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産後のママの1ヶ月健診の内容は?いつ、どこで受ける?費用はかかる?

      2017/08/19

出産を終え、退院してからは日々育児に追われていますよね。気づけば産後1ヶ月…。赤ちゃんを出産した後は、ママの子宮がもとの大きさに戻ろうとしたり、妊娠を維持するためのホルモンが減り、母乳を作り出すためのホルモンが増えることで、ホルモンのバランスが急激に変わっています。そのため、産後のママの体は大きく変化しています。

産後のママの1ヶ月健診は、ママの体とこころに異常がないかを確認するための大切な機会です。産後のママの1ヶ月健診が目前に迫った方のために、1ヶ月健診での内容、健診の時期や場所、費用について解説します!

産後のママの1ヶ月健診って何をするの?

産後のママの1ヶ月健診では、ママの体とこころの状態をみています。具体的な健診項目は以下の8つです。

産後のママの1ヶ月健診の内容

  1. 問診
  2. 診察
  3. 体重測定
  4. 血圧測定
  5. 血液検査
  6. 尿検査
  7. 母乳の状態の確認
  8. こころの健康チェック

1.問診

問診では、子宮の戻り具合や出産時の傷の回復について確認するため、以下のことを聞かれます。

項目 何をみているか
悪露の色・量・におい 子宮が順調に回復している場合、産後1ヶ月では、悪露はほとんどなくなり、色は肌色や透明です。

血のような悪露が続いている場合は、子宮内に胎盤や赤ちゃんを包んでいた卵膜、子宮内膜などが残っていたり、子宮内で出血がある場合があります。

腹痛の有無 腹痛がある場合、部位にもよりますが、子宮内に胎盤や赤ちゃんを包んでいた卵膜、子宮内膜などが残っていたり、子宮内で出血がある場合があります。
会陰切開・帝王切開時の傷の痛み 縫った傷口が順調に回復しているかをみます。傷口が痛む、膿んでいる場合は縫った部位に炎症が起きていることがあります。

また、出産で骨盤の筋肉が緩むことで、尿もれをしたり、子宮や膣が下がってきて重だるいと感じることがあります。産後1ヶ月経っても症状が続いていたり、心配していることがあれば、問診の時に医師に症状を伝えましょう。

2.診察

診察では、腹囲測定・内診・超音波検査を行い、子宮の戻り具合や子宮内に内容物が残っていないか、子宮・卵巣に異常はないかなどを確認します。

また、足などを触診し、むくみの程度も確認します。むくみがある場合、体の水分や老廃物を処理する役割をもつ腎臓の機能が低下している可能性があります。医師に、問題があるむくみなのかを確認しましょう。

3.体重測定

産後の体重の戻り具合を知るために、体重測定をします。出産後は、胎児・羊水・胎盤分の約4㎏は体重が減ります。

妊婦さんの体重増加は、子宮1kg、胎児3kg、羊水500g、胎盤500g、血液増加分2kg、脂肪分1kgで、合計するとおよそ8kg。個人差もあるので、一般的には10kgぐらいは必要量と考えていいでしょう。ただし、これは妊娠前の体重によっても違ってきます。

引用先:新ゆり大塚レディースクリニックhttp://www10.plala.or.jp/olc/maternity/m0001.htm

妊娠・出産にともない、以下のように体や環境が変化しているため、産後1ヶ月では妊娠前の体重には戻りません。1年ほどかけて徐々に妊娠前の体重に戻っていきます。医師から体重についての指摘がなければ、心配しなくても大丈夫です。

産後、すぐに妊娠前の体重に戻らない理由はこれ!

  • 妊娠中、胎児を守るためにお腹まわりに脂肪がついた
  • 妊娠を維持したり、胎児に栄養を送るためにからだの水分量・血液量が増えた
  • 母乳の分泌が盛んになり乳腺が発達した
  • 育児のため、運動不足になった

4.血圧測定

血圧測定では、妊娠高血圧症候群などのため、妊娠中、血圧が上がっていた人は、産後に血圧が下がっているかを確認します。

妊娠高血圧症候群は妊娠20週から出産後12週までに起こる妊婦特有の病気で、血管の壁に変化が起こり、血流が悪くなることで高血圧になる病気です。

-15出産後、妊娠高血圧症候群はよくなりますか?

-15

赤ちゃんを産み、胎盤がお母さんの体から出ることで、多くのお母さんの状態はよくなります。

ただ重症の場合では、お産後もしばらく血圧が高い状態や尿にタンパクが出続けることがあり、お産後も血圧を下げたりけいれんを予防する薬を使わなければならないことがあります。

また、お産後84日以上、血圧が高い状態や尿にタンパクが出続ける場合は、ほかの病気がないかどうか詳しく調べることが勧められています。

引用先:妊娠高血圧症候群 - 日本妊娠高血圧学会

妊娠中、医師から血圧について指摘がなかった場合も、1ヶ月健診で血圧測定をして異常がないかをみてもらいましょう。

5.血液検査

以下の場合で医師が必要と認めたとき、1ヶ月健診で血液検査をして貧血の程度をみます。

貧血検査が必要になることがある場合は?

