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「どうして寝てくれないの?」赤ちゃんが寝ないのは何故?赤ちゃんの眠りの謎を解こう!

      2018/02/27

赤ちゃんが「夜になっても全然寝てくれない!」ことが続くと、ママも寝不足になり、体力的にもつらくなってきます。夜、赤ちゃんが寝てくれないのは何故なのか?原因が分かれば対処法も見えてくるはずです。

それを知る為に、赤ちゃんの睡眠について掘り下げて、どうして寝ないのか?どうしたら寝るのか?を考えていきましょう。


赤ちゃんの睡眠メカニズム

赤ちゃんの睡眠時間や睡眠回数は成人とは異なっていますが、そもそも睡眠のメカニズムが赤ちゃんと成人では違います。ではどう違うのでしょうか?

赤ちゃんの眠りは浅い 

睡眠には眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠とがあります。レム睡眠は身体は休んでいても脳は活動している状態で、ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態です。

成人の睡眠はノンレム睡眠が次第に深くなっていき、しばらく深い段階にあった後に段々と浅いノンレム睡眠へと変わり、最後にはレム催眠へと移ります。夢をみるのはこのレム睡眠の時です。そして成人は一晩寝ている間、このサイクルを90分間隔で4~5回ほど繰り返しているのです。

※疲労の回復や身体の成長を担う「成長ホルモン」は睡眠後最初のノンレム睡眠の一番深い段階の時に分泌されます。

新生児の赤ちゃんはレム睡眠よりもさらに浅い動睡眠の状態から眠りに入る事も多く、睡眠サイクルも40分~50分間隔と短くなっています。また成人のレム催眠が睡眠時間の15%なのに比べ、新生児のレム睡眠の割合は50%です。

  ・成人の睡眠=ノンレム睡眠(眠りが深い)⇒一番深いノンレム睡眠⇒レム睡眠(眠りが浅い)… 一晩に90分間隔で4~5回の睡眠周期

  ・新生児の睡眠=レム睡眠より更にうつらうつらな状態(動睡眠)⇒レム睡眠(浅い睡眠)… 誕生~2ケ月位まで40分~50分間隔の睡眠周期

上記の様に赤ちゃんは一度の睡眠時間が成人より短く、また眠りの浅いレム睡眠の状態が多いため、ちょっとした物音等でもすぐ目を覚ましやすいのです。

赤ちゃんにはまだ体内時計が無い

人には1日周期の中で眠りと覚醒のリズムを調整するリズム「体内時計」が備わっていますが、新生児の赤ちゃんにはまだそれが備わっていません。新生児の赤ちゃんはママの胎内で眠っていた時の睡眠リズムで、昼夜を問わず数十分から数時間の周期で眠りと覚醒を繰り返すのです。これがいわゆる「ウルトラディアンリズム」とよばれ、生後2ケ月位まで続きます。

しかし朝起きて日の光を浴びて、昼間は明るいところで過ごし、夜は暗く静かな環境で寝るという生活を繰り返していると大人と同じ生活リズム「サーカディアンリズム」を身に着けることができるようになるのです。

つまり新生児の赤ちゃんは成人のパパやママとは眠りの周期も、眠りの深さも全く違うものなのです。言い換えれば新生児の赤ちゃんの睡眠には、朝や夜の区別がまだないということです。

赤ちゃんは「夜なのに寝てくれない」のではなく赤ちゃんには「夜だから寝る」というリズムそのものがまだ無いのだと知っておくと、「寝てくれない」というイライラが少し減るかもしれません。

赤ちゃんの夜泣きは寝言?

赤ちゃんの眠りは、動睡眠からレム睡眠へと段々と発達していきます。この動睡眠は、赤ちゃんがママのお腹の中にいる時の睡眠状態と同じです。

胎内にいる時に赤ちゃんは体を自由に動かして寝ていた為、生まれてからもお腹の中で寝ていた時と同じ様に夢の中で動いたり、笑ったり、泣いたりすることがありますが、その場合は夜泣きというより赤ちゃんの寝言のような場合もあります。

なので、夜中に赤ちゃんが泣いた時は、過敏に反応してすぐに抱き起こすのではなく、優しく手を添えたりして少し様子を見てみましょう。赤ちゃんは少し泣いても、すぐまた寝てしまうこともあります。

