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体外受精でなかなか着床しない原因と着床率を上げる方法

      2017/04/15

子宮内膜の状態が良くて受精卵の状態もいいのになぜ着床しない?

子宮内膜ポリープが着床を妨げている可能性

普通の子宮内膜はなだらかな凹凸のない状態ですが、何らかの原因で本来なだらかな子宮内膜の一部が過度に成長し、それがどんどん大きくなってポリープになってしまいます。

子宮内膜にできるこのポリープは1センチ以上だと不正出血といった症状で判明するのですが、1センチ以下のサイズのポリープだと医者でも見つけづらいのです。
小さいサイズのポリープは超音波検査でも見つけにくいのが実状です。

1センチ以上の子宮内膜ポリープだと、見つけ次第手術で除去できるのですが、それ以下の小さいポリープで、たとえ3 mmのポリープでも受精卵は0.1~0.15 mmほどの大きさなので、受精卵からするとそのポリープはとっても大きな障害物となるのです。まさにこれが着床を妨げる原因と考えられています。正常ななだらかな子宮内膜であれば、難なく着床できるはずなのに、そこにポリープという障害物があることで受精卵が着床しづらくなっているのです。実際、このポリープを除去すれば着床率が上がると言う成果も出ています。

超音波検査で発見できるポリープはある程度大きなポリープに限られます。

では小さいポリープは病院でも発見することはできないのでしょうか?

体外受精で状態の良い受精卵をもどしているのに着床しない人は、1ミリ以下の小さな子宮内膜ポリープがある可能性があります。

そのような人に対しては子宮鏡検査と言う検査方法があります。

この検査では子宮の中をファイバースコープでみることで1 mm以下の小さな子宮内膜ポリープでも見つけ出すことができます。

痛みもほとんどなく、モニターを通して患者自身が子宮内膜の様子を見ることができます。

体外受精でなかなか着床しない人に子宮鏡検査をして、小さなポリープを見つけに行くわけですが、この検査をしたうちの約3割の患者に子宮内膜ポリープが見つかるというイメージです。

2つの子宮内膜ポリープの治療方法

子宮内膜ポリープの治療方法は大きく分けて2つあります。

  • 子宮内膜掻爬術
  • 子宮鏡手術

前者の治療法は麻酔をかけた状態で器具を使って、子宮内膜からポリープを掻き出すような手術方法です。手探りで書き出していくので、正常な子宮内膜に傷をつけてしまったり、子宮内膜を薄くしてしまったりといった欠点があります。目視できないので、ダイレクトに子宮内膜ポリープにアクセスできないのです。

それに対して後者の子宮鏡手術は、ファイバースコープで子宮の中が鮮明に見えるので、子宮内を確認しながらの除去手術が可能です。

子宮の中を確認しながら電気メスを使ってポリープを切除していきます。手術時間は20分から30分と比較的短時間で終わります。

ただし全身麻酔をかけることがほとんどなので、日帰りとはいかず1泊2日の入院が必要になることが多いです。

子宮鏡手術では、当然子宮内膜を傷つけるリスクも低いので、個人的にはこちらの治療方法おすすめします。

子宮内膜ポリープを除去した後、すぐに不妊治療再開できる?

手術をした後、次の周期から受精卵を子宮に戻すことができます。ポリープ除去した後は着床率が上がる傾向があります。ポリープという障害物がなくなることで着床率が上がると単純に考えることもできますが、手術によって傷ついた内膜が再生する過程で、着床しやすくなる何らかの現象が起こっていると考える医者もいます。

それを利用して、わざと子宮内膜に小さな傷をつけて、そこに受精卵を戻す治療方法行っている施設もあります。

この治療方法を「IFCE(子宮内膜再生技術)」といいますが、この手術をすることで妊娠率が約3倍もアップしたという報告もあるくらいです。

 

受精卵を子宮に戻すタイミングが間違っている可能性

子宮内膜にポリープがあることで受精卵が着床しにくくなっているという事は、上記で説明した通りです。

その他、受精卵が着床しにくい理由として、体外受精で受精卵を子宮に戻す時期がずれている可能性があります。

一般的に、体外受精で受精卵を子宮内に戻すタイミングを判断するときは、子宮内膜の厚さや形を見ます。

これを見ることで、子宮内膜の状態が着床するのにベストなタイミングかを医者が判断するわけです。

しかし近年、スペインの研究グループがそういった確認方法ではタイミングを判断することできないと発表しました。

子宮内膜の厚さや形ではタイミングを判断できないのであれば、何を見て受精卵を子宮に戻すタイミングをはかるのでしょうか?

スペインの研究グループは、そのひと個人によって戻すタイミングが異なるという見解を示しました。

その人個人のタイミングを見極めるために、遺伝子レベルの検査が必要になります。

それがERA検査というものです。

これを利用して、その人にあったベストな戻すタイミングを見つけるのです。

この検査方法を利用した医院で、妊娠率がそれまでの約20%から60%に上がったという報告があります。

着床しなくて悩んでる人は、子宮内膜ポリープの検査とともに、ERA検査を使ってベストのタイミングで受精卵を子宮に戻すことを検討するといいでしょう。

 

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