ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

利き手はどうやって決まるの?遺伝?左利きの箸、鉛筆は右に矯正したほうがいい?

      2018/01/19

赤ちゃんの成長が進むにつれ、親は我が子の将来の可能性をいろいろと思い描くものです。手足や指先の発達を観察しながら、「もしかして左利き?」と、うれしく思う人や、子どもの将来を心配する人などいるのではないでしょうか?

利き手はどのようにして決まるのか、いつ頃決まるのかについてお知らせします。また、右利きへの矯正についての情報もお伝えします。



利き手とは?

右と左、二つある手のどちらかが、もう一方の手よりも使いやすく器用である人がほとんどです。利き手とは、教えなくても自然とよく使う方の手のことを言います。

両手のうちのどちらかを集中的に使うようになると、もう一方の手を使う機会が少なくなります。そのため一方の手は器用になり、もう一方の手の能力はあまり発達しなくなります。

このようにして、ある程度の年齢になると利き手が決まってきます。

利き手は遺伝なの?興味深い3つの説

約9割の人は右利きで、1割前後の人が左利きです。これは人種や地域に関係なく、また時代を問わず、このような確率で左利きが存在します。

では、利き手はどのようにして決まるのでしょうか?産まれる前から決まっているのか、産まれてからの生活環境によって利き手が決まるのか興味深いですよね。10人に1人という左利きの人達に対して、「選ばれし人たち」というようなスペシャルなイメージを抱く人もいるでしょう。

科学的には、利き手を決定する遺伝子があるかどうかということは証明されていません。左利きの両親を持つ子どもが、必ずしも左利きになるとは限りません。また、一卵性双生児の場合も利き手が同じとは限りません。

利き手は遺伝するということが証明されない中、いくつかの利き手の決定に関する説があります。

1.胎児の頃に決まる説

プレママは、まだ会えない我が子の様子をモニターを通してみることが何よりの楽しみですよね。実は、この胎児の段階で我が子の利き手を知ることができるかもしれないのです。

研究結果によると、母親の胎内で指しゃぶりをしている方の手が利き手になる確率が高い、といいます。あくまでも確率が高いというだけですが、利き手は胎児の頃に決まるという説があります。

2.生活環境によって決まる説

利き手がはっきりとしてくるまでの期間、右手を使うことが多かった場合に右利きになるという説があります。90%の人が右利きなこともあり、子どもがスプーンを持つ手を「右」になるように意識して接する親は多くいます。このことが影響して、右利きの人の割合が高くなっているのではないかと考えられています。

実際に、少数派である左利きの人たちにとって、不便なことはいくらかあります。そのようなことからも、食事時やクレヨンで何かを描く時、子どもに「こっち(右)の手で持ってごらん?」と親が意識して右手を促すことはよくありますよね。

いろいろな歴史的背景もあり、右利きが優遇される社会が浸透しているために、生活環境によって利き手が決まるとも考えられています。

3. 脳の働きによって決まる説

利き手の決定に、脳の働きが影響しているという説があります。大脳は右と左に分かれていて、それぞれの働きが違います。右脳は左半身を、左脳は右半身を司るため、右脳が優位だと左利きとなります。

言葉を持つ人間は、他の霊長類と違い「利き手」があります。左脳は「言語脳」ともいわれ、言語活動を司ります。人間は言葉を使って左脳を活発に働かせるために、多くの人が右利きなのではないかという説があります。

子どもの利き手はいつ決まる?

利き手がどのようにして決まるかにはいろいろな説がありますが、利き手が決定される時期は、3歳から4歳頃だとされています。

指先の機能が発達し、興味がおもむくままに様々なものを手に取ってみる時期である生後12か月未満では、利き手は決定していません。さらに活動的になる1歳~2歳の時期でも、利き手確立までには至りません。

立体パズルで遊ぶ時などに左手ばかりを使う姿をみて、「この子左利きかな?」と思うことがあるかもしれませんね。でも、ただ左側にパズルピースがあるからというシンプルな理由がある場合は多いです。左手にスプーンを持って食べる子は、たまたま始めに手にしたのが左だったということもあります。次の日は右手でスプーンを持つなんてこともよくあることです。

3~4歳になると、箸を使って食事をしたり、クレヨンやマジックなどを使ってお絵かきをしたりすることが多くなります。その時期にどちらの手を使っているかをよく観察すると、一方の手に固定してきます。それが利き手となります。

利き手が決定するまでの時期は両方の手を使うことが多いので、その間の関わり方・促し方によっては、利き手も変わってくる可能性があるということです。

やっぱり右利きに直したほうがいいの?

