チョコレートを食べ過ぎると母乳にどんな影響が?
2019/02/21
母乳育児をしていると疲れたり眠くなったりしてつい甘いものに手が伸びることがありますよね。
疲れている時にチョコレートはとってもおいしいもの。
でも授乳中にチョコレートは食べても大丈夫か気になることはありませんか?
特に私たちのお母さん世代の方からは、「おっぱいをあげている時はあまり甘いお菓子を食べないほうがいいわよ!」なんて言われることもしばしば。
ここでは、チョコレートが実際母乳にどのような影響を与えるのか解説します。
チョコレートの成分と分類は?
チョコレートの原材料
食品の「原材料名」は、含まれている量が多い順に記載されています。
お手持ちのチョコレートの裏面はどのようなものがどのような順番で書かれていますか?
ほとんどのチョコレートは、一番初めに「砂糖」の表記がありますね。
続いて、カカオマスやココアバター、全粉乳、植物性油脂、乳化剤などが表記されていると思います。
よく聞く「カカオマス」とか「ココアバター」って何?
- カカオマス:カカオ豆から抽出される、チョコレートの風味を決める成分
- ココアバター:カカオ豆から抽出される油分
- 全粉乳:牛乳を乾燥させたもの
- 乳化剤(レシチン):水分と油分を混ざりやすくする添加物
つまり、チョコレートのほとんどは「砂糖と油分」でできているんですね!
チョコレートが母乳に影響するといわれる理由
ずばり、その理由は2つあります。
一つは、先ほど説明したとおり、チョコレートのほとんどは砂糖と油分なので、母乳が良く出る方は特に、おっぱいが詰まり乳腺炎を引き起こす可能性があるためです。
もう一つは、チョコレートの風味を決める「カカオマス」にはカフェインが含まれているためです。
カカオマスはカカオ豆を焙煎して作られているので、その製造方法はコーヒー豆からコーヒーができるのと近いものがあります。
「チョコレートを食べたいけれど、乳腺炎が心配だからカカオ99%の甘さ控えめのチョコレートはどうかしら?」とお考えのあなた!
カカオ99%のチョコレートには、100グラムあたり120ミリグラムものカフェインが含まれているのです。
インスタントコーヒー1杯のカフェインがおよそ60ミリグラムですから、カカオ99%のチョコレート100グラムにはなんとコーヒー2杯分ものカフェインが含まれています。
チョコレートをどうしても食べたい場合は…
以上のことをふまえ、それでもどうしてもチョコレートが食べたい!という場合は、次のような食べ方をしてみましょう。
授乳中でも安心なチョコレートの食べ方
- おっぱいがたくさん出て詰まりやすい「溜まり乳」の人は、食べるならごくごく少量にしましょう。後で紹介する、チョコレート以外の甘いもので我慢しましょう。
- カフェインは摂取後1時間程度で母乳に移行するので、チョコレートを食べるなら授乳を済ませてからにしましょう。
- チョコレートの中でも、カカオマスの含有量が少ない「準チョコレート」と記載のあるものを選びましょう。準チョコレートであれば、100グラム食べてもカフェイン量は18ミリグラム程度(玄米茶1杯程度)です。