妊娠初期に多いつわりげっぷを出す方法 おならも出るよ
2019/02/18
これまであまりげっぷが出たことはなかったのだけど、妊娠したらやたらとげっぷが…。
実はこれ妊娠の初期症状として、なやんでいる妊婦さんも多いのです。では、なぜ妊娠するとげっぷが出るようになるのでしょうか?
今回はこの妊娠初期のげっぷについての疑問や対処法について、まとめてみました。
このページの目次
そもそも「げっぷ」ってなに?どんな時に出るの?
げっぷとは、何か食べた時などに一緒に飲み込んだ空気が胃の中にたまり、その後たまった空気やガスが食道を通って口から出てくる現象のことをいいます。
げっぷが出やすい時
- 炭酸飲料を飲んだ時
- お腹がいっぱいになるまで食べた時
- 唾を飲み込む量や回数が多い時
- 胃腸の調子が悪く、胸焼けや便秘などしている時
など、空気を一緒に飲み込んだり、胃腸でガスが発生しやすい状態になると、出やすくなります。
妊娠初期にげっぷが出るのはなぜ?いつまで続くの?
では、なぜ妊娠するとげっぷが出やすくなるのでしょうか?げっぷが出やすい状態になってしまう原因はいったい何でしょう。
胃腸の働きの低下が原因
妊娠すると同時に、プロゲステロン(黄体ホルモン)とよばれる女性ホルモンの分泌が活発になります。
プロゲステロンは、妊娠を維持するために子宮の収縮を抑える働きがあります。またこれと同時に腸のぜん動運動も弱め、胃腸の働きを鈍くします。
そのため、消化不良を起こして胸焼けしたり便秘になったりと、胃腸内でガスが発生しやすい状態になることが原因で、げっぷが出やすくなります。
つわりが原因
妊娠初期はつわりが起こる時期でもあります。つわりにはさまざまなタイプがあり、この中の「食べつわり」と「よだれつわり」がげっぷの原因となることが多いようです。
食べつわりによるげっぷ
食べつわりは空腹になると吐き気や気持ち悪さなどの症状が出るため、食べることで症状を抑えようとします。
食べる回数や量が増えることで、食べ物と一緒に空気を飲み込む回数も増えるため、げっぷが出やすくなります。
よだれつわりによるげっぷ
唾液の量が増える、飲み込めないほどの量が出てしまうというように、とにかく唾液が多く出るのが特徴です。
そしてしょっちゅう唾を飲み込むことが増えるため、空気を飲み込む回数も増え、げっぷが増えてしまいます。
いつまで続くの?
妊娠初期のげっぷはつわりが原因のことが多いので、妊娠3~4か月をピークに次第に治まってくることが多いようです。
ただ後期(8ヶ月~)に入ると、子宮内で大きくなった赤ちゃんが胃を圧迫することで、げっぷが増えることもあるようです。
げっぷを止めたい!4つの対策
つわりなどが原因でげっぷが出てしまうので、仕方ないこととはいえ、人前ではなるべく出ない方が良いですよね。
少しでもげっぷの量を減らすための対策には、どんなものがあるでしょうか。
1. 炭酸飲料を飲みすぎない
つわりの時期は、炭酸飲料を飲むと口の中がさっぱりしますが、炭酸ガスが入っているため、げっぷが出やすくなるので、げっぷが多い方は飲みすぎないようにしましょう。
また炭酸飲料には砂糖が多く入っているので、飲む際は無糖のものを選びましょう。
2. 消化の良いものを食べる
消化に時間のかかるものだと、胃腸内に食べ物が長く入っている状態になり、ガスが発生しやすくなるので、なるべく消化の良いものを食べるように心がけましょう。
3. 少量ずつ時間をかけて食べる
大食いや早食いのように、一度に多くの量を一気に食べる食べ方は、空気も多く一緒に食べがちになります。
空気が胃の中へ入ることは、げっぷの大きな原因となる上、早食いは消化不良も起こしやすいので気をつけましょう。
4. 食後すぐは横にならない
食後にすぐ横になることで、食べた物が逆流しやすくなったり、消化不良を起こしやすくなったりと、げっぷの原因となる可能性が高くなります。
寝る3時間前までに食事は済ませるように心がけ、また食べつわりの方は就寝前は消化の良いものを選んで胃腸に負担をかけないようにしましょう。
5. ストレスをためない
ストレスがたまることで空気を飲み込むことが増え、それがたまりげっぷとなってあわられる呑気症(どんき)や空気嚥下症(くうきえんげ)とよばれる症状があります。
妊娠によるストレスが原因となることもあるので、疲れたらリラックスするようにして、ストレスをためこまないようにしましょう。
おすすめの食べもの、控えた方がよい食べもの
げっぷが多い時におすすめの食べものや、控えた方がよい食べものにはどんなものがあるのでしょう。
おすすめの食べもの
- おかゆ
- うどん
- 豆腐
- ヨーグルトなどの乳製品
- 白身の魚
- ささみ
- キャベツやほうれん草
- バナナ
- ココア
などのように、消化のよい食べものをまずは食べるとよいでしょう。ヨーグルトやココアは腸内環境を整えたり、便秘解消にも効果があるのでおすすめです。
控えた方がよい食べもの
- パンやドーナツなどの炭水化物
- ブロッコリーやたけのこ
- 辛いもの(唐辛子や香辛料など)
- 刺激の強いもの(玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)
- 脂っこいもの(スナック菓子、脂っこい肉類など)
- 炭酸飲料
など、消化に時間がかかり、ガスが発生しやすいようなものの過剰摂取は控えた方がよいでしょう。
つわりで食べられるものも限られることも多いですが、なるべく胃腸に優しい食べものを選ぶとよいですね♪
また、あまりにげっぷがつらい時は、かかりつけの産婦人科でも相談するとよいでしょう。