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妊娠中にイソジンでうがいをしても大丈夫?口内炎の治療としての使用は?イソジン以外での有効なうがいとは?

      2017/12/12

妊娠中はホルモンのバランスが崩れて免疫力が下がるため妊婦さんはウイルスに対して弱い状態になり、風邪などにかかりやすい状態になります。お腹の赤ちゃんのためにもいつも健康でいたい、出来ることなら風邪をひく前に予防したいという気持ちがありますよね。

とはいえ、長い妊娠期間中、日々の生活を送りにあたり、どうしても人と接したりする機会があるので一度も風邪をひかないというものなかなか難しいもの。特に二度目以降の出産を控え、上のお子さんを子育てしながら妊娠生活を送っている妊婦さんはお子さんを通じてウイルスに感染してしまう可能性が十分にあり、予防が必須となります。



風邪の予防には手洗い・うがい。うがい薬の使用は?


風邪の予防に効果的なのは手洗いとうがいです。石鹸やハンドソープを使って手を洗うのはもちろんですが、うがい薬としてまず思い浮かべるのは「イソジン®」でしょう。

妊娠中は薬の服用、特に産婦人科で処方されたものではなく市販薬を自己判断で使用するのは、薬が胎児にどんな影響を与えるかなど専門的な知識を持っていない場合、使用にあたっては十分注意するべきですが、イソジン®はうがい“薬”と、薬という漢字はついているものの、飲み薬と違い、飲み込むわけではありません。

イソジン®の使用は妊婦さんにとって、一体どのような影響があるのでしょうか。

うがい薬「イソジン®」とは?

イソジンうがい薬
そもそもイソジン®とはなんなのでしょうか。イソジン®とはムンディファーマが商標を持つ、有効成分ポビドンヨード(PVP- I)を消毒成分とし、主に口の中やのどの殺菌・消毒を目的としたうがい薬です。

・イソジン®うがい薬 商品ラインナップ

商品名 容量サイズ 特徴
イソジン®うがい薬 30mL,50mL,120mL,180mL,250mL,500mL もっともスタンダードなタイプ
イソジン®うがい薬P 50mL,120mL フルーティな香りで苦味が抑えてある
イソジン®うがい薬C 200mL,480mL メンソール入りですっきり感がある

※容量やドラックストアごとに値段は違いますが、使いやすい計量カップがついたイソジン®うがい薬(もっともスタンダードなタイプ)180mLは1,000円~1,500円程度で市販されています。

有効成分であるポビドンヨード(PVP- I)がもつ殺菌作用はヨウ素という成分の酸化作用によるもので、妊婦さんと関係があり、注意をしなくてはいけないのがこのヨウ素(またはヨードと呼ばれます)という元素です。耳慣れない言葉ですが、つまりイソジン®にはヨウ素(ヨード)が含まれているということになります。



イソジン®に含まれるヨウ素って?


それではイソジン®に含まれているヨウ素とはなんなのでしょうか。また妊婦さんにどのような影響があるのかを説明していきたいと思います。

ヨウ素の不足と過剰摂取が引き起こす症状とは?

私たち人間にはのどのあたりに甲状腺という臓器があり、新陳代謝や子供の成長に関わる甲状腺ホルモンという大事なホルモンを作っています。この甲状腺ホルモンの主原料がヨウ素になります。

妊婦さんはもちろん、私たち人間にとってヨウ素というものは重要で、摂取量が多すぎても少なすぎてもいけません

正確なことはまだわかっていませんが、妊婦さんのヨウ素の不足、過剰摂取は胎児の甲状腺に影響を及ぼし、時にクレチン症(先天性甲状腺機能低下症とも呼ばれています)という、生まれつき甲状腺ホルモンがうまく作れない病気を引き起こす可能性があるとされています。

私たちの身近な食材に含まれるヨウ素について

昆布

厚生労働量によると妊婦さんに推奨されているヨウ素の1日の摂取量は240μg(マイクログラム)です。ヨウ素は主に海藻などに含まれる成分で、私たちの身近な食材だとわかめや昆布(昆布を使った出汁も含む)ひじきなど、日本の食文化のベースとなる食材に含まれていることがわかります。

わかめのお味噌汁1杯分(カットわかめ2gを摂取した場合)に含まれるヨウ素は約170μgです。2杯飲むと約340μgとなり、妊婦さんの1日の推奨量を超えてしまうので、妊婦さんはヨウ素の不足よりも過剰摂取に気をつけた方がいいでしょう

妊婦がイソジン®でうがいをするのは大丈夫?


