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おっぱいが痛い、かゆい・・・妊娠初期の胸の変化の原因と対処法

      2017/04/15

 

妊娠初期に胸・乳首が痛い・痒くなるのはなぜ?

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妊娠すると、体のいろいろなところに違和感が出てきます。不快なことも多く、厄介に感じる人もいるでしょう。

そのひとつに、おっぱいに関することがあります。例えば、以下のような症状です。

妊娠初期に感じる乳房の症状

  • 乳頭が衣服に触れるとチクチクする
  • 乳房全体が張って痛む
  • 乳頭や乳房全体がかゆい
  • 乳頭や乳輪が黒く大きくなる
  • 乳輪にブツブツしたものができる、大きくなる

多くの人が感じる、このようなおっぱいの症状。こうした変化は、まだ妊娠が判明していないような早い時期から感じる人もいます。

いったいなぜ起きるのでしょう。

おっぱいの中はどうなってる?

まず、乳房の中身がどのような構造をしているのかを確認しましょう。

乳房は、大きく分けて乳腺脂肪という2つの組織からできています

乳汁が作られ分泌されるのは、乳腺からです。その上にそれを守るように脂肪の層があります。

乳腺ひとつひとつは20個程度の乳腺葉に分かれていて、乳腺葉ひとつひとつから乳管が伸び、乳頭につながっています。

乳腺葉の奥はさらにたくさんの小葉に分かれ、そのひとつひとつが腺房に分かれています。この腺房で乳汁が作られます。

腺房の乳汁は、乳腺葉を経て乳管に至り、乳頭から分泌されることになります

妊娠でおっぱいはどう変わる?

妊娠するとおっぱいが大きくなる。個人差はありますが、これは目に見える大きな変化です。

それだけではなく、妊娠直後から、おっぱいの中では目に見えない変化がどんどん起きています。

妊娠による乳房の変化

  1. 妊娠3~4週ごろ・・・・乳管が分枝を始める。
  2. 妊娠2か月ごろ・・・・・乳腺の増殖、脂肪の増加が始まる。
  3. 妊娠3か月ごろ・・・・・乳腺さらに活発に発達。
  4. 妊娠5~6か月ごろ・・・腺房内に乳汁ができ始める。乳頭から分泌することも。
  5. 妊娠末期・・・・・・・乳房の発達と乳汁が溜ることで、妊娠前の3~4倍の大きさになることも。

こうしてみると、妊娠期間を通してずっと乳房が発達していることが分かります

そして、妊娠の初期は大きく変化していく始まりの時期にあたるため、おっぱいへの様々な作用を敏感に感じ、いろいろな症状として表れることになるのです。

おっぱいの変化を担う女性ホルモン

妊娠期間中、どんどん発達していくおっぱい。それには、大きく2つのホルモンが関係しています。

女性ホルモンといわれる、エストロゲンプロゲステロンです。妊娠にとって大変重要なホルモンで、女性の生理周期を司っているものです。

2つのホルモンの主な役割を下にまとめます。

エストロゲン、プロゲステロンの役割

  • エストロゲン・・・・・卵巣や子宮をより良い状態に保ち、妊娠に適した体づくりをする
  • プロゲステロン・・・・体温の上昇や子宮収縮を抑えるなどをして、妊娠を導き継続させる

この2つのホルモンは、妊娠した後乳房を発達させる役割も持っています

エストロゲン、プロゲステロンの乳房の発達にかかわる役割

  • エストロゲン・・・・・主に乳管を発達させる
  • プロゲステロン・・・・主に乳腺葉を発達させる

乳房に直接的にかかわるのはエストロゲンです。

思春期に胸に膨らみを持たせるのは、エストロゲンの分泌が増加するためです。それに伴って、生理が始まります。

妊娠して母乳を出す必要が出てくると、プロゲステロンの作用で、小葉や腺房を含む乳腺葉が発達していきます。

痛み・痒みなどがある場合の対処法

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妊娠に伴う乳房の変化と、その原因について上で述べてきました。

