子どもの習い事、いつから何をさせればいい?どんな負担が考えられる?
2017/06/17
最近は小さいうちから習い事をさせている親御さんも増えていますが、まだ習い事をさせていないというご家庭もありますよね。周りがやっているからうちも何かさせた方がいいのかなとか、何もしていないことに漠然とした不安を持っていませんか。
ここでは子どもの習い事について、いつから何をさせたらいいのか、何個ぐらいさせるのがいいのか、習い事にかかる負担についてお話します。習い事は子どもの視野を広げたり可能性を伸ばしたりと、子どもの成長にメリットがたくさんありますので、ポジティブな気持ちで習い事を探せるよう、参考にしてみてくださいね。
このページの目次
いつから始めたらいい?
子どもの可能性を広げたいなど、さまざまな理由で小さいうちから習い事をさせる家庭も多くありますが、一体いつごろから始めるのが良いのでしょうか。
習い事を始めるタイミング
- 子どもがやりたいといった時
- 3歳になってから
子どもがやりたいといった時
やはり一番良いのは子どもが自発的にやりたいと言った時でしょう。幼稚園の時期なのか、それとも小学校に入ってからになるのかは個人差があるでしょうが、子どもがやりたいという意思表示をした時にさせてあげるのがおすすめです。
ですが、子どもの希望に沿う場合にはいくつかの注意点が必要ですのでそれについてみていきましょう。
注意点3つ
- すぐに飽きてしまう
- 辞めたいと言い出す
- 複数のことに興味を持った
1.すぐに飽きてしまう
子どものやりたいは一時的なものであることが多聞にあります。保育園で先生が上手にピアノを弾いていたから自分もピアノをやりたい。サッカー選手がかっこいいからサッカーしたい。という気持ちから始めても、思ったような成果を出せずに子どもが挫折もしくは飽きてしまうこともあるでしょう。
その場合のフォローをどうするかを考えておきましょう。習わせる前に、できなくてもあきらめずに頑張ることを約束させるのか、とりあえず習わせて子どもが飽きてしまった場合にどう対処するのかなどを考えておく必要があります。子どもの希望のままに習って辞めての繰り返しでは結局何も身につかず、頑張る努力もできないまま成長してしまう可能性があります。
2.辞めたいと言い出す
とりあえず本人がやりたいことはやらせてみて、辞めたくなったらやめてもいいよというスタンスで習わせるのか、しんどいことがあってもとりあえず3年は続けるように説得して始めさせるのか、子どもが辞めたがった場合にどうするかを考えておきましょう。
これは子どもの性格や、家庭環境(親がどれだけ子どもの習い事に時間を割けるかや経済的余裕など)により考え方が違ってくると思いますが、子どもが前向きに習い事に取り組めるように、子どものモチベーションを高く保てる工夫が必要です。
3.複数のことに興味を持った
やりたいことがあれもこれもとある場合、優先順位をどうつけるかは難しい所です。習い事のスケジュールの都合もありますし、子どもへの負担という面でも、一度にたくさんの習い事をさせるのは大変です。
習い事をするということは、その時間を拘束されるわけですから、お友だちと遊んだり宿題をしたりという時間を削られるということになります。そのことを子どもにしっかり説明し、どれを習うのかを決めさせるようにしましょう。
3歳になってから
保護者同伴で0歳から始められるものも多くありますが、多くの習い事は3歳からとしています。これは幼稚園や保育園に通いだす子が多いため、このぐらいの歳から親から離れてお稽古できるであろうと判断されているためです。
ですから3歳からの習い事は基本的には子どものみで習うもので、保護者は別室や後方で見学するだけというスタイルです。
ある程度子どもが自主的に動ける年齢である3歳というのも習い事を始めるタイミグとしては良いかもしれません。子どもの身体能力的にも手足を器用に動かせるようになってくる時期でもあるので、この3歳という年齢は習い事を始める一つの目安として良いでしょう。
習い事をする上での負担について
習い事をさせるうえでの負担とはどういうものがあるのかについてお話します。
負担の種類
- 子どもの負担
- 親の負担
- 家計への負担
子どもの負担
実際に習い事をする子どもにかかる負担は次のようなものがあげられます。
子どもの負担3つ
- 時間的な負担
- 体力的な負担
- 精神的な負担
1.時間的な負担
学業の他に習い事へ通う時間、家での予習復習の時間がプラスされ、子どもが自由に使える時間が減ります。学校の宿題など、学業にかける時間と習い事のためにかける時間のバランスをうまくとらなければ、どちらかに悪影響が出る可能性があるため注意が必要です。
また、テレビを見るとか友達と遊ぶとか、そういった娯楽の時間が減ることが子どもにとってストレスになるかもと考えなければいけません。
2.体力的な負担
水泳やダンスなど体を使う習い事はもちろんですが、英会話や楽器などでも体力の消耗はあります。複数の習い事をすることで子どもが体力的にしんどくなってくると、体力低下により体調を崩したり、集中力の低下により学業や他の習い事に悪影響が出たりする可能性があります。