赤ちゃんの月齢による睡眠パターン

赤ちゃんは月齢によって睡眠時間が違います。誕生から1歳くらいまでの平均睡眠時間をご紹介しますが、個人差がありますのであくまで目安として見てくださいね。

誕生~生後1ケ月頃までの赤ちゃん

  ・1日のうち平均16時間~18時間は寝ている。

  ・昼夜の区別が全くついていない。

②生後2~3ケ月頃の赤ちゃん

  ・平均睡眠時間は14~15時間。

  ・生後3ケ月頃から昼と夜の区別が少しずつつくようようになる

  ・まだ眠りは浅く目を覚ましやすい。

③生後4~6ケ月頃の赤ちゃん

  ・平均睡眠時は13~14時間。

・レム睡眠が少し減ってきてノンレム睡眠が増える為、連続して眠る時間も増えてくる。

  ・体内時計が少しずつ発達し始めるのに従って睡眠リズムも整ってくる。(※胎内リズム「ウルトラディアンリズム」から昼夜の区別のついた周期に沿う「サーカディアンリズム」へとリズムが整ってくる)

④生後7ケ月頃~1歳頃までの赤ちゃん

  ・平均睡眠時間は平均11~13時間。

・月齢と共にノンレム睡眠の時間が増えるため、昼寝も午前午後1回ずつ位にまとまってするようになる。

  ・「昼起きて夜寝る」というリズムが出来てくるので夜にまとまって寝るようになる。

赤ちゃんが夜、気持ち良く寝る為に~昼間に気をつけること

赤ちゃんは夜ぐっすりと眠ることができるように、昼間の生活を整えてあげることも大切です。

規則正しい生活リズム

赤ちゃんの体内時計が発達し始め、睡眠リズムが段々「昼と夜」に整ってくるのに一番大切なのは生活のリズムです。赤ちゃんを昼夜逆転の生活にしてしまうと、生活リズムは育たず、睡眠リズムもおかしくなってしまいます。

新生児の頃はまだ昼夜の区別がなく生活のリズムもつくれませんが、朝の決まった時間に日の光を浴びせて、夜も部屋を暗くするということが赤ちゃんのこれからの生活リズムを整えるのに大切です。そして2~3ヶ月頃からは大人と同じように、朝は7時には日の光を赤ちゃんにも浴びせて起こしてあげましょう。夜は19時~には寝かしつけましょう。

起床、就寝時間を守って生活に決まったリズムを作ってあげることで、赤ちゃんの体内時計が「夜の時間に寝る」ことを覚えていくのです。

睡眠に大切なホルモン メラトニン について

睡眠は赤ちゃんの成長にとってとても大切です。健全な睡眠、質の良い睡眠にとって重要な役割を持つのが「メラトニン」というホルモンです。「メラトニン」は「睡眠ホルモン」ともいわれており自然な眠りを誘発するため「体内時計」の形成にも深く関わっています。

「メラトニン」は通常脳内の松果体から分泌されますが、新生児の頃はママの母乳やミルクの栄養に含まれています。3ヶ月位から赤ちゃんも自分で「メラトニン」を作ることができるようになりますが、そこでポイントとなってくるのが「朝の光」なのです。朝、光を浴びてから脳が刺激を受けると10時間以上経ってから、「メラトニン」の分泌が始まり、夜暗くなればなるほどその分泌が促進されるのです。

赤ちゃんが自然に気持ちよく睡眠へと入っていける為に夜「メラトニン」がたくさん分泌されるように、朝の光で起こしてあげましょう。そして赤ちゃんが夜に向けて質の良い眠りを作れるように午前中はたっぷりと日の光を浴びさせてあげましょう。

 

静と動の時間のバランス

大人と同じように赤ちゃんの脳もその日一日の出来事を夜寝ている時に振り返っています。ですから、一日中に騒がしい場所で刺激を受けて帰って来ると、その日の夜は激しく泣き出したりすることも多々あります。ママも賑やかな場所に外出する事があるでしょうから、そういう時はなるべく用事を切り上げて帰ってきてあげてくださいね。

特に生後1ケ月位までの赤ちゃんはまだ体温の調節が難しいので、必要のない外出はなるべく避けてお家でゆっくり過ごしましょう。この時期はうつらうつらとして眠りの中にいますので来客も遠慮してもらった方がよいでしょう。

1ケ月検診が終わってから短い時間で来客を迎えたり、2ヶ月過ぎた頃から軽いお散歩を始めて段々とお出かけにならしていくとよいですね。また、午前中たくさん人と会ったり、外で遊んで周りからたくさん刺激を受けて帰ってきたら、午後からはお家でゆっく過ごす等、生活の流れの中で、「静と動」のバランスを取ってあげましょう。

赤ちゃんはどうして泣きだすのか?赤ちゃんが生理的に不快感を感じている場合

赤ちゃんが急に泣きだした時、少し様子を見ても赤ちゃんがなかなか泣まない時は、原因がある場合もあります。こういう場合にその原因を確認するポイン

トをいくつか覚えておきましょう。

1.オムツが濡れていないか?

