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風邪とは違う?妊娠初期に見られる寒気の原因と3つの寒気対策

      2016/03/30

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急にブルッ、背中がゾクゾク。まず風邪を疑いますよね。いや!妊娠の初期症状の場合もあります。妊娠を望んでいる場合は、まずそちらを考えましょう。

安易に風邪薬を飲むのは禁物です。でも、妊娠!!と喜んでばかりはいられません。寒気は赤ちゃんにとってあまり良いことではありません。

まずは、寒気の原因を知りましょう。そして、しっかりと対策して体調を整え元気な赤ちゃんを迎えましょう。

寒気を感じるのはどういう時?

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急にブルッと身震いする。背中や足元からひんやりゾクゾクを感じる。

これが、寒気の症状です。ブルッという体の震えは、筋肉の動きによっておこります。

これは、筋肉を収縮させることで熱を発生させているのです。そう、寒気は発熱の前兆なのです。

寒気の起きるメカニズム

一般的な病気では、発熱は寒気とともにやってきます

細菌やウイルスの感染が原因となる病気は、主に発熱の症状が表れますが、その仕組みは次の通りです。

 

寒気と発熱が起きるメカニズム

  1. ウイルスや細菌が体内に侵入
  2. ウイルスや細菌を攻撃しやすくするため、脳が体温の基準温度を上げる指令を出す
  3. 外気温との差が生じ、寒気を感じる

ウイルスや細菌は、温度の高いところでは活動が弱まります

そして、免疫力は、体温の高い方が活性化します。そのため、体は体温を上げるよう働くのです。

震えは、熱を発生させるための効率の良い方法です。

また、熱の外部放出を避けるために毛穴は閉まり、血管も、体表面の血量を下げて体の内部血流を上げることで、熱を体内に閉じ込めるように作用します。

寒さを感じるのに、体の中はなんだか熱い。そんな感覚をおぼえたことがあるでしょう。それは、このような作用から起こっています。

ウイルスや細菌といった病原菌と戦いやすくするため、体は発熱します寒気は、その準備作用といえるのです。

 

寒気を感じる病気には何がある?

 

寒気と発熱症状を持つ病気は、具体的にどのようなものがあるのでしょう。

 

寒気、発熱症状の表れる主な病気

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 感染性胃腸炎
  • 食中毒
  • 膀胱炎
  • 腎盂腎炎
  • 胆のう炎
  • 脳疾患
  • 重度の熱中症

 

主には、ウイルスや細菌感染によるものです

体温調節は脳の視床下部による作用のため、脳こうそくなどの脳疾患の場合も、寒気や発熱の症状が起こります。

体温調節の不備によっておこる熱中症についても、重症の場合は寒気を感じます。

 

寒気は妊娠初期症状?

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寒気は、妊娠初期症状としても捉えらえています。それは、なぜでしょう。

 

ホルモンの影響による寒気

妊娠のみならず、生理前に寒気を感じる人もいます

寒気は、ホルモンとも関連があるのです。

生理前は、女性ホルモン「プロゲステロン」の分泌量が増え、妊娠しやすい体を保ちます。

その作用のひとつとして、体温の上昇が挙げられます。

基礎体温の「高温期」といわれる時期です。

この状態を維持するために、毛穴は閉じられ、体表面の血管を収縮させるようになり、寒気を感じるのです

生理が始まると、プロゲステロンの分泌量は減り、基礎体温も低温になります。

しかし、妊娠をすると、基礎体温は高温を保ちます

この事が、「妊娠初期の寒気」となるのです。

妊娠時の高体温は、胎盤が完成する妊娠12週~15週ごろまで続きます

プロゲステロンは、胎盤の完成するとこちらから分泌されるようになります。

すると、体温も平常に戻るため、寒気も解消されるでしょう

 

冷えや貧血による寒気

妊娠をすると、胎児に栄養をいきわたらせるため、子宮付近の血流が活発になります。

これは、体の表面の冷えにつながり、寒気となって表れることもあります

また、つわりの時期でもあるため十分に栄養を取ることができず、熱を生み出すエネルギーが不足しやすくなります

そのことが体の冷えに結びつく場合もあります

注意が必要なのは、貧血による寒気です。

貧血は、血流の不足した状態であり、冷えを引き起こします。

妊娠をすると、胎児の血液生成などの理由で母体は貧血になりやすくなります。

妊娠中最も貧血を起こしやすい時期は妊娠中期以降ですが、もともと貧血を持っていた場合は初期から注意が必要です。

重度の貧血の場合、胎児にしっかりと栄養が送られず、発育不全などにつながることがあります

寒気が貧血によるものかどうかは、はっきり確認する必要があるでしょう

 

風邪なのか妊娠初期症状なのか、見分け方は?

