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葉酸にも副作用が!?摂りすぎると怖い副作用の例

      2017/04/04

妊婦に必要な葉酸。でも摂りすぎは要注意!

葉酸の必要性は、母子手帳にも記されていますね。

本当は妊娠前から必要。積極的に摂取しているという人も多いのではないでしょうか。

でも、摂りすぎると副作用がある、ということを知っていますか?

なかには大変怖いものもあります。そして、お腹の赤ちゃんにも影響が!副作用の実態を知って、正しく摂取しましょう。

葉酸はなぜ必要?

葉酸を摂ることは大事、と聞くけれど、その理由はなんでしょう。まずはそこから確認しましょう。

葉酸は先天異常のリスクを減らす

葉酸は、ほうれん草の成分を研究する中で発見された、ビタミンBのひとつです。

細胞を作り出す、たんぱく質や核酸の合成に関与しており、細胞分裂や胎児の発育に大きく関わっています。

そのため、不足すると胎児の神経の発育に重大な弊害をもたらし、神経管閉鎖障害(無脳症、二分脊椎)などの先天異常のリスクが増加します。

また、それに伴う流産の発生にもつながります。

イギリスの研究では、サプリメントで葉酸を摂取した場合、明らかに無脳症、二分脊椎の発生が減少した、という発表が出されています。

そうしたことから、厚生労働省では、先天異常のリスク回避のためには妊娠の1か月以上前から妊娠3か月にかけての葉酸摂取を奨励しています

受精卵は妊娠直後から活発に細胞分裂を繰り返しています。そのため、先天異常の多くは妊娠10週以前に発生しており、神経系の異常は妊娠7週未満に発生する可能性が高いのです。

妊娠が分かった時点で、少なくともすでに妊娠4週が過ぎています。そのため、妊娠が分かってからの葉酸摂取では遅いのです。

葉酸不足だけが神経管閉鎖障害の原因ではありませんが、大きく関係していることは明らかです。

また、葉酸は造血に関与している栄養素でもあります。

そのため、妊娠中に赤ちゃんに血液を通してしっかりと栄養を行き渡らせるためにも、妊娠全般を通してとても重要なものなのです。

葉酸摂取は食事+サプリメントで

厚生労働省の示す、妊婦、あるいは妊娠を望む女性の葉酸の摂取量は、一日480㎍が必要としています。

そして、通常の食事に加え、サプリメント等から400㎍摂取することを推奨しています。

平成14年に出された「国民栄養調査」によると、葉酸の摂取量は20代262㎍、30代273㎍となっています。

妊娠をしていない、あるいは望まないのであれば問題のない摂取量です。

しかし、妊婦に必要な480㎍にはかなり不足している状態であることが分かります。

野菜を350g摂取していれば目標の量が補える、とされます。

しかし、葉酸は水溶性ビタミンであること、また、熱に弱いことから、調理の過程で約半分が失われると考えられます。

また、体に吸収されなかった分は、尿などで排出されます。

そのため、毎日摂ることが必要です。さらに体内への吸収率も良くありません。

体内への吸収率は、野菜からの場合約50%であるのに対し、サプリメント等の場合約85%にまで上がります。

こうしたことから、確実に葉酸を体内に取り込むために、サプリメントの利用が勧められているのです。

葉酸の主な4つの副作用

こうしてみてくると、葉酸は妊娠、そして妊娠を望む女性にとって大変重要なものであることが分かります。

しかし、摂りすぎると副作用があることも事実です。

副作用は大きく分けて4つあります。

葉酸の過剰摂取による副作用

  1. 葉酸過敏症
  2. 子どもの喘息発症のリスク
  3. ビタミンB12欠乏症の発見の遅れ
  4. がんの発生を促進

1.葉酸過敏症

葉酸過敏症とは、葉酸の過剰摂取によっておこる様々な身体症状の総称です。

主に以下のような症状が起こります。

葉酸過敏症の主な症状

  • 食欲不振、吐き気
  • 紅斑、かゆみ
  • 不眠
  • 呼吸障害
  • 発熱

発生はまれであるともいわれますが、実際にアナフィラシキー症状や肝障害が発生したという報告があります。

2.子どもの喘息発症リスクが上がる

オーストラリアでの研究で、妊娠30週以降に葉酸の過剰摂取があった場合、生まれた子どもの喘息の発症率が高いという結果が出されています

具体的には、妊娠後期に毎日1000㎍の葉酸をサプリメントで摂取した場合、喘息を発症している子どもが3.5歳で11.6%、5.5歳で11.8%であった、というものです。