2.お腹が減ったり、喉が渇いていないか?(授乳やお茶)

3.げっぷやうんちはちゃんと出ているか?

  ・げっぷがちゃんと出ていないと、お腹に空気が溜まり苦しくなるので、夜の授乳でもげっぷは忘れずに出させてあげましょう。

  ・うんちが硬くて上手く排出されていないと(便秘)お腹が張って苦しくなるので、便秘対策は大切です。

赤ちゃんの便秘について

うんちの時にがんばっているけれどうんちの出が悪そうだったり、うんちが硬かったすると便秘気味かもしれません。

  ・「の」の字マッサージ…マッサージをすることで腸の動きが活発になり、スキンシップにもなる。

①赤ちゃんを仰向けに寝かせる②おへその下に手を置く③指先を使わずに3~4本の指先とてのひらを使って、おへそを中心に時計回りでゆっくりと「のの字」を書く様に優しくマッサージする。

                                                  画像出典元:https://unlog.me/topics/akachantounchi04

※1日に2~3回、1回に5周位を目安に、赤ちゃんの様子を見ながらマッサージしましょう。赤ちゃんが痛がったり嫌がるようなら回数は少なめに。またお風呂上り等にすると、血行が良くなっているので効果upです。

マッサージをする前にママの手を温かくしたり、肌の摩擦をさけるために普段つかっている保湿クリームなどをお腹に塗ってからマッサージしてあげると、赤ちゃんがよりリラックスするでしょう。

  ・綿棒で浣腸・・・ワセリンやベビーオイル等で締まらせた綿棒を使います。(かかりつけ医師に浣腸の方法について尋ねると詳しく教えてくださるはずですので相談してみてくださいね。)

4.部屋の温度・湿度は大丈夫か?

新生児の赤ちゃんはまだ体温調節ができないため大人よりも一枚多い位に、2ケ月位の赤ちゃんには大人と同じ位の枚数を着せてあげて大丈夫ですが、3~4ケ月になってくると大人より一枚少ない位で大丈夫です。

赤ちゃんの体温には個人差がありますので、赤ちゃんにさわって暑すぎないていないか、冷たくなっていないか等調整してあげましょう。もし寝汗をかいていたら、肌着をすぐ替えてあげましょう。汗はすぐ冷たくなり赤ちゃんの身体を冷やして風邪を引いてしまいます。

普段から自分のお子さんの体温を知っておくと部屋の温度設定や洋服を着せるときの目安にもなるはずです。

赤ちゃんが快適に過ごせる室内温度・湿度(新生児から一年間を過ごすまで)

室内の温度によっては、冬に暑すぎたり、夏に寒すぎたりして起きてしまうこともあるので温度調節は大切です。

エアコンの設定温度の目安 ・夏は25°~28°

                                      ・冬は18°~22°   (※熱い空気は上に上がりますので、室内計を使う時は赤ちゃんの近くで計りましょう。)

また、赤ちゃんは喉や鼻の粘膜が乾燥しやすいので、冬は特に湿度を保ってあげることも大切です。

       冬の湿度の目安       ・40~60%(熱があるときはもう少し上げてあげましょう)

赤ちゃんは快適かどうかが一番分かるのは、赤ちゃんの身体です。夜中に赤ちゃんが起きて、手足が熱いなら温度を下げてあげて、手足が冷たくなっていたら温度を上げてあげる等、まずは赤ちゃんの身体を触ってみて判断してあげて下さい。

5.肌着がごわごわしたり、湿疹などで痒がったりしていないか?

赤ちゃんは肌がデリケートですので肌着の不快感で起きた時は、着替えさせるか少しの汗でしたら背中にガーゼを入れてあげたりして様子をみましょう。また、湿疹などの痒みで眠れず起きてしまった時には、処方の塗り薬等あれば塗って、まず痒みを取ってあげましょう。

6.部屋が明るすぎたり、騒がしすぎていないか?