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風邪ならば早く治したい。

でも、妊娠なら風邪薬はダメ、寒気対策をする必要があります。

見分けるポイントは、以下のふたつです。

 

寒気の原因を見極めるポイント

  • 寒気と共に熱が出るかどうか
  • 寒気以外の症状はないか

 

もっとも決定的な見極めは、「発熱」でしょう。何らかの病気の前触れである場合、寒気は発熱に移行することが多くあります。

その発熱の度合いは、「高熱」です。38度前後からそれ以上の熱になるのが一般的です。

その一方、ホルモンの影響による寒気は、発熱を伴いません

基礎体温の高温期の熱は、高くても37度前半です。平熱と比べて、0.3~0.5℃程度の上昇にとどまります。

そのほか、寒気以外の症状がないかどうかも、見分けるポイントです。

風邪やインフルエンザであれば、咳やのどの痛み倦怠感などがあるでしょう

胃腸炎であれば、嘔吐や下痢を伴います膀胱炎は、女性に多い病気ですが、残尿感や頻尿といった症状があります

寒気以外の妊娠症状がないかをふり返るのも、一つの方法です

ただ、個人差のとても大きなことなので、確実ではないことは理解しておきましょう

最もわかりやすいのは、基礎体温の変化です高温期が3週間以上続いているのであれば、妊娠と考えられるでしょう

それには、3か月程度計り続け、自分の基礎体温の推移を把握しておく必要があります。

妊娠の可能性が高い、と判断したら、出来るだけ早く受診をしましょう。寒気が赤ちゃんに影響する場合もあります。

 

赤ちゃんに悪影響のある寒気を伴う病気も!

 

妊娠初期症状による寒気であることがはっきりしたら、あとに挙げる寒さ対策を行って体を冷やさないようにしましょう。

しかし、以下の病気による寒気である場合、赤ちゃんに影響が出ることがあり、注意が必要です。

 

赤ちゃんに影響のある寒気を伴う病気

  • 貧血
  • 腎盂腎炎

 

妊婦に起きやすい貧血

 

4割ほどの妊婦が貧血になるといわれ、そのほとんどが「鉄欠乏性貧血」です。

妊娠すると、赤ちゃんへ血液を送る必要があることや赤ちゃん自身の血液生成のために、多くの血液が必要となり、そのため、貧血を起こしやすくなるのです。

 

赤ちゃんへ優先的に使われるため、赤ちゃん自身が貧血になることはありません

しかし、もともと母体が貧血であるなどして重度の貧血状態に陥ると、赤ちゃんへの必要な栄養成分等が不足し、発育不全や早産を引き起こすことにつながります。

 

女性は、生理での出血などのために、そもそも貧血になりやすい体をしています。

貧血かどうかを、しかっり把握しておくことは、赤ちゃんのためにも重要です。

 

膀胱炎に注意

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腎盂腎炎も、寒気と発熱の症状のある病気で、女性に多いものでもあります。

そして、細菌が子宮へ侵入してしまうと、卵膜が菌に侵されることで早産につながる場合があります

 

腎盂腎炎は、大腸菌などの細菌が、尿管を通って腎臓で作られた尿が集められる場所である「腎盂」に入り込み炎症を起こし、腎盂から腎臓へ進む、腎盂腎炎となります

 

腎盂腎炎へ至ると、子宮へ入り込みやすくなります

前段階として、まず膀胱炎を発症します

 

妊婦の0.5~2%が腎盂腎炎にかかるといわれ、妊婦に多い病気でもあります。

その理由は以下の通りです。

 

妊婦が腎盂腎炎にかかりやすい理由

  • 尿が尿管へ逆流しやすくなる
  • 尿経路が妊娠前より拡張する
  • 尿管の収縮が鈍くなる

 

妊娠によって尿経路が圧迫され、上記のような症状になりやすくなっています。

また、もともと男性よりも尿管が短いため、菌が侵入しやすいのも原因です。

 

かかりやすいのは、妊娠中期以降です。

しかし、妊娠前から膀胱炎を患っている、またはその経験がある場合、腎盂腎炎に移行しやすく、初期から気を付けなければなりません。

 

主な症状は以下の通りです。

 

膀胱炎の主な症状

  • 残尿感
  • 頻尿
  • 血尿
  • 白濁尿
  • きつい匂い

 

腎盂腎炎の主な症状

急性・・・ひどい寒気や倦怠感、38度以上の熱、腰や背中の痛み、尿の濁り

慢性・・・微熱、倦怠感、むくみ

 

早期に発見され、適切に治療が行われれば、妊娠出産に大きく影響することはありません

 

寒気対策は大きく3つのことを意識して

妊娠中は体を温めて!ということは、よくいわれることです。

体を冷やすことは、赤ちゃんにとって良いことではありません。

 

体が冷えているということは、血行不良の状態です。

冷えを改善し血行を良くすることで、栄養分を効率よく赤ちゃんへ送ることができます。

 

