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授乳は痛い!?授乳の痛みに関するトラブルと原因や対策を解説します!

      2018/02/16

出産した直後から始まる母乳育児。初めて授乳をしてみて、痛みを感じるお母さんは多いです。想像していた授乳の姿とは違い、「いたたた・・・」と声を出してしまうことも。こんなに痛いのに三時間おきに授乳しなくてはならなくて、授乳が少し億劫に思えることもありますよね。

はじめは赤ちゃんがおっぱいを飲むのも、お母さんがおっぱいをあげるのも上手ではないので、苦労しますよね。授乳に関する痛みのトラブルはいくつかあります。

どんなトラブルがあるのか、この痛みの原因は何か、そして対策として何ができるのか、いったいこの痛みはいつまで続くのか、徹底的に解説します。



母乳ってなんで必要なの?

母乳は赤ちゃんの栄養素+病気予防に効果的!

出産直後から赤ちゃんへの授乳生活が始まります。初めて母乳をあげてみて、痛みを感じたお母さんは多いのではないでしょうか。

「なぜこんな痛い思いをしながら母乳育児をしなくてはならないの?」と思うかもしれませんが、母乳には赤ちゃんにとってたくさんのメリットがあり、赤ちゃんにとって必要不可欠なものなのです。

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときは、へその緒を通じて栄養分を受け取り、成長してきました。生まれてくると、へその緒を通じた栄養補給もできませんし、細菌など病気につながるリスクも高くなります。

母乳には、赤ちゃんにとって必要な栄養分が豊富に含まれています。また、免疫力が十分でない赤ちゃんに、母乳を通じて免疫物質を与えることができます。

母乳の栄養分は赤ちゃんの成長や病気予防になくてはならないものなのです。また、赤ちゃんとのスキンシップをするうえでも、肌と肌を合わせて直接授乳をすることで、親子の信頼関係を深めることができます。

産後数日の母乳は特別なの?

母乳には様々な栄養が含まれていますが、中でも産後2~3日に分泌される母乳は「初乳」と呼ばれ、特に栄養分や免疫が豊富に含まれています。母乳を飲むことで栄養を付けるだけでなく、感染症等の病気の予防もできるのです。

産後2~3日は、母乳育児が始まったばかりで、母乳がうまく分泌されなかったり、赤ちゃんが飲んでくれなかったり、痛みのトラブルが出てきたりする時期です。これらとうまく付き合いながら、なるべ母乳を与えるようにしましょう。

授乳中の痛みのトラブル

どのようなトラブルが起こるの?

授乳中の痛みのトラブルとしては主に以下があげられます。

授乳に関する痛みのトラブル

  • 胸の張り
  • 乳首周辺のトラブル
  • 下腹部痛

胸の張りはどんな痛み?

乳房がぱんぱんに張ることにより、胸全体に激痛が走ります。乳房全体が岩のように固くなったり、しこりのようなものがいくつもできることがあります。少し触ったり、中には空気や下着に触れただけで痛みを感じる方もいるので、何をしても痛い、という状態になります。

痛みがある箇所は熱を持つこともあります。この症状は、産後3日~5日に出ることが多いです。胸の張りが悪化すると、乳腺炎という炎症につながることがあります。この時は胸の張りだけではなく、発熱や関節痛の症状も見られます。

中には副乳が張ることも

女性の5%の割合で、脇の下に副乳がある方がいます。副乳がある方は、乳房が張るのと同じ時期に、副乳が同じようにパンパンに張ることがあります。副乳が張ると、脇の下に岩のようにごつごつとしたしこりができます。

横向きで寝ると下にした方の副乳に激痛が走るため、眠るときも上向きでなくてはなりません。寝返りを打つことも、一人で起き上がることも難しくなります。

乳首周辺はどんなトラブルがあるの?

赤ちゃんが強く吸てつすることで、授乳時に乳首が強く引っ張られたような痛みを伴うことがあります。また、赤ちゃんに乳首を吸われる時に、乳首が切れることで、ひりひりとした痛みを感じることがあります。悪化すると乳首がささ剥けのようになったり、血が出てかさぶたができたりします。

乳首の切り傷が回復する前に次の授乳時間となるため、一度切れてしまうと治りづらくなってしまいます。

授乳するとお腹が痛くなることもあるの?

