赤ちゃんがミルクを吐く原因と対策は?
2017/09/10
赤ちゃんが生まれると、特に始めての赤ちゃんとなると何もかも始めてで、ちょっとしたことでも不安や心配になり、パニックになってしまいますよね。その一つが、赤ちゃんが吐くということ。聞いたことがあっても、実際に直面するとどうしていいか分からずアタフタしてしまうもの。
そこで、そうならないように原因・予防方法について紹介していきます。
このページの目次
赤ちゃんの胃はどうなっているの?
赤ちゃんの胃の大きさは生後3か月頃までは未発達であると言われています。なので、大人に比べると吐きやすい状態にあるといえます。そこで、まず赤ちゃんの胃の構造を少しでも知っておくと、今後の赤ちゃんへの接し方が分かってきます。
赤ちゃんの胃の容量
赤ちゃんの胃は、誕生時の容量はとても少なく、30ml~50mlです。成長するとともにその容量は増えていき、生後1年後には200ml~300mlまで増えていきます。
あまり母乳・ミルクを飲まない赤ちゃんだと心配になりますが、胃の大きさをある程度知っておくと不安の解消に役立ちます。
赤ちゃんの胃の容量 推移
新生児(出生以後28日間) 30ml~50ml
↓
生後1か月頃 100ml~120ml
↓
生後1年頃 200ml~300ml
赤ちゃんの胃の形
赤ちゃんの胃の形は、膨らませ途中の風船の形に似ていて縦長です。筋肉も未発達なので入り口が閉まっておらず開きっぱなしです。
赤ちゃんがミルクを吐く原因
赤ちゃんの胃は前述で書いた通り、大人よりも未発達で容量もとても少なく、筋肉も緩みやすいので、ちょっとした拍子で吐いてしまう事があります。しかし、赤ちゃんが吐く原因は生理的なものと、病気的なものがあるので、赤ちゃんの吐き方・吐いた後の様子を良く観察して判断しましょう。
新生児嘔吐は、多くの場合は一時的なもので吐く量も少なく、心配のないことが多いですが、脱水や誤嚥を起こしたり、電解質のバランスが崩れてしまう可能性もあるので、気を付けて観察する必要があるほか、消化管や脳の異常、アレルギーなどが原因となっていることもあるので注意が必要です。
引用元:Docters meより
問題ない嘔吐
吐いた後の赤ちゃんの様子が、食欲もあり機嫌が良く、何事も無かったかのようにケロッとしていれば問題ありません。口の端から静かにダラダラ流れるように吐く事を溢乳(いつにゅう)といいますが、これも問題ありません。
おっぱいをたくさん飲んだとき、授乳後に体を動かしたときなど、口からお乳を「コプッ」あるいは「ダラーっ」ともどしてしまうこと。
引用元コトバンクより
色はミルク色、無色透明です。
生理的な原因
- 飲みすぎ
- 空気と一緒に飲んだ
- 飲んで時間をおかずに横になった
- ゲップをした時
- 咳をした時
警戒が必要な嘔吐
病的な原因の場合、繰り返し吐いたり、元気が無かったり、飲んでもいないのに急に吐いたりします。吐き方も大量に吐いたり、噴水のように勢いよく吐いたりします。色も、ピンク色・黄色・緑っぽい色になることもあります。
病気的な原因
- 肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
- 胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅう)
- 胃軸捻症 (いじくねんてんしょう)
- 腸回転異常症(ちょうかいてんいじょうしょう)
- 食道閉鎖(しょくどうへいさ)
- 腸閉塞(ちょうへいそく)
食道閉鎖、腸閉鎖(狭窄)のように生まれつき消化管が閉塞している病気は、胎児期(後述)に診断がつくことも多く、出生後比較的早い時期に嘔吐をおこし外科的な治療が必要です。
