目の腫れにビックリ!症状別、子供の目の腫れの原因は?
2017/10/03
子供の目が腫れている事に、突然気付くと「あれ?いつから腫れていたの?」「何が原因で腫れているの?」「病院を受診しなくても大丈夫かしら?」と心配になります。原因が分らないと心配も目の腫れと比例するように膨れ上がりますよね。
子供の目が腫れている場合に考えられる病気は多岐に渡ります。目が腫れていると、とても痛々しく見えて、早く治してあげたいですよね。そこで、子供の目が腫れている場合に考えられる病気と、対象法についてお伝えします。
ご紹介する症状と、お子さんの症状を比べてみて下さい。紹介する内容は、3ヶ月頃の赤ちゃん~小学生のお子さんのケースです。新生児の場合は、症状に関わらず、出産した産婦人科もしくは、かかりつけの小児科をすぐに受診して下さい。
このページの目次
まぶたの先が赤い場合
まぶたの先が赤くなることから始まり、まぶたが腫れてくる症状の場合、ものもらいの可能性があります。
ものもらいの特徴
- まぶたの端が赤い
- 疲れているとなりやすい
- 1度なると、何度か繰り返すことがある
ものもらいになった場合は、身体の抵抗力が落ちている可能性があります。そのため、ゆっくりと休みを取らせてあげる事が大切です。自宅で様子見する事も出来ますが、眼科を受診すると抗菌薬の目薬をもらう事が出来ます。
生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの場合は、かかりつけの小児科でみてもらいましょう。
目薬は、1日4回程度点眼します。名前が「ものもらい」とうつりそうな名前ですが、誰もが持っている細菌による感染が原因なので、症状がうつることはありません。
目が充血していて、熱が無い場合
目が充血している場合、流行性結膜炎(流行り目)の可能性があります。
咽頭性結膜炎(流行り目)の特徴
- 目が充血して真っ赤
- まぶたが腫れる
- 涙がたくさん出る
- 目やにがたくさん出る
- まぶしがる場合がある
流行り目は「アデノウイルス」に感染すると起きる症状で、とても感染力があります。特徴に症状が当てはまる場合は、病院を受診して下さい。感染力が高く、唾液や排泄物から感染しますので、家族の方や疾患中のお子様はマスクをするようにして下さい。(お子様が、3歳以下の場合はマスクを出来ないので結構です)
夏に流行る病気なので、時期が夏の場合で特徴が当てはまる場合は、流行り目の可能性が高いです。
目が充血していて、熱がある場合
目が充血していて熱があり、喉も痛そうにしている場合は、咽頭性結膜炎(プール熱)の可能性があります。
咽頭性結膜炎(プール熱)の特徴
- 目が充血して真っ赤
- まぶたが腫れる
- まぶしがる場合がある(子供が0歳~1歳半くらいの場合は分りません)
- 38度以上の高熱が出る
- 喉が痛い場合がある(赤ちゃんの場合、唾を飲み込むと喉が痛むため、ヨダレが多くなる場合があります)
咽頭性結膜炎(プール熱)は、流行性結膜炎(はやり目)と同じで、アデノウイルスの感染で起きる病気です。同じアデノウイルスでも型が違うため、咽頭性結膜炎は高熱が出て、流行性結膜炎は感染力が高いのが特徴的です。
流行性結膜炎よりは感染力は低いものの、夏風邪の中では猛威をふるう感染症です。家族の方や、お子様本人がマスクをするなど、感染を防止して下さい。お子様が3歳以下の場合は、お子様がマスクをするのは難しいです。
特徴に当てはまる場合は、小児科を受診しましょう。
身体全体に湿疹がある場合
目の腫れの他に、身体中に湿疹がみられる場合は、アレルギーが原因の場合があります。
アレルギーの特徴
- 今まで食べたことの無い物を食べさせた
- 身体全体に湿疹がみられる
- 目が腫れている
食品のアレルギーが原因の場合は、湿疹が全身にみられます。湿疹が出た日に、生まれて初めて食べた食品がある場合で、湿疹がみられる場合、アレルギーを疑って下さい。
症状がすぐに落ち着く場合が多いですが、念のため皮膚科もしくは小児科を受診しましょう。
目の腫れ以外に症状が無い場合
目の腫れ以外に、「目の充血」「目やにの増加」「涙の増加」「発熱」などの諸症状が見られない場合や、目の周りに傷がある場合は、どこかで目を打ってしまった打撲の可能性があります。
打撲の対処法
- 目の周りに傷がある場合は、水で目の周りを洗い流して清潔にする
- 腫れが酷い場合、目を痛がる場合は早急に眼科を受診する
痛いと伝える事が出来る年齢で無い場合は、打撲の可能性があるなら、早急に眼科を受診して下さい。
目が腫れている場合は、病院の受診が一番!
目が腫れている場合は、原因がどうであれ、病院を受診するのが一番です。病院を受診する場合、前述のように「流行性結膜炎(流行り目)」「咽頭性結膜炎(プール熱)」の場合は小児科、「ものもらい」「目の打撲」の場合は眼科、「アレルギー」の場合は、皮膚科もしくは小児科を受診が適切です。
症状が曖昧で、原因が分らない場合は、小児科を受診しましょう。
病院受診までの注意点
- 触らない
- こすらない
- 自己流で目薬を使用しない
- 症状の変化に気をつける
特に、目やにが多い場合や、まぶたの腫れが酷い場合など、気になってお子さんが目を触ってしまう事があります。目を触ったりこすったりすると、症状が悪化する可能性があるだけでなく、目を傷つけてしまう危険もあるので、目を触らせないように気をつけましょう。
また、自宅や薬局の目薬を、自己流で使用するのもやめましょう。症状や病気の原因によって、使用する目薬は違うので、医師の判断が必要です。
まとめ
子供の目が腫れている場合、目の症状や、同時におきている身体の症状によって、原因が様々です。自宅での様子見で治ってしまう症状もありますが、症状が曖昧な時は自己判断はとても危険です。
お伝えした症状の特徴と原因を参考に、小児科や眼科、皮膚科を早めに受診して下さい。小さなお子さんは特に、目をついつい触ってしまう可能性があるので、目を触らないように気をつけてあげて下さいね。