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1歳でまだミルク…フォローアップミルクや牛乳にしたほうがいい?ミルクを与えるときの注意点は?

      2017/04/11

子どもが1歳を迎え、家族みんなでその成長に大きな喜びを感じていることでしょう。その反面、子どもの成長に伴って気になること、心配なこともどんどん出てきますよね。とくに、1歳になるとそろそろミルクも必要ないのかなと感じている人も多いかもしれません。

ふつうの育児用ミルクではなく、フォローアップミルクや牛乳に変えていくべきなのかと迷い考えていませんか?今までずっとミルクだったけれど、フォローアップミルクは栄養が豊富だと聞くと、切り替えるべきような気がしてきます。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

1歳児、ミルクの適量は?

1歳を過ぎると、離乳食もステップアップして離乳食完了期となり、調理にたいていの食材が使えるようになります。お粥から軟飯になったり、手づかみ食べもできるようになり、食事の支度や補助が少し楽になってくる時期ですね。

食べる量も増え、成長に必要な栄養のほとんどをミルクではなく食事から摂るようになります。そうなってくると気になるのがミルクの量。1歳に与えるミルクの量は、どのくらいが適切なのでしょうか。

1歳が飲むミルクの量

  • 1日に400mlまで
  • 離乳食とは別に、1日2~3回に分けて飲む

離乳食を食べる量は子どもによって異なります。そのため、このミルク量は目安として考え、子どもの様子に合わせて増やしたり減らしたりしましょう。ただし、ミルクを飲みすぎて離乳食を食べられなくなることがないように注意しましょう

また、ミルクには新生児から飲む「育児用ミルク」と、生後9ヶ月から与えることのできる「フォローアップミルク」がありますが、1日400mlというのはどちらを与えるときでも同じです。この記事では、単に「ミルク」というときは育児用ミルクとフォローアップミルクの両方を指しています。

フォローアップミルクにしたほうがいい?

粉ミルクメーカーが開催している栄養相談や集団検診などで、「離乳食が進んできたらフォローアップミルクに切り替えましょう」などと言われたことのある人も多いかもしれません。でも実際のところ、フォローアップミルクは絶対必要なのか、疑問に思ったことはありませんか。まず、育児用ミルクとフォローアップミルクの違いから見ていきましょう。

フォローアップミルクとは

簡単に言えば、育児用ミルクは赤ちゃんの食事代わりのもの、フォローアップミルクは牛乳の代わりのものと考えることができます。生きていく上で食事は摂る必要がありますが、牛乳は飲まなくても支障ありません。つまり、フォローアップミルクもすべての子どもに飲ませなければならないものではないのです。

結論から言いますと、与える必要はありません。フォローアップミルクは、WHOの定義では『食品』であり、『育児用粉乳』ではありません。日本小児栄養消化器病科学会でも、アメリカ小児科学会でも、「フォローアップミルクには乳児期の栄養法としての必要性は認めない」といった主旨の宣言をしています。

引用元:おひさまこどもクリニック フォローアップミルクや牛乳は必要?

フォローアップミルクは、離乳食では足りない栄養を補うために作られた、いわば栄養補助食品のようなものと考えることができます。子どもの成長に必要な栄養の一つにカルシウムがあります。カルシウムの豊富な牛乳は、アレルギーがなければ生後8か月ごろからは調理に使うこともできるようになります。

しかし使用できる量が限られている上、鉄分の吸収を妨げるというデメリットもあります。鉄分は普段の食事だけで必要量を摂ることが難しく、大人でもサプリメントで補っている人も多いですよね。特に乳児は、離乳食前期には鉄分を多く含む食材を使うことができません。

また、胎児の頃に母体からもらった分も成長とともに消費するため、生後9ヶ月ごろには体内の鉄分が少なくなってきています。フォローアップミルクには、牛乳と同程度のカルシウムに加え、この乳児に不足しがちな鉄分が豊富に含まれていることが大きな特徴です。

含まれている成分の違い

エネルギー たんぱく質 カルシウム ビタミンC
育児用ミルク(100ml) 65 1.5 0.8 35 5.6
フォローアップミルク(100ml) 67 2.1 1.0 100 7.0
牛乳(100g) 67 3.3 0.1 110

