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妊婦さんの胸焼けはつわりじゃなくて逆流性食道炎かも?症状や対処は?食事の注意は?

      2017/06/13

妊娠16週頃になると、つわりは落ち着いてきてそろそろ食欲が増す時期です。でも、この時期になってもまだ胸焼けがして、げっぷや気持ち悪さが治まらないという妊婦さんもいます。その症状、つわりではなく「逆流性食道炎」の可能性があります。

つわりは時期が来れば少しずつ胸焼けや吐き気がなくなっていく妊婦さんが多いですが、逆流性食道炎の場合はきちんと治療をしないと治らないことがあります。胸焼けで食事がとれず、妊婦さんの体重が減ったり赤ちゃんの体重が増えないこともありえます。

妊婦さんの逆流性食道炎の「症状」「原因」「対処」「治療方法」「食事の注意」をご紹介します。

逆流性食道炎とは?

画像出典元:https://ninsin-akachan.com/gyakuryuseishokudoen/

逆流性食道炎とは、胃の中の液体「胃酸」が食道に逆流して炎症を起こす病気です。胃は酸から粘膜を守ることができるので、多少胃酸が多く出ても胃が荒れることはありません。ですが、食道には酸から粘膜を保護する役割はありません。なので、逆流した胃酸が食道を傷つけてただれさせ、炎症を起こしてしまうのです。

これにより、胃がチリチリしたり胃酸が喉に上がってくる感じがして胸焼けがしたりします。胃の不快感・胸焼けはつわりと症状がよく似ています。違いはあるのでしょうか?

つわりと逆流性食道炎の違いは?

  • つわりは妊娠12週~16週頃でおさまるが、以降も続くなら逆流性食道炎の可能性あり
  • つわりの胸焼けは「むかむか」、逆流性食道炎の胸焼けは「チリチリ」。胃もチリチリするようなら逆流性食道炎の可能性が高い

私の場合、長男の妊娠中は最後まで胸焼けがして、胃酸を吐いていました。特に病院で薬をもらったりということはありませんでしたが、今考えれば逆流性食道炎の可能性が高かったです。

次男の妊娠中も、妊娠16週後もチリチリとした痛みを伴う胸焼けがしていました。病院で先生に相談したところ、「つわりはそろそろ終わるはずなので、逆流性食道炎になっている可能性が高い」と言われました。

妊婦さんの逆流性食道炎の原因は2つ

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逆流性食道炎になってしまう原因は様々ですが、妊婦さん特有の原因があるんです。以下で詳しく紹介します。

1.子宮が大きくなって胃が圧迫されるから

お腹の中の赤ちゃんが成長するにつれて、子宮も大きくなります。大きくなった子宮は下から胃を圧迫します。胃の中にある食べ物が押し上げられて、胃酸も逆流しやすくなり、食道の炎症を引き起こします。

2.ホルモンバランスの崩れにより食道の筋肉がゆるんで、胃酸の逆流を防げなくなるから

妊娠中は「プロゲステロン」という黄体ホルモンの分泌量が増えます。

プロゲステロンの役割

  • 受精卵を着床させる
  • 子宮内膜を厚くして血行を促進し、栄養を子宮内膜に行き渡らせる
  • 胎盤を完成させる

このようにプロゲステロンには妊娠を継続させ、赤ちゃんを守り育てる働きがあります。一方で筋肉の収縮を抑える働きがあります。胃の筋肉も緩めて消化活動を妨げてしまいます。食べ物の消化に時間がかかって胃酸がたくさん出て逆流しやすくなるのです。

症状を和らげる方法は?

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「体調が悪いときは横になった方がいい」と思われがちですが、妊婦さんの逆流性食道炎の場合は以下の点に注意が必要です。

胃の逆流を防ぐには

  • 食後は2時間は横にならない
  • 寝るときは枕を10cm~15cm高くする

食後2時間は消化活動が盛んに行われています。胃酸がたくさん出ていますので、このときに横になると、胃酸が逆流してきてしまいます。食後すぐに横にならないようにしましょう。

枕を高くするのは、横になったときの頭の位置を胃の高さより高くするためです。こうすることで、胃酸が食道に逆流するのを防ぐことができます。

どんな治療をするの?

「逆流性食道炎かも?」と感じたら、通っている産婦人科にまずは相談してみて下さい。そこでお薬が処方されることもありますし、内科・消化器内科への受診をすすめられることもあります。

妊娠中は飲めない薬などもありますので、自己判断で薬を飲むのは絶対にやめましょう。お医者さんでは、赤ちゃんに影響しない薬を必ず処方してもらえます。産婦人科ではなく、内科・消化器内科を受診するときは、必ず「妊娠中であること」を伝えて下さいね。

ほうっておくと食欲不振になってうまく食事や水分がとれず、栄養不足や脱水症状を引き起こすこともあります。そうなる前に必ず病院へ行きましょう。

食事の注意点は?

逆流性食道炎になってしまった場合、食事にも気をつける必要があります。消化に時間がかかると胃酸が多く出て逆流しやすくなりますので、消化にいいものを食べるようにして下さい。

以下のものは、消化に時間がかかりますので、摂取はなるべく避けるようにしましょう。

逆流性食道炎のときは食べないようにしよう

  • 脂っこいもの
  • カフェイン飲料
  • レモンなどのすっぱいもの
  • カレーなどの香辛料が入ったもの

つわりで気持ちが悪いとき、レモンやグレープフルーツなどすっぱいものを食べると楽になる妊婦さんが多いことでしょう。私もつわり中はしょっちゅうレモン系の炭酸飲料を飲んでいました。ですが、つわりが終わって、逆流性食道炎になっていることに気がつかずに飲み続けた結果、悪化して胸焼けがひどくなりました。

なかなか終わらない胸焼けは逆流性食道炎の可能性がありますので、きちんと病院へ行き、食事を見直しましょう。胃酸の分泌を抑え、胸焼けを軽減してくれるものがあります。「ホットミルク」です。

ホットミルクが逆流性食道炎になぜ効くの?

  • 胃の粘膜を保護して、胃酸の分泌を減らしてくれるから
  • 牛乳がアルカリ性なので、胃酸の酸性を中和して胸焼けを抑えてくれるから

冷たい牛乳は体が冷えますし、消化に時間がかかります。必ず温めて飲んで下さい。飲むのは空腹時や就寝前にしましょう。食後すぐに飲むと胃酸が中和して、酸性が薄くなってしまい、かえって消化に時間がかかってしまいます。

まとめ

まとめると妊婦さんの逆流性食道炎は

  • 胃がチリチリして胃酸が上がってくる感じがする
  • 胸焼けやげっぷが止まらない

という症状があることがわかりました。

  • 黄体ホルモンの分泌量が増えて、筋肉の収縮を抑え、消化活動を妨げる
  • 子宮が大きくなって胃を圧迫し、胃酸を逆流させてしまう

という2つの原因があります。まずは病院に行ってお薬を処方してもらいましょう。また

  • 消化のいいものを食べる
  • 食後すぐに横にならない、寝るときは枕を高くする
  • 空腹時や就寝前にホットミルクを飲んで、胃酸の分泌を抑える

という対策を取りましょう。放っておくと食事や水分がとれずに、栄養不足や脱水症状を引き起こしたりします。必ず治療するようにしましょう。

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