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妊娠中の足のむくみがつらい!原因や対策は?

      2018/02/16

妊娠中、お腹が大きくなるにつれて、様々なマイナートラブルにみまわれます。足のむくみもその一つです。象の足のようにぱんぱんにむくんで、これまで履いていた靴が入らなくなったり窮屈に感じたりする方もいます。

妊娠する前は特にむくみやすい体質ではなかったのに、妊娠してむくみがひどくなると、心配になりますよね。

なんでこんなに足がむくむのか不思議に思ったり、ひょっとしてどこか体に問題があるのでは・・・と不安に思ったりするのではないでしょうか。今回は妊娠中の足のむくみをテーマに、原因や対策、いつまで続くのか等、幅広く解説します。



むくみって何?妊娠中って足がむくむの?

 

むくみってどういう状態なの?

誰もが、飲み会の翌日や塩分を摂りすぎた時、寝不足の日等に、「むくんでいるなあ」と感じたことはあるのではないでしょうか。むくみとは、体の中に過剰に水分がたまり、手や足、顔等が腫れている状態をさします。

少し強く押した後に跡が残っているようであれば、むくんでいる証拠です。むくみの症状は男女どちらにもみられますが、特に女性に多くみられます。

妊娠中って足がむくむの?

誰にでもむくみの症状は見られますが、特に妊娠中はむくみの症状が出やすくなっています。特に足のむくみは、ほとんどの妊婦にみられるマイナートラブルの一つです。足がむくむと、ぱんぱんに張ったようになり、足の甲や足首に見られる血管や筋が見られなくなります。

これまで履いていた靴が窮屈に感じたりする方もいます。

妊娠中の足のむくみの原因は?

妊娠中に足がむくむ五つの原因

  1. 血液量の増加
  2. 足の血管の圧迫
  3. 運動不足
  4. 食生活
  5. 疾患

1.血液量の増加

妊娠中は、通常よりも血液量が増加します。これは、お母さんから赤ちゃんへの栄養補給は、血流に乗せて行われるためです。

赤ちゃんや胎盤などに循環する血液が増え、妊娠前の1.4倍くらいに循環血液量が増加します

引用元:公益財団法人母子衛生研究会

体中を循環する血液量が、妊娠していないときの1.4倍ほどになります。血液には様々な成分が含まれていますが、体内を循環する血液の成分は、水分である「血せい」が多くなっています。体内を、主な成分が水分である血液量が増加することで、体内の水分が過剰になり、むくみの原因となるのです。

2.足の血管の圧迫

お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれ、足の血管を圧迫することも足のむくみの原因となります。足の付け根には、大きな血管が流れています。お腹の赤ちゃんや胎盤、羊水の重みで血管を圧迫することにより、血液が下半身をスムーズに循環しにくくなり、足のむくみにつながります。

3.運動不足

先ほど述べた通り、妊娠中は血液量が増加しています。体内の血液は、重力の影響で徐々に下半身にたまってきます。足を動かすことで、血液を心臓側に送り返し、血液は循環します。

しかし、妊娠中はなるべく安静を心がけている方も多いですし、お腹が大きくなることで運動量は減ってきます。運動不足により、足側から血液を送り返す力が弱くなるため、たまっている足の血液が循環しにくくなり、むくみにつながります。

4.食生活

塩分をとりすぎると、塩分を薄めるために体内から水分が排出されにくくなります。妊娠中はただでさえ体内の水分量が多いので、少し塩分をとりすぎるだけで水分が体内にとどまり、むくみにつながりやすくなります。

5.疾患

むくみ以外に高血圧等の症状がみられる場合、妊娠高血圧症候群等の疾患が原因で足がむくんでいる可能性があります。妊婦健診の際も、「浮腫」という名前で、毎回足のむくみの状態をチェックします。母子手帳にも浮腫の状態を記録する欄があります。

むくみがひどく、かつ血圧が高い場合は、妊娠高血圧症候群が疑われます。妊娠高血圧症候群は早産やお腹の中の赤ちゃんの発育不全につながるリスクが高くなるため、妊娠高血圧症候群の早期発見のためにも、むくみの状態が一種のバロメータになっています。



いつごろから足のむくみの症状が出始めるの?

早ければ妊娠初期ごろから

血液量は、妊娠初期から徐々に増加しはじめますので、早ければ妊娠初期からむくみの症状が出始めます。デスクワークをしている方等は、座りっぱなしの姿勢が長時間続くことで、重力により血液が足の部分にたまりやすくなるため、はやく症状が出ることがあります。

妊娠後期には多くの妊婦さんが経験

妊娠後期になるにつれ、お腹は徐々に大きくなります。臨月になると、お腹の赤ちゃん、胎盤、羊水、増加した血液等を合計して8~10キロほどにもなります。むくみの程度やむくみを感じる時期は個人差がありますが、お腹の重みで足の付け根にある血管が圧迫され、足のむくみにつながります。

どんな対策が取れるの?

