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授乳中でも薬はOK?!授乳中の薬のギモン全て解決します!

   

授乳中に体調が悪くなると、ただでさえ授乳で体力を消耗しているのにつらいですよね。

今までなら薬で治していたものも、授乳中だと母乳への影響が心配。

でも、つらい症状を我慢して家事や育児をするのはとっても大変。疲れは母乳の出を悪くしてしまう原因にもなります。

授乳中の薬の服用について、正しく知って上手に体調をコントロールしましょう。



薬を飲んでいても授乳はできる!

市販薬も含め、多くの薬は授乳中に服用しても問題はありません

薬を飲まなければいけないからといって、授乳を中断してしまうと、次に再開した時に母乳の出が悪くなってしまうこともあります。

市販薬のほとんどの注意書きに、「妊娠・授乳中の方は医師・薬剤師に相談ください」と表記してあるのは、製薬会社がリスクヘッジとして記載しています。

ただし、母乳に移行してしまう成分があるのも確かです。

一番良いのは産婦人科医に相談し薬を処方してもらうことですが、赤ちゃんがいるとそれもなかなか難しいもの。

そこで、症状ごとに安全な成分・避けたほうがよい成分について解説していきます。

風邪をひいた!

総合感冒薬には様々な成分が含まれており、中には母乳に移行し、赤ちゃんに影響があるものもあります。

働き 成分名 安全性
解熱鎮痛 アセトアミノフェン ○:安心して服用できます
イブプロフェン △:妊娠末期の人には禁忌とされている成分で、アセトアミノフェン製剤を服用したほうが安心
アスピリン ×:母乳への移行があります
消炎 トラネキサム酸 ○:安心して服用できます
グリチルリチン酸 ○:安心して服用できます
咳止め コデインリン酸水和物 ×:母乳への移行があります
ジヒドロコデインリン酸塩 ×:母乳への移行があります
気管支拡張 テオフィリン ×:母乳への移行があります
メチルエフェドリン塩酸塩 ×:母乳への移行があります

また、市販の風邪薬の多くは「無水カフェイン」が含まれています

カフェインは母乳に移行し、赤ちゃんが眠りにくくなってしまう可能性がありますので、カフェインが含まれていないものを選びましょう。

漢方薬である葛根湯も安全に服用することができます。

なお、処方薬の抗生物質は安全に服用することができます。



頭が痛い!

鎮痛剤は、主にイブプロフェン製剤とアセトアミノフェン製剤がありますが、アセトアミノフェン製剤であれば安心して服用することができます。

産後、会陰や身体の痛みを和らげるために処方されることもあります。

詳しくはこちらの記事(我慢しないで!産後のツラ~イ頭痛!原因と改善策)をご参照ください。

眠れない!

市販の睡眠導入剤には「ジフェンヒドラミン」という成分が含まれています。これは処方薬ではアレルギー性鼻炎やじんましんの治療に使われている薬です。

この「ジフェンヒドラミン」は母乳に移行するので服用は避けてください。

処方薬でも、睡眠薬をはじめ精神科系の薬は母乳に影響があるので服用を控えましょう。



花粉症がひどい!

花粉症の薬に含まれる、ほとんどの抗ヒスタミン剤は授乳中でも服用できます

市販薬のいずれも服用して構いません。

ただし、注意点がありますので参考にしてください。

市販の花粉症薬を服用する際の注意点

  • 抗ヒスタミン成分は、眠くなる作用があるので赤ちゃんも眠くなる可能性があります。
  • 「塩化リゾチーム」は、原材料に卵白を含むので、卵アレルギーの赤ちゃんは注意が必要です。

処方薬では、上の項で書いた「ジフェンヒドラミン」製剤である「レスタミンコーワ」「ベナ」は服用に適しません。

また、漢方薬である「小青竜湯」の服用も安全です。

便秘でくるしい!

便秘の薬は、主に腸にだけ作用するので、母乳への影響はほとんどありません。

市販薬・処方薬ともにどの薬でも服用が可能です。

ただし、下記に示す通り、「ピコスルファートナトリウム製剤」と「センノシド製剤」はいずれも腸を動かして便を出す薬ですが、センノシド製剤はまれに赤ちゃんのうんちが緩くなることがあるため、ピコスルファートナトリウム製剤を服用することがおすすめです。

妊娠中も、腸を動かす処方薬としてはピコスルファートナトリウム製剤のほうが安全であるため、センノシド製剤はあまり処方されません。

便秘薬の種類

  • 酸化マグネシウム製剤:最も穏やかに働く便秘薬。便を柔らかくする。処方薬ではマグミット、マグラックスなど。市販薬ではスラーリアなど。
  • ピコスルファートナトリウム製剤:腸を動かして便を出す。処方薬ではラキソベロン、チャルドールなど。市販薬ではコーラックなど。
  • センノシド製剤:腸を動かして便を出す。処方薬ではアローゼンなど。市販薬ではセンナ錠など。多くの便秘用のお茶もセンノシドが含まれています。

インフルエンザになっちゃった!

抗ウイルス薬(タミフル・リレンザ等)の母乳への移行はごくわずかなので、服用しても授乳が可能です。

赤ちゃんにインフルエンザがうつらないよう、マスク・手洗いうがいをしっかりして授乳しましょう。

また、インフルエンザは必ずしも抗ウイルス薬を服用して治療しなければいけない病気ではないので、解熱剤などを飲みながら自然治癒を待つ方法もあります。

持病の薬は大丈夫?

高血圧のママの薬

降圧剤を服用している方は、ほとんどの薬は授乳中に服用しても大丈夫です。ただし、「テノーミン」「アテノロール」「テノミロール」などのアテノロール製剤は母乳へ移行するので避けましょう。

「カタプレス」も母乳への移行が多いので避けましょう。

甲状腺の持病があるママの薬

甲状腺の薬は母乳へほとんど移行しないので、安心して服用できます。

それでも心配な場合は…

ここまで、安心な成分・避けたほうがよい成分について解説してきましたが、れでも心配という方は授乳の直後に服用しましょう。

赤ちゃんも月齢があがれば、肝臓や腎臓が発達してくるので、万が一母乳に移行しても身体で処理できるようになります。また、授乳間隔もあいてくるので薬を飲みやすくなるでしょう。

念のため、薬を服用している時は赤ちゃんの様子を注意深く観察し、発疹などがあれば病院を受診しましょう。

授乳中に服用してはいけない薬もある

授乳中にはほとんどの薬を服用しても問題ないと書きましたが、例外もあります。以下の薬は授乳中の服用は適さないとされています。

授乳中に服用することを避けるべき薬

  • 抗がん剤
  • ホルモン剤
  • 抗不整脈剤
  • 医療用麻薬

これらの薬剤を投与しなければいけない病気になった場合は、授乳を中断することになります。

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