産後のイライラはガルガル期のせい?症状は?誰に対してなってしまう?改善方法は?
2017/11/19
無事に赤ちゃんが産まれてほっと一安心する暇もないまま、昼夜問わずの育児に突入しているママ。赤ちゃんのかわいさに毎日癒やされていますか?「かわいくてかわいくて仕方がない」と感じるママが多い一方で、あまりにかわいくて「他の誰にも触ってほしくない」と感じていませんか?
相手が赤ちゃんのパパである旦那さんであっても、「赤ちゃんを抱っこしてほしくない」とイライラしてしまうこともあります。旦那さんという一番身近な存在に対してですら攻撃的になってしまうのです。これは「ガルガル期」と呼ばれるものです。
今あなたが感じているイライラとした気分は、「ガルガル期」のせいかもしれません。全てのママが経験するものではありませんが、実際にガルガル期に直面してつらい思いをしているママや家族がたくさんいます。
ガルガル期とは、ママが「赤ちゃんを守れるのは自分だけ」と強く感じ、自分以外の人には赤ちゃんを触らせたくないという気持ちになる時期です。お腹の中にいるときから、「赤ちゃんを守ろう」とする気持ちが働き、産前からなるママもいます。
ガルガル期の「症状」「時期」「原因」「改善方法」などについてご紹介します。
このページの目次
ガルガル期の症状は?
画像出典元:http://select.mamastar.jp/67132
ガルガル期に考えられる症状は次の通りです。
こんな症状が出たらガルガル期の可能性あり
- 自分以外の人に赤ちゃんを抱っこさせたくない
- 「自分がしっかりして赤ちゃんを育てないと!」と気負いすぎて、不安で涙が出る
- イライラが止まらず、周りに当たり散らしてしまう
産後うつや育児ノイローゼの状態と似ていますが、ガルガル期は「赤ちゃんを私が守る!」という強い気持ちから、他の人に対してイライラしたり、不安になったりします。
ガルガル期はいつからいつまで?
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ガルガル期は、産前から始まる人もいますが、産後まもなく始まることが多いです。人によって個人差はありますが、子供が1~2歳くらいになるまで続きます。長い人は子供が3歳になるときも続いていたという人もいます。
ママは赤ちゃんのお世話で手一杯で、授乳や夜泣きで体力が奪われ、睡眠時間も足りなくなります。育児に慣れるまで時間がかかり、つらい思いをする期間も長く感じることでしょう。ですが、「すぐにガルガル期を終わらせなくちゃ!」と焦ることはありません。焦ることで余計にイライラしてしまうことがあります。
ガルガル期は誰に対してイライラしてしまうことが多い?
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ガルガル期は自分の周りにいる人に対して、イライラしたり攻撃的な態度になってしまうことがあります。その相手になり得る人は以下の通りです。
ガルガル期のときにイライラしてしまいやすい相手は?
- パパ
- 義母、義父
- 実母、実父
- 上の子
相手に抱っこしてほしくなくなりますし、パパや義母、実母からの育児のアドバイス・手助けに対してもイライラしてしまうことがあります。また、上の子を必要以上に叱ってしまうこともあります。
私自身、もうすぐ1歳になる次男がいます。生後まもなくから今に至るまで、長男(4歳)に対して不必要に叱ってしまうことがありました。次男のお世話で手一杯のところ、自分にも構ってほしい長男が邪魔をしてきたときに、「邪魔しないで!」と怒ってしまいました。
ガルガル期の原因4つ!
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産後ガルガル期になってしまうのに考えられる原因は以下の通りです。
1.動物的本能によるもの
ママには「自分の子を外敵から守る」という動物的本能があります。「誰にも触らせたくない」「この子のお世話は私がやる」という気持ちになるのは、この動物的本能が働いている可能性があります。
2.疲れ・睡眠不足によるもの
慣れない育児で疲れが溜まっているママが多いです。また、夜間の授乳や夜泣きで頻繁に赤ちゃんに起こされ、睡眠不足になりがちです。疲れすぎたり睡眠時間が足りないと、正常な判断ができなくなってイライラしがちになります。
3.ホルモンバランスの変化によるもの
妊娠中はプロゲステロンやエストロゲンという女性ホルモンが増え、妊娠を継続して赤ちゃんが子宮の中で育つように働いています。ですが、出産して妊娠が終わると、これらの女性ホルモンが一気に減ります。その結果、イライラしやすくなっているということが考えられます。
4.甲状腺異常によるもの
ホルモンバランスが乱れすぎて、甲状腺の病気になり、そのせいでガルガル期になっている可能性があります。外敵から身を守るために甲状腺は働きますが、間違えて自分を攻撃してしまうことがあります。その結果、甲状腺ホルモンが異常に増えて、イライラが増大します。
改善方法は?
