いつから赤ちゃんの水分補給を始めればいいか?月齢別に量とタイミングを教えます
2019/02/05
「赤ちゃん、水分足りているのかしら・・・」そう思ったことありませんか?
赤ちゃんは自分で「のどが渇いた!」と訴えることができないので、水分が足りているかどうか心配になりますね。
おばあちゃんから、「湯冷ましを飲ませたら?」とか、「果汁を飲ませたら?」とか言われることはないですか?
でも、母乳は十分にあげているしどうしたらいいの?とお悩みのママへ、ここでは赤ちゃんの水分補給について解説します。
このページの目次
離乳食が始まるまでは母乳だけでOK!
なぜ、おばあちゃんは湯冷ましや果汁を勧めてくるのでしょう?
それは、昔の母子健康手帳と、今の母子健康手帳の内容が違うからです。
母子健康手帳は、1942年に「妊産婦手帳」として初めて作られ、1948年にママと赤ちゃんの健康を守る「母子手帳」として誕生しました。
1950年頃の母子手帳では、母乳が足りない時は「牛乳を足すように」指導をしていました。
現在では、牛乳は1歳を過ぎてから飲むよう指導されますね。
母乳も、時間を決めてあげるようにと書いてありました。
しかし、消化に良く赤ちゃんの精神的安定も得られる母乳は、「欲しがるだけあげてよい」という指針に1985年に頃修正されました。
「果汁」を与えることを推奨する記述がなくなったのは2008年です。意外と最近ですね。
このように母子健康手帳は、時代とともに内容が少しずつ変化しているので、おばあちゃんが言っていることと私たちの勉強した内容の認識が異なるのです。
現在では、赤ちゃんの水分補給の方法は「離乳食開始までは、母乳またはミルクだけでよい」というのが標準的なガイドラインです。
母乳以外の水分はいつから必要?
離乳食が始まれば、母乳以外の水分を与えてもよいでしょう。
必要性という意味で言えば、「おしっこが1日6回以上」出ていれば、基本的には母乳だけで水分は足りていると考えて良いでしょう。
母乳以外の水分を与えたほうが良いのは、以下のようなケースです。
赤ちゃんに母乳以外の水分を与えたほうが良い4つのケース
- 赤ちゃんが便秘気味である。
- 歯が生えてきた。
- 離乳食の食べムラが気になる。
- 卒乳を考えている。
母乳以外の水分、何をどう飲ませたらいい?
赤ちゃんが便秘になった!
離乳食が始まった頃の赤ちゃんは急に便秘がちになることがあります。
そのような時は、果汁を飲ませてみましょう。
みかんやりんごの果汁が便秘に良いのでオススメです。
プルーンエキスを湯冷ましに溶かして飲ませてあげるのもよいでしょう。
いつあげなければいけない、という決まりはないですが、朝はお腹が動きやすい時間帯ですから、朝起きた時にあげるとうんちが出やすくなるかもしれません。
歯が生えてきた!
赤ちゃんの大切な可愛い歯が虫歯にならないよう、離乳食の後は口の中を洗い流す意味で湯冷ましや麦茶をあげるのもよいですね。
ただし、3回食が定着するまでは、離乳食後に母乳・ミルクも欲しがるだけあげましょう。
離乳食、あまり食べない・・・
生後9か月頃、3回食が始まってから離乳食の食べムラが気になるときは、足りない栄養を補うためにフォローアップミルクをあげるのもよいでしょう。
生後9か月頃までは、赤ちゃんはママからもらった「貯蔵鉄」があるため鉄分不足の心配がないのですが、9か月頃にはそれがなくなってきます。
母乳にはほとんど鉄分が含まれていないため、食品から鉄分を摂りたいところですが、それが難しいようでしたらフォローアップミルクで鉄分を補いましょう。
母乳以外の水分を飲んでくれない!
母乳以外の水分をとる方法
- 哺乳瓶
- スパウト
- ストローマグ
- コップ
母乳以外には、以上の方法で水分補給することが考えられますが、どれも嫌がるという赤ちゃんもいます。
特に、乳首以外のものに慣れていない完全母乳の赤ちゃんに多いようです。
母乳以外を嫌がる赤ちゃんに、無事に水分をとってもらえるようになったママのアイデアとしては、以下のようなものがあります。
参考にしたい!ママのアイデア集
- ママ以外の人が飲ませてみる:ママが母乳以外のものを飲ませようとすると、赤ちゃんは「なんでおっぱいくれないの~」と思って飲まないことも。
- 色々な紙パック飲料を試してみる:赤ちゃん用の野菜ジュースや飲むヨーグルト、イオン水など色々な紙パック飲料を試してみると、赤ちゃんの好きな味にたどり着き、それをきっかけに飲めるようになることも。
- 一時保育を利用する:プロの保育士さんに任せて、飲めるようになった子も。
- さまざまなマグやボトルを試す:赤ちゃんによっては、飲みやすさに差があるようで、入れ物を変えると飲めるようになる子もいるようです。
- 授乳回数を減らしてみる:あまり頻繁に母乳を欲しがるようであれば、その度に授乳するのではなく、少しおもちゃなどで気をそらして母乳の量を減らすと母乳以外の水分でも飲みたくなる子もいるようです。