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妊婦健診では何をやる?何回受ける?

      2019/03/11

初めての妊娠は、嬉しい反面、不安もありますよね。妊娠すると、妊婦健診を受けなければいけません。おなかの赤ちゃんとお母さんの体調管理のために、とても大切なことです。ですが、具体的にはどのようなことをするのか、気になりますよね。

初診の時は何を着ていけばいいのか?必要なものは?さらに、出産までにどのくらいの感覚で何回くらい受けるのか?産婦人科は通いなれていないので、どのようなことをするのか知っておきたいのではないでしょうか。

そこで、妊娠から出産までの基本的な妊婦健診の内容をまとめました。


妊婦健診の必要性、初診の内容や注意点は?

妊婦健診には、妊娠中でも安心して過ごせるようにする役割があります。お母さんと赤ちゃんの命を守るためには、妊娠中の健康状態の確認は必要です。忙しくても、面倒でも健診は受けましょう。

妊婦健診を受ける必要性

妊婦健診とは、妊婦健康診査の略称です。その目的は、お母さんの健康状態、赤ちゃんの発育状態を定期的にチェックすることで、安心して妊娠から出産までを過ごすことにあります。

定期的な健診を受けることによって、早期に異常を発見することができ、適切な対応をすばやく行うことができます。妊婦健診を受けなかった場合は、以下のような病気の異常に気付くことも難しくなってしまいますので、必ず受けることが推奨されています。

厚生労働省が配布する、妊婦健診の受診を推奨するリーフレットには以下のようなことが書かれています。

  • お母さんの健康と赤ちゃんの成長をみるために身体測定、血液検査などの基本的な検査を行う
  • 妊婦健診を受けることで、貧血や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの病気に早く気づき、早く対応する

上記の事から、妊娠が正常に経過しているか確認し、妊娠によるトラブルを未然に防ぐ(または最小限に留める)ことが妊婦健診の意義、と言えるでしょう

また、妊婦健診は、分娩様式や時期の予測などを行い、医療機関が適切な保健指導を行えるようにするための仕組みでもあります

検診を定期的に受診することで、医師の正しいアドバイスのもと妊婦さんでも安心した生活を送ることができるというのは、ありがたい制度ですね。

特に注意深くチェックする病気

  • 貧血
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病

初めての妊婦健診はいつ行けばいいのか?

妊娠検査薬が普及し、妊娠しているかの検査が、自宅で手軽にできるようになりました。一般的には、妊娠検査薬は生理予定日より1週間後から使用可能です。陽性反応があった場合には、高い確率で妊娠しているといえます。

妊娠検査薬で陽性反応が出たら産婦人科を受診しましょう。

28日周期で順調なら、次の月経が来る予定の1週間後くらいには超音波でも妊娠が確認できます。子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常がある場合もありますので、妊娠反応陽性となった時点でなるべく早く産婦人科を受診したほうがよいでしょう。

引用:札幌医科大学のレディースクリニック

初めての妊婦健診、注意することは?

妊娠して初めて産婦人科を訪れるという方もいるのではないでしょうか。産婦人科は、女性特有の診察を受けられるところです。内診があるので、服装には注意が必要です。

その他、スムーズに健診を受けられるよう、持ち物や注意点もご紹介します。よりリラックスして診察を受けられるよう、気を付けると安心です。

内診を行う妊婦健診の時に適している服装は?

  • パンツスタイルではなく、スカートなど、裾が開いているもの
  • ストッキングやタイツではなく、靴下

内診は、下着を外して診察台の上に仰向けになります。例えば、ジーンズなどのパンツスタイルだと全てを脱がなければいけなくなり、恥ずかしい格好になってしまいます。

タイツやストッキングだと、脱ぐことに時間がかかってしまいます。医師はすぐに問診へと移動してしまいますので、焦らないためにも、上記の服装をおすすめします。

妊婦健診に持っていくものは?

  1. 健康保険証
  2. 最終月経日などをメモしたもの
    ・問診票の記入に必要
  3. お金
    ・病気ではないため、自費となります。余裕をもって、1万円~2万円ほど用意しておくと安心です

妊婦健診の初診ではどのようなことをするのか

受付で問診票を書き、問診票に沿って診察を受けます。問診票で特に問題がないようなら、内診を行い妊娠の状態を確認します。一般的には、赤ちゃんの袋(胎嚢)が確認されて初めて、妊娠成立となります。

医師が、その後のスケジュールの説明をしますので、知りたいことは質問するなど、よく話し合いましょう。参考までに、問診票の内容を紹介します。

妊婦健診の、一般的な問診票の内容は?

