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子どもが飲める酔い止めには何がある?年齢別の酔い止めと注意点とは

      2017/03/18

楽しいはずの旅行が、子どもは酔ってぐったり。涙ぐんで吐いたりしてしまうと、かわいそうでたまらないですよね。子どもの乗り物酔いは、内耳の三半規管の発達とともに3歳くらいから増えてきます。三半規管が未発達の0・1・2歳では、乗り物とは別のところに原因が考えられます。

3歳以上の子どもの酔い止めには酔い止め薬とツボ押しの2つの方法がありますが、酔い止め薬を飲むときには年齢のほかに注意点があります。もし注意点を守らずに、誤って飲んでしまうと重篤な副作用の可能性があります。

子どもと楽しいお出かけができるように、酔い止め薬や予防法・酔いにくい体作りなどについてお伝えしていきます。

なぜ酔ってしまうの?

子どもの酔い止め

乗り物酔いは、内耳の平衡感覚をつかさどる器官が激しく揺れることでおこります。また揺れだけではなく、乗り物の動きと自分の制止状態とのギャップからも酔いを引き起こします。

乗り物は、外と車内とが仕切られた空間です。乗り物は動いているので目からは動く景色が見えるのに、脳は止まっていることによるギャップです。目からの情報に脳が混乱することによって酔ってしまうのです。症状として、吐き気や頭痛、めまいなどがあります。

内耳で感じるバランス感覚と、目から入ってくる視覚情報にズレが生じ、脳が混乱してしまいます。乗り物酔いは、このように脳が混乱した結果、乗り物酔いの症状があらわれます。 

引用元:ヘルスケア大学より

酔い止め薬とツボ押し法

子どもの酔い止め薬

乗り物酔いを防ぐには、酔い止め薬とツボ押し法とがあります。

酔い止めを防ぐ2つの方法

  1. 酔い止め薬
  2. ツボ押し

1.酔い止め薬

酔い止め薬の主成分には、吐き気を抑える抗ヒスタミン成分と神経の興奮を抑える副交感神経遮断成分とがあります。この成分は、効き目が作用するのに30~50分くらいかかります。そのため、乗り物に乗る30~50分くらい前に服用するのがおすすめです。

効果は4~5時間持続します。前もって飲むのがおすすめですが、途中で気分が悪くなったときにも服用することができます。

ドリンクタイプ・チュアブルタイプ(口の中で溶かす)・錠剤タイプ・飴タイプがあります。イチゴ味やぶどう味など、味に工夫されたものが発売されています。

ドリンクタイプ チュアブルタイプ
 酔い止め子ども 子ども酔い止め
錠剤タイプ 飴タイプ
 酔い止め子ども 酔い止め飴タイプ

ツボ押し

手首近くには、酔い止めのツボがあります。「内関(ないかん)」と呼ばれるツボです。手首を曲げたときにできるシワから、指3本分ひじ側のすじの間にあります。6~7秒押すことを数回くり返すと、消化器の異常を軽くしてくれる効果があります。吐き気のある酔いにおすすめのツボです。

指は自分の指で、3本分です。子どもにツボ押しをするなら、子どもの指で3本分はかったところにツボがあります。ツボ押しの市販グッズとして「シーバンド」という商品がいくつか発売されています。子どもに薬を飲ませたくない人は、このツボ押しを試してみるといいでしょう。

シーバンドはリストバンドボタン上に突起がついています。その突起が「内関(ないかん)」を刺激することで酔いにくくします。

子ども酔い止め 子ども酔い止め
 

 

酔い止めツボ引用元:夜が来てまた朝が来る・・・より

酔い止め薬の注意点

酔い止め薬の注意点

酔い止め薬には、注意しなければならないことがあります。それは、薬の飲み合わせです。酔い止め薬のパッケージには、一緒に飲んではいけないモノが記載されています。代表的なものとして、風邪薬・胃腸薬・鼻炎薬などがあります。

薬を併用することで成分が重複し、副作用が強くでてしまうことがあります。重篤な副作用として、命に関わったり障害が残る可能性があります。他の薬を飲んでいる場合には必ず、薬剤師に相談して購入するようにしましょう。

 子ども用酔い止めの使用上の注意参考例
酔い止め子ども 酔い止め子ども
 

年齢別の酔い止め薬

酔い止め年齢別

酔い止め薬は市販品のみで、医師に「処方薬」として出してもらうことはできません。医師は「治療薬」を処方することはできますが、「予防薬」は処方することはできません。「予防薬」は効果効能が保険で認められていないからです。