  • 妊娠中から貧血があった
  • 出産時に500ml以上の出血があり、貧血になっていた
  • 産後、血のような鮮やかな赤い悪露が2週間以上続いたり、性器出血があり、貧血になっていた

貧血の診断基準は下記の引用部分を参考にしてください。

貧血の基準 貧血はヘモグロビン濃度(g/dl)で判定する。

成人男子 13 g/dl以下

成人女子 12 g/dl以下

新生児13 g/dl以下

乳幼児 11 g/dl以下

学童 12 g/dl以下

高齢者・妊婦  11 g/dl以下

引用先:36.貧血 - 日本臨床検査医学会

6.尿検査

尿検査では、尿蛋白・尿糖が出ていないかをみます。妊娠中、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病と診断された場合は、産後、状態がひどくなっていないかを医師にみてもらう必要があります。

妊娠高血圧症候群の場合、高血圧と同時に尿蛋白とむくみがみられ、妊娠糖尿病の場合は尿糖がみられます。

妊娠中に尿検査で異常がなくても、妊娠中にからだの水分や血液量が増えたことで、産後、体の水分や老廃物を処理する役割をもつ腎臓の機能が低下することもあります。1ヶ月健診で、尿蛋白、尿糖に異常があった場合は、問題がある程度なのか、詳しい検査が必要なのかを医師に確認しましょう。

7.母乳の状態

1ヶ月健診では、母乳の分泌量やおっぱいのトラブルはないかなど、母乳の状態をみてくれます。授乳の姿勢や乳首のくわえさせ方などのアドバイスをもらえることもあるため、授乳のことで聞きたいことがある場合は、医師や助産師に相談しましょう。

8.こころの健康チェック

産後は急激なホルモンバランスの変化が起こり、ちょっとしたことで不安になったり、悲しい気持ちになって涙が出たりと、ママのこころにも変化があります。産後1ヶ月の時期は、慣れない育児や睡眠不足の疲れがたまり、ママにとって精神的に辛い時期です。1ヶ月健診では、ママのこころの状態を知るために以下のようなことを聞き、医師や助産師が話を聞いてくれます。

ママのこころの状態を知るための質問

  • イライラや疲れが溜まってないか
  • 気持ちが落ち込んでいないか
  • 睡眠不足はないか
  • 食欲はあるか
  • 経済的に困っていないか
  • 赤ちゃんに対する気持ち(赤ちゃんをかわいいと思えるか、育児が負担になっていないか)はどうか
  • 育児を手伝ってくれる人や相談できる人はいるか

気持ちの落ち込みが激しく、今後も精神的なケアが必要な場合は、医師や助産師が専門の病院を紹介したり、お住いの市町村の保健師と連携して、家庭訪問などを行い、ママのこころのサポートをしていきます。

いつ、どこで受けたらいいの?

1ヶ月健診は、産後1ヶ月頃に、出産した病院で受けることができます。退院する前に1ヶ月健診の案内があるので、日時を確認しておきましょう。出産した病院で受けることが難しい場合は、産婦人科があるクリニックや病院でも受けることができますが、事前に病院に電話し、1ヶ月健診を受診することができるか確認してから受診することをオススメします。

費用はどのくらいかかる?

実は…1ヶ月健診は保険適応外!

1ヶ月健診は、ママの体に異常がないかを診てもらうための健診であるため、保険がきかないため、お金が必要です。しかし、1ヶ月健診は、産後の体が順調に回復しているか、ママの疲れは溜まっていないかをみるための大切な健診です。必ず受けてください。

1ヶ月健診の費用は、病院によって内容が違うため、3000〜5000円はかかります。また、助産師によるおっぱいマッサージをうける場合は、1ヶ月健診の費用とは別にお金がかかる場合があります。

健診費用が助成される場合も…!

厚生労働省は、産後うつや虐待を未然に防ぐことを目的に、平成29年から産後の健診費用を助成をはじめました。実施している市町村では、「産婦(産後)健診受診券」として対象者に助成券を配布しています。

この制度は、国から実施する市町村に必要経費の1/2の補助が出ますが、あとの1/2は市町村が負担するため、実施するかどうかは市町村の判断となり、全ての市町村で実施している訳ではありません。住民票がある市町村に問い合わせて、産後の健診費用を助成する制度があるか確認してください。

産後の健診費用の助成ってどんなもの?

産後の健診費用の助成の内容は、厚生労働省が決めたもので、実施している市町村では以下の助成を行っています。

  • 産後2週間、1ヶ月の2回分の産後の健診の費用を助成
  • 1回あたり5000円を上限に助成

また、市町村によっては、出産した病院以外でも市町村が提携している病院なら助成券が使える場合があるため、住民票がある市町村に確認してください。

ママが病院を退院する前に確認しておくこと

ママが出産した病院を退院する前に、以下のことを確認しておくと、1ヶ月健診のことで分からず慌てる心配はないですよ。

1ヶ月健診のことでおさえるポイント

  • 1ヶ月健診の日時・場所
  • 赤ちゃんの1ヶ月健診と同じ日時・場所か
  • 予約は必要か
  • 必要な持ち物(保険証など)
  • お金はかかるか
  • 1ヶ月健診までの間、家での生活で気をつけることはあるか

まとめ

産後のママの1ヶ月健診は、ママの体とこころに異常がないかを確認するための大切な機会です。ママの体について、診察では子宮の戻り具合について確認し、血圧や尿検査、血液検査をして体に異常がないかをみて、ママのこころの健康チェックもします。

産後は急激なホルモンバランスの変化が起こり、ちょっとしたことで不安になったり、悲しい気持ちになって涙が出たりと、ママのこころにも変化があります。心配に思ったことは1ヶ月健診の時に、医師や助産師に聞いて不安を解消してくださいね。

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