妊娠すると表れる乳房の不快な症状ひとつひとつについて、もう少し詳しく見ていきます。

乳頭のチクチク感や乳房の張りと痛みの原因と対処法

「乳頭が衣服に触れるとチクチクする」「乳房全体が張って痛む」のふたつについては、まさにおっぱいが大きく発達していく状況をダイレクトに感じている結果といえます。

妊娠をすると、出産後赤ちゃんに授乳をする必要がでてくるため、主に2つの女性ホルモンの作用により、母乳を出せるように発達していきます。

おっぱいの内部が急速に変化するため、その作用に皮膚表面が追い付かず、乳頭が敏感になり、乳房全体が張って痛む、ということが起きる考えられます。

また、乳管は母乳の出口である乳頭につながっています。そうしたことからも、乳管が増殖していくとその先の乳頭に影響を与えることにもなります

その他、授乳が始まると、赤ちゃんが乳頭を口に含む刺激で母乳分泌が促され、そして、乳頭が盛り上がり母乳を吸い出しやすくなります。

そうした刺激を、妊娠中から敏感に感じている、ということも考えられます。

対処法は以下のふたつを行ってみましょう。

乳頭のチクチクと乳房の張り、痛みの対処法

  • ブラジャーをワンサイズ大き目のものにして、締め付けない
  • 痛みが強い場合は、冷やすと軽くなる

インナーは、マタニティー用のものに変えると良いでしょう。素材が柔らかめなため当たりがソフトで、変化する大きさに合わせてサイズを調整できるものもあります。

妊娠初期のころは、これまでとサイズはさほど変化はないかもしれませんが、張って痛むような場合は、早めに対処をした方が良いでしょう。

痛みが強い場合は、冷たい水でしぼったタオルを当てるなどすると和らぎます

やってはいけないのはマッサージです。妊娠初期はまだ妊娠状態が不安定なため、子宮の収縮を招きやすくなります

敏感な乳頭が気になって、つまんでみたくなるかもしれませんが、刺激を与えるのは、炎症のつながる恐れがあるため禁物です

おっぱいの強いかゆみ「妊娠性痒疹」かも

「乳頭や乳房全体がかゆい」という場合、これも乳房内部の発達に皮膚表面が間に合わず、引っ張られるなどしてかゆみを感じる、ということがひとつの原因と考えられます。

痛みの一歩手前の状態、といえるでしょう。

また、妊娠で分泌量が増えているプロゲステロンの作用のひとつに、体内に水分をため込む、というものがあり、そのことが皮膚の乾燥を招き、結果かゆみという症状が表れているとも考えられます。

もうひとつ原因として考えられるのは、「妊娠性痒疹」です。強く激しいかゆみがでるのが特徴です。

「妊娠性痒疹」とは?

  • 妊娠中にできる小さな発疹
  • 強いかゆみがある
  • 2回目以降の妊娠で発症しやすい

妊娠3~4か月ごろに発症することが多く、妊婦の約2%で見られるといわれます。

乳房にできるとは限らず、体のあらゆる場所にできる可能性があります。一部分にできていたものが、体全体に広がる場合もあります。

とにかくかゆい、ということが最大の特徴で、かきむしって出血しまうことも多くあります。原因は明らかにされておらず、治療はかゆみを抑える対処療法が中心になります。

かゆみ対策の基本は、以下のふたつです。

かゆみの対処法

  • 皮膚を清潔に保つ
  • しっかり保湿

かゆみを和らげるためには、シャワーを浴びたり風呂に入ったりして体を清潔にしておくことが大切です

妊娠中は体温が高めになっています。そのため、汗をかきやすく不潔になりがちです

妊娠初期は、つわりのため動くことすら辛いこともあるでしょう。そのような時は、体をふくだけでも違います。

そして、保湿することを忘れないようにしましょう。入浴後できるだけすぐに、十分な保湿剤の量を使って保湿するのがポイントです。

あまりにもひどいかゆみがある、湿疹を発見した、などの場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう

乳輪・乳首が黒ずむのはなに?

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「乳頭や乳輪が黒く大きく」なったと悩む人も多くいます。これも、妊娠によって分泌量が増えているプロゲステロンの影響です。

プロゲステロンは、肌に存在する色素細胞メラノサイトを刺激する作用があります。妊娠中はプロゲステロンが普段より多く分泌されるため、よりメラノサイトが刺激され、肌を黒く見せるメラニン色素を多く作り出してしまいます。

そのため、色素沈着が起き、もともと色の濃い乳頭や乳輪はますます黒くなり、拡大してしまうのです。

そのほか、色素沈着を起こしやすい脇やデリケートゾーンが黒っぽくなったり、シミが増えたり、ということも起こります

そもそもメラニン色素は、紫外線から肌を守る役目を持っています。日焼けはそのために起こることです。赤ちゃんにとって重要な場所であるおっぱいを守る、ということでもあるのです。