授乳しているときに、生理痛のように下腹部がキューっと締め付けられるような痛みを感じることがあります。この痛みは出産直後~2~3日の間に出ることが多いです。



痛みの原因は?

 胸の張りはどうしておこるの?

お母さんの体は出産前から赤ちゃんに母乳をあげられるよう準備をはじめますが、出産すると本格的に母乳の生産がはじまります。出産直後は、赤ちゃんの体内も適切な母乳の量が分からないため、赤ちゃんが必要とする量以上に母乳が生産されてしまいます。

多く生産された母乳が乳房にたまることで、胸の張りが起こります。母乳が乳房だけにおさまらず、副乳まで行くと、副乳の張りや痛みにもつながります。また、授乳が始まったばかりのころは、赤ちゃんも上手に母乳を吸うことができません。

お母さんも、上手に飲ませることができません。たくさんたまった母乳が外に出ることができず、痛みが続くことがあります。

乳首の痛みはどうしておこるの?

乳首の痛みは、授乳するときの姿勢をうまく取れていないことが大きな原因です。授乳の姿勢が悪く、赤ちゃんが乳首を浅くくわえたままで吸てつされると、乳首の先端のみを引っ張られ痛みが走りますし、乳首の切り傷にもつながります。

浅くくわえて吸てつしても母乳はうまく出てこないので、赤ちゃんはますます強く乳首を強く吸い、痛みが増長されることがあります。

下腹部痛の原因は?

授乳時の下腹部痛は、子宮が急速に収縮することで起こります。赤ちゃんを見たり赤ちゃんに吸てつされたりすると、オキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンが子宮の収縮を促します。

特に出産直後は子宮の大きさは完全に元通りにはなっていません。オキシトシンホルモンの分泌により、子宮の急速な収縮が促され、下腹部の痛みにつながります。

痛みを和らげる対策はあるの?

胸の張りの対策は?

胸の張りの一番の対策は、胸にたまっている母乳を取り除くことです。赤ちゃんが母乳を欲しがっていれば母乳を飲ませましょう。

その際に、赤ちゃんが効率的に母乳を飲めるように、赤ちゃんが深く乳首をくわえているか、姿勢に気を付ける必要があります。赤ちゃんが特に欲しがっていないときは、手や搾乳器で絞りだして母乳を外に出しましょう。

手や搾乳器で絞る際は、乳房内の母乳をすべて取り除かないようにすることもポイントです。すべて搾乳してしまうと、お母さんの体は母乳が足りなくなったと勘違いして、さらに母乳を生産してしまうからです。

あくまで胸の痛みがおさまるまで、少し胸が柔らかくなるまでの搾乳にとどめるようにしましょう。触るのがつらいほどに胸が張っているときは、保冷剤や濡れタオル等で冷やすことで痛みがやわらぎます。

どんなに対策をとっても胸の張りがおさまらない、痛くてたまらない場合や、発熱や関節痛の症状が出てきた場合は、母乳外来を受診しましょう。

乳首の切れの対策

まずは赤ちゃんが効率的に母乳を飲めるように姿勢を見直しましょう。姿勢が正しいかのチェックポイントは以下の通りです。

赤ちゃんの授乳姿勢のチェックポイント

  • 赤ちゃんの口が大きく開いていて、乳輪全体を深くくわえていること
  • 赤ちゃんの顎が乳房についていること
  • 赤ちゃんの頭が下向きではなくやや上を向いていること
  • 赤ちゃんの唇が両方とも外側に向いていること

赤ちゃんが母乳を欲しがっているのに、授乳姿勢を整えるのに時間がかかりなかなか授乳できないでいると、赤ちゃんが怒って大泣きすることがあります。なるべく早く赤ちゃんが飲みたがっているサインをキャッチして、泣き出したり機嫌が悪くならないうちに姿勢を整えるようにしましょう。

唇をなめたり、指を口に持っていたりしている等、赤ちゃんによってお腹がすいたことを教えるサインは様々です。我が子がどんなサインを出すのか、初めのうちは赤ちゃんの様子をよく観察するようにしましょう。

