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くるみもアレルギーが起きるってホント?症状は?避けるべきポイントは?

      2017/05/01

食物アレルギーの危険があるので避けた方がいい食材としてよく耳にするピーナッツ。窒息の危険もあることから、乳幼児期は避けているという方も多いですね。

では他の「ナッツ」は大丈夫なのでしょうか?特にくるみは、パンやお菓子のほか料理のトッピングやソースに使われる食材で、身近な存在です。くるみアレルギーってあるの?何歳頃からなら食べてもいいの?気になる点を調べました。

食物アレルギーとは?

そもそも食物アレルギーとはどういうものなのでしょうか?

花粉アレルギーが、花粉に対してくしゃみや目のかゆみなどアレルギー症状を起こすように、食物アレルギーは特定の食物に対して皮膚・呼吸器・消化器官など各機能がアレルギー症状を起こすものです。

食物アレルギーとは、「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」をいう。

出典:食物アレルギー診療ガイドライン2012

食物が腐っていたり菌が付着していたりして症状の出る食中毒とは違い、抗原(アレルゲン)によって引き起こされる症状が食物アレルギーなのです。

くるみで食物アレルギーは起こるの?

全ての食品が食物アレルギーの原因となる可能性がありますが、厚生労働省は食物アレルギーを引き起こす頻度が高いものや症状が重いものについて、「特定原材料」と「特定原材料に準ずるもの」を指定しています。

実はその「特定原材料に準ずるもの」に、「くるみ」が含まれているのです。

特定原材料7品目

症例数が多い、または症例数が少なくても症状が重篤な可能性があるもの

  • えび
  • かに
  • 小麦
  • そば
  • 落花生(ピーナッツ)

特定原材料に準ずるもの20品目

症例数は少ないが、過去に一定数の症例の報告があり今後も研究が必要とされるもの

アワビ・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン・ごま・カシューナッツ

くるみアレルギーの症状は?

くるみアレルギーの主な症状

ではくるみアレルギーの場合、くるみを食べるとどういった症状が現れるのでしょうか。

くるみアレルギー特有の症状というのはありません。一般的に食物アレルギーが引き起こす症状には次のようなものがあります。

主な症状は、「皮膚がかゆくなる」「じんましんがでる」「せきがでる」などです。重い症状の場合には、「意識がなくなる」「血圧が低下してショック状態になる」ということもあり、非常に危険な場合もあります。

出典:厚生労働省「食品のアレルギー表示について」

以上のように起こりうる症状としては一般的な食物アレルギーの症状と同じですが、くるみを含むナッツのアレルギーには以下のような特徴があります。

くるみアレルギーの特徴

  1. 即時型症状を起こすことが多い。(食べて2時間以内にじんましんやアナフィラキシーが起こる)
  2. 成長に伴って自然に治まるということは少ない。

1.即時型症状を起こしやすい。(食べて2時間以内にじんましんやアナフィラキシーが起こる)

2時間以内と定義されていますが、「即時型症状」は食べて15分後から30分後に症状が出ます。じんましんやアナフィラキシーのような重い症状が出ることがあるので注意が必要です。

アナフィラキシーとは「じんましん」と「呼吸困難」のように、二つ以上の重い症状が同時に出る症状をいいます。

ショック症状(アナフィラキシーショック)になると血圧が低下し意識が朦朧とし命に関わる状況になることもあります。

2.成長に伴って自然に治まるということは少ない。

原因は解明されていませんが、卵や乳のアレルギーが成長につれて自然に症状がなくなっていくことがあるのに対し、くるみを含むナッツのアレルギーは、成長にともなって治るということが少なく、大人になっても症状が出ます。

以上のように発症した場合は重症になることもあるくるみアレルギーですが、発症する可能性は多いのでしょうか?

くるみアレルギーって多いの?

