ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

子宮頸管って何?長さの平均は?短くなったらどうなるの?

      2018/02/16

赤ちゃんの成長具合を確かめることができる妊婦健診。エコーで赤ちゃんのかわいい姿を見られるのが楽しみな反面、無事に育っているのか、何か問題がないか不安になりますよね。中には子宮頸管が短いことを指摘された方もいるのではないでしょうか。

子宮頸管が短いと、切迫流産や切迫早産と診断されることがあります。赤ちゃんの体の機能が十分に成熟する前に赤ちゃんが外の世界に出てきてしまい、流産や早産につながる可能性があるためです。今回は、子宮頸管の長さの目安や、子宮頸管が短い場合の対策をご紹介します。



子宮頸管とは?

子宮頸管って何?

子宮頸管とは、子宮の出口にある管のことをいいます。通常、赤ちゃんの体が十分に成熟するまでは固く閉じられています。臨月に近づくと徐々に子宮頸管は柔らかくなり、子宮口という赤ちゃんの通り道となります。子宮頸管は大きく以下の二つの役割を果たしています。

子宮頸管の役割

  • 赤ちゃんが十分に成熟するまで、子宮内の赤ちゃんが出てこないために支える
  • 赤ちゃんが育っている子宮の中に、ばい菌が入るのを防ぐ

子宮頸管の長さってどうやったら分かるの?

子宮頸管の長さは、妊婦健診で内診をしてもらうことで分かります。膣から超音波の装置を入れて、子宮の入り口のエコー画像を映し出し、推定の長さを計測します。

子宮頸管の長さの目安は?

子宮頸管の長さの目安

子宮頸管の長さは、平均4センチ程度です。妊娠36週の臨月に入ると、お産に向けて徐々に短くなっていきます。ただしこれは個人差があります。子宮頸管の長さは体質や遺伝によるものなので、もともと3センチ程度しかない方もいれば、8センチほどある方もいます。

子宮頸管がもともと短い方は、子宮頸管が短くなっていないか、特に慎重に経過をみていく必要があります。病院によって基準は若干異なりますが、一般的に臨月に入る前に3.5センチを切っていれば経過観察、2.5センチ~3センチを切れば管理入院となる場合があります。

子宮頸管が短い場合自覚症状はあるの?

子宮頸管の長さは内診でのみ計測できるため、自分では分かりません。しかし、子宮頸管が短い場合、お腹の張りを感じる場合があります。お腹の張りは、子宮の収縮によって起こります。子宮収縮が頻繁におこったり強く収縮することで、赤ちゃんが下に押され、子宮頸管を圧迫することになります。

病院によっては、これまでの経過が順調な妊婦さんは、妊娠中期はお腹のエコーのみの診察となる場合もあります。お腹の張りがみられる場合は、妊婦健診の際に医師に伝えましょう。必要に応じて、お腹のエコーだけでなく内診で子宮頸管の長さのチェックもしてくれます。

子宮頸管が長すぎるとどうなるの?

子宮頸管が長すぎると、臨月に入っても子宮頸管がなかなか短くならず、予定日を超過したりお産の時間が長くなる可能性があります。臨月に入っても子宮頸管が長い場合、医師からウォーキングや雑巾がけ等を行い、子宮の収縮を促すよう指示されることがあります。



子宮頸管が短いとどんなリスクがあるの?

妊娠初期から子宮頸管が短いと流産となる可能性も

妊娠22週までの出産を流産といいます。赤ちゃんの体の機能が成熟しておらず、赤ちゃんは外の世界で生きていくことができません。妊娠初期から子宮頸管が短くなり、そのままお産が進んでしまうと、流産となってしまいます。

妊娠週数が浅い段階で出産してしまう理由としては、後ほどご紹介する「子宮頸管無力症」があげられます。

早産につながることも

妊娠37週以降のお産を正期産と呼びますが、子宮頸管が短い場合、正期産より前に生まれる、早産につながる可能性があります。早産は妊娠22週0日~36週6日までのお産のことをさします。早産となると、赤ちゃんの体の機能が十分に成熟する前に外の世界に出ることになります。

未発達な機能を助けるため、また感染症等を予防するために、生まれてすぐに赤ちゃんを治療する必要が出てきます。低体重で生まれた赤ちゃんは重篤な障害が残る可能性がありますし、正期産近くのお産でも早産となると肺機能等に問題が出る可能性があります。

子宮頸管が短くなる原因は?

