやジグザグ処理)が不要なところも特徴です。
額縁仕立てをせずに横と縦の辺の両方を三つ折りしてしまうと、重なった角は分厚くなり「見た目が悪い」「洗濯したときに乾きにくい」のデメリットが出てしまいます。
またミシン初心者さんには縫いはじめをきれいに縫う、真っ直ぐ縫うことが難しく悩んでいる方も多いと思います。縫いはじめがごちゃごちゃになり、糸が絡んで汚くなってしまうお悩みをキレイにする方法や、裁縫がぐっと楽になる便利グッズも紹介しますのでミシン初心者ママは必見ですよ!
このページの目次
保育園、幼稚園、小学校で使うランチョンマットのサイズってどれくらい?
ほとんどの場合、ランチョンマットのサイズは園や学校より指定されます。例えば長方形のランチョンマットを広げて使う園もあれば、正方形の大きめのランチョンマットを半分に折って使う園があるなど、同じ幼稚園というくくりでも園によってサイズは異なります。
小学校にあがると、机のサイズに合わせて幼稚園・保育園のときより大き目のサイズを用意します。入園入学前に配布される資料を確認してランチョンマットのサイズの規定があるか、規定がない場合はどのくらいのサイズを使っているのか、ママ友や近所の方に聞くなど、事前にサイズを確認しましょう。
小学校の机のサイズってどのくらい?
小学校で使用するランチョンマットを机のサイズに合わせて用意したい場合は、机のサイズがどのくらか気になる方も多いと思います。小学校の机には新・旧サイズの二種類があります。
旧サイズ | 縦40×横60cm |
新サイズ | 縦45×横65cm |
ランチョンマットのおすすめサイズ
ランチョンマットは保育園・幼稚園の場合だと、縦20~25cm×横32~35cmのサイズで作る方が多いです。指定サイズは園によって異なりますが、指定がない場合は縦25×横35cmで作るといいでしょう。
小学校で使う場合は、隣や向かいの机にはみ出さないように一回り小さくする場合は「おすすめサイズA」机のサイズに合わせてギリギリまで大きくする場合は「おすすめサイズB」で作るといいでしょう。
※ランチョンマット長方形タイプ(縦・横はランチョンマットの長さを表示)
縦 | 横 | おすすめサイズ | |
保育園・幼稚園 | 20~25cm | 32~35cm | 縦25×横35cm |
小学校 | 30~40cm | 40~60cm | A:縦40×横50cm B:縦40×横60cm |
※ランチョンマット正方形タイプ(縦・横はランチョンマットの長さを表示)
正方形タイプはランチョンマットとお弁当を包むときと兼用できます。児童クラブを利用していてお弁当を持参する方におすすめです。
おすすめサイズ | |
保育園・幼稚園・小学校 | 縦45×横45cm |
用意するもの
材料
- 布(オックス生地)
オックス生地(オックスホードの略)はシーチング・ブロード生地の薄手の生地に比べて少し厚みのある中厚の平織りの生地です。Yシャツに使用されており、通気性が良く、シワになりにくいところが特徴です。そのためオックス生地がランチョンマットを作るのに最も適していて、おすすめです。また子供向きの柄が豊富に揃っていて入園・入学グッズにぴったりの生地です。
オックス生地の特徴
- 通気性が良く、シワになりにくい
- 子供向けの柄が豊富に揃っている
ランチョンマットにはオックス生地以外にどんな布があるの?