くるみがアレルギーの原因となる割合

実際にくるみでアレルギーを発症する可能性は高いのでしょうか。

厚生労働省の調査によると、くるみも含む「ナッツ類」が原因となるアレルギーの発症割合は約2%です。ナッツにはアーモンドやカシューナッツ、松の実など様々なナッツ(木の実)類が含まれますから、割合としてはさほど高いわけではないということがわかります。

画像出典元:http://www.food-allergy.jp/info/cause/

2・3歳児では、アレルギー新規発症の原因4位にランクイン

先ほどのグラフで見たように決して割合が多い訳ではないのですが、乳幼児期に初めて発症したアレルギーの原因食物を調べたところ、2・3歳では、4位に「木の実類」が入っています。

そもそもピーナッツや木の実類を1歳以下で食べる機会が少なく、2・3歳になって初めて食べるからだと考えられます。

つまり、生まれてから初めて食べるその一口目のときには、注意して見守る必要があるのです。

0歳 1歳 2・3歳
1位 鶏卵 鶏卵 魚卵
2位 牛乳 魚卵 鶏卵
3位 小麦 牛乳 ピーナッツ
4位 ピーナッツ 木の実類
5位 果物類 果物類

出典:「食物アレルギーの診療の手引き2014」

除去する必要はないけれど、「初めて」のときは注意が必要

発症割合は低いのでくるみを避ける必要はありませんが、発症した場合にはショック症状を示すこともあるので要注意な食べ物と言えます。

くるみはパンやケーキ、チョコレートなどのほか料理のソースやカレーなどにも含まれてることがあります。アレルギーが発症するのは初めて食べたときであることがほとんどです。

初めてくるみを食べるときには配慮が必要です。そのポイントは後ほどご紹介します。

ピーナッツアレルギーと診断されていてもくるみは大丈夫?

ピーナッツとくるみは違う仲間

ではすでにピーナッツアレルギーと診断されている場合はどうなのでしょうか。似たような仲間に見えるくるみは食べて大丈夫だろうか?と心配になりますね。

実はナッツ類といっても植物学上の分類は様々なのです。

ウルシ科 カシューナッツ、ピスタチオ
クルミ科 クルミ、ペカンナッツ
バラ科 アーモンド
カバノキ科 ハシバミ(ヘーゼルナッツ)
サガリバナ科 ブラジルナッツ
ヤオギリ科 カカオ
ヤシ科 ココナッツ
マメ科 ピーナッツ

出典:妹尾小児科HP

ナッツの全てを除去する必要はないが、最初の一口には注意が必要

このように様々な分類があるナッツですが、その関連は完全に明らかになっているわけではありません。

ピーナッツアレルギー患者は他のナッツ類にも反応する可能性が高いという統計がありますが、どのナッツに反応するのかは調べてみなくてはわかりません。また同じマメ科の大豆アレルギーとの関連は分かっていません。

すでにピーナッツアレルギーの診断が出ている場合は、かかりつけのお医者さんに相談してからくるみも試してみるようにしましょう。

初めてくるみを食べるとき注意することは?

3歳ぐらいまではなるべく避けよう

アレルギーとは異なる観点ですが、くるみなどのナッツ類は窒息の危険性のある食材です。

赤ちゃんの気管は小さく、喉につまり窒息してしまう可能性があります。3歳くらいになると気管が発達してきて、何か詰まりそうになったときにも咳き込んでだすことができます。

そのため、なるべく3歳ぐらいまではくるみを与えるのはなるべく避けましょう。

初めて食べるときの3つのポイント

  1. 体調が良い時にトライ!
  2. まずは1さじから
  3. 食事後2時間ほどは様子を見よう

1.体調が良い時にトライ

風邪気味だったり胃腸の調子が悪い時だったりすると、その食材を受け付けなかった場合にも体調不良が原因なのかアレルギー症状なのか判断がつきづらいものです。

初めての食材にトライするのは、体調が良い時にしましょう。

2.まずは1さじから

万が一アレルギー反応が出たときに備えて、まずは1さじから始めましょう。

1さじ試して大丈夫であれば、量を増やしても問題ありません。

3.食事後2時間ほどは様子を見よう

食べてから2時間ほどは容態が急変することがないか見守りましょう。万が一のときに病院を受診できるように平日の午前中に試してみるのがよいでしょう。

まとめ

くるみはアレルギー症状を引き起こす可能性のある食材なので注意が必要ですが、決してその発症割合は高くありません。

子どものアレルギーのことは色々気になりますが、心配だからとあらゆる食品を避ける必要はありません。「初めて与える食材のときは、その後の様子をしっかり見守る。」そういう心構えがあるだけで違います。

お子さんの食べ物の食材には何が使われているのか、口にした後のお子さんの様子はどうか、その2点だけをしっかり意識すれば大丈夫。ぜひ親子でいろいろな食材を楽しんでくださいね!

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