おむつカバーの素材は何がいい?種類や必要枚数、洗濯の仕方は?おすすめのブランドって?
2019/03/12
布おむつは「さらし」や「ドビー織りの布」「成形おむつ」などの種類があります。おむつカバーにこれらのおむつを入れて、赤ちゃんに履かせます。おむつカバーにも種類や素材、ブランド、様々なものがあります。
布おむつを生後何ヶ月から始めるのかによって、どのおむつカバーを選ぶかということも変わってきます。当たり前ですが、布おむつやおむつカバーは繰り返し洗って使用します。洗濯の手間がかかるので、それを大変に思う人もいるでしょう。
特に産後は出産という大仕事を終えていますので、体をしっかりと休めることが必要です。生まれてからすぐに布おむつを使う場合は、洗濯を代わりにやってくれる人がいるのが望ましいです。
今日はおむつカバーの「種類」「素材」「洗濯の仕方」「用意する枚数」「おすすめのブランド」について、ご紹介します。生後すぐに布おむつを始める人用、育児に慣れてから始めたい人用に分けて説明します。
このページの目次
おむつカバーの種類は?留め方、履かせ方によって違いあり!
画像出典元:http://sako-favorite.seesaa.net/article/127415534.html
おむつカバーは、ベルトやボタンの留め方や履かせ方などの違いで大きく分けて3種類あります。
1.外ベルト式
画像出典元:http://nunoomutsu.4peace.jp/?p=3645
サイズ50cm~60cmに多いのがこのタイプのおむつカバーです。個人差はありますが、新生児~5,6ヶ月まで使えます。マジックテープが外側に付いています。テープタイプの紙おむつをイメージして下さい。あれと同じ形をしていて、留め方も一緒です。
外側にあることで、マジックテープが肌に当たらない作りになっています。低月齢の赤ちゃんは特に肌が弱いので、外ベルト式が安心ですね。
2.内ベルト式
画像出典元:https://akachan.omni7.jp/detail/1350661W
サイズが70cm以上になると、内ベルト式のおむつカバーがあります。もちろん70cm以上の外ベルト式もありますが、どちらかといえば内ベルト式の方が多いです。まずは、ベルトで先に布おむつを留め、カバーの前身をその上に重ねて留めます。
6ヶ月以降の赤ちゃんは、寝返りをして腹ばいになったり、ずりばいやはいはいでよく動くようになってきます。内ベルト式を使うと、このように活発に動いてもおむつがずれにくいようになります。
3.パンツタイプ
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はいはいやつかまり立ち、たっちが始まると、赤ちゃんに寝っ転がってもらっておむつ交換をするのが難しくなってきます。そんなときは、パンツタイプのおむつカバーがおすすめです。こちらは80cmからのサイズのものが多いです。
どのタイプを選ぶ?
- 生後すぐ布おむつを使うなら:外ベルト式
- 育児に慣れてきた6ヶ月以降から使うなら:内ベルト式
動きが活発化してくると、やはり内ベルト式が便利です。あまり動かず大人しい赤ちゃんでも、内ベルト式で困ることはありません。パンツタイプはおむつ換えがしづらいというママもいるので、初めから揃える必要はありません。赤ちゃんの様子を見て必要になったら購入しましょう。
おむつカバーの素材は3種類!