この研究を受けて、ノルウェーでも調査がされ、小児の喘息や下気道感染症と妊娠期の葉酸摂取との関連性があることが示されています。

3.ビタミンB12欠乏症の発見が遅れる

ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球の生成に関与している重要な栄養素です。

そのため不足すると「巨赤芽球性貧血」という悪性貧血が起こります。

ビタミンB12欠乏症の主な症状は、ふるえやしびれなどの神経症状です。

葉酸の過剰摂取がある場合、貧血の症状が緩和されてしまうため、ビタミンB12の欠乏の症状である神経症状が、重症化するまで発見されにくくなります

そうしたことから発見が遅れると、治療の遅れや間違った診断につながることになります。

4.がんの発生を促進する可能性が

大腸ポリープの切除後葉酸を1日1000㎍摂取したところ、ポリープの悪性化が見られた、という報告があります。

逆に、適切な量の摂取の場合は、食道や胃、大腸でのがん抑制効果があるといわれています。

サプリメントによる過剰摂取が危険!

上に挙げた副作用の例は、すべてサプリメントの摂取によるものです。

そもそもサプリメントで摂らない限り、葉酸の摂りすぎにはならないのです。

その第一の理由は、葉酸は水溶性ビタミンだということです。

つまり、身体に使われなかった過剰な分は、尿などとともに外に排出されてしまうのです。

しかし、サプリメントで一度に大量に摂取すると排出が追い付かず、過剰摂取になってしまいます。

葉酸には二つの種類

葉酸は二つの種類に分けられます。

 

葉酸の種類

  • 天然葉酸・・・ポリグルタミン酸型(複数のグルタミン酸の結合したタイプ)

食物に含まれている

  • 合成葉酸・・・モノグルタミン酸型(プテロイルモノグルタミン酸単一)

人工的に作られる

 

食べ物から摂取したポリグルタミン酸型の葉酸は、小腸でモノグルタミン酸型に変化して体内に吸収されます。

その過程で、他の栄養素や様々な体からの影響を受け、生体利用率は約半分にまで落ちます。

一方、サプリメント等に用いられている葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸といわれるもので、天然由来のものとは構造が違い、生体利用率は約85%と大変高いのが特徴です。

そのため、容易に過剰摂取となってしまい、注意が必要なのです。

天然由来の葉酸には副作用はない

2013年に内閣府の食品安全委員会から出された報告書によると、食品からの葉酸の大量摂取については副作用などの問題はない、とされています。

海外の研究も含め、副作用についての報告はない、ということです。

しかし同時に、サプリメント等からの摂取についてはこれに当てはまらない、としており、合成葉酸の過剰摂取については注意喚起されています。

その一方で、海外の研究では、神経管閉鎖障害のリスク回避のためには、サプリメント等に使用されているプテロイルモノグルタミン酸の摂取に効果ありという結果が出されています。

そうした意味からも、厚生労働省でも、食品以外にサプリメント等から摂取することを推奨しています。

食品のみからの葉酸摂取でも、効果があります。なので、副作用を考えると、食品のみから必要な量の葉酸を摂ることが理想的。

でも、大変難しいのが現状です。そこで示されているのが、葉酸摂取の上限です。

葉酸の摂取は一日1000㎍以内

厚生労働省が示している葉酸摂取の上限は、1日1000㎍以内、というものです。

葉酸の過剰摂取による最も大きな弊害はビタミンB12欠乏症の見落としとされています、

葉酸の過剰摂取による弊害は、まだまだ研究途上のことも多くあります。

その中で、ビタミンB12欠乏症の見落としについては、明らかになっています。

研究の結果、1日5000㎍の摂取がビタミンB12欠乏症の症状である神経症状を最も重くすることが判明。

さらに、1000㎍以内であれば影響はないということが分かり、そうしたことから上限が設定されています。

葉酸をサプリメントから摂ることは必要です。だからといって大量に摂ることは避けなければなりません。

用量をしっかり守って、適切な摂取をするよう、十分に注意しなければなりません。

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