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子どものものもらい放置していても大丈夫?

      2017/03/18

子どもの目にできたものもらい、ただのものもらいだろうと思って放置していませんか?ものもらいは目薬で治るものと、そうではないものの2種類があります。そして、悪化させてしまうと手術が必要になってしまうことがあります。

手術になってしまうと、小さな子どもでは全身麻酔が必要な場合があります。小さな子どもに手術はさせたくないですよね。ものもらいは、普段の生活で少し気をつけるだけで予防することができます。

ものもらいの原因や対処法を知って予防し、ひどくなる前に対処しましょう。

ものもらいには2種類ある!

ものもらい

ものもらいとは、目の内側や外側にできた小さなこぶのようなモノをいいます。地方によって言い方も違い、「めばちこ」や「めいぼ」などとも呼ばれています。このものもらいには大きく2つの種類があるのです。

ものもらいの2つの種類

  1. 麦粒腫 (ばくりゅうしゅ)
  2. 霰粒腫 (さんりゅうしゅ)

1.麦粒腫

一般的に多いのが麦粒腫と呼ばれるものもらいです。麦粒腫はまぶたの分泌腺に雑菌が入り込んで炎症を起こしてしまうものもらいです。かゆみや腫れによる痛みを感じる場合が多く、ひどい場合にはまばたきしただけでかゆくなってしまうことがあります。

麦粒腫画像引用元:参天製薬

2.霰粒腫

霰粒腫はまぶたの内側にある脂肪の腺がつまってできてしまう脂肪のしこりです。化膿しなければ痛みは感じにくいのですが治るのに時間がかかります2ヶ月から半年かかることもありますし、クセになってしまい何度もできてしまうことがあります。

霰粒腫画像引用元:日本眼科学会

なぜものもらいができるの?その原因とは

ブドウ球菌

なぜものもらいはできてしまうのでしょうか。ものもらいについてそれぞれの原因をみていきます。

ものもらいの種類別原因

  1. 麦粒腫の原因
  2. 霰粒腫の原因
  3. 急性化膿性霰粒腫(麦粒腫と霰粒腫の混合)の原因

1.麦粒腫の原因

麦粒腫はまぶたの分泌腺に雑菌が入り込んで炎症を起こします。この雑菌のほとんどが「ブドウ球菌」によるものです。「ブドウ球菌」は鼻や口、皮膚や手指、髪の毛などどこにでも付着している菌です。

普段は何も害はありませんがビタミンAの不足や免疫力の低下、キズができとたきに入り込んで悪さをします。砂や食べ物で汚れた手で目をこすったりしてキズができ、ものもらいができることがあります。

この雑菌をやっつけるために血液が集まり赤く腫れたり、免疫力をコントロールするために白血球が成分を放出することでかゆみや痛みを引き起こしているのです。麦粒腫は、いわば雑菌をやっつけている症状なのです。

2.霰粒腫の原因

霰粒腫はまぶたの内側にあるマイボーム腺という脂腺がつまっておこります。行き場を失った脂がつまることで炎症をおこしてしまいます。

3.急性化膿性霰粒腫(麦粒腫と霰粒腫の混合)の原因

マイボーム腺という脂腺がつまった状態を霰粒腫といいますが、そのつまった状態のところにさらにブドウ球菌が入り込んだ症状急性化膿性霰粒腫と言います。急性化膿性霰粒腫になってしまうと自然治癒が難しくなり手術が必要になります。

急性化膿性霰粒腫の手術はまぶたを切開してしこりを取り出す手術になり小さな子どもは全身麻酔をして行います。手術は4歳以上を対象としています。4歳未満の子どもや赤ちゃんでは、麻酔による予想外の副作用が起こる可能性があります。

そのため、4歳未満では点眼と軟膏を塗って治るのを待つか4歳を迎えるまで待つことになります。全身麻酔は4歳~小学校低学年を想定しており、小学校中年以上になると局所麻酔で行います。