90%の人が右利きの社会で、左利きの人たちにとって不便なことはいくつかあります。そんなことからも、昔は左利きを右利きに矯正する傾向が強かったようです。

最近では、左利き用の道具も増えたこともあり、以前ほど矯正を促すことはなくなっています。「個性」を尊重される風潮も浸透しているため、左利きを個性の一つとして認められるようになってきました。

何よりも気に留めておきたいのは、矯正することで子どもが極度のストレスを感じることはないかということです。脳の働きによって左手を使いがちなのに、無理に右手を使うように強いると、吃音が出るようになったり夜尿症になったりするなど、精神的な影響が出てくることもあります。

幼稚園や小学校への「お受験」を考えている両親の中には、子どもの左利きが合否に影響するのではないかと疑問に思う方がいるようです。左利きのために不合格になったというようなケースを聞くことはありません。

仮に右利きに矯正したとすると、本来の利き手ほど能力を発揮できないかもしれないリスクが伴います。また、自然に優位である左手を使えないことは、自己肯定感の低下にもなり得る可能性もあります。お受験対策を第一に考えて矯正することを大切にするのか、子どもが持つ個性を尊重し、自分らしくいられることを大切にするのかをよく考えて援助してあげたいものですね。

また、左利きはある特定の職種に影響を及ぼすこともあるようです。子どもにできるだけ多くの可能性を与えてあげたいという親心から、矯正するかどうかを悩むママも多いでしょう。多くの職業では、利き手による有利不利はありません。将来の職種のことも考えて、右利き中心の社会で不利にならないよう矯正するかどうかの決断をするのは、両親の意向にかかっています。

左利きの人は右利き中心の社会で生きていることもあり、右手を使う機会も多く、訓練による右手への順応性は高いようです。将来の職業のために、子どもが幼い時期に矯正する価値があるのかを判断することが求められます。左利きが有利な職業があることも忘れずに決断したいものですね。

左利きは個性の一つであり、不利なことばかりではありません。右利きに矯正することは、以前ほど求められない傾向にあります。矯正したい場合は、子どもの状態を尊重しつつ、強いストレスを感じさせないように進めていくことが大切です。

左利きのメリット、デメリット

レアな存在である左利きには、メリットもデメリットもあります。

ほとんどの道具や機械は右利き用に作られているので、左利きの人たちは使いにくさを感じることが多いです。けれども、利き手ではない右手を使う頻度も増えるので、左脳も右脳も活性化しやすいというのは左利きの利点といえます。

左利きのメリット

  • スポーツで有利
  • 右利き多数の社会なため、意外と右手も使い、脳が活発になる
  • 「芸術性」が高い人が多い

左利きのデメリット

  • 文字が書きにくく、手が汚れる
  • 習字はとても書きにくい
  • はさみや定規など、右利き用に作られたものが使いにくい
  • 食事や作業の時、左隣の人と肘がぶつかりやすい

まとめ

利き手がどのようにして決まるのかは、科学的に証明されていません。いくつかの説がありますが、利き手が決定するまでに、もう一方の手を使うように促すことで矯正は可能です。

矯正をする場合は、ストレスを感じたりトラウマになったりしないように、子どもに大きな負担がかからないように進めることが大切です。利き手が決定する3~4歳頃までに、遊びなどを通して使う手を導いてあげるとよいでしょう。

「個性」の尊重も心に留めておきながら、子どもが過ごしやすいよう援助してあげたいものですね。

 - 幼児, 生活