3.精神的な負担
習い事をしていれば楽しいことばかりではないでしょうし、自分の能力が追い付かず伸び悩んだり、周りとの関係において精神的ストレスを感じてしまう可能性もあります。習い事が良い方向に行って、ストレス解消となっていればよいのですが、そうでなかった場合、子どもが辛い思いをしてしまうかもしれません。
また、たくさんの習い事を行うと精神的にいっぱいいっぱいになってしまうこともあります。気持ちにゆとりがなくなるほどの習い事をさせるのは考え物です。
親の負担
親も子どもと同様の負担がかかります。ただし、親の負担というのは習い事により程度に差があります。例えば野球やサッカーといったスポーツ少年団などは、親が子どもの練習にどれだけ一生懸命関れるかが問われる習い事として良くあげられます。親の負担となるものはどういったものがあるか、例を挙げていきましょう。
考えられる親の負担
- 送迎にかかる時間の拘束
- 試合等での遠征への同行
- 発表会や試合などでのボランティアとしての雑務
- 家での練習の付き合い
- 先生、コーチへの心づけ
- 親同士の親密な付き合い
これらは一例で、習い事によりいろいろと親の出番が必要となります。特に共働きのご夫婦などは、こういった習い事のための負担がどれほどになるのかも考えなければいけません。休日返上で子どもの習い事に付き合うことができそうかどうか、子どもが習い事をするということは、親も同程度の負担をする覚悟がいるということです。
家計への負担
習い事はいろいろな種類がありますが、月謝はおおむね5,000円~15,000円の範囲内でできるものが多いです。仮に1ヵ月に3種類の習い事をしようと思うと、15,000~45,000円の月謝が必要になるわけです。
その他に、習い事にかかる諸経費として、スポーツの道具や発表会費、教材費、遠征費用など習い事によっていろいろと経費が掛かってきます。試合やコンクールなどで泊りがけの遠征に行くとなれば、一度に10万単位の出費となることもあり、月謝以外にもかかるお金がある程度必要です。
習い事は何個ぐらいさせられる?
習い事の数は多くて週に1回の習い事を3種類ぐらいまでにしましょう。平日2日、土日のどちらかで1日というスケジュールで、これぐらいのペースなら日常生活に負担をかけることなく通わせられると考えらます。
習わせたいことがいくつもある場合の取捨選択の仕方についてみていきましょう。
習い事の取捨選択方法
- 組み合わせを考える
- お試し体験を利用する
組み合わせを考える
組み合わせ例
- 運動系と文系
- 団体と個人
運動系と文系
野球と英会話、バレエとそろばんなど、運動系と文系のミックスをするとメリハリがきいて良いです。子どもの才能がどの部分にあるのか分かりませんから、偏った習い事ではなくまんべんなくさせるのがおすすめです。
団体と個人
ダンスと習字、剣道と合唱など、団体行動を必要とするものと個人で行うものとの組み合わせもおすすめです。団体の中で自分のポジションを知ることや一致団結の大切さを学ぶことと、自分のペースで自分の可能性を突き詰めていく習い事という組み合わせがおすすめです。
お試し体験を利用する
無料お試しや体験入学などのサービスを利用するのがおすすめです。その教室の雰囲気や、先生の様子を知ることができますし、何より子どもが興味を示すかどうかを実際に体験させることで分かるからです。
いくつかのものをさせてみて、その中から子どもに合っている習い事を選ぶと良いでしょう。
人気の習い事
今の子どもたちに人気の習い事はなんでしょう?2016年の男女別のランキングをご紹介します。
男の子に人気の習い事
- スイミング
- サッカー
- 英語・英会話
女の子に人気の習い事
- スイミング
- ピアノ
- 英語・英会話
参考資料:ハッピー・ノートドットコム
1位と3位は男女同じで、スイミングと英語・英会話となっています。
スイミングは、丈夫な体で育ってほしいと思うパパママが多く、0歳から通えるスクールもあることから人気がありますね。3位の英語・英会話はやはり学校の授業の必須科目となって久しいことと、今の世の中の情勢から子どものうちから習わせておきたいと思うパパママが多いようです。
2位は男の子はサッカー、女の子はピアノとなっていますが、ピアノは総合ランキングでは2位になっていることから、男の子にも人気の習い事であることが分かります。また、人気上位の習い事は、教室が多くあることから家の近くにあるため通いやすいというのも理由に上がっています。
まとめ
習い事は、何を習わせるか、いつから習わせるかなどは子どもの希望や各家庭の状況によりさまざまです。ですから、子どもの希望を一番に考えつつ、親である自分達にかかる負担もしっかり考慮して考えましょう。
最初に述べたとおり、習い事は子どもの成長にとても有効です。子供が努力することを楽しめる、そんな習い事に出会えるといいですね。