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ガルガル期の症状を抑えようと焦ると、余計にイライラしてしまうと先ほど述べました。ですが、何らかの対策をして乗り切りたいですよね。以下の改善方法を試してみて下さい。
休めるときに休む
家事などは適当に手を抜き、休めるときに体を休めましょう。疲れすぎていたり睡眠不足だったりすると、正常な判断ができずにイライラしてしまいます。赤ちゃんが眠っているときに一緒に横になるなどして、体を休めて下さい。
自分の時間を5分でも作る
赤ちゃんのお世話ばかりに集中すると、気が張って心身共に疲れます。そうするとイライラや不安な気持ちが増大します。自分の時間を1日に5分だけでも作って、ほっと一息つきましょう。リラックスできる時間を確保することで、イライラが軽減されます。
周りの人に話す
自分の状態が「ガルガル期」というものであることを、パパや義母、実母などに話してみて下さい。「ある程度は仕方がないこと」と受け入れてもらうことで、ママの気持ちが楽になります。
赤ちゃんのお世話以外をお願いする
「どうしても赤ちゃんに触ってほしくない」「赤ちゃんのお世話を他の人に任せたくない」というママは、赤ちゃんのお世話以外のことを手伝ってもらいましょう。普段の家事や上の子のお世話などを、パパや義母、実母にお願いします。そうすることで、ママは赤ちゃんのお世話だけに集中できるので、負担が減ります。
ママ自身の気持ちが落ち着いてきたら、徐々に赤ちゃんのお世話もお願いしていきましょう。
病院へ行く
ホルモンバランスの乱れや甲状腺の病気が原因と疑われる場合は、病院へ行きましょう。「内科」「内分泌内科」「甲状腺科」を受診します。イライラが止まらない他に、倦怠感や体重減少、手の震えなどの症状が出たら、早めに病院へ行きましょう。
上の子を優先にする
これは私自身の経験に基づくものです。次男が泣いていても、あえて長男を優先しました。次男が産まれて間もない頃、次男のお世話を優先にしていると、長男が邪魔をしてくることが何回もありました。
上の子が邪魔してくるのはなぜ?
- 今までママを独占していたのに、急に下の子が優先されて寂しい
- 構ってほしい
長男の寂しい気持ちを埋めてあげないと、「次男が泣く→次男の世話をしようとする→長男が邪魔する」というループが終わらないことに気がつきました。まずは長男の気持ちを第一に考えました。
どうして上の子を優先にするの?
- 長男が「遊んでほしい」「抱っこしてほしい」などと望んできたときには、長男の気持ちに応えるようにした
- 長男の寂しい気持ちは徐々になくなっていき、次男のお世話をしている時間はちゃんと待っていてくれるようになった
- 結果、邪魔をされずに次男のお世話もでき、私がイライラして長男を叱ることも減った
まとめ
まとめると、ガルガル期には
- 自分以外の人に赤ちゃんを抱っこさせたくない
- 「自分がしっかりして赤ちゃんを育てないと!」と気負いすぎて、不安で涙が出る
- イライラが止まらず、周りに当たり散らしてしまう
という症状があることがわかりました。一般的には産後まもなく~子供が1,2才になるまで続きます。
- パパ
- 義母、義父
- 実母、実父
- 上の子
に対してイライラすることが多いです。原因は、
- 動物的本能
- 疲れ・睡眠不足
- ホルモンバランスの変化
が考えられます。対策として、
- 休む
- 自分の時間を作ってリラックスする
- 周りに受け入れてもらう
- 赤ちゃんのお世話以外を手伝ってもらう
- 病院を受診する
- 上の子を優先する
ことで、ママの負担が減る可能性があります。つらいガルガル期を、少しでも楽に乗り越えられるといいですね。