産婦人科によって異なります。日本産科婦人科学会が提示している問診票の内容は、以下の通りです。全て埋められるよう、メモを取るなどして準備しておくと安心です。

1.固定情報
年齢
身長,体重
住居環境,同居家族
結婚の状態
本人,夫の職業
経済状態
習慣,酒,タバコ,常用薬物
スポーツ
里帰り分娩
2.家族歴・遺伝的素因
高血圧,糖尿病,結核,がん,血液疾患,精神病,先天異常,その他
3.既往歴・合併症
心疾患,糖尿病,腎炎,高血圧,喘息,風疹,STDなど感染症,手
術,アレルギー(特に薬剤アレルギーの有無),血栓性素因,その他
4.婦人科疾患の既往歴・合併症
不妊,卵巣機能不全,子宮筋腫,卵巣嚢腫,胞状奇胎,その他
5.月経歴,既往妊娠・分娩歴
6.今回の妊娠経過における現症・主訴

引用:日本産科婦人科学会

妊婦健診の回数は?

厚生労働省が定める、基本的な健診スケジュールは以下のようになっています。厚生労働省では、妊娠が分かってから出産するまでの受診の回数を概ね14回としています。初診がもっと早い段階であった場合は、14回+1~2回となります。

ただし、医師が必要であると判断した場合には、この限りではありません。例えば、双子などの多児妊娠の場合や、尿検査で異常があった場合、切迫早産の危険がある場合などです。

経過観察を怠ると、母子の健康状態に影響を及ぼす危険性があります。必ず医師の指示に従いましょう。

基本的な健診スケジュール

妊娠23週ごろまで 4週に1回 この期間内4回
妊娠23週〜35週ごろまで 2週に1回 この期間内6回
妊娠36週以降 1週間ごと この期間内4回

妊娠初期から妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から妊娠35週までは2週間に1回、妊娠36週から出産までは週に1回の受診をおすすめしています。

引用:厚生労働省

しかし、上の例はあくまで目安ですので、妊娠の経過や医師の判断により異なります。病院を受診した際は、必ず次回のスケジュールを医師に確認するようにしましょう。

妊婦健診でかかる費用は?

2回目以降の妊婦健診では保険適用外の診療になり、1回あたり5,000円~8,000円ほどかかります。血液検査やNST検査などの追加の検査があった場合、1回あたり10,000円~30,000円ほどかかります。

ここで活躍するのが母子手帳と同時に交付されている自治体の「妊婦健康検査受診票」(以下助成券)です。自治体により助成額が異なりますが、各病院で実施している検診の内容によっては、助成券だけでまかなえることもあります

逆に、サービスが充実した病院では自己負担での支払いが多くなる場合があります。いずれにしても、検診へ行く前には現金を多めに持って行くと安心でしょう

妊婦健診の費用の公費補助について

自治体では、母子健康手帳の交付と同時に、妊婦健康診査受診券や補助券も配布しています。母子健康手帳は、自治体に妊娠届けを提出することで、交付されます。妊婦健康診査受診券や補助券は、妊婦健診の費用の一部に使用できます。

産婦人科で妊娠が分かったら母子健康手帳の交付を受けましょう。

妊婦健診で使える、受診券や補助券の注意点

  • 各自治体によって、使用方法・費用負担額が異なります
    ・詳しくは各自治体のホームページや行政センターなどで確認しましょう
  • 発行した自治体以外の産婦人科を利用する場合には使用できません

妊婦健診ではどんな検査をする?

妊婦健診では、健康観察のためにさまざまな検査をします。毎回検査することに加え、妊娠週数によって検査することなどがあります。どれも安全な妊娠・出産のために必要なことです。スムーズに受けられるよう、心構えをしておきましょう。

妊婦健診で毎回検査すること

妊婦健診で行われる内容は、各医療機関によって異なります。厚生労働省で定められている基本的な検査には以下のようなものがあります。検査によって、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの発見につながります。

1.問診

一般的な初診では、問診票をもとに、妊娠から出産までを安心して過ごせるように、医師と妊婦さんの情報共有を行います。2回目以降は、前回の健診から異常がなかったか、心配なことなどがないか医師と話しをします。

2.内診

内診とは、膣内に直接、手や機械を入れて、触診することです。初期の内診では、妊娠週数の確認や、妊娠状態に異常がないかを調べます。また、子宮腟部・頸管の状態、子宮の大きさ・硬度、子宮筋腫やポリープなどの有無をチェックします。

3.尿検査

初診では妊娠反応の確認が含まれます。妊娠期間全体では、尿たんぱく・尿糖の有無、潜血反応を確認します。正しく検査するために、尿検査の直前、できれば2時間以内は、甘い飲み物や食べ物を摂取することは控えましょう。

4.血圧・体重測定

血圧・体重を毎回測定することにより、お母さんの体だけでなく、赤ちゃんの異常発見につながります。安全な妊娠・出産のために、体重の増加や血圧の上昇など、厳重な管理が必要です。

妊娠週数の時期や必要に応じて行う検査

毎回行われる上記の検査の他に、妊娠週数によって、いろいろな検査が行われます。正常な妊娠が継続できているか、胎児へのリスクがないかを調べるためです。

1.血液検査

血液検査は、妊娠期間中に合計3回行われます。基本的には、妊娠初期に1回、妊娠24~35週の間に1回、妊娠36週以降に1回行われます。妊娠期間全体では、お母さんの血液型を調べたり、感染症にかかっていないか。

