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妊娠初期の今知りたい産婦人科病院選びのポイントと決め方

      2017/04/04

妊娠が分かった際、「お産をする病院を決めること」は非常に大事なことの一つです。

近年、産科医不足により、お産を取り扱う病院が減っています。お産をする病院を決めて一刻も早く分娩予約を取ることは、妊娠出産準備において再優先すべきことと言って良いでしょう

でも、よいお産のためには、いろいろ考えるポイントがあって悩むのも事実。きっと譲れない条件もあることと思います。

今回は、病院の種類ごとにそれぞれの特徴を見ていこうと思います。少しでもみなさんの病院選びの参考になれば嬉しいです。

産院は大きく分けて4タイプ!

お産をする病院とひとくくりに言っても、色々な病院がありますよね。個人が経営する小さなクリニックから周産期医療の現場となる大きな病院まで様々です。

そんな産院ですが、大きく分けて4つのタイプに分類できます。

  • 研究・教育施設を兼ね備えた「大学病院」
  • 病床数100以上の「総合病院」
  • 産科または産婦人科専門の「クリニック」
  • 助産師の資格を持つ専門家が開業する「助産院」

次にそれぞれの特徴と病院の良い所・悪いところを整理してみましょう。

大学病院はこんなところ

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※写真は広島大学を引用

大学病院は、研究・教育機関としての側面を持った病院です。たくさんの診療科があり、設備が整っています。

大学病院のメリット

  • 病院や診療科目により、最先端の医療が受けられる
  • 担当医師が教授や助教などの場合が多く、名医に出会えることがある
  • 設備が整っているので、万が一の時にも安心できる
  • 多胎妊娠などリスクの高い出産にも対応している
  • 他の診療科にまたがった多様な診療にも対応できる
  • スタッフが多いので安心できる
  • 大部屋の場合が多く、他のママさんと交流が図れる

大学病院のデメリット

  • 学生や研修生の学びの場になることがある
  • 予約をとっていても待ち時間が長い
  • 院内が広く移動が大変
  • 診察のたびに医師が変わる可能性がある
  • 大部屋の場合はシャワーやトイレが共同
  • 備え付けのテレビや冷蔵庫も別途有料のことが多い
  • 入院中の食事のバリエーションが乏しい

大学病院は、普通の病院では対応しきれない疾患や検査を行い、国内トップクラスの医療を受けられるところもあります。

お産の場合でも、医療体制が整っているところが多く、ハイリスクのお産に向いている病院です。

多くの大学病院がNICU(新生児集中治療室)を設置しており、病院によってはハイリスクのお産の方しか扱っていなかったり、普通分娩の受け入れを制限したりしています。

周産期医療センター(産前産後の高度医療を扱う施設)に指定されているところもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

一方、病院が大きいこと、利用する人が多い面でのデメリットもあります。

病院が広いため、駐車場と建物が遠く産科までたどり着くまで数分〜10分ほどかかることも。

医師も曜日や時間帯によって交代しているため、一貫して同じ医師にかかることは難しいところがあります。

検診や分娩の様子を見学されることもしばしば。入院中やママや出生児のお世話を研修スタッフが行う、ということもあるかもしれません。

中には、分娩時、事前の説明や同意もなく見学を受けたという例も。自然分娩の場合、計画的に出産する、という訳にはいかないところに事情があるようです。

大学病院の強みは何といっても医療体制が整っていること多胎妊娠などリスクの高いお産になる人は大学病院を選ぶとよいでしょう。

総合病院はこんなところ

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総合病院とは病床数が100以上あり、産科以外にもいくつかの診療科が設置されている病院のこと。

地域医療の中心として位置づけられていることが多く、後述するクリニックよりも設備が整っているのが大きな特徴といえるでしょう。

ではそのメリットとデメリットは?

総合病院のメリット

  • 設備が整っているので、万が一の時にも安心できる
  • リスクの高い出産にも対応している
  • スタッフが多いので安心できる
  • 費用を安く抑えることができる

総合病院のデメリット

  • 予約をとっていても待ち時間が長い
  • 院内が広く移動が大変
  • 診察のたびに医師が変わる可能性がある
  • 大部屋の場合はシャワーやトイレが共同
  • 備え付けのテレビや冷蔵庫も別途有料のことが多い
  • 入院中の食事のバリエーションが乏しい

一言で総合病院と言っても、その規模は様々です。

地域医療の砦となっていて大学病院と同じような位置づけの病院もあれば、親近感の持てる小規模な病院もあります。大学病院と同じく、NICUを備えた病院も。

メリット・デメリットは、大学病院と共通するところが多いものの病院によって違いがあるため注意が必要です。

例えば、どの程度リスクのあるお産を受け入れているかは個々の病院により異なりなります。必要ならばあらかじめ確認をとりましょう。

総合病院は、費用が安いのが大きなメリット。入院中は大部屋だったり食事の充実度は劣りますが、その分費用を安く済ませることができます。(新生児医療にかかったり帝王切開の措置が取られたりした場合は別です。)

