赤ちゃんに歩行器は必要?歩行器のメリットとデメリットが知りたい!
2017/04/02
生後6カ月を過ぎたあたりの赤ちゃんは寝返りでころころと家の中を動き回ったり、色々なものに手を伸ばすようになります。
そんな好奇心旺盛で活発な赤ちゃんの動きをみていると気になりはじめるのが、赤ちゃんの歩行器ではないでしょうか。また、おじいちゃんやおばあちゃんなどから歩行器のプレゼントの話が出てくることもあるでしょう。
しかし、雑誌やインターネットでは歩行器についての意見は賛否両論です。
ここでは、赤ちゃんに歩行器が必要かどうかを歩行器のメリットとデメリットと合わせてお話します。
赤ちゃんの歩行器ってどんなもの?
一般的に歩行器とは、歩く練習であったり歩く補助をするための器具です。また、赤ちゃんの歩行器とは足を出して座るところがあり、下に車輪が付いていることで四方八方に動くことができる器具のことをいいます。
昔ながらの歩行器はテーブルが付いているものが多いです。また、最近の歩行器は昔はテーブルであった部分におもちゃが付いていて、赤ちゃんを喜ばせてくれる仕掛けが付いているものもあります。
マンションやアパートなどでは歩行器は場所をとってしまうので、使わない時には折りたたみが出来るようになっているものもあります。
歩行器はいつから使うものなの?
歩行器をいつから使うものなの?という問いに関しては商品によって様々で、それぞれの歩行器の説明書に書いてありますので確認が必要です。基本的には腰が据わっている状態の生後7か月以降の赤ちゃんが対象です。
また、いつまで使うものなの?という問いに関しては、歩けるようになると歩行器は必要ありませんので、歩けるようになるまで使うものということになります。
赤ちゃんの腰が据わっている状態とは?
- 前かがみにならず、背筋をピンと伸ばして座ることができる
- 支えがなく、両手を床につくこともなく、ひとりで座ることができる
歩行器を使うメリット4つ
まずは歩行器を使うメリットから見てみましょう。
メリット1:視点が変わるため機嫌がよくなる
赤ちゃんは産まれてからこれまでずっと横になっている状態でしたが、それが歩行器に座ることによって起き上がった状態になることで今までと変わった視点になります。
好奇心旺盛な赤ちゃんは色々なものに目を向けるようになり、機嫌がよくなります。
メリット2:今までより行動範囲が広くなる
今まではリビングだけが行動範囲だった赤ちゃんが、隣の部屋に移動できるようになったりと今までよりも行動範囲が広がります。
行動範囲が広がった赤ちゃんは好奇心が増して機嫌がよくなり、周りの大人たちも子どもの成長を感じて嬉しい気持ちになります。
メリット3:狭いところに入り込む危険性が低くなる
寝返りをころころしはじめたりずりばいやハイハイをしはじめると、部屋の中の思わぬ隙間に入り込んでしまう危険性を伴います。歩行器はある程度の大きさがありますので、狭い所に入り込んで体が挟まってしまうなどの危険性が低くなります。
メリット4:テーブル付きは食事ができる
テーブルが付いているタイプの歩行器はそのまま食事をとることができ、ちょっとしたおやつの時間にも便利です。
しかし、動きながら食べることは喉に食べ物が詰まったりと危険です。動きながら食べたりできないように車輪にストッパーがついているものもあります。
最近の歩行器はストッパーがついているものが多いです。しかし、中にはストッパーがついていないものもあります。ストッパーがない場合、赤ちゃんが寄りかかって転倒してしまう危険性もあります。
安全面では車輪にストッパーがあるものを選ぶようにすると良いです。プレゼントやおさがりなどで歩行器をいただく際にも、ストッパーがついていることの確認をしましょう。
歩行器を使うデメリット3つ
次に歩行器を使うデメリットを見てみましょう。
デメリット1:行動がより活発になったときに転倒する危険性がある
機嫌良く座っているからと安心していても、ちょっとしたことで機嫌が悪くなったりするのが赤ちゃんです。歩行器が突然嫌になって反り返ったりしてしまうと転倒してしまう危険性があります。
デメリット2:ちょっとした段差で転倒する危険性がある
歩行器は大人などの歩ける人とは違い、車輪で動くものです。家の中のコードやフローリングと絨毯との境目などのちょっとした段差で転倒してしまう危険性があります。
デメリット3:長時間座らせると、体に負担がかかる
歩行器に限ったことではありませんが、長時間同じ体勢をとるということは体に負担がかかります。腰が据わった赤ちゃんとは言えどもまだまだ赤ちゃんは成長段階ですので、長時間座った姿勢が続くと体への負担は大きいです。
また、無理に座らせることによって股関節の脱臼になってしまったり、筋肉の発達に影響を及ぼすこともあります。
赤ちゃんに歩行器は必要?
前述のような歩行器のメリットとデメリットを参考に、赤ちゃんの一番身近な保護者が歩行器が必要かどうかの判断をしましょう。
また、赤ちゃんが住んでいる環境も合わせた判断が必要です。以下の場合は、歩行器の使用をよく検討する必要があります。
歩行器の使用をよく検討する必要があるポイント
- 段差やコードが多い家
- 歩行器に乗って手が届くところに危険なものがある家
- ゴロゴロと歩行器の車輪が動く音が騒音になる心配がある家
特に歩行器に乗って手が届くところに危険なものがあるかどうかは、赤ちゃんの目線の高さになって確認すると良いです。
レンタルもあります
例えば、歩行器を生後7ヶ月から使い始めて1歳で歩き始めて使用しなくなるとすれば、歩行器を使用する期間は5ヶ月間というほんの数カ月の間です。
使用することが躊躇われる場合には、歩行器のレンタルをしているところもあります。折りたたみ出来る歩行器だとしてもどうしても場所をとってしまうので、まずはレンタルからはじめてみてもいいでしょう。
1カ月で2000~5000円前後でレンタルすることができます。また、各自治体でも貸し出しを行っている所もありますので、問い合わせをしてみるのも良いでしょう。
赤ちゃんの歩行器を使うときの注意点
赤ちゃんの歩行器を使うことになった場合に注意したい点がいくつかあります。
赤ちゃんの歩行器を使うときの注意点
- 説明書をしっかりと読む
- 嫌がる時に無理に乗せない
- 安全確認、安全対策をする
- 使用中は赤ちゃんから目を離さない
- 長時間使用しない(目安として、1回20分・1日合計1~2時間まで)
特に注意したいのは、使用中は赤ちゃんから目を離さないということです。ついつい機嫌がいいからと携帯電話やスマートフォンに夢中になってしまったりすることは危険です。必ず赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの成長や住んでいる環境によって、赤ちゃんの歩行器が必要かどうかの判断をすることが大切です。
歩行器を使う場合は、デメリットをきちんと理解したうえで歩行器を使いましょう。そうすることで、赤ちゃんの機嫌が少しでもよくなり、育児に疲れている時にはホッとする瞬間もできるでしょう。
赤ちゃんがはやく歩けるようになることを目的とするのではなく、赤ちゃんのペースで歩けるようになることが一番であることは頭に入れておきたいことです。