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妊娠初期のツライつわり・・・一体原因はなんなの?

      2016/02/29

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「赤ちゃんができた!」という喜びとともにやってくるつわり。

つらいものですね。

つわりは、多くのママが感じることで、決して「気のせい」なんかではありません。
甘く見ていると大変な状況になることも。

パパや周りの人に甘えたっていいんです。

自分のつわりの程度を知っておくことも大切です。

原因を知って、がんばって乗り切りましょう。

実はわかっていないつわりの原因

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つわりはいつ始まっていつ終わるのでしょう。

まず、そこを見てみましょう。

つわりはいつからいつまで?

つわりに悩む人には、とても気になるところです。
平均的な経過は、以下の通りです。

一般的なつわりの経過

  • 始まり・・・妊娠5週目ごろ
  • ピーク・・・妊娠8~10週
  • 終わり・・・妊娠12~16週

始まりは、早いと妊娠4週目から、遅くて8週ごろという人もいます。

徐々に症状は重くなりますが、妊娠11週ごろには軽くなり、胎盤の完成の頃に終了します。
しかし、個人差はとても大きく、2割くらいの人は全くなかったといい、出産するまで続いたという人も。

また、5割ほどの人は、症状を感じつつも「これがつわりかぁ」と思う程度だといいます。

つわりの原因、よくいわれる5つのこと

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実際に妊婦の7~8割が感るつわり。
体の中でいったい何が起こっているのでしょう。

実はその原因は、医学的に立証されていません。

しかし、原因と考えられるものが、いくつかあります。

つわりの原因といわれるもの

  • ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌増加
  • 酸性の体質をアルカリ性へ戻そうとする作用
  • 母体が受精卵を異物として認識
  • 自律神経の乱れ
  • 妊娠を維持継続させるための防御反応

以下で、詳しく見てみます。

有力説は「hCGの分泌増加」

上に挙げたものの中で、最も有力視されているのは、hCGの分泌が増えることです。

hCGは、妊娠検査薬で陽性反応を表す成分で、妊娠すると急激に分泌量が増えます。

胎児の栄養膜合胞体層といわれる、のちに胎盤へと成長する絨毛組織から分泌されるホルモンです。

妊娠の維持に関わるホルモン、プロゲステロンの分泌を保つ役割をしています。

そのhCGの分泌量の変化が、つわりの症状の重さの経過にぴったりと合うことから、つわりの原因ではないかと考えられているのです。

hCGの分泌量は、妊娠週数が進むにつれて増え、妊娠10週ごろがピークになります。

そのころ、hCGによって甲状腺の機能が刺激され、必要以上に活発になっていることが、つわりの症状の重い人の血液検査から分かっています。

そのことが、つわりの原因ではと考えられています。

しかし、一般の甲状腺機能亢進症では、吐き気などのつわりに似た症状はみられないため、確定的な原因とはなっていません

また、妊娠中に必要なホルモン「エストロゲン」が関与しているのでは、とも考えられています。

非妊娠時にエストロゲンの投与を受けると、嘔吐などつわりに似た症状が現れることはよくあります。

また、つわりの症状の重い人は血中のエストロゲンの量が多いことも分かっています。

そうしたことから、hCGの過剰な分泌が必要以上のエストロゲンを産生させていて、そのことがつわりを引き起こしているのでは、ともいわれています。

酸っぱいものを食べたくなるのはナゼ?

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つわりの時は酸っぱいものが食べたくなる、とよく言われます。

実際、酸性食品である肉はダメだけれど、アルカリ性食品である野菜や果物なら食べられる、ということはよくあります。

そこで、「つわりは酸性体質になっている人に起こりやすく、それを、妊娠に適している弱アルカリ性に戻そうとしている」ということを、つわりの原因として言われることがあります。

しかし、これも実証されていることではありません。

本来人間の血液やリンパ液は、Ph7.3ほどの弱アルカリ性で、それを常に保つように働いています。

そのため、通常体が酸性へ傾くことはあり得ず、酸性へ傾くのいうのはすでに何らかの病気を発症していることになる、といいます。

また、食べたものによって体液のPhが変化する、ということも、立証はされていません

そうしたことから、この説も明らかなつわりの原因とはされていません。

ストレスで重くなる?