貧血気味になっていないか。などを確認します。

2.子宮頸がん健診

子宮頸がん健診は、妊娠初期に1回行われます。母子手帳の交付を受ければ、無料で検査することができます。妊婦が受ける検査の必須項目となっています。

3.超音波検査

腹部エコー検査と呼ばれるものです。最低限の回数として、妊娠23週までの期間に2回、妊娠24週から35週までの間に1回、妊娠36週以降に1回、行われます。子宮内に超音波を当てて内部を観察する検査です。検査中もしくは検査後に口頭で説明を受けます。

腹部エコー検査について

  • 腹部の上に機械をあてるエコー検査では、画像のようなおなかの赤ちゃんの写真を撮ってもらえます
    ・私が通っていた産婦人科では、16週以降毎回行われ、希望の有無関係なく毎回写真をもらえました
  • 基本的には健診費用に含まれています
  • 産婦人科によって行う回数が違ったり、写真も、希望しなければもらえないところもあります
  • 最近は、3Dや4Dなどの腹部エコー検査を行ってくれるところもあります
    ・別途料金がかかることもあります。通う予定もしくは通っている産婦人科に確認しましょう

妊娠23週まで

妊娠23週までは、健診の頻度は4週に1回とされています。ですが、妊娠8週未満の場合は、2週間に1回の健診が指示されることもあります。医師の指示に従って健診を受けましょう。

妊娠初期に行う検査

  • 16週から23週の間に超音波検査を1回

妊娠24週から35週まで

一般的に妊娠中期と呼ばれる時期です。妊娠24週から27週までは2週間に1回の健診となります。

妊娠中期頃(妊娠5ヶ月〜7ヶ月)以降になると、超音波検査は腹部を通して行われるようになります

赤ちゃんは写真には一部しか映らなくなってしまいますが、場合によってはウインクしているように見えたり手を振っているように見えたり愛嬌ある1枚が取れるかもしれません。性別がわかるのもこの頃です。

妊娠中期に行う検査

  • 血液検査と超音波検査を1回
  • B群連鎖球菌(GBS)の検査
    ・膣の常在菌の有無を調べます。妊婦さんが持っていると、出産の際に赤ちゃんが感染症を起こしてしまう恐れがあるからです。

妊娠36週から出産まで

妊娠36週から1週間に1回の健診となります。妊婦さんによっては、前駆陣痛が始まる人もいます。いつ産まれてもおかしくない時期です。

後期では、血液検査、貧血の検査などが行われます。さらに、10ヶ月を迎える頃には検査に再度内診が加わります内診を通してお産の兆候を確認するためです。また、NST(non-stress test)という検査を行い、子宮収縮の度合いを計測します。

このころになると受診の頻度も増え、赤ちゃんがいつ生まれても良いように準備をしていきます。

妊娠後期に行う検査

  • 内診
    ・子宮口の開き具合の確認など
  • NSTモニター(ノンストレステスト)
    約30分横になった状態で、おなかの赤ちゃんの心拍とおなかの張りをはかる機械を装着して、異常がないか計測します。妊婦がリラックスしてストレスのない状態を作って行われます。
  • (必要に応じて)血液検査、骨盤のレントゲン

 

妊婦健診に誰かと一緒に行ってもいいの?

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立ち会い出産が珍しくない昨今、検診もパートナーの方と一緒に行きたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。また、純粋に不安なので家族と一緒に行きたいと考える妊婦さんもいらっしゃることでしょう。

妊婦健診では、付き添いの同伴可否は病院に委ねられています。

特に、付き添いの方が男性の場合、病院によっては内診室など一部入室制限がある場合があるので、事前に病院のルールを確認しておきましょう

付き添いの方を連れて行く場合のポイントは周囲への配慮です。待合室で他の妊婦さんが立っているのに付き添いの方が座っていたり、大きな声でしゃべったりしている方がいるというのを耳にします。

当然のことながら、病院では診察を受ける患者さんや妊婦さんが優先です。みんなが気持よく過ごせるよう最低限のマナーは守りましょう

妊婦健診の後に出血があった場合の対処法は?

Woman running to toilet in night clothes

内診後、家に返ってみると出血していた!そういうことは、実は少なくありません。内診の刺激や、内診時に検査のために組織の一部を取ったりした際に出血をすることは珍しくないからです。

心配な出血と内診による出血の違いを見極めるポイントは2つです。

一つは鮮血かどうか、2つ目は出血の量が多いかどうか、です。茶色いおりものが2〜3日程度続くのは通常の内診時の出血と考えていいですが、真っ赤な鮮血がでたり、生理2日目のような大量の出血があった場合はすぐに病院に連絡して診てもらうようにしましょう。

また、少量の出血でも1周間異常続く場合は一度病院に相談しましょう。

まとめ

妊婦健診は、おなかの赤ちゃんと、お母さんの体のために必要な健康診断です。妊娠から出産までを安心して過ごせるように、不安なことや気になったことは、医師や助産師に相談しましょう。

医師との情報の共有によって、病気のリスクの軽減や異常の早期発見につながります。心配なままだと、お母さんが疲れてしまいます。医師の指示に従い、出来るだけリラックスして妊婦健診を受けましょう。

 

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