お腹に負担をかけると短くなる

お腹に負担をかけると、子宮収縮につながるため、子宮頸管が短くなる可能性があります。激しい運動をしていなくても、日常の家事や仕事をしているだけでお腹に負担はかかっています。

また、子宮そのものが、赤ちゃんと赤ちゃんを包む羊水で重たくなるため、妊娠週数が進むほどに子宮頸管を圧迫することになります。

子宮頸管無力症

赤ちゃんの体の機能が成熟する時期より早く子宮頸管が短くなり、子宮口が開きお産がすすんでしまうことを「子宮頸管無力症」といいます。子宮頸管が短い場合、妊娠が初めてではない場合は、前回の妊娠の状態から子宮頸管無力症でないかを判断することがあります。

前回妊娠22週未満でお産が進んで流産となってしまった場合や、早産となっていた場合は、子宮頸管無力症であることが疑われます。初めての妊娠の場合は、判断が難しいところですが、安静にしていても子宮頸管が短くなる場合等は子宮頸管無力症である可能性が高くなります。



子宮頸管が短い場合どんな対策がとれるの?

自宅安静でお腹の負担を軽くしよう

先ほどもご説明した通り、子宮頸管が短くなるのを防ぐには、お腹に負担をかけないよう安静にすることが一番の対応策です。子宮頸管が短い場合、妊娠週数や子宮頸管の長さ、そのほかの症状を総合的にみて医師が安静度合いを指示しますので、医師の指示に従いましょう。

お腹の張りも見られる場合は合わせて張り止めの内服薬を処方されることがあります。内服薬が処方されたら忘れずに時間通りに服用するようにしましょう。

立っているよりも座っているほうが、座っているよりも横になっているほうが、子宮頸管を圧迫しません。自宅で絶対安静を指導された場合は、ご主人やご両親、それが難しい場合は自治体の子ども見守りサービスや、民間の家事代行サービスを頼って、横になって過ごすようにしましょう。

管理入院で徹底的に安静生活

妊娠週数が浅いのに子宮頸管が2センチ台しかない場合や、お腹の張りが頻繁にある場合等は管理入院となる場合があります。入院中は点滴、または内服でお腹の張りをおさえます。入院生活の安静度も、妊娠週数や状態を見て医師が毎日判断しますので、医師の指示に従いましょう。

状態によっては、食事も排泄もベッドの上、という場合もあります。お腹の張りの症状が落ち着いてくると点滴が外れ内服に切り替わることがありますが、すぐに退院とはなりません。

張り止めの点滴を急にやめるとお腹が張り返し、それが子宮頸管の短縮につながることがあるので、正期産まで容体が変わらないかを慎重にみる必要があります。このため、入院生活は正期産に入るまで、長期に及ぶことが多いです。

子宮頸管無力症の場合は手術も

子宮頸管無力症の場合、子宮頸管を糸で縛り流産や早産を予防する、「子宮頸管縫縮術」の処置をとる場合もあります。

子宮口が開きやすい体質を子宮頸管無力症といい、どんどん子宮口が開大し、流産や早産になるので状況により頸管(子宮の出口)をしばることがあります。これを子宮頸管縫縮術といいます。引用元:公益社団法人日本産科婦人科学会

この手術は、妊娠10週~20週で実施することが多いです。「流産や早産を防げるのであれば、子宮頸管が短かったら全員手術をすればよいのでは・・・」と考えるかもしれませんが、手術をするべきかどうかは、症状とリスクを照らしあわせ医師と話しあって慎重に判断する必要があります。

子宮頸管縫縮術により、子宮を刺激し子宮収縮に繋がったり、縫合した部分が炎症を起こし感染症を起こすリスクがあります。また、縫合したとしたからといって正期産までもつことが保障されたわけではありません。

赤ちゃんの重みや子宮収縮による子宮頸管の圧迫に耐えきれず、正期産を迎える前にお産となる可能性があります。

まとめ

子宮頸管が短い正期産を前に子宮口が開いてしまい、流産や早産につながる可能性があります。子宮頸管が短い場合は、安静にすることで子宮頸管を短くすることを防げる可能性があります。

子宮頸管無力症の場合、子宮頸管を縫合する手術を行い流産や早産を予防するケースもあります。妊娠週数や症状により、どのような対応をとるべきかは変わってきますので、医師に慎重に経過をみてもらい、適切な処置や指導を受けながら、正期産を目指しましょう。

 - 出産, 妊娠中期, 妊娠初期, 妊娠後期 ,