ものもらいの治療法とは

ものもらいの治療法

ものもらいは種類によって治療法がちがいます。

ものもらいの治療法

  1. 麦粒腫の治療法
  2. 霰粒腫の治療法
  3. 急性化膿性霰粒腫の治療法

1.麦粒腫の治療法

麦粒腫は雑菌が入り込んだことによる症状なので、抗菌目薬をさすことで1~2週間の比較的短い期間で治ります。目薬は多くさしても効果は変わりませんので指定された点眼数にしましょう。

2.霰粒腫の治療法

霰粒腫は原因が雑菌ではないため抗菌目薬は効きません。霰粒腫は目を清潔に保ち、ホットタオルなどまぶたをあたためるなどして自然治癒を待ちます。自然治癒まで2ヶ月~半年かかります。

お風呂はぬるめのお湯で10~15分湯船につかるようにすると脂のつまりが解消されやすくなります。

3.急性化膿性霰粒腫の治療法

急性化膿性霰粒腫になってしまうと、しこりを取り出す手術が必要になってきます。大人の場合は手術の前に目薬で麻酔をかけたあとさらに注射で麻酔をかけ行いますが、小さな子供はそうはいきません。

小さな子どもだと手術の痛みはなくても恐怖感から暴れる可能性があります。そのため言葉は悪いですが押さえつけた状態で行うか、全身麻酔をかけて手術が行われます。

手術そのものは切開したあとにしこりを取り出すだけなので、10~15分ほどで終了します。その後は通院治療となり、1日3~4回抗菌薬や抗生物質の点眼で経過をみていきます。

術後に涙がとまらなかったり腫れがひどい場合、激しい痛みがある場合は感染症にかかっている可能性があるのですぐに受診してください。

ものもらいはうつる?

ものもらいうつる

ものもらいができてしまうとプールなどで他の子にうつるのでは?と思われがちですがものもらいはうつりません。ものもらいには感染力はありませんので、眼帯などもいりません。

同じ目の病気でうつるのは結膜炎です。ものもらいの場合、眼帯などをつけてしまうとまだバランス感覚の未熟な子供は転んでケガをしてしまったり、片方の視力が悪くなってしまうことがあります。

ものもらいの予防手段

ものもらい

ものもらいはビタミンAの不足や免疫力の低下によりできやすくなります。ものもらいにならないよう予防する手段をご紹介します。

ものもらい予防手段

  • 前髪を目にかからないようにする
  • 砂遊び手づかみ食べのあとは手を清潔にする
  • タオルや枕カバー、シーツはこまめに洗濯する
  • 目のまわりを清潔に保つ
  • 爪を短くする
  • 規則正しい生活を心がける

ものもらいの一覧表

ものもらい

種類 麦粒腫 霰粒腫 急性化膿性霰粒腫
症状 赤く腫れる
かゆい
いたい
目やにがでる
腫れるが赤くない
しこりがある
いたみはない
赤く腫れる
かゆい
いたい
目やにがでる
しこりがある
原因 雑菌(ブドウ球菌)による炎症 脂肪のつまり 脂肪のつまりに雑菌(ブドウ球菌)が入り込む
治療法 抗菌目薬の点眼(1~2週間) 自然治癒(2ヶ月~半年)
まぶたを温める
目を清潔にする
手術が必要(手術は4歳以上から)
感染 うつらない うつらない うつらない

ものもらいのまとめ

ものもらいには2種類あります。目薬で治るものと目薬ではなくまぶたをあたためたりして自然治癒を待つものです。そしてこれらが悪化してしまった場合には手術が必要になってしまいます。手術は4歳以上から可能で、10~15分ほどで終わりますが全身麻酔が必要な場合もあります。

ものもらいは普段の生活や身の回りに気を配ることで予防することができます。ものもらいになってしまった場合は、悪化させないためにも早めの受診がおすすめです。

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