イソジン®の説明書によると甲状腺機能障害の診断を受けた人は使用前に医師や薬剤師に相談するようにとありますが、妊婦さんに対しての使用制限の記述はありません。使用時は溶液を水で薄めて、うがいの後に吐き出すため、そこまでヨウ素の過剰な摂取を心配することはありません。

また実際、産婦人科でイソジン®を処方されたという妊婦さんもいるため、用法・容量を守ったイソジン®の使用は妊婦さんでも問題ないとされていますが、心配な人は念のためかかりつけのお医者さんに相談をしてみましょう。



妊婦が口内炎の治療としてイソジン®を使っても大丈夫?

様々な栄養をへその緒を通じて胎児に送り届けている妊婦さんは、ビタミンB群も不足しがちです。特に細胞の再生に関わるビタミンB2が不足すると粘膜のトラブルが起こりやすくなり、また、妊娠していない状態にくらべて疲労しやすく免疫力が低下している妊婦さんは口内炎ができやすくなります。

イソジン®には殺菌作用があるため、ネットでは口内炎にイソジン®を塗りつけると早く治るという情報を見かけますが、イソジン®は説明書にも書かれている通り、薄めて使用するのが正しい使い方です。

口の中を殺菌するという目的でうがいをすることはイソジン®の使い方として間違っていませんが、原液をそのまま塗りつけるというのは、妊婦であるなしに関わらず誤った使用方法なので控えましょう

妊婦さんが口内炎のためにイソジン®を使用する時は、口内炎の治療を期待して使うよりも口内炎の予防だと思って使用しましょう。

イソジン®を使わずに風邪の予防や口内の殺菌をするには緑茶うがいがオススメ!

緑茶
用法・容量を守った使い方であれば妊婦さんがイソジン®を使用しても問題はありませんが、イソジン®を使用しないで、水よりも効果的なうがいを紹介します。

それは緑茶でうがいをすることです。方法はいたって簡単で水やうがい薬のかわりに緑茶でうがいをするだけです。緑茶には殺菌作用があり、緑茶に含まれるカテキンには風邪ウイルスの増殖を阻止する作用があることも立証されています。

しかし妊婦さんの中には流産に結びつく可能性のあるカフェインの過剰摂取を気にして、カフェインの入った飲み物を控えているという方もいるでしょう。

・主な飲料100mlに対して含まれるカフェインの量

エスプレッソコーヒー 300mg
玉露 120mg
ドリップコーヒー 90mg
インスタントコーヒー 40mg
緑茶 20mg

上記の表からも分かるように、緑茶に含まれるカフェインの量は緑茶100mlに対して20mgです。カフェインを含む飲料の代表格とされるコーヒーに比べると、緑茶に含まれるカフェインは大分低いことが分かります。

妊婦が1日に摂取していいとされるカフェインの量は日本での基準は今のところありませんが、世界の各機関で設けられている摂取量を見るとだいたい200mg〜300mgです。

イソジン®も緑茶も飲み込む訳ではないので、うがいとして口に含み吐き出す分には問題ないとされる量ですが、それでも気になるという人は食塩水でのうがいがオススメです。食塩水うがいは水にひとつまみの塩を入れてうがいをするだけです。殺菌の効果があり、手間もかからないため、オススメの方法です。

ただし、塩分の取りすぎは高血圧の原因にも繋がるため、食塩はひとつまみ程度に抑えておきましょう。

まとめ

イソジン®には胎児に影響を及ぼす可能性のあるヨウ素が含まれていることを忘れずに、指定された正しい容量・用法を守って使用しましょう。心配な場合は使用する前にお医者さんに相談してみて下さい。

ヨウ素の過剰摂取が気になるという人はイソジン®ではなく緑茶や食塩水などで代用してうがいをし、風邪を予防しましょう。

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