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妊娠初期で点滴?つわり・切迫流産・貧血、その効果は?

      2017/06/24

早い人では、妊娠がわかるの同時に始まるつわり。妊娠初期にはつわりだけでなく、予期せぬ出血や貧血など急激に変化する体に様々な症状が現れます。

どうしても辛い、そういう時には無理せず病院にかかりましょう。その症状によっては入院や点滴などの措置が取られ、きっと症状も緩和するはず。

今回は、妊娠初期に出る様々な症状緩和の際の「点滴」についてご紹介します。その種類や効果・副作用などを知っておくと、辛い時にも安心して病院へかかれるはずです。

妊娠初期、どんな点滴をする可能性がある?

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妊娠中は体調不良や体の不具合が出ること、多いですよね。特に妊娠初期にはつわり、切迫流産、貧血の症状に悩まされる人が多いと思います。これらの症状は、個々に合わせて点滴による治療が行われることも多いですが、どのような成分の点滴を打つのでしょうか。

つわりの場合

点滴の成分は?

つわりの際の点滴は「ブドウ糖液」が主成分です。

目的は水分補給カロリー摂取。同時に水溶性のビタミンが追加されます。

ビタミンB1は、意識障害・眼球運動などに支障をきたすウェルニッケ症候群を防ぐ目的で必ず入れられます

また、ビタミン不足になるとウェルニッケ症候群の他にも神経痛や手足のしびれなどの症状があらわれることがあります。これらの症状を緩和するためにはビタミンB6・ビタミンB12が有効とされ、点滴として追加で投与されることもあります。

この他、個々の症状によって、胃腸の働きを整え吐き気を抑えるお薬や、ストレスにより活動が活発になっている肝臓を保護するお薬を入れられる人もいます

点滴をする目安は?

どの段階で点滴措置となるかにつては、尿中のケトン値が目安の一つとされます

通常、人は外から取り入れた食物からエネルギーを補給しますが、飢餓状態に陥ると、体内に蓄積された脂肪をエネルギーに分解し始め、ケトン体を生成します。つまり、このケトン体の値は体内の栄養不足を示す一つの基準と言えるのです。

判断の方法としては、尿検査を行い陽性反応(基準値以上)が出た場合に点滴を打ちます。

ただし、病院によっては、妊婦さんの「つわりがつらい」という自己申告で点滴を打つ方針の場合もあります。

病院にかかる目安
  • 嘔吐を繰り返している
  • 水分補給すら難しい
  • おしっこの量が減った
  • 妊娠前より10%程度減っている

上の症状は病院へかかる一つの目安です。

つわりの症状が軽いか重いかはなかなか判断しづらいもの。個々によって感じ方もさまざまです。「つらい」と感じたら、まずは一度病院で医師に相談してみましょう。

切迫流産の場合は?

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切迫流産の場合には子宮の収縮を抑える薬止血剤が投与されます。つわりの点滴と同様に、ブドウ糖液に薬剤を混ぜていることが多いようです。症状によっては感染症を防ぐための抗生剤を打たれることも。この他、点滴ではありませんが、ホルモン補充の注射をすることがあります。

子宮収縮抑制剤の代表的なものは「ウテメリン」「リトドリン」はウテメリンのジェネリック医薬品で、どちらも同じ子宮の収縮を抑える効果が得られます。止血剤では「アドナ」「トランサミン」を用いられることが多いです。

貧血の場合は?

妊娠初期に貧血で投薬される場合は、点滴での措置がとられることはめったにないと思います。貧血は妊娠初期よりも後期の方が症状が重くなりがちで、初期の場合は点滴をするほどひどくなるのは稀だからです。

妊娠初期の貧血の治療は、食事での改善と鉄剤の内服が中心。妊娠後期に症状がひどくなると、その症状に合わせて造血剤の注射や点滴を行うことがあるかもしれません。

点滴と内服薬、違いは?

例えば、子宮収縮を抑える「リトドリン」は点滴剤と内服薬の2つがあります。点滴するよう指示される人もいれば内服薬を処方される人もいますが、その大きな違いは「即効性」「有効性」

点滴は静脈から直接血液中に薬剤を入れ、全身へと周ります。

一方内服薬の場合は、体内の器官を通過し腸から吸収されますが、この過程で、おのずと薬剤の濃度は点滴の場合より薄くなってしまいます。

点滴は病院に行かないとできませんが、内服薬を使うと自宅で手軽に治療ができるという違いもあります。

どちらでの投薬になるかは医師の判断によりますので、指示に従うようにしましょう。

点滴の副作用は?赤ちゃんへの影響はあるの?

つわりの場合

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つわりの点滴は、先にも述べたとおり水分と栄養補給のための成分が中心です。ママへの副作用はもちろん、赤ちゃんへの悪影響はありません。安心して点滴を受けましょう。

副作用を心配して点滴を控えるより症状が悪化して妊娠悪阻になるほうがデメリットが大きいと思います。

切迫流産の場合

点滴に入れられる子宮収縮用製剤や止血剤には副作用が認められます。

ウテメリン・リトドリンの副作用としては、量にもよりますが、動機や手足の震え、頭痛、吐き気が出ることがあります。非常に稀に高血糖や横紋筋融解症という骨格筋細胞の融解や壊死が起こる病気を発症してしまうことがあります。

赤ちゃんへ与える悪影響に、ママの動機が赤ちゃんにも作用して心拍数があがることがあるほか、新生児腸閉塞が出ることが認められています。

止血剤については、下痢や胸焼け、吐き気といった副作用があります。専門家の中には、妊婦は凝固能(=血液を固める力)が強くなっており、止血剤の使用は血栓を作るリスクがあると述べる人もいます。

貧血の場合

造血剤を投与した場合の影響に触れておきましょう。

造血剤の副作用には吐き気やじんましん、便秘が挙げられます。また鉄を含むため便が黒くなります。胎児への影響はありません。

点滴をすると楽になるの?症状緩和はどの程度?

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先ほど点滴には「即効性」「有効性」があることを挙げましたが、点滴でどの程度症状が楽になるのでしょうか。

つわりの場合

つわりの点滴の成分には症状を緩和するためのお薬が必ず入っているわけではないので、劇的にすっきりするわけではありませんが、水分と栄養を入れることで楽になるという人が大半です。

ただし、人によってはビタミンの匂いが受け付けないとか、吐き気止めのお薬が合わず余計に吐き気が増すと訴える人もいます。

つわりの点滴は、あくまでも経口できない水分や影響補給のためにするもの。つわりの症状が重い人は、一度自分の体に会うかどうかを試してみると良いと思います。まずは医師に相談してみましょう。

切迫流産の場合

切迫流産の治療は、効果的な治療法が確立されていない中での対症療法に過ぎません

妊娠初期に起こる切迫流産や流産については受精卵の染色体異常が原因のことがほとんどだと言われており、医学的には投薬治療の有効性が証明されてはいません。ママができるのは、赤ちゃんの力を信じて、とにかく安静に努めることです。

貧血の場合

貧血の治療は時間が掛かるのが一般的です。造血には決まった速度があり、点滴による投薬を行っても劇的に貧血を改善できるというわけではありません。

長い目で見た治療が必要でしょう。

まとめ

点滴は、妊娠によってあらわれるつらい症状を緩和してくれます。ママがつらい状態に置かれると、赤ちゃんも苦しいはず。つらい時には我慢せず、まずは一度医師に相談してみましょう。

投薬の効果を信じて前向きに考えるようにすれば、きっと症状が改善することでしょう。

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