参考元:http://ohisama.cute.coocan.jp/shoku_fum.html

フォローアップミルクを使うか、使わないか

前述したように、フォローアップミルクは鉄分が豊富に含まれており、乳児の鉄欠乏性貧血を予防するのに役立ちます。しかし、フォローアップミルクを使うかどうかを決めるのは、子どもの月齢ではなくその子の離乳食の進み具合次第です。

フォローアップミルクを使った方が良い場合

  • 生後9か月を過ぎているが、離乳食の開始が遅く、まだ後期の食材が使えない
  • 赤身の魚やレバーなど、鉄分を含む食材を食べない
  • 離乳食を食べる量が極端に少ない

1歳の子どもの場合、ご飯(軟飯)だけで子ども茶碗1杯というのが目安量です。あまり食べる量が少ないと必要な栄養が足りなくなるので、フォローアップミルクで補うべきかもしれません。気になる人はかかりつけの小児科や地域の保健センターなどで相談してみましょう

フォローアップミルクを使わなくて良い場合

  • 離乳食で様々な食材を食べることができている
  • 離乳食を毎日一定量食べている

離乳食が順調に進んでいるならば、わざわざ育児用ミルクをフォローアップミルクに置き換える必要はありません。あえて換えてしまうと、鉄分やたんぱく質などを摂りすぎることになる恐れもあります

ミルクを与えるときの注意点

1歳で卒乳をしている子もいますが、まだミルクを飲んでいるという子も少なくありません。卒乳の時期には個人差があり、10ヶ月ですっかり飲まなくなった子もいれば、1歳4ヶ月で毎日400ml飲んでいる子もいます。完全ミルク育ちの子どもは、1歳半を目安に卒乳を考えるママが多いようです

1歳になったら、まずは哺乳瓶の卒業を目指しましょう。いつまでも哺乳瓶でミルクを飲んでいると、虫歯になったり歯並びが悪くなったりする恐れがあります。

哺乳瓶を咥えたまま寝ていたり、甘いジュースなどを入れて飲んでいたりなど、哺乳瓶からなかなか抜けきれない幼児は、「哺乳瓶虫歯」という前歯の唇側の虫歯になることが多いです。寝る前はできるだけ哺乳瓶は控え、コップでお茶か水をあげるようにしましょう。

引用元:ユニオンデンタルクリニック 小児歯科

ミルクをあげるときも、できるだけコップやストローマグなどで与えるようにしていきます。ただし、哺乳瓶が赤ちゃんの精神安定に必要なアイテムとなっている場合は、無理に取り上げるとストレスを感じさせてしまいます。

そのような場合は、哺乳瓶の中身をノンカフェインのお茶や白湯にしておくといいでしょう。いずれにしても、短期間で卒業させるのは難しいものです。1歳だから絶対にやめなければ、とマニュアル通りに考えるのではなく、子どもの性格や様子に合わせて進めていきましょう

ミルクから牛乳への切り替えは必要?

1歳を過ぎると、飲み物として牛乳を与えることもできるようになります。ミルクと同様、一日に400mlを上限とし、おやつの時間に補食と一緒に出します。初めて与えるときは50mlをレンジで少し温めて飲みやすくしてからあげます。

ミルクを飲んでいた子どもにとって牛乳は慣れない味なので、嫌がって飲まない子も多くいます。飲みたがらない場合は無理に与えないでください。フォローアップミルクと同じで、牛乳も飲まなければならないものではありません

その場合はほかの食品でカルシウムを補うようにしていきます。牛乳が飲めるようになってきたら、ミルクの量は徐々に減らしていきましょう。飲み物をミルクから牛乳に移行することで、すんなり卒乳できる子もいます。

ただし、1歳ではまだミルクを完全にやめる必要もありません。離乳食の食べ方に影響を与えない程度ならあげても大丈夫です。

まとめ

1歳になると、身体的にも精神的にも大きく成長し、赤ちゃんというよりも子どもらしくなります。こちらの言葉を理解して返事をしたり、ご飯を自分で食べるようになったりと、その成長には目を見張るものがありますね。

しかし、成長したとはいえまだ1歳。栄養や心の安定のためにミルクは欠かせません。育児用ミルクとフォローアップミルク、牛乳それぞれの利点を知り、その子に必要なものを選びましょう。

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