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始めに挙げた二つの説について少し詳しく見てみましたが、あとのものについても、原因ではないかといわれている、という程度でしかありません。

しかし、ストレスを強く受けるとつわりの症状が重くなるのは確かです。

実感しているママや、医師は多くいます。

ある研究で、つわりは、無意識のうちに感じる欲求への抑圧が体の症状として現れたもの、という報告が出されています。

妊娠出産に対する不安や、急激に変化する体調に心が付いていかないということはあるでしょう。

仕事上のストレスや夫婦間のトラブルなど、普段から何らかのストレスを抱えていた場合、つわりの症状は重くなる傾向にあります。

その意味では、ストレスによる「自律神経の乱れ」や、体を休ませようとする「妊娠を維持継続させるための防御反応」というのは、実証されていなくとも、納得できるものでしょう。

つわりは辛いものです。

原因がはっきりとわかっていない以上、「今はこういう時期」と受け入れることは大切です。

そうすることで、ストレスが緩和され、症状を軽くすることは可能だということです。

つわり みんなの症状は?

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次に、具体的なつわりの症状についてみてみましょう。

表れ方は人それぞれで、個人差の大きなものです。
具体的な症状は以下の通りです。

つわりの症状

  • 吐き気、嘔吐
  • 食べものの好みの変化
  • 常に何か食べていたい
  • のどの不快感
  • 唾液過多
  • 胃痛、胸やけ

つわりの症状の多くは、食べることに関係しています。

その代表的な症状は「吐き気、嘔吐」で、実に9割ほどの人が感じるといわれます

その他にも以下のようなものがあります。

「食」以外のつわりの症状

  • 匂いに敏感になる
  • 眠気
  • 頭痛
  • 心が不安定に

「ご飯の炊ける匂いで吐く」というのは、つわりの症状としてよくいわれます。

しかし、例えば風呂場の匂いで吐き気、好きだったシャンプーの匂いが嫌いになった、ということもあり、必ずしも食に関することだけではありません。

湿気の多い場所で発生する匂いに敏感になる、という傾向があります。

また、何時間寝ても眠気が取れない、常に頭痛がする、些細なことで涙が出る、などが挙げられ、心身共に症状が現れます。

そして、強さの違いはあっても、複数の症状が表れることも珍しくはありません

異常を感じたら病院へ!重症妊娠悪阻の可能性あり

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ほとんどの妊婦が感じるつわり。

しかし、症状の重いつわりは「重症妊娠悪阻」という病名が付きます

全妊婦の1%ほどがかかり、入院等をしながら治療を行います。

重いつわりは病院へ

つわりをあまく考えず、自分の症状を確かめてみましょう。

以下のような症状の場合、まよわず病院へ行きましょう。

つわりで病院へかかる目安

  • 常に嘔吐している
  • 水分を受け付けない
  • 尿が出ない
  • 体重が妊娠前より10%以上減った

重症妊娠悪阻は、その重症度によって次のように分けられます。

重症妊娠悪阻の分類

第1期

  • 胃の中に何も入っていなくても吐き続ける
  • 口が渇く、だるい
  • 脱水症状が出始める体重が減り始める

第2期

  • 嘔吐と共に、脈拍や血圧の低下がみられる
  • 尿にケトン体やタンパクが出る

第3期

  • 幻覚、幻聴といった脳神経症状が現れる

確定診断は、血液検査と尿検査です。

血液検査で血液の濃縮度を確かめ、脱水症状の状態を把握します。

尿検査では、尿中のケトン体の量を見ます。

ケトン体は、体の脂肪分を分解してエネルギーに変える際にできる成分です。

尿に出るということは、それだけ栄養分の不足した飢餓状態にあることを表します。

こうした検査によって、重症度やその他の病気の可能性が確かめられます。

重症妊娠悪阻の治療とは

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重症妊娠悪阻の治療の基本は、脱水と飢餓状態の改善です。

通常、入院をして点滴治療を行います。

まず、脱水状態が改善し吐き気や嘔吐が無くなるまで、ブドウ糖液を点滴します。

その際、ビタミンB1やB6を加えます

ビタミンB1投与の目的は、ウェルニッケ症候群の予防です。

重症妊娠悪阻は、激しい嘔吐のため栄養不足になっています。

そうした状況の中、特にビタミンB1の不足はウェルニッケ症候群を引き起します。

ウェルニッケ症候群は、意識障害や眼球運動の麻痺などを起こし、対策を怠ると死に至ります。

命を取り留めた場合でも、健忘の後遺症を残すことが多くあるものです。

そのため、ビタミンB1の投与は重要視されています。

ビタミンB6は、吐き気や嘔吐の緩和に有効とされています。

栄養障害が重い場合は、高カロリーの輸液を行いますが、通常は食欲が出てきたのを見計らって、少量から食事摂取を始めます

重いストレスが要因である可能性を考慮して、カウンセリングも重視されています。

まれなケースとして、治療をしても改善が見られない場合は、妊娠中絶になります。

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