赤ちゃんがミルクを吐かないようにする3つの対処法
病気以外であれば、吐く事は生理現象なので心配することはありません。しかし、吐く事は赤ちゃんの体に負担がかかり体力も消耗してしまいます。それを防ぐ為に、ちょっとした事で赤ちゃんが吐く事を予防できます。
1.ゲップさせる
赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むとき空気も一緒に飲んでいます。その空気が溜まると、一気に母乳やミルクと一緒に吐き出してしまいます。その為、体内に空気が溜まることを防止するためにゲップさせることが大切なのです。
やり方は、たくさん母乳・ミルクをあげた後ではなく、少量飲ませた後、背中を下から上へ空気を押し上げるような気持ちでなでであげたり、軽く叩いてあげます。それでもゲップさせられない場合、以下を試してみてください。
なかなかゲップが出ない時の対処方法
- 赤ちゃんを垂直に抱っこして、下から上へ優しくなでる
- 赤ちゃんを前かがみ抱っこして、下から上へ優しくなでる
前かがみの時、親の片方の太ももにしっかりと座らせたら、そのももとは反対の腕を赤ちゃんの脇から入れ、反対の脇まで通して支えるといいです。
2.頭を高くして寝かせる
赤ちゃんの胃は先述したとおり、入り口が閉まっておらず、すぐにダラダラと中から出てきてしまいます。その為、母乳・ミルクをあげた後しばらくはすぐ寝かさないで縦抱っこしてあげたり、寝かす場合は枕を高くするなどして、頭を高くして寝かせてあげればいいでしょう。
ここで、赤ちゃんの抱き方ですが、特に新生児の赤ちゃんは首が座っていないので、頭と首には注意が必要です。抱き方には、縦抱っこの他に横抱っこがあります。ここで、簡単に二つの抱っこ方法を説明します。
縦抱っこ
- 赤ちゃんの首の下にゆっくり片手を入れ、頭と首がグラつかないように支える
- もう片方の手を股の間からゆっくり入れて手の平でお尻を支える(この時、足の股関節は無理に開かない)
- そっと抱き上げて、赤ちゃんの頭を自分の胸と肩辺りにくるように引き寄せ、体を密着させる
- お尻を支えていた手の平は、ゆっくりスライドさせ腕全体でお尻を支える
横抱っこ
- 縦抱っこと同じように頭と首がグラつかないように支え、手の平でお尻を支える
- 頭の方から持ち上げ自分の胸に引き上げる
- お尻を支えていた手の平を赤ちゃんの背中辺りへスライドさせ、赤ちゃんの頭と首は自分の肘の内側で支える
3.必要以上に飲ませない
赤ちゃんが泣くとすぐに、お腹がすいたサインと勘違いして与えるママもいるようです。それ以外で泣く事もありますので、赤ちゃんのお腹が張っていたり、体重が急に増加したり、いきむしぐさをみせたりした場合は飲ませすぎが考えられ、吐く可能性が高くなります。
赤ちゃんの胃の容量等考え、年齢に適した量を与える事が必要です。基本の量は、体重(kg)×150ml前後を、数回に分けて等間隔であげます。
赤ちゃん吐き戻し防止に役立つ枕
サンデシカ スリーピングピロー(吐き戻し防止ベビー枕)ふわふわ6重ガーゼ ぞうさん
傾斜がゆるやかな10度なので、赤ちゃんも苦しくなく吐き戻しを和らげるのに適した枕です。
裏面は滑り止め付きなので、シーツの上でもずれにくく、横長なのでゆったりと寝かせられます。綿100%で汚れても洗えますし、なんといっても日本製なので安心して使用できますよね。
3,481円
まとめ
赤ちゃんはまだ、言葉に出して自分の意思を伝える事ができません。なので、赤ちゃんが吐いてしまった場合、赤ちゃんの吐き方・嘔吐物等を良く観察して赤ちゃんの健康状態は良いのか悪いのかを判断してあげることが大切です。