むくみが気になる時はどうするの?

妊娠中のむくみの症状はほとんどの妊婦さんが経験するものです。軽度のむくみであれば、治療によって治すのではなく、日常生活を見直し、少しでも改善できるよう対策しましょう。日常生活の中で自分でできるむくみ対策として以下をご紹介します。

日常生活で取れるむくみ対策

  1. 足を動かす
  2. 食生活を見直す
  3. 眠るときの姿勢を工夫する
  4. 足をあたためる
  5. マッサージをする
1.足を動かす

切迫早産等で安静を指示されていなければ、無理のない範囲で動くようにしましょう。例えば、駅から自宅までの帰り道、一歩一歩を踏みしめるように歩いてみる、等日常生活での動きを意識してやってみるだけでも効果が見込めます。

座ったまま、足首を上下左右に動かすだけでも、血行が促進されますよ。

2.食生活を見直す

塩分のとりすぎはむくみにつながりますので、塩分控えめの食事を心がけましょう。一日の塩分摂取量の目安は成人女性で7グラムです。一食当たりの塩分量を2グラム程度に抑える必要があります。

鮭の塩焼きの塩分量は6グラムもあります。普段何気なく食べている食べ物の塩分量は意外と多くなっていますので、妊娠中は特に食べ物に含まれる塩分量に気を使いましょう

利尿作用のあるカリウムを多く含む食べ物を食べることもおすすめします。ジャガイモやサツマイモ等のイモ類、バナナ、キウイ等に多くカリウムが含まれています。むくみを気にしすぎて水分補給を控える、というのは危険なのでやめましょう。

水分補給は、血液量を増やすためにも、脱水症状を防ぐためにも必要です。一日1.5リットル~2リットルを目安で摂取するようにしましょう。

3.眠るときの姿勢を工夫する

足を少し高くして眠ることで、下半身にたまった血液が上半身に流すことができます。クッションや枕を足元に置いて、眠る習慣をつけてみましょう。お腹が大きくなると仰向けの姿勢を続けるのは辛くなりますので、無理は禁物です。

足を高くすると苦しく感じる場合は、左を下にした横向きで眠る、シムスの体位をとりましょう。左を下にすることで、下半身から心臓へ戻る静脈を圧迫しないため、下半身の血流改善に効果が見込めます。

4.足をあたためる

冷えると血管が収縮し、血流が滞ります。逆に温めると血管が拡張するので、血流が良くなり、むくみの改善につながります。冬場はもちろん、夏場も靴下を履く等して足を冷やしすぎないようにしましょう。

5.マッサージをする

足をマッサージするのも効果的です。お風呂上り等、身体が温まって、かつリラックスしている時にマッサージをするのも血流が良くなるのでおすすめです。つま先から膝、太ももに向けてマッサージするようにしましょう。



いつまで続くの?

出産後徐々に改善する!

むくみの原因として、赤ちゃんに栄養を供給するために血液が増加すること、お腹の重みで足の付け根の血管を圧迫することを先ほどご説明しました。出産により、お腹も軽くなりますし、血液量も徐々に元通りになります。よって、出産後徐々にむくみの症状は改善します。

筆者自身も、妊娠後期から足のむくみが出てきました。これまで履いていた靴が窮屈になり、大きなお腹でただでさえ履きにくい靴が履きづらくなっていました。

特に、一般的にむくみが出やすいとされる夕方~夜にかけては、足が二回りも三回りも大きくなった気がして、「大丈夫なのだろうか・・・」と不安に思っていました。

しかし出産直後、分娩台で数時間休憩した後病室のベッドに向かおうとした際に足を見て驚きました。足のむくみがすっかりなくなっていて、久しぶりに足の甲の血管や筋を見ることができたのです。

出産するとこんなにも劇的にむくみが改善するのか、と感心した記憶があります。退院後も、むくみを感じることはありませんでした。

出産後も足のむくみが続いたら?

出産後も足のむくみが続く場合、むくみの原因が妊娠によるものだけでない場合があります。血液を全身に巡らせるポンプの役割をする心臓や、尿を作る腎臓等に何かしらトラブルが起きている可能性があります。むくみが長引いていると感じる場合は、一か月検診の際に医師に相談しましょう。

まとめ

ほとんどの妊婦さんが足のむくみを経験します。原因はいくつかありますが、妊娠により血液量が増加することやお腹が重たくなることで足のむくみの症状が出てきます。

日常生活の心がけで足のむくみを軽減することも可能ですし、妊娠後はむくみの症状は改善します。適切に対応をして、足のむくみとうまく付き合っていきましょう。

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