続いては素材の違いを見ていきましょう。3種類あります。メリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
1.綿
新生児~低月齢の赤ちゃんには、綿100%のおむつカバーが多いです。
メリット
- 肌触りが良い
- おしっこの湿気を逃がし、蒸れにくい
デメリット
- 素材を更にオーガニックコットンにこだわると、値段が高い
- 頻繁におむつ交換をしないと、カバーの表面におしっこがしみ出て、服まで濡れる
2.ウール
ウールは冬だけの素材と思っている方も多いでしょうが、実は夏にもぴったりの素材です。低月齢から大きい赤ちゃんにも使えます。
メリット
- 冬は温かい
- 通気性がいいので、おしっこの湿気や夏の汗を逃がしてくれる
デメリット
- 綿やポリエステルに比べると値段が高い
- 洗濯の仕方を守らないと縮む
- うんちの汚れが繊維に入ると落ちにくい
3.ポリエステル
60cm以上のサイズからポリエステル製のおむつカバーが見られます。ポリエステルは綿やウールよりも防水機能が高めです。月齢が上がるに従って、赤ちゃんのおしっこの量は増えます。
なので、サイズが大きいおむつカバーはポリエステルのものが多いです。
メリット
- 綿やウールに比べて値段が安い
- 防水機能に優れているので、おしっこが漏れにくい
- 綿やウールのおむつカバーに比べて、模様がかわいいものが多い
デメリット
- おしっこの湿気が逃げず、蒸れやすい
- かびやすい
湿気がいつまでも逃げないからか、洗濯後はしっかりと風通しの良いところに干さないとカビてしまうことがあります。私は長男のときに、ポリエステル製のを何枚もカビさせてしまいました。
どの素材を選ぶ?
- 産まれてすぐ布おむつを始めるなら:綿
- 月齢が進んで、おしっこの量が多かったり頻繁におむつ交換できないなら:ポリエステル
- 月齢が進んで、おしっこの量が少なかったり頻繁に交換できるなら:綿
ウール素材でも良いですが、後に述べる洗濯方法を守らないと縮んでしまいます。
また、新生児の頃は赤ちゃんは頻繁にうんちをします。ときにはたくさんうんちをしてカバーまで漏れてしまうこともあります。ウール素材の場合、うんちが繊維に入り込むと落としにくいです。
丁寧に洗濯する余裕がない場合もあるので、まずは綿やポリエステルから始めてみましょう。ウールでもしっかり洗濯できそうだと思ったら、購入を検討しましょう。
おむつカバーは生地や止め方で好みのものを選ぼう
おむつカバーの3種類の生地
- ウール
- 綿
- 合成繊維
おむつカバーの3つの留め方
- 外ベルトタイプ
- 内ベルトタイプ
- パンツタイプ
つまり、おむつカバーには「ウール素材の外ベルトタイプ」や「ウール素材の内ベルトタイプ」、「ウール素材のパンツタイプ」というように、それぞれの生地のおむつカバーに3つの種類があります。
ここでは、筆者の経験から「ウールと合成繊維のおむつカバーの違い」と「外ベルトタイプと内ベルトタイプの違い」について説明します。
おむつカバーの生地や止め方で何が違う?
- ウールは通気性と肌触りが良い、合成繊維は乾くのが早い
- 外ベルトはぴったりフィット、内ベルトは赤ちゃんが動きやすい
1) ウールは通気性と肌触りが良い、合成繊維は乾くのが早い
筆者はウールと合成繊維の2種類のおむつカバーを使ったことがあります。
最初はウールを使っていましたが、おむつカバーのサイズが80の頃から合成繊維のものを使うようになりました。
理由はおむつカバーのサイズが大きくなると店頭にはウールの商品が置いてないことが多いからです。
ウールと合成繊維のそれぞれの特徴をまとめたので、参考にしておむつカバーを選んでくださいね。
ウールの特徴
- 通気性がよく、おしっこをしても蒸れにくい
- 肌触りが良い
- おむつかぶれになりにくい
合成繊維の特徴
- 乾くのが早い
- 伸縮性がよく、おむつがはみ出さないように包める
2) 外ベルトタイプはぴったりフィット、内ベルトタイプは赤ちゃんが動きやすい
筆者は最初は外ベルトタイプのみを使っており、おむつカバーのサイズが80になったときに内ベルトタイプを初めて使いました。
ここでは、両方のタイプを使ってみて、筆者が感じたことをお伝えします。
外ベルトタイプのメリットとデメリット
- 赤ちゃんの体にぴったりフィットする
- おむつを着けやすい
- 脚の付け根をしめつける
内ベルトタイプのメリットとデメリット
- おむつがずれにくい
- 赤ちゃんが動きやすい
- 赤ちゃんがじっとしてくれないと、おむつを着けるのが難しい
最初は外ベルトタイプを使い、おむつカバーのサイズが70~80の頃に1枚内ベルトタイプを買って、使い比べてみることをオススメします。
また、おむつカバーのサイズが70を超えると、内ベルトタイプのものが主流となり、外ベルトタイプの大きいサイズは店頭ではあまり売られていません。
外ベルトタイプの大きいサイズが欲しい場合はネットで購入しましょう。
どうやって洗濯すればいい?