乳輪が大きくなるのは、乳房が大きくなることで皮膚が引っ張られるためそう見える、ということもあります。また、視力のほとんど無い産まれたばかりの赤ちゃんがおっぱいを見つけやすくするため、ともいわれます。

以上のような原因で起きる「乳頭や乳輪が黒く大きくなる」現象。対策を取ろうにも難しいところです

妊娠によるホルモンの作用のため、出産後2~3か月すれば次第に元に戻ります。ただ、日焼けをしやすい体質などもともと色素沈着しやすい人は、戻るまでに時間がかかるでしょう。

また、赤ちゃんのお世話で生活のリズムがこれまでと変わり、睡眠不足やストレスがあるなどの状況になった場合、皮膚のターンオーバーがスムーズにいかず、なかなか黒ずみが戻らないということもあります

皮膚のターンオーバーは睡眠中に行われます。こまめにでも睡眠をとることが対策になるでしょう

乳輪の白いブツブツはなに?

「乳輪にブツブツしたものができる、大きくなる」ということもよく起こりますが、このブツブツしたものはモンゴメリー腺といい、皮脂分泌を行うものです。

乳腺がどんどん発達すると、それを保護するように脂肪の層も厚くなります。そのため乳房は大きくなりますが、そのことが、モンゴメリー腺の肥大に結びついていると考えられます。

また、モンゴメリー腺からは独特のにおいが発せられ、赤ちゃんはそのにおいを頼りにおっぱいを探すといいます。そうしたことから、妊娠するとモンゴメリー腺が大きくなり、においを出しやすくしているといわれます

妊娠に伴って分泌量が増えるプロゲステロンは、皮脂分泌を活発にするという作用を持ちます。モンゴメリー腺から出される皮脂は、乳頭を保護する役割を持ち、皮脂をしっかり分泌するために大きくなるとも考えられます。

気になってさわっていると、白いものが出てくることがありますが、これが皮脂です

モンゴメリー腺はおっぱいにとって必要なものなので、正常な状態を保つ対策が必要でしょう。

モンゴメリー腺のケア方法

  • 油分の多い食事を控える
  • むやみに触れない
  • 清潔に保ち保湿をする

皮脂を分泌する部分のため、脂肪の多い食事をしていると必要以上に皮脂分泌がされ、ニキビや炎症などトラブルの原因になります。

つまんで皮脂を無理に出したり、つぶしたりすることは厳禁です。炎症などの引き金になります。

皮脂を詰まらせずにスムーズに出させるためには、清潔に保つことが大切です。

妊娠中は同時に乾燥肌の傾向もあるため、乾燥して皮膚が固くなるとつまりの原因になります。保湿も忘れず行いましょう。

おっぱいの不快症状いつからいつまで続く?

ここまで見てきたとおり、乳房に表れる様々な症状は妊娠に伴って分泌量が増える、エストロゲン、プロゲステロンの作用によるものです。

この2つのホルモンは妊娠中どんどん分泌量が増えていき、出産すると一気に減少し、次第に妊娠前の状態へ戻ります。そのため、ほとんどの症状は出産後しばらくすると無くなります。

最も増えるのは、妊娠中期以降です。そのため、多くの症状はそのころ表れてきます。

しかし、妊娠初期は体が大きく変化するためホルモンの影響をより受けやすくなるということは十分に考えられ、初期のころから妊娠中ずっと症状が続く場合もあります

また、出産後も生活リズムの変化等によるストレスなどで、症状がなかなか改善されない場合も多くあります

個人差はとても大きく、いつから始まりいつまで続く、とはっきりいえないのが現状です。

しかし、はっきりしているのは、「ホルモンの影響で起きることでよくあること」ということ。あまり深刻になりすぎてストレスを抱えてしまうと、そのことが原因になってさらに症状が悪化することも考えられます。

いつか治まる、と気持ちを楽にして受け止めることが大切です。

まとめ

妊娠をするとおっぱいは大きく変化し、そのことが様々な不快な症状を起こします。

ですが、出産とともに治まっていくのが一般的です。

赤ちゃんにとって大切なもの。むやみに触れたり無理な対応をしようとせず、大切に丁寧に扱いましょう。

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