オックス生地以外にも、ラミネート、ブロードやシーチング、リネン生地など様々な生地でランチョンマットを作ることができます。それぞれの素材の特徴を理解し、どうして入園・入学グッズのランチョンマットにはオックス生地が最適なのか確認してみましょう。
- ラミネート
表面がツルツルしたラミネート生地は、水分をはじき、汚れても拭き取るだけで大丈夫です。手洗いで表面を洗うことはできますが、洗濯機の使用は、ラミネート加工が剥がれるためおすすめではありません。またツルツルした生地が通常のミシン押さえでは縫いにくいため、専用のミシン押さえが必要になります。ミシン初心者には縫いにくく難しい生地です。
- ブロード・シーチング
ブロードやシーチングは薄手の生地になるため、ランチョンマットでは表・裏生地の二枚仕立てのときに使うことが多いです。一枚仕立てでランチョンマットを作るにはハリがない印象になりますので、一枚仕立てで作るときはオックス生地がおすすめです。
- リネン
綿麻混合されたリネン生地は、オックス生地よりやや厚みがある生地になります。一枚でもハリのなるランチョンマット作ることができます。しかし素材に入っている麻はシワになりやすいのも特徴です。アイロン掛けをしてもシワがとりにくいため、洗濯を繰り返すランチョンマットにはおすすめではありません。
裁縫セット
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- 待ち針
- 印つけペン(チャコペンなど)
裁縫セット以外のもの
- ミシン
- ミシン針(11号)
- ミシン糸(60番)※布の色に合わせたもの
- ものさし
- アイロン
- アイロン台
- 型紙 (ハトロン紙や新聞紙など薄手の紙で作る)
※型紙の材料には、手芸店で販売されているハトロン紙という白くて薄い紙が引いた線が分かりやすく、やぶれにくくておすすめです。その他にも新聞紙など待ち針がささる程度の薄紙でも大丈夫です。
なぜ型紙を用意するのか?
ランチョンマットは「洗い替え」や「洗濯後のアイロンの手間」を考えて最低でも2.3枚は用意しておきます。お仕事をしているママならアイロン掛けを週末にまとめてしたいから1週間分用意するという方もいます。そのため作るたびに採寸を行っていると時間と手間がかかってしまいます。
型紙を作成しておくことで作業を効率的に進めることができ、また採寸のミスを防ぐことができます。幼い園児は食べこぼしてランチョンマットを汚す頻度が多くシミになることがあります。小学生になっても洗濯を繰り返すうちに色褪せてしまい、途中で新しいものを用意することがあります。ぜひ型紙を用意しておきましょう。
- 複数枚作るとき、作業時間を短縮できる
- 採寸のミスを防ぐことができる
あると便利!裁縫の手順やキレイに仕上がる2つの便利グッズ
ハンドメイドの人気が高まる中、裁縫が簡単にきれいに仕上げることができる便利グッズが注目を集めています。手作り初心者~上級者まで愛用するおすすめの便利グッズを紹介します。
1.仮止めクリップ
特徴
クリップを止めるだけで簡単に仮止めをすることができます。待ち針より時短で作業ができる手軽さが人気で、針がささった時の「痛いっ!」とうこともありません。
※型紙を使って布を裁断するときには、仮止めクリップではなく待ち針を使用します。裁断以降の作業では仮止めクリップのみで大丈夫です。
口コミまとめ
- 今まではまち針やしつけ糸で仮縫いしてたけど、クリップで留めておくだけなんて手軽!
- マチ針を使うより生地がズレない!もっと早く買っておけば良かったです。
- 小さくて場所も取らないし、使いやすくて買って大正解でした
2.仮止め用 布用ペンタイプのり
特徴
スティックノリのように、布に塗るだけで仮止めができます。仮止めテープとは違い、塗った直後でも針通りがスムーズに縫うことができます。縫い始め・縫い終わりは待ち針や仮止めクリップが使えず、ズレやすい場所もこれがあればズレることなくキレイに縫うことができます。
この仮止め用 布用ペンタイプのりだけでも仮止めはできますが、待ち針や仮止めクリップと併用するとそれぞれを単品で使うよりズレにくく、ミシンが初心者の方でも安心してキレイに縫うことがえきます。
口コミまとめ
- これで仮止めしてミシンで縫ったら簡単にきれいに縫えました!
- 少量でもしっかりくっついていたので驚きです
- のりに青色が付いているから、つけた場所が分かりやすくて便利!
ミシンのお悩みを解決する2つのコツ!(真っ直ぐ縫うコツ・縫い始めのダンゴ解決するコツ)
ミシンを使うときにあるあるお悩みといえば「真っ直ぐ縫うことが苦手」、「縫い始めると裏生地にダンゴのような糸のもつれができてしまう」ではないでしょうか。
ミシンで苦手なことがあると、せっかくの手作りも気分が下がってしまいますよね。そこで簡単な方法で解決できるコツを紹介します。
1.真っ直ぐ縫う方法
ミシンの板の目盛りを利用する、紙を使ってガイドを作成する方法は、縫いたい幅に合わせて調節することが可能です。直線縫いもこれで心配はいりませんね!