画像出典元:https://blogs.yahoo.co.jp/benny1211saori/53653780.html
布おむつ自体は、洗濯機にかけるまでバケツなどにつけ置きする方法がおすすめされています。ですが、おむつカバーはつけ置きしないで下さい。つけ置きすることで防水機能が失われて、いざ使用するときにおしっこがカバーまでしみ出てきてしまいます。
洗濯機に入れるまでは
- バケツやかごの縁などにかけておく
- 夏場などカバーに付いたおしっこのにおいが気になる場合は、トイレに置く
- カバーにうんちが付いている場合は、水洗いしてうんちを落とし、石けんをつけて洗っておく
うんちは完全に落としておかなくても大丈夫です。後ほど洗濯機にかけたりしっかりと手洗いをするからです。また、柔軟剤は使用しないで下さい。吸水性がなくなって、おしっこが股の部分から直接服にしみ出てしまいます。
素材毎に洗濯の仕方が異なります。それぞれ説明しますね。
綿とポリエステル
布おむつを洗うときに一緒に洗濯機に入れて、あとは洗濯機にお任せです。洗濯機に入れるときは、マジックテープが傷まないようにきちんと留めて、ネットに入れるようにしましょう。
大人の洋服、赤ちゃんの服などと一緒に洗濯機に入れても構いませんが、私はおしっこがカバーに付いているのが気になりました。なので、洗濯機に入れる前に軽くすすいでおしっこの成分を落としました。
洗濯する目安
- うんちで汚れたら
- おしっこが多くて、カバーが湿ったら
- 湿りや汚れがなくても、1日使用したら次の日には新しいものに交換した方が望ましい
ウール
ウールは縮みやすいので洗濯するときは十分に注意しましょう。また、綿やポリエステルほど頻繁に洗濯する必要はありません。
洗濯する目安
- うんちで汚れたら
- おしっこだけなら、1~2週間に1回
ウールには天然の抗菌・消臭作用があります。なので、雑菌が繁殖しにくいのです。うんちなどの汚れが付いていない限り、使用後は陰干しして水分を飛ばして下さい。
洗濯方法
- たらいなどにぬるま湯(30度)を張る
- 中性洗剤を洗剤の容器に従って規定量溶かして、泡立てる
- おむつカバーを付けて、押し洗い
- しっかりすすぐ(3回以上、水が澄んでくるまで。30度のぬるま湯で)
- カバーをたたんでねじらずに優しく絞る
- 風通しの良いところで陰干し
ウールは熱やアルカリ性洗剤に弱いので、30度くらいのぬるま湯で中性洗剤を使用するようにしましょう。このようにウールは洗濯機にお任せでは洗濯できない素材です。少し手間と時間が必要になります。「これなら大丈夫!できる!」と思われる方は、ウールの購入も検討してみましょう。
おむつカバーを洗うときの注意点
おむつカバーを洗うとき、おむつカバーの種類によっては洗い方と洗剤しだいで破れやすくなります。筆者は1年間の布おむつ育児の中で、そのことに気がつかずに5枚のおむつカバーを破ってしまいました。
これから布おむつ育児を始めるママたちはぜひ、おむつカバーを洗うときの注意点を知って、気を付けてくださいね。では、「おむつカバーを洗うときの注意点」を詳しく説明します。
おむつカバーを洗うときの注意点
- ウールのおむつカバーは水と中性洗剤で手洗い、漂白剤はNG
- 漂白剤を使う場合は酸素系漂白剤を選ぶ
1) ウールのおむつカバーは水と中性洗剤で手洗い、漂白剤はNG
ウールはアルカリ性洗剤や熱湯に弱く、生地がすぐに傷みます。また、漂白剤も生地を傷めるため、使わないようにしましょう。
ウールのおむつカバーは通気性がよく、一年中快適に使えますが、「手洗いが必要」「合成繊維に比べると乾くのが遅い」というデメリットもあります。
「洗濯機で洗いたい」「乾きやすさ重視」というママには合成繊維のおむつカバーがオススメです。
2) 漂白剤を使う場合は酸素系漂白剤を選ぶ
おむつやおむつカバーの汚れは洗濯と天日干しである程度は落ちます。しかし、ずっと使っていると少しずつ黄ばんでくるものです。
合成繊維のおむつカバーなどの黄ばみをおとすために漂白剤を使いたいときには「酸素系漂白剤」を選びましょう。
漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」があり、「塩素系漂白剤」は生地を傷めやすく、においも強いため、赤ちゃんのものを洗うときには不向きです。
漂白剤を使いたいときには酸素系漂白剤を使ってくださいね。
何枚用意する?
