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妊娠初期に突然消えた胸の張り・・・これってもしかして流産?

      2016/02/28

妊娠初期は、胸の張りやつわりなど、様々な体の変化があります。
辛いものですが、赤ちゃんができたと実感でき、うれしさも大きいでしょう。

しかし、それが突然消えてしまったら。

Portrait of young screaming woman with hands up - isolated

「流産!?」と、お腹の赤ちゃんが心配になるのは当然です。

でもあわてないで!
落ち着いて、自分の体を点検してみましょう。

その際どんな視点を持てばよいのか、まとめました。
これを参考に、適切な判断をしましょう。

胸の張りはなぜ起きる?

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出産後の授乳のために、妊娠中胸は大きく変化します。
どのように変わっていくのか、見てみましょう。

乳房の変化は妊娠直後から出産まで

胸の変化には、女性ホルモン「プロゲステロン」「エストロゲン」共にかかわっています。

妊娠しなかった場合は生理が来ますが、その際、2つの女性ホルモン共に、急激に分泌量が減少します。
しかし、妊娠をした場合、2つの女性ホルモンは減少することなく、むしろ、妊娠が進むにつれて分泌量は増えます。

このことが妊娠を支えているわけですが、乳房の発達にも大きく影響しています。

2つのホルモンの乳房への作用

  • エストロゲン・・・・乳管の発達
  • プロゲステロン・・・乳腺葉の発達

母乳は、乳腺葉で作られ、乳管を通って分泌されます。

この作用は、妊娠2か月ごろから始まり、出産に至るまでの期間をかけて、徐々に乳房を変化させていきます。

では、妊娠周期による、具体的な変化を見てみましょう。

妊娠初期から始まる乳房の発達

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まず、乳輪の色素沈着が始まって色が濃くなり、広がります。
そして、乳輪にある乳輪腺の隆起も見られます。

また、乳頭部分の色も濃くなり、大きくなります。
乳頭部分はとても敏感になり、触れると乳輪勃起を起こします。
この刺激は、出産後の授乳の際、赤ちゃんが乳頭を口に含むことで乳汁分泌を促すサインになります。

乳房の中では、乳管や乳腺葉の発達がすでに始まっています。
妊娠4週頃から、乳管の増殖が始まり、3か月ごろからは乳腺葉が発達し始めます。

妊娠中期~後期は乳房発達の仕上げの時期

この時期の特徴は、乳房全体が大きくなってくることです。
乳腺の発達が進むとともに、それらを取り巻く脂肪も付いてくるためです。
脂肪おかげで、その下にある乳腺組織は守られているのです。

妊娠5か月ごろには、初乳が作られ始め、乳頭から少量分泌する場合もあります。
妊娠末期には、乳腺はさらに発達して大きくなり、乳腺葉の組織のひとつである腺房腔の中は、初乳で満たされるようになります。

胸の張りを感じるのはいつ?

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乳房の発達は、妊娠初期のころから出産まで続く、ということを上で見てきました。
そのため、胸の張り、という症状は、妊娠初期から始まりずっと続いていてもおかしくはありません。

一般的には、乳腺の発達が最終段階に入り、初乳が蓄えられるようになっていく妊娠後期になって、胸の張りを感じる人が多いといわれています。

しかし、感じ方は実に千差万別でとても個人差があるのが実態です。

妊娠中全くなかったという人から、途中で感じなくなった人、逆に途中から感じるようになった人、など、様々です。
感じる強さについても、痛むほど強く感じた人もいれば、そういえば張っていたかもしれない、という程度の人もいます。
また、日によって違ったという人も。