寒気対策には、以下の3つのポイントを見直しましょう。

 

寒気対策のポイント

  • 食の見直し
  • 生活環境の改善
  • 服装の見直し

 

以下で、詳しく見ていきましょう。

 

身体を温める食べものと貧血予防を

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まずは、食生活を見直しましょう。

体を温める基本は、「温める食べもの」と「温かい食べ物」を摂ることです

 

体を温める主な食材

  • 生姜
  • ネギ
  • ダイコン
  • かぼちゃ
  • ごぼう

 

生姜は、体を温める食材としてよく知られています。

さまざまな物にしょうがのすりおろしをひとさじ加えると、とり入れやすいでしょう。

冬野菜といわれるものや、寒い地方でよく栽培されているものは、体を温める効果があるといわれます

また、栄養素としては、ビタミンEが血流改善に良いとされ、かぼちゃなどが多く含む代表です。

「温かい食べ物」を摂ることも体を温める基本です。メニューとしては、なべやシチュー、ポトフなどは良いでしょう。

しかし、妊娠初期はつわりのある時期でもあります。温かいものは匂いを発生しやすく、においに敏感なこの時期は食べられないこともあるでしょう

そこでお勧めしたいのは、温かい飲み物です。

飲み物であれば、つわり酷い時もさほど抵抗なく飲むことができるでしょう。

以下のものを試してみましょう。

 

体を温めるお勧めの飲み物

  • 生姜湯
  • タンポポ茶
  • 妊婦向けハーブティー

どれもノンカフェインで、体を温める作用のあるものですハーブティーは、必ず妊婦用のものを選びましょう

妊娠中は飲んではいけないハーブもあります。もうひとつ重要なのは、貧血対策です

妊婦の貧血のほとんどが「鉄欠乏性貧血」です。鉄分を意識して摂るようにしましょう

 

鉄分の多い食材

  • 魚介類
  • 肉類
  • 緑黄色野菜
  • 海藻類
  • 豆製品

 

鉄分を取る場合、ヘム鉄という動物性食品に含まれている鉄分の方が、体内への吸収率が高くなるため良いものです。

しかし、つわりの時期は食べづらいものでしょう

そうした場合、鉄瓶、鉄なべなど鉄製の調理器具を使って料理をしたり、鉄分の添加されている食品を摂ったりすることも良いでしょう

また、ビタミンCは鉄の吸収を助ける働きを持っています

意識して摂ることで、鉄の吸収率を上げることができるでしょう。

生活空間を快適に

寒気対策には、普段多くを過ごす室内を温かくすることも大切です。

忘れがちなのは、床からの冷気への対処でしょう

 

足元を温めると、体全体が温まります。良い例が足湯でしょう。フローリングの床が増えている昨今ですが、よくいる場所にはフロアマットを敷くなどしましょう

また、床に直接座ることは厳禁です。その必要があるときは、必ずクッション等一枚置いた上に座るようにしましょう。

就寝時も同様です。敷布団の下にもう一枚敷くことで、温かさが違います。温かくしようとした時、掛布団を増やすことに目が行きがちですが、床からの冷気に注目しましょう。

お勧めは、防災用の保温シートです

そもそも保温の目的を持つものなので、最適です。

寝室は、大切な睡眠場所として何時間も過ごすところです。熟睡できるよう、しっかりと対策しましょう。

もう一つ見落としがちなのは、風呂場でしょう。冬場は特にほかの部屋との気温差が激しく、事故の起きやすい所でもあります。

入浴する前に、風呂場全体を暖めておく工夫をしましょう湯を沸かす時にふたを開けたままにしておくと、湯気で風呂場全体が温まります

また、入浴直前にしばらくシャワーを出しっぱなしにしておくのも、暖める方法としてよく行われます。

風呂場でもやはり、床からの冷気に注目です。洗い場の床には、マットを敷きましょう。足の冷たさを感じなくなります。

「首」に巻いて体を保温

服装で注意したいのは、「首」を冷やさないことです。足首、手首、そして、首です。

首や足から寒さを感じるという人は多いでしょう。

タートルネックのものを着用したり、マフラーを巻いたりして温めましょう

足には、タイツやレッグウォーマーなどがよいでしょう。

手首にも着目しましょう。手は良く動かす部分です。そのため、手首の開いているものは、そこから熱が逃げ、冷気が入り込んできます。袖口の閉まっているものを着るようにしましょう

そのほか、衣服の着用法については、薄手のものの重ね着の方が、温かくなります

幾重にも空気の層ができるためです。素材の違うものの重ね着をすると、なお空気の層がはっきりでき、温かく感じます。

外出の際は、その場に応じて脱ぎ着ができ、調整しやすいでしょう。

最も冷やしてはならないのは、赤ちゃんのいるお腹ですお腹には、やはり腹巻です。寒気対策は、まずそこから始めましょう。

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