画像出典元:http://happy-hiropon.jugem.jp/?eid=865
用意するおむつカバーの枚数は、月齢や布おむつを使用する時間によって異なります。以下はあくまでも目安ですが、購入するときに参考にしてみて下さい。
おむつカバーの枚数は?
- 新生児から使用する場合:4~5枚
- 育児に慣れてきてから使用し、夜や外出の時も使う場合:3~4枚
- 育児に慣れてきてから使用し、夜や外出の時に使わない場合:2~3枚
「育児に慣れてきてから」とは個人差もありますが、赤ちゃんの生活のリズムがつきやすくなってくる生後4~6ヶ月くらいが良いでしょう。
上記の枚数は毎日洗濯ができる場合の枚数です。もし、数日に1回の洗濯の場合はもっと必要になります。全てを同じ素材でそろえてもいいですし、「頻繁に交換できる日中は綿、夜や外出の時は漏れにくいポリエステル」など、素材を分けて購入してもいいですね。
我が子の場合(現在生後6ヶ月)のおむつカバー枚数
- 綿の内ベルト式を2枚
日中頻繁に交換できるので綿を使用しています。夜間は紙おむつを使っています。また、便秘体質なのか4日に1回くらいしかうんちをしません。なので、おむつカバーがうんちで汚れることはめったにないので、おむつカバーは1日1枚の使用量で済んでいます。洗濯は毎日しています。
おすすめのブランドは?
画像出典元:http://simpleslow-life.com/nunoomitsu/
続いて、おすすめのおむつカバーのブランドを紹介します。「赤ちゃんの肌に優しいものを」と考えているママは多いので、安心の日本メーカーをピックアップしてみました。
チャックルベビー
大正10年から続いている「ニシキ株式会社」のベビー用品通販ブランドです。ベビー服などは中国工場で生産していますが、おむつカバーは日本国内の工場で作られています。こちらのブランドでは、「綿」と「ウール」のおむつカバーを購入することができます。
ほほえみ工房
大阪にある会社で、おむつカバーの他にベビー服やガーゼ、タオルなども生産しています。「綿」と「ポリエステル」のおむつカバーが売られています。
コロ工房
ベビー用品、キッズ用品を主に扱っているネット通販会社「ちび屋」のブランドです。オーガニックコットンとほぼ同じの「日本産の無漂白綿」を使用した肌に優しいおむつカバーです。肌に触れる部分は「綿」、防水が必要な部分にはナイロンを使用しています。
まとめ
まとめると、おむつカバーは
- 新生児から使うなら、綿100%の外ベルト式を4,5枚
- 育児に慣れてきたころから使うなら、綿かポリエステルの内ベルト式を2~4枚
用意すればいいことがわかりました。綿は頻繁におむつ交換が必要ですが、赤ちゃんの肌に優しい素材です。ポリエステルは蒸れやすいですが、漏れにくく値段もお手頃です。ウールは手洗い洗濯を負担に感じないのなら、通気性・保温性があるので、赤ちゃんに優しい素材になっています。
どれが自分に合っているか、じっくりと吟味してみましょう。