そのため、胸の張りの様子だけで赤ちゃんの状態を判断することはできない、ということが分かります。

お腹の赤ちゃんが心配になる最も大きな要素は、「流産ではないか」ということでしょう。
では、流産の際にはどのような症状が現れるのでしょう。

流産には2つの種類 それぞれに違った症状が

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まず、流産とは何か、を確認しましょう。

流産の定義

妊娠したにもかかわらず、妊娠22週より前に妊娠が終わること

妊娠22週と定義されているのは、この期間は母体外に出ても生きてはいけない、ということからです。
妊娠23週以降は、「早産」となります。

流産は、全妊娠の約15%で起こり、決して珍しいことではありません。
流産の約8~9割が、妊娠12週までに起こっています。
そのうちの約7割は妊娠8週未満です。

妊娠初期での流産がとても多いことが分かります。
その原因は、母体側にあることはまず考えられず、受精卵の染色体異常がほとんどです。

2つの流産 症状の違いは

流産は、大きく次の2つに分かれます。

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流産の分類

  • 稽留流産・・・胎児は死亡しているがお腹の中にとどまっている
  • 進行流産・・・胎児やそれに伴うものが母体外に出てきている

それぞれ症状の現れ方が違います。
詳しく見ていきましょう。

稽留流産の症状

  • 自覚症状がないため、検診で判明することが多い。
  • 進行流産へ移行する場合もあるが、手術で取り出すことがほとんど。出血や腹痛といった明らかな症状が現れない、というのが特徴です。

進行流産の症状

  • ほとんどの場合、まず暗褐色の出血があり、それとともに腹痛が起きる。
  • 腹痛は、下腹部の張り感や足の付け根がひきつれるような感じ、陣痛のように規則的といった症状で、一般的な腹痛とは明らかに違う。
  • 出血は次第に増えていく。
  • 「完全流産」の場合、多量の出血と激しい腹痛があるが、次第に収まっていく。
  • 「不全流産」の場合、出血がだらだらと続き、腹痛も続く。
  • 子宮内に一部が残っている状態のため、手術で取り除く。

進行流産の主な症状は、出血と腹痛です。
しかし、少量の出血や腹痛は妊娠初期にはよくあることで、必ず流産となるわけではありません。

流産と胸の張りとの関係は?

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稽留流産の場合は自覚症状がない。
出血があっても、必ずしも流産ではない。

こうなると、自分自身で確かめることはできないのでしょうか。

「胸の張りがなくなる」も兆候のひとつ?

流産を経験した人が感じた兆候について調べた、あるアンケートがあります。

それによると、「胸の張りがなくなる」という答えが第4位に入っています。
流産の兆候として、胸の張りの消失を感じている人は多いといえるでしょう。

流産ということで妊娠継続が不可能になったため、乳房の発達が止まり、その結果胸の張りがおさまる、ということは考えられることではあります。

PMSの症状のひとつとして、胸の張りが挙げられることと同じといえるでしょう。

しかし、胸の張りの消失だけで流産と結びつけることはできません。
上で述べてきたように、感じ方によって大きく症状の現れ方は違うからです。

では、どう判断すればよいでしょう。

2つ以上の兆候を感じたら疑いあり

胸の張りの消失の他にも、これまでと違った体の変化を感じるようなら、流産の疑いがあるかもしれません。

まず挙げられるのは、出血と腹痛です。

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進行流産の代表的な症状です。

上記したアンケートでも、第1位に暗褐色の出血が挙げられています。

その他、つわりの消失や全くなかった場合、腰痛などが挙げられています。

ある程度確実な判断方法としては、「基礎体温の低下」が挙げられます。

妊娠すると、基礎体温は高温を保っていきますが、その状態にあったものが急激に下がっている場合は、流産が疑われます。

基礎体温は計り方によって多少の変化は起きるものです。
一時下がっても元に戻り、無事出産するということもよくあることです。

急激な低下があり、元に戻らないという場合は流産の可能性は高いでしょう。

しかし、この方法も確実ではありません。
稽留流産の場合、お腹に赤ちゃんが残っている状態のため、基礎体温は高温を維持することが多くあります。
基礎体温が高温のままなので大丈夫、とは言い切れないのです。

胸の張りは妊娠初期の症状のひとつとして挙げられます。
しかし、感じ方は個人差が大きくあります。

流産を疑う場合、胸の張りの消失は兆候のひとつではありますが、そのことだけで一喜一憂せず、冷静に他の症状がないか確認しましょう。
その際、流産の代表的な症状である出血と腹痛をまず考えることが重要です。

しかし、どれも確実に判断できることではありません。

不安を抱えたまま過ごすのではなく、受診をするようにしましょう。

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