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子どもの肥満はとても危険!どのくらいから肥満児っていうの?

      2017/12/14

子どもの肥満は、将来の健康にも大きく影響する深刻な問題です。最近の子どもの食生活や生活習慣は、以前と比べて変化しています。

そのために小児肥満が誰にでも起こり得る問題として、日頃から心がけておくことが大切です。大人よりもややポチャっと見える子どもの体形ですが、一体どのくらいから「小児肥満」になるのでしょう?子どもの肥満について、原因や予防策を含めてお知らせします。



 子どもの肥満はどうやって判断するの?

肥満度

大人の肥満と子どもの肥満の評価の仕方は違います。BMIという言葉を聞いたことはありませんか?これは、大人の肥満を表すときに使います。子どもの肥満は、「肥満度」を使って判断することが多いです。

小児肥満症治療ガイドラインによる6歳以上18歳未満の肥満の定義は、肥満度が+20%以上、かつ体脂肪率が有意に増加した状態(男児は年齢を問わず25%以上、女児は11歳未満30%以上、11歳以上35%以上)とあります。つまり、肥満度と体脂肪率ともに基準値を上回ったら「肥満」と判断されます。先に述べたように、男女によって体脂肪率の基準値は異なります。

また、肥満度20~30%の軽度肥満で本人と保護者に注意喚起し、生活指導を行うことが提案されています。学校の健康診断の結果で肥満度が30%の中等度の肥満と評価された場合は、医療機関へ紹介し指導を指導・治療を受けるように促すことが、ガイドラインで提案されています。医療機関は、小児科や最近増えつつある肥満外来が一般的です。

次に示す肥満度の計算式は、家庭でも簡単に計算でき、肥満度を知ることができます。

肥満度の計算式

肥満度(%)=(実測体重-標準体重)÷標準体重×100

肥満度の判定

幼児 学童期
肥満度15%以上 太りぎみ  ー
肥満度20%以上 やや太りぎみ 軽度肥満
肥満度30%以上 太りすぎ 中等度肥満
肥満度50%以上  ー 高度肥満

カウプ指数

生後3ヶ月~5歳の乳幼児の場合、身長と体重のバランスから計算するカウプ指数というものがあります。痩せているか太っているか判断するための目安になる指数です。家庭でも簡単に計算することができます。計算式は次のとおりです。

カウプ指数の計算式

カウプ指数=体重[kg] ÷ 身長 [m] ÷ 身長 [m]

カウプ指数の判定

指標 判定
13未満 やせ
13~15未満 やせぎみ
15~18未満 正常
18~20未満 肥満気味
20以上 肥満

ローレル指数

学童期とよばれる小学生の肥満かどうかを判断するための指標が、ローレル指数です。身長と体重から計算する数値です。あくまでも、肥満度の目安を知る数値であり、体脂肪を表す数値ではありません。筋肉、脂肪率、骨格などをふまえて、肥満かどうかが判断されます。計算式は次のとおりです。

ローレル指数の計算式

ローレス指数=体重(kg) ÷ {身長(cm) X 身長(cm) X 身長(cm)} X 10000000

ローレル指数の判定

指標 判定
100未満 やせ
100~115未満 やせぎみ
115~145未満 正常
145~160未満 肥満気味
160以上 肥満

BMI

参考までに、BMIは大人の肥満度の評価に使われる指標です。中学生以上ではこのBMIを使います。BMIは、身長と体重から計算された数値なので、脂肪の比率を知ることはできません。そのため、筋肉質か脂肪が多いのか区別できないため、BMIの計算式では体脂肪率の正確な判定はできません。

体脂肪率

体脂肪率とは、体の何%が脂肪なのかを表す数値です。家庭用の体脂肪率計で手軽に測ることができます。しかし、成長が著しい時期の児童などは正確な数値を計るのは難しいです。これは、ホルモンによる影響のため体内水分量が変わるので、測定時の体内水分によって体脂肪率が左右されるためです。

肥満がもたらす危険

小児期メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは、おなかが出て見た目が太っている状態のことをいうのではなく、いくつかの病気や異常が合わさった状態のことです。内臓脂肪症候群とも呼ばれ、内臓肥満に高血圧や高血糖、脂質代謝異常などの生活習慣病が加わり、危険な病気を引き起こしやすくします。

肥満はメタボリックシンドロームを招きやすく、深刻化する前に予防することが大切です。小児肥満の70%は、そのまま成人肥満へとつながります。また、高度の小児肥満は生活習慣病を伴う場合が高くなり、現時点で自覚はなくても、将来的に心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患のリスクが高まります。その防止策のため、厚生労働省研究班は「小児期メタボリックシンドローム」の診断基準を作りました。

小児メタボリックシンドローム 診断基準 (6~15歳)

  1. 腹囲 小学生 75cm/中学生 80㎝以上 または 腹囲÷身長=0.5以上
  2. 脂質 中性脂肪 120㎎/dL以上 または HDLコレステロール 40㎎/dL未満
  3. 血圧 収縮時125㎜Hg以上 または 拡張期70㎜Hg未満
  4. 空腹時血糖 100㎎/dL以上

これらの判断基準のうち、1の腹囲に該当し、さらに、2,3,4のうちの2つ以上も該当した場合、小児メタボリックシンドロームと診断されます。体重増加傾向が続いている時は、まずは小児科で受診して、できるだけ早い時期に改善へ向かう対策をとることが大切です。



肥満の原因

肥満の原因は、食生活とライフスタイルの変化が原因しています。

簡単にできる欧米スタイルの食事が好まれるようになったことや、ファミリーレストランやファーストフードなどの外食産業の普及によって、食事の内容が大きく変わってきました。清涼飲料水の自動販売機は至る所にあり、砂糖が大量に含まれた飲み物を手軽に手に入れることができます。このように、脂質、糖分を多く取るようになったことも、肥満の原因のひとつです。

また、食事の時間の変化も見られます。夜型のライフスタイルの傾向が強く、遅い時間に間食や夜食を食べる機会が増えています。その反面、朝食を摂らない子どもも増えています。

肥満がもたらす影響

肥満は、身体的な健康だけではなく、心の健康にも大きく関係します。特に学童期のや思春期の子どもはその影響は大きく、引きこもりなどの問題を引き起こすこともあります。肥満であると、行動が制限されたり運動が苦手であったりすることから、友達と一緒に活動することを好まなくなることがあります。そのため、孤立化心が沈んだ状態になるなど、精神的にも健康でいられなくなりがちです。



肥満を予防するためには?

子どもにダイエットは必要か?

子どもは成長過程にあるので、食事ダイエットによる食事制限は成長に影響を及ぼします。「食べずに痩せる」のではなく、「上手に食べる」ことが重要です。また、子どもが肥満にならないためにできることに、適度な運動は絶対必要です。

食事について気を付けること

  • スナック菓子やジャンクフードを控える
  • 清涼飲料水、ジュースを控える
  • 朝食で1日をスタートさせるエネルギーを摂取する
  • 栄養のバランスの取れた食事を心がける

まとめ

子どもの肥満は、そのまま大人になっても肥満につながる傾向が強く、早いうちに対応しておくことが重要です。身体的に不健康なだけでなく心の健康にも大きく影響する、深刻な健康問題です。小さいころからの食事内容、生活習慣を意識して、子どもの肥満を予防したいものです。

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