お産に慣れている二人目の妊婦さんや、クリニックの設備では不安を感じる人は総合病院が良いかもしれません。

「クリニック」はこんなところ

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クリニックとは、総合病院よりも規模が小さく、日常的に通院などで利用する「医院」や「診療所」ととらえて良いでしょう。いわゆる「まちのお医者さん」としてみなさんの日々の健康を支えている場です。

「クリニック」でのお産の場合のメリット・デメリットを見てみましょう。

クリニックのメリット

  • 妊娠〜出産まで一人の医師に診てもらえて安心感がある
  • 自宅から近い場合が多く通いやすい
  • 院内設備が立派なクリニックが多い
  • エコー写真や検診の記録をデータにしてくれることがある
  • 個室の場合が多い
  • 充実した食事を提供してくれるクリニックが多い
  • マタニティエクササイズ等のレッスンを開講しているところがある

クリニックのデメリット

  • ハイリスクのお産になりそうな場合、総合病院の転院を指示される
  • 出産時に対応しきれないトラブルがあった場合、総合病院に搬送される
  • サービスが充実している分費用が高額になる傾向がある

クリニックの大きな特徴は2つです。

1つは、1人の医師による一貫したサポートを受けることができ、またスタッフも顔見知りになるなど、アットホームな雰囲気を感じられることです。

そしてもう1つは、総合病院にはない、医療以外の面での充実したサービスです。

また最近は、様々な分娩スタイルを選択できるクリニックも増えています。普通分娩以外にも無痛分娩やソフロロジー式など、自分の求めるお産ができるかどうかということも病院選びの大切な条件ですね。

妊娠の経過が順調な方は、クリニックでのメリットを十分いかせることでしょう。

個々のクリニックによって取り入れているサービスが異なりますので、「こんなお産がしたい」というこだわりがある方は、事前に情報を仕入れよく比較して、ご自身に合った産院を選ぶと良いでしょう。

「助産院」はこんなところ

「助産院」とは「助産師の資格を持つ人が開業・運営し、出産の介助を担う施設」のことです。

助産師さんは、妊娠中から産後までママと赤ちゃんの様子をトータル的にサポートしてくれる、無くてはならない存在です。

妊娠中は個々にあった保健指導を行いますし、お産の際は妊婦さんに付き添いお産の経過を優しく見守ってくれます。

そんな助産師さんが運営する助産院、お産をする際のメリット・デメリットとはどんなものがあげられるのでしょうか。

助産院のメリット

  • 産前産後を通じ、助産師によるトータル的なサポートが受けられる
  • 会陰切開や陣痛促進などのない自然なお産ができる
  • 自宅感覚でリラックスしたお産ができる
  • 家族の立ち会いや分娩台を使わないお産など、要望にきめ細やかに対応してくれる
  • 母乳外来を併設している院が多く自然と母乳育児になりやすい

助産院のデメリット

  • 正常分娩以外の分娩を取り扱っていない
  • お産の際にトラブルがあった場合は、別の病院へ搬送される
  • タイミングによっては他のママさんとの交流が少ない
  • 適切な運動や食事などにより体調を自己管理しなければならない
  • 助成券に対応していない場合がある(事後精算が必要)
  • 検診の際に、提携先の産婦人科に数回出向く必要がある

助産師ができることは分娩の介助までで、医療行為は認められていません。そのため、「妊娠が正常に経過し自然分娩できること」が助産院で出産するための大前提となります

助産院では、妊娠中異常が出た妊婦さんの分娩は行うことができないケースもあるため、自然分娩できる体づくりが重要視されます。

投薬治療も行うことができないので、貧血や高血圧症候群などの症状が出ないように食物を見直したり適度な運動をしたりと、他の産院よりも自己管理が大切になります

いよいよお産という際には、助産師さんは、赤ちゃんが自ら出てくるまで根気強く寄り添ってくれます。

より主体的に自らの意志での出産を望む方には、助産院は最適なお産の場といえるでしょう。

病院選びのポイント――ここだけは確認を!

これまで、お産を取り扱う4タイプの病院を見てきましたが、いかがでしたか?

理想のお産の形があるかと思いますが、無事に赤ちゃんを産むことが何よりも大事です。ご自身の体調や赤ちゃんの状態もふまえて、適切な産院を選んでくださいね。

次に、病院のタイプとは別の切り口で病院選びのポイントを見ていきます。

病院選びのポイント

  • 自分の希望にあった分娩方法を選択できるか
  • 大部屋か個室か
  • 母子同室か別室か
  • 母乳主義かそうではないか
  • 面会時間や面会対象の制限はあるか
  • 食事が充実しているか
  • 入院グッズや入院施設の内容は十分か
  • 費用は想定内か

あなたは何を重要視しますか

例えば2人目以降の出産では、入院中でも上のお子さんとのコミュニケーションの時間を取りたいですよね。その点では「面会時間」や「個室」が重要かもしれません。

お産が不安で体力に自信のない方は、「母子別室」で体の回復を優先させた方が退院後にスムーズに育児をスタートできるかもしれません。

それぞれに優先したい条件は異なると思います。

すべての条件を満たす病院はなかなか見つかりませんが、優先度の高い条件をクリアしている病院の中から産院を決めると、きっとあなたにとってピッタリの病院が見つかるはずです

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