市販の酔い止め薬には、服用できる年齢の記載があります。市販薬を購入する際には、服用する子どもの年齢で選びましょう。 

年齢別の酔い止め薬

  • 0・1・2歳の酔い止め薬
  • 3・4歳の酔い止め薬
  • 5歳からの酔い止め薬

0・1・2歳の酔い止め薬

0・1・2歳の子ども用の酔い止め薬は、市販されていません。3歳未満の子どもは三半規管が未発達なので、車や電車など乗り物に酔うことがないからです。3歳未満で乗り物に乗ると吐く場合には、他の原因が考えられます。

乗物酔いは平衡機能の発達に関係し、酔いやすい年齢と酔いにくい年齢があります。平衡機能が未発達な0歳〜3歳くらいまでの乳幼児は、乗物酔いすることはほとんどありません。

エスエス製薬より

空腹や満腹による吐き気や、乗り物に乗ることによる緊張感からの吐き気です。3歳未満で乗り物酔いのような症状がおこるのなら、乗る前の行動を見直してみることが大切です。

また3歳未満の子どもには、乗り物に乗ることは楽しいことだと印象づけることも有効です。乗り物って楽しい。乗り物に乗ると、楽しいところに行ける。そんな仕掛けや言葉かけが、子どもの緊張をほぐして酔いにくくします。 

3・4歳の酔い止め薬

3歳をすぎると三半規管が発達します。そのため乗り物酔いをする子どもが増えます。3歳ともなれば、酔い止め薬が市販されています。3歳の子どもが飲める市販の酔い止め薬は、成分の8割が同じものです。ドリンクタイプ・チュアブルタイプ・飴タイプがあります。

乗り物の振動や加速、体の傾斜などの刺激は内耳にある三半規管でとらえられます。一般的に乗り物酔いは子供に多い症状です。3-4歳あたりから現れるようになり、年齢とともに増加。小学校高学年から中学生時代にピークに達し、その後はだんだん減少して20歳を過ぎるとさらに少なくなります。

石井正則先生(東京厚生年金病院耳鼻咽喉科部長)の「婦人公論」(中央公論新社)掲載論文 女性の医学最前線 第139回  「乗り物酔い」を参考

引用元:愛媛CATVより

いちご味やぶどう味など、服用しやすい工夫がされています。子どもが飲めそうなタイプや、好きそうな味で選ぶとよいでしょう。

5歳からの酔い止め薬

5歳になると三半規管の発達の他に、酔ったらどうしようという心理的なモノも加わってきます。出発前に服用させることで、心理的を負担を減らしてあげることができます。

5歳になると市販薬の種類も豊富になります。ドリンクタイプ・チュアブルタイプ・飴タイプに加え、錠剤タイプも品揃えされています。子どもにとって飲みやすい形態の酔い止め薬を選んであげてください。

乗り物酔いの予防法

子どもの酔い止め

乗り物酔いを予防するためにできることがあります。子どもにできれば薬を飲ませたくないなら、予防法を試してみてくださいね。

乗り物酔いの予防法

  • 空腹・満腹をさける(腹8分目)
  • 乗る前や前日に睡眠をしっかりとる
  • 体調不良のときは延期する
  • 酸素不足にならないように換気する
  • 異臭や香りの強いモノを車内にもちこまない

酔わない体を作るには

子ども酔わない体

酔わない体を作るには、普段から内耳を鍛えるのがおすすめです。鍛えるといってもトレーニングをするわけではありません。

歩けるようになったら、公園の遊具で遊ぶことです。ブランコやシーソー、すべり台でたくさん遊ばせてあげてください。もっと大きくなってきたら、鉄棒やマット運動・ダンスなどがおすすめです。

頭や体をよく動かす運動は、内耳が鍛えられます。内耳が鍛えられれば、酔いづらい体を作ることができます。

日ごろからブランコ、すべり台、シーソー、鉄棒、自転車、マット運動など、からだの前後、左右、あるいは回転などあらゆる方向の動きに慣れるためにいろいろな運動をすることが大切です。積極的に乗り物に乗り、少しずつ慣らすことも効果があります。

引用元:一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会より

 子どもの酔い止め対策のまとめ

せっかく家族でお出かけするなら、楽しく出かけたいですよね。子どもが酔ってつらい思いをしないためにも、乗り物に乗る前の環境を整えてあげることが大切です。乗り物に酔いやすいようなら、ツボ押しや酔い止め薬の力を借りる方法があります。

市販の酔い止め薬によって、服用できる年齢が違うので注意が必要です。酔い止め薬は、他の薬との飲み合わせで重篤な副作用の可能性があります。購入する前に薬剤師さんに必ず確認することが大切です。

酔いにくい体作りには、ブランコやシーソーなど普段の遊びがとても有効です。歩けるようになったら、公園で一緒にたくさん遊んであげてくださいね。

 

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