電気がつけっぱなしの明るい部屋やテレビの音量が響く部屋では大人でも起きてしまいます。暗い静かな部屋で眠りにつくのが大切ですが、赤ちゃんによっては暗闇を怖がったり静かすぎて落ち着かない場合もあるかもしれません。

そういう場合は、豆電球にしたり、普段聞かせて落ち着く音楽を音量小さめで流したり、子守唄等を小声でハミング等なら赤ちゃんの眠りの導入として邪魔にはならないはずです。

7.いつもより激しく泣いている、と感じたら?

もしかしたら何かの病気かもしれませんので、熱を測ったり、かかりつけ医師に相談しましょう。

赤ちゃんはどうして泣き止まないのか?原因が見つからない時にはこうしてみよう!

赤ちゃんが泣いて起きた時、色々なポイントをチェックして、全部OKなのに、泣き止んでくれない!夜に泣くからではなく、原因が分からず突然泣く!「どうして泣くの?」これぞ「夜泣き」です。

こういう場合のおすすめ方法をいくつかご紹介します。新生児の赤ちゃんからお試しいただけますが、お子さんによってそれぞれ落ち着く方法が違いますので、色々試してお子さんに合う方法を見つけてくださいね。

赤ちゃんの時に心が落ち着いた方法は大きくなっても~幼児、小学生とお子さんが幾つになっても、赤ちゃんの時と同じようにして欲しいとママにおねだりしてくる位、子供の心に残っていることもありますよ。

  ・抱っこしたり、ママの胸の上に赤ちゃんを乗せたりしてママの心臓の音を聞かせる(胎内で聞いていた音なので落ち着く

  ・赤ちゃんの身体を優しくさする、なでる(服の上から軽いマッサージ感覚で)

  ・背中をポンポンと優しいリズムで叩く(ゆっくりしたリズムで)

  ・普段読んでいる絵本等簡単なお話でいいのでゆっくりと語りかけるように読み聞かせる。

  ・横抱きや縦抱き等、赤ちゃんの好きな抱っこでゆっくりとゆらす。

  ・赤ちゃんは包まれると安心するので、タオルや毛布などで軽く包んで寝かしつける。

  ・ビニールのガサガサ、テレビやラジオのザーという音等で落ち着く場合も。

  ・オルゴールの音色や、ママに子守唄等、良い波長の音楽。

  ・車でドライブ(車の揺れが心地良い)

抱っこする?しない?

最後に、何をしても赤ちゃんが泣きやまない!これは、もしかしたらただ寂しくてママに甘えたいだけなのかもしれません。夜の寝かしつけに抱っこをすると、変な癖が付くから~という考え方もあり、それも1つの対処法です。また、もし何をしてもどうしても泣き止まない時の最後の手段として夜でも「抱っこ」してあげるというのも1つの方法です。

子育てには、特に「抱っこ」には答えはありません。色々なことを学んだうえで最終的に決めるのはママ自身なのです。赤ちゃんは一日一日心が成長しています。「ママに甘えたい気持ち」が健全に育っているから、ママに触れて欲しくて、側にいて欲しくて泣くこともあるのです。

もしあなたが「夜は抱っこしないと決めてる」ならば、それはあなたにとって正しい育児法です。ただ、もし自分の決めたルールに縛られて、泣いている赤ちゃんを「抱っこ」したいけれど、してはいけないと思い込んで苦しむことがあったら、それは違うんですよ。

ママのストレスになる位なら「抱っこ」したい時には「抱っこ」してあげて下さい。それがママの癒しにもつながるのです。ママがリラックスする気持ちが赤ちゃんに伝わって、赤ちゃんもまたリラックスするのです。そしてそれは赤ちゃんの気持良い眠りにもつながっていくはずです。

まとめ

そして最後に1つ。日によっては、ママが赤ちゃんの為にできることを全部試しても泣き止まない時もあります。そういう時は、「寝かせなきゃ!」と思うとストレスになり悪循環に陥りやすいので、気持ちを切り替えて「今夜はたくさん泣きたいのね」という位の気持ちでいましょう。

ママのリラックスした気持ちが赤ちゃんにも伝わって、赤ちゃんもリラックスすることで赤ちゃんの睡眠に良い影響を与えることでしょう。

 - 新生児・乳児の寝かしつけ、夜泣きについて ,