授乳していない間は切り傷のケアの時間

授乳している時間以外は、乳首の切り傷を早く治すためにも保湿をするようにしましょう。念のため、赤ちゃんの口に入っても問題ない保湿剤や塗り薬を使用すると安心です病院で処方してもらえる可能性もありますので、入院中に乳首周辺でトラブルが出た場合は、医師や助産師に相談してみましょう。

市販されている、メデラー社の「ピュアレーン」や馬油は、赤ちゃんの口に入っても安全ですよ。どんなに姿勢を見直しても、赤ちゃんが上手に母乳飲めるようになるには時間がかかります。

乳首の痛みがなくならず、あまりにも授乳が辛いと感じる場合は、乳頭保護器を使うこともおすすめです。

乳首が痛いので哺乳瓶に切り替えたい・・・

中には、あまりにも乳首が痛くて哺乳瓶で授乳したいと考える方もいるのではないでしょうか。搾乳した母乳を飲ませれば哺乳瓶であげてもいいのでは?と思うかもしれませんが、なるべくお母さんから直接授乳することをおすすめします。赤ちゃんは、哺乳瓶で飲むほうが楽に飲むことができます。

哺乳瓶のほうが楽な理由
  • 哺乳瓶は一定のリズムで飲むことができるが、直接母乳を飲む場合は一定のリズムでは飲めない
  • 哺乳瓶の乳首はお母さんの乳首よりも吸いやすく簡単に飲むことができる
  • 哺乳瓶はどんな姿勢でも、浅くくわえても飲むことができる

赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてしまうと、赤ちゃんはますますお母さんから直接授乳することを嫌がってしまう可能性があります。いくら搾乳しているとしても、赤ちゃんが直接母乳を吸わなくなると、母乳の生産量低下にもつながってしまいます。

下腹部痛の対策

子宮収縮に伴う痛みがどうしてもひどい場合は、医師に相談して鎮痛剤を処方してもらいましょう。



この痛みって一体いつまで続くの?

胸の張りはいつまで続くの?

胸の張りは、お母さんの母乳生産量が適切になることでおさまってきます。個人差がありますが、産後一、二週間~一か月程度で、落ち着いてくることが多いです。ただし、外出や体調不良等で授乳感覚が空いてしまったりミルクを頻繁に与えたりした場合、再び胸が張ることがあります。

再び胸の張りが出たとしても、慌てずに先ほどご紹介した対応策を実践して痛みと付き合っていきましょう。

乳首の痛みはいつまで続くの?

乳首の痛みは、授乳の慣れと赤ちゃんの成長により、徐々に改善していくケースが多いです。個人差はありますが、三、四週間~一、二か月程度で乳首の痛みは改善していきます。

乳首の痛み授乳を毎日繰り返すうちに、赤ちゃんも母乳を飲むのが上手になってきますし、赤ちゃんが成長するため吸てつするときに大きくくわえることが難しくなくなります。

お母さんも、赤ちゃんの空腹のサインがわかるようになりますし、赤ちゃんを適切な姿勢に持っていくことにも慣れてきます。痛みや切り傷が続いている間は辛いかもしれませんが、徐々に良くなってきますので安心しましょう。

下腹部痛はいつまで続くの?

子宮収縮は急激に進みますので、一般的に、子宮収縮に伴う下腹部痛は産後3日~一週間程度でおさまります。ただし、子宮収縮のスピードは個人差があります。下腹部痛が一か月程度続くこともあります。

痛みが一か月以上続く場合や、ますます痛みがひどくなる場合は、子宮周辺で何かトラブルが起きている可能性がありますので、医師に相談してみましょう。

まとめ

授乳中の痛みは、誰もが経験する道です。母乳には栄養分や免疫が豊富なので、授乳の痛みとうまく付き合い、対処しながら、母乳育児を続けるようにしましょう。

赤ちゃんもお母さんも、はじめのうちは授乳初心者です。出産直後は痛みがつらい、うまく授乳できない、と授乳に対してネガティブなイメージを持つかもしれませんが、赤ちゃんとお母さん二人で試行錯誤しながら、お二人にあった授乳スタイルが見つかるとよいですね

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