2.縫い始めがダンゴにならず、キレイに縫う方法
縫い始めに布の裏にできるごちゃごちゃした団子、ミシン業界の用語では「鳥の巣」と呼ばれています。これを解決する方法も簡単ですので、ぜひ試してみてくださいね。ポイントは上糸がたるんだ状態でミシンをスタートさせないことです。
- 縫い始めの位置にミシン針を落とす。そして上糸と下糸を10cmほどだして左手で軽く引っ張ります。強く引っ張る必要はありません。
- ミシンの押さえを下ろします
- 縫い始めはゆっくりとスタートし、2.3目ぐらいまで軽く引っ張り続けます。その後は自然に手を離します。写真は生地の裏です。
ランチョンマットの作り方
今回は写真にあるように、一枚布で額縁仕立てのランチョンマット(サイズ:縦45×横45cmの正方形)を作っていきます。
1.布を裁断する
布の裏を上にし、型紙の内側を待ち針で止めます。仕上がりのサイズにプラス2cmした47×47cmで印つけペンで印をつけて裁断します。仮止めクリップは布の端を仮止めするときに使用します。そのため布や型紙の内側をズレないように固定する場合は待ち針を使用します。
2.縫い代を折ってアイロンをかける
布の裏を上にして一周ぐるりと縫い代2cmで折ってアイロンをかけます。
次に縫い代を一度広げて、縫い代2cmを半分に折り縫い代の幅を1cmにします。これも一周ぐるりに行います。
3.布の角を切り落とす
縫い代を広げます。縫い代を1cmと2cmの折り線によって、四隅の角に小さな正方形ができます。(青い四角)
この青い四角にできた対角線に印をつけて、印をつけたところに沿ってはさみで切り落とします。
布の角を落とす理由
四隅は布が重なり枚数が多くなります。生地の中で部分的に厚みがでるとスムーズに縫えなくなり、ミシン針が折れる原因になります。不要な布をカットし、厚みを減らすことで縫いやすく、見た目をキレイに仕上げることができます。
4.横の縫い代を折る
角を切り落としたら、横を端から1cm折り、更にそのままもう一度1cm折ります。
※仮止め布用ペンがある場合は写真ように1cm折ったあと、仮止め布用ペンで仮止めして折っていきます。
二回縫い代を折った後、待ち針や仮止めクリップで仮止めします。(ここでは布の端を仮止めするため仮止めクリップでも大丈夫です。)仮止め布用ペンを使用した場合、待ち針や仮止めクリップを使用しなくても大丈夫ですが、併用することで更にズレにくくなり安心してキレイに縫うことができます。そのときは一つの辺につき2.3箇所仮止めすれば十分です。
ここまでできたら反対側の横も同じようにします。
5.上・下の縫い代を折る
右下の角を縫い代2cmの幅に合わせて三角に折り曲げます。次にそのまま縫い代1㎝の幅で折り返します。先ほどと同様に、仮止め布用ペンを使用して仮止め、その後同じく待ち針や仮止めクリップで仮止めします。
こうすることで角にキレイな斜めの線が出来ます。最後は縫い代にアイロンをかけておきます。
6.仕上げにステッチをかける
周りに1周ステッチをかけます。ステッチは縫い代の内側のライン(写真1の赤いライン)より2mm程外側をかけていきます。縫い終わりを縫い始めに2cm程重ねて縫い、返し縫いをして出来上がりです!
まとめ
裁縫のコツは、アイロンを使ってしっかりと仮止めすることがポイントです。仮止めをきちんとすることによってズレを防ぎ最後までキレイに縫うことが出来ます。
手作りが完成したときの達成感や、子供の喜ぶ顔はママにとって言葉にできないほど嬉しい宝物です。ランチョンマットが上手に作れるようになれば、手作りがもっと楽しく、やりがいを感じられるようになります。ぜひこの機会にママお手